松元ヒロ(まつもとヒロ、1952年10月19日 - )は、鹿児島県出身のピン芸人血液型はA型。本名は松元広人。

経歴 編集

鹿児島実業高等学校法政大学法学部政治学科を卒業後、パントマイマーとなり全国を巡業。

その後ばんきんや、石倉チョッキコミックバンド笑パーティー」を結成、ベーシストとして活動。『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ)に出場し、第4回オープントーナメントサバイバルシリーズで優勝した。

解散後はコントグループ「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。1998年11月に独立し、ピン芸人になる。

2019年7月、FNS九州8局共同制作・ドキュメント九州『テレビで会えない芸人…-松元ヒロの世界-』(制作:KTS鹿児島テレビ)(制作:野元俊英、プロデューサー:四元良隆、ディレクター:牧 祐樹、撮影:鈴木哉雄)放送[1]

人物 編集

高校時代には、2年時の第20回全国高校駅伝大会に最終7区で出場し、区間賞を獲得する[2]。3年時の第21回大会は3区8位。大学に進学、陸上競技部に入り、駅伝選手であったが、大学時代アフロヘアーで選手活動を続けたため先輩部員の怒りを買い、退部に追い込まれる。この出来事を通じ「自由な表現活動をしたい」