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概要編集

三方岩岳は、飛騨岩(岐阜県側)、越中岩(富山県側)、加賀岩(石川県側)の大岩壁に囲まれていて、この3つの岩壁が山名の由来となっている[5]。越中岩には修験者が利用したと伝えられている行者窟がある[6]。威風堂々たる山容の山である。豪雪地帯の白川村の世界遺産白川郷から、春先遅くまで残雪を抱いた山容を望むことができる[7]。三方岩岳には2つのピークがあり、南東側が最高地点の三方岩岳、北西側が三方岩岳展望台である。白山白川郷ホワイトロードの駐車場から、後者の三方岩岳展望台への遊歩道がある[8]

環境編集

周辺の白川村は冬には、日本海側の気候となり晴れの日が少ない。日本有数の豪雪地帯となっている[9]。またこの積雪が多いことが、白川郷の観光の魅力となっている。萱葺きの合掌集落と高く降り積もった雪が、冬の風物詩となっている。4月中旬には、白川郷では雪が消えて春が訪れる。山腹の北側を巻く白山白川郷ホワイトロードは除雪作業を行うことにより、例年6月初旬頃に開通となる[8]

登山道編集

三方岩岳の展望台からは、360度の展望が得られる。遠く東側の人形山猿ヶ馬場山の奥には、北アルプスを望むことができる。南側にはどっしりとした白山の山容を望むことができる。山頂に三角点はない。

三方岩岳遊歩道編集

三方岩岳の展望台には、標柱と休憩用のテーブルとベンチがある。

北縦走路編集

  • 馬狩登山口(白山白川郷ホワイトロードの馬狩料金所からの登山口)-蓮如台-三方岩岳、三方岩岳展望台

白山白川郷ホワイトロードに合流する分岐道のすぐ先の蓮如台には、駐車場と東屋がある展望台があり、眼下に白川郷を見下ろすことができる。また東側には、人形山などの山並みが見られる。山頂直下には、絶壁の飛騨岩があり、この北側を巻く登山道がある。三方岩岳の山頂は、オオシラビソなどの針葉樹林に覆われている。春先の残雪期には、山頂付近の針葉樹林は雪に埋もれるため、北西方面に笈ヶ岳大笠山が望める。

 
鶴平新道から望む大窪沼

鶴平新道編集

  • 大窪登山口-鶴平新道-赤頭山-馬狩荘司山-三方岩岳-三方岩岳展望台

大窪登山口の南には、大窪沼があり、ミズバショウの群生地となっている。鶴平新道(1973年に大杉鶴平により開設されたルート)は、急坂が続くブナ林で、その稜線上からは、眼下に庄川鳩谷ダム湖が見下ろせる。赤頭山の先で、北縦走路に合流する。南の野谷荘司山へ進み、さらにその稜線の北縦走路を進むと、両白山地の最高点の白山に到達する。北へ稜線に沿って進むと、馬狩荘司山のピークがあり、いったん下り急坂を登ると、飛騨岩の絶壁上の三方岩岳頂上に達する。次の北西のピークが三方岩岳展望台である。

登山道周辺の植物編集

中腹の登山道にはブナ林が広がっている。イワナシイワハゼハクサンシャクナゲゴゼンタチバナイワカガミなどの高山植物が見られる[5]

           
ミズバショウ ブナ イワナシ シャクナゲ ゴゼンタチバナ イワカガミ

地理編集

周辺の山編集

 
三方岩岳から望む笈ヶ岳大笠山
 
三方岩岳から望む残雪の白山
 
山腹のブナ林などに生息するニホンカモシカ
庄川の西側に位置し、その反対側の庄川の東側尾根には、御母衣湖を挟んで猿ヶ馬場山がある。両白山地の主稜線上にあり、北側に瓢簟山、国見山、仙人窟岳、笈ヶ岳大笠山大門山などの山々に繋がっている。南側は、馬狩荘司山、野谷荘司山、妙法山、白山などの山々に繋がっている。
山容 山名 標高[1]
(m)
三角点等級
基準点名[10]
三方岩岳からの
方角と距離 (km)
備考
  人形山 1,726  北東 13.2 日本三百名山
  大笠山 1,821.84  一等
「大笠山」
 北西 8.5 日本三百名山
  笈ヶ岳 1,841.35  三等
「笈岳」
 北西 6.5 日本二百名山
  三方岩岳 1,736   0 日本三百名山
  野谷荘司山 1,797.27  二等
「野谷荘司」
 南南東 1.4 (のだにしょうじやま)
  猿ヶ馬場山 1,875  東南東 9.5 日本三百名山
  白山 2,702.17  一等
「白山」
 南南西 13.2 日本百名山

源流の河川編集

以下の源流の河川は、日本海へ流れる。

交通・アクセス編集

最寄りのインターチェンジは、東海北陸自動車道白川郷インター

公共交通機関は、庄川沿いにバス路線があるものの、白川郷の萩町から、登山口がかなり離れており、登山口までタクシーを利用することとなる[5]

三方岩岳周辺の風景編集

       
瓢簟山から望む三方岩岳 馬狩荘司山と三方岩岳 奥三方岳から望む三方岩岳 三方岩岳の麓の白川郷
       
三方岩岳からの白山 笈ヶ岳や大笠山を望む 三方岩岳を見上げる 三方岩駐車場の雪おくりまつり

脚注編集

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  1. ^ a b c 日本の主な山岳標高(岐阜県の山)”. 国土地理院. 2011年6月25日閲覧。
  2. ^ 白山国立公園・公園区域の概要”. 環境省自然環境局. 2011年6月25日閲覧。山の中央部が特別保護地区、周辺が特別地域に指定されている。
  3. ^ 『日本三百名山』毎日新聞社、1997年3月、224頁。ISBN 4620605247
  4. ^ 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474
  5. ^ a b c 『白山と北陸の山』山と溪谷社〈ヤマケイ・アルペンガイド〉、2000年8月、71-73,119頁。ISBN 4-635-01321-9
  6. ^ 日本山岳会『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月、1166-1167頁。ISBN 4-779-50000-1
  7. ^ 世界遺産白川郷 観光情報”. 白川村. 2011年6月25日閲覧。
  8. ^ a b 白山白川郷ホワイトロード”. 白山白川郷ホワイトロード. 2011年6月25日閲覧。
  9. ^ 気象観測点白川の2011年の月ごとの気象データ”. 気象庁. 2011年6月25日閲覧。
  10. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年6月25日閲覧。

参考文献編集

関連項目編集