出てこいキャスパー
『出てこいキャスパー』とは、1959年から1961年までアメリカ合衆国のハーベイ・カートゥーンにて制作されたテレビアニメである。本項では「おばけのキャスパー」、「キャスパーと遊ぼう」、「新キャスパーと遊ぼう」、「ユニバーサル版キャスパー」、「キャスパーのオバケ学園」などについても記述する。
日本での展開 編集
- 出てこいキャスパー『Casper the Friendly Ghost』
- 1962年10月6日から1963年4月13日までフジテレビにて放送された。
- 短編アニメのため、日本では30分編成。この時期の作品をまとめたVHSがHRSフナイより発売された。
- キャスパーと遊ぼう『The New Casper Cartoon Show』(1963 - 1969)
- 1964年8月16日から1966年3月20日にかけて、フジテレビで日曜18時半に放送された(第1期)。
- 1965年1月3日は放送休止して、新宝島 (テレビアニメ)を放送。
- 1967年12月1日からは、東京12チャンネルにて放送されていた。
- 東京12チャンネルでの放送時間は、毎週月曜日 - 金曜日 18時30分 - 18時45分。
- 1975年6月1日から1978年にかけて、フジテレビで日曜に未放映分が放送された。
- ハンナ・バーベラ版キャスパー『Casper and the Angels』(1979 - 1980)
- 日本では他のハンナ・バーベラ・プロダクション作品と同様日本コロムビアより「おばけのキャスパー~宇宙水族館~」と「おばけのキャスパー~宇宙大追跡~」の2本としてVHSが発売された。ヨギ・ベアなどと共演する作品もある。
- おばけのキャスパー『Casper and Friends』(1991 - 1992)
- 1993年3月21日から6月13日にかけてNHK BS2の衛星アニメ劇場枠内「サンデーアニメ劇場」で全13回放送された。
- この作品がBSで放送されるのはNHKが初めてであり、キャスパーの声優はフジテレビ版と同じ上原ゆかりだった。
- 『キャスパー (映画)』
- 1995年に公開された実写映画。
- ユニバーサル版キャスパー『The Spooktacular New Adventures of Casper』(1996 - 1998)
- 95年の実写映画の設定をベースにしたアニメ。日本では1998年6月24日・11月21日にCIC・ビクター ビデオよりVHSが発売され、2003年10月31日からカートゥーン ネットワークで放送された。
- 長年日本におけるカートゥーン ネットワークの公式ウェブサイトで使用された1992年版の初代ロゴは、2021年より廃止したため、ユニバーサル版キャスパーにおける日本語吹き替えは、カートゥーン ネットワーク版からCIC・ビクター ビデオ版に差し戻された。
- 1997年3月14日には、キャスパー(NES版)が発売された。
- 『キャスパー:誕生編』
- 1997年に公開されたオリジナルビデオで、『キャスパー (映画)』の前日譚にあたる。
- 『キャスパー マジカル・ウェンディ』
- 1998年に放映されたテレビ映画。ヒロインのウェンディ役はヒラリー・ダフが務めた。
- キャスパーのクリスマス『Casper's Haunted Christmas』(2000)
- OVA作品。日本でも同様にパイオニアLDCよりVHSが発売された。
- キャスパーのオバケ学園『Casper's Scare School』(2009)
- 日本では2014年5月12日から2015年3月18日までディズニー・チャンネルで放送された。
- おばけのキャスパー キャスパーのクリスマス『Casper's First Christmas』(1979)
- テレビスペシャル。日本では1995年11月1日に日本コロムビアよりVHSが発売され、後にカートゥーン ネットワークでクリスマスの時期に放送されることがある。
- この番組には、クマゴローとブーブー、マックとルイと、オギーとダディーと、スナッグルが登場している。
日本国内では未放送 編集
- おばけのキャスパー キャスパーのハロウィン『Casper's Halloween Special』(1979)
- 日本では1995年9月21日に日本コロムビアよりVHSが発売された。
主なキャラクター 編集
- キャスパー
- 声 - 上原ゆかり(フジテレビ版)、西桂太(東京12チャンネル版「キャスパーと遊ぼう」[1])、林勇(HRSフナイ版VHS)、ゆかな(ハンナ・バーベラ版)、矢島晶子(ユニバーサル・CIC・ビクター ビデオ版、キャスパーのクリスマス)、白鳥由里(ユニバーサル・カートゥーン ネットワーク版)、寺島惇太(ディズニー・チャンネル版)
- 本作の主人公。心優しくてかわいいおばけ。
ハンナ・バーベラ版の登場キャラクター 編集
キャスパーと遊ぼうで登場しているキャラクター 編集
- ウェンディ
- かわいい魔女っ子。ほうきを使って空を飛び回っている。
ユニバーサル版キャスパーで登場しているキャラクター 編集
- 左からCIC・ビクター ビデオ版/カートゥーン ネットワーク版。
- スティンキー
- 声 - 塩屋浩三/朝倉栄介
- おばけトリオのメンバーで、細身の体系が特徴。
- ストレッチ
- 声 - 小形満/山口登
- おばけトリオのメンバーで、筋肉質。
- ファッツォ
- 声 - 宝亀克寿/髙階俊嗣
- おばけトリオのメンバーで、太めの体格。3人ともキャスパー達と仲が良い。
- ポイル
- 声 - かないみか/桑谷夏子
- スプーキー
- 声 - 喜田あゆ美/下和田裕貴
- バンシー先生
- 声 - 不明/ならはしみき
- キャット
- 声 - 岡村明美/たかはし智秋
- ハーベイ博士
- 声 - 立木文彦/丸山純路
キャスパーのクリスマスの登場キャラクター 編集
- ホーリー
- 声 - 中村千絵
- キャロル
- 声 - 三石琴乃
- ノエル
- 声 - 大西健晴
- スプーキー
- 声 - 大谷育江
- スニベル
- 声 - 増岡弘
- ポイル
- 声 - 菅原祥子
- ストレッチ
- 声 - 千田光男
- スティンキー
- ファッツォ
- キボシュ
ディズニー・チャンネル版で登場しているキャラクター 編集
担当声優は日 / 英の順。
- ラー
- 声 - 德石勝大 / Kendre Berry
- ミイラ男。少年のような容姿をしているが、実は2500才。
- マンサ
- 声 - 矢野亜沙美 / Christy Carlson Romans
- ゾンビの少女。しばしば体の一部(主に両腕)が外れる。
- サッチ
- 声 - 高坂宙 / Matthew Underwood
- ドラキュラの少年。オバケ学園でのイジメっ子。コウモリに変身できるが、非変身時は高所恐怖症。
- ミッキー&モニコ
- 声 - 山口理恵&ブリドカットセーラ恵美 / Candy Milo&Nika Futterman
- ガイコツ少女の双子。髪の色は、ミッキーがブロンドでモニコがピンク色。
- ダミーガール
- 声 - 山北早紀
- あやつり人形の少女。顔面にうっすらと木目が現れている。
- ウルフィー
- オオカミ男の少年。キャスパーの親友の1人。
- ジミー・ブラッドリー
- キャスパーの友人のうちで唯一の人間。
- フライボーイ
- 頭部がハエ頭である少年。
- トリクロップス
- 3つ眼の少女。
- ハーピー
- ハーピーの女子生徒(ただし顔だけ見ると男子生徒のように見える)。
- 喋ることができないが天真爛漫な性格の持ち主[2]。
- クワジー
- ちょっと太っちょの少年だが、老婆のような姿勢で頭が腹のすぐ前にある。
- オールダー&ダッシュ
- オバケ学園の校長先生で、ドウベのように双頭である。
- カイボッシュ
- 緑色の幽霊で、オバケ学園の理事長的な存在。オールダー&ダッシュも頭が上がらない。
- 『キャスパーのクリスマス』のキボシュと同一人物と思われる。
- 歴史の女教師
- 頭部しかなく、その頭部も水晶の中に入っている。
- バーンズ
- 理科を担当している赤いドラゴン。
- 船長
- オバケ学園に時々立ち寄る海賊船の船長。両眼に眼帯をしていて、全盲なのになぜか船を操縦できる。
スタッフ 編集
- でてこいキャスパー
- 配給 - パラマウント映画
- アニメーション制作 -フェイマス・スタジオ
日本語版制作 編集
- でてこいキャスパー
- 制作:フジテレビ
- おばけのキャスパー
- 演出:高瀬節夫
- 翻訳:中野玲子
- 制作:ダックスインターナショナル
- ユニバーサル・CIC・ビクター ビデオ版
- 翻訳:井場洋子
- ユニバーサル・カートゥーン ネットワーク版
- 演出:佐藤敏夫
- 翻訳:埜畑みずき
- 録音/調整:宮本浩
- 制作担当:小野寺徹、丸山晋
- 制作:カートゥーン ネットワーク、東北新社(TFC)
- プロデューサー:伊藤文子(カートゥーン ネットワーク)
- キャスパーのクリスマス
- 演出:中野洋志
- 翻訳:日笠千晶
- キャスパーのオバケ学園
- 翻訳:河村里栄、草刈かおり[2]、川井田 ひろみ
- 演出:向山宏志
- 録音制作:HALF H・P STUDIO
主題歌 編集
- キャスパーと遊ぼう
- 歌 - 上原ゆかり
放映リスト 編集
出てこいキャスパー 編集
- 01話 優しいオバケ(The Friendly Ghost)
- 02話 キャスパーとキツネのファーディー(There's Good Boos To-Night)
- 03話 小さなお友達(A Haunting We Will Go)
- 04話 マザーグースの国へ(Once Upon a Rhyme)
- 06話 子守りのキャスパー(Boo Hoo Baby)
- 07話 オバケのボーイスカウト(Boo Scout)
- 08話 キャスパーとサーカス団(Casper Comes to Clown)
- 09話 子イヌを救え!(Casper Takes a Bow-Wow)
- 10話 キャスパーのハロウィーン(Too Boo or Not to Boo)
- 11話 子ゾウのアルフレッド(Cage Fright)
- 12話 名誉市民 キャスパー(Ghost of the Town)
- 13話 オオカミをやっつけろ(Pig-a-Boo)
- 14話 クモの巣ホテル(The Cobweb Hotel)
- 15話 勇敢なスカンク(Spunky Skunky)
- 16話 海賊の宝さがし(Deep Boo Sea)
- 17話 楽しいクリスマス(True Boo)
- 18話 カウボーイとオバケ(Boos and Saddles)
- 19話 しっぽの使い方(By the Old Mill Scream)
- 20話 食いしん坊の七面鳥(Do or Diet)
- 21話 恐怖の13日(Frightday the 13th)
- 22話 羊さん救出大作戦(Little Boo Peep)
- 23話 北の国のキャスパー(North Pal)
- 24話 ジャングルの動物たち(Spook No Evil)
- 40話 宇宙旅行(Boo Moon)
- 41話 ゾウも風邪をひく?(Spooking About Africa)
- 英語版タイトル不明
- 笑いをさがすハイエナ
- こびとになったキャスパー
- 子牛の闘牛
- キャスパーの楽しい水中旅行
- タイムスリップ
- 勇敢な子ウマのスポンキー
- カゲ遊び
- オランダの旅
- ペンギン騒動
- アメフトのヒーロー ビリー
- しっぽの使い方
- ブラックキャスパー
- スポーキーは問題児
- 我らのヒーロー ゼロ
- ランプの妖精キャスパー
- かわいい子ネコたち
- 狩り騒動
- 優勝者マレーシス
- いとこの教育
- ジャイアントキャスパー
- キャスパー昆虫世界へ
- いたずら子ネコ
- 大スター キャスパー
- スケート訓練
- 未完成交響曲
- 迷子の赤ちゃんオバケ
- 魔法のクツ
- 臆病な騎士
- 都市オバケ
- 月旅行
- 眠れないクマ
- カゲ騒動
- 日本語版タイトル不明
- オリジナル第5話 Casper's Spree Under the Sea
- オリジナル第25話 Boos and Arrows
- オリジナル第26話 Boo Ribbon Winner
- オリジナル第27話 Puss 'n' Boos
- オリジナル第28話 Casper Genie
- オリジナル第29話 Keep Your Grin Up
- オリジナル第30話 Zero the Hero
- オリジナル第31話 Bull Fright
- オリジナル第32話 Hide and Shriek
- オリジナル第33話 Red White and Boo
- オリジナル第34話 Boo Kind to Animals
- オリジナル第35話 Dutch Treat
- オリジナル第36話 Fright from Wrong
- オリジナル第37話 Ground Hog Play
- オリジナル第38話 Penguin for Your Thoughts
- オリジナル第39話 Line of Scream-age
- オリジナル第41話 Boo Bop
- オリジナル第42話 Ghost of Honor
- オリジナル第43話 Hooky Spooky
- オリジナル第44話 Ghost Writers
- オリジナル第45話 Peek-A-Boo
- オリジナル第46話 Ice Scream
おばけのキャスパー(VHS) 編集
- 宇宙サーカス
- キャンプ騒動
- 宇宙水族館
- 犬泥棒
- チャンピオン
- ヘアリーの主役
- TV作戦
- お城騒動
- 宇宙大追跡
- タイムマシン
- キャスパーのハロウィン
- 風船ガムで捕まえろ
- 怪盗キャット
- キャスパーのクリスマス
- 消えた宝石
- うそつきグレイス
キャスパーのオバケ学園 編集
ゲーム 編集
- 1997年にスーパーファミコンでアクションゲームが発売されている。
- 同じく1997年にインタープレイから3DO、PlayStation、セガサターン、ゲームボーイカラーにてアドベンチャーゲームとしてゲーム化もされており、日本国内ではセガサターン版のみ発売された。3DO版も発売予定はあったがキャンセルされている。
- また日本国外では1996年にゲームボーイ用ソフトやPlayStation 2用ソフトで2001年に『en:Casper: Spirit Dimensions』と2008年に『en:Casper's Scare School (video game)』が発売されている。
脚注 編集
- ^ 昭和42年(1967年)12月28日 朝日新聞夕刊(東京版)
- ^ a b “シネマ掘り出し市 第88回『キャスパーのオバケ学園』”. フェロー・アカデミー. 2014年7月6日閲覧。
外部リンク 編集
- Classics | DreamWorks(英語)
- Casper - About the Show | Amblin(英語)
- おばけのキャスパー キャスパーのクリスマス | 番組詳細 | カートゥーン ネットワーク - 海外アニメと無料ゲームや動画なら Cartoon Network(日本語)
- 出てこいキャスパー - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- おばけのキャスパー - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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出てこい!キャスパー
【当番組よりアニメ】 |
ヘッケルとジャッケル
(フジテレビ版) |
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80日間世界一周
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おばけのキャスパー
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キャスパーと遊ぼう
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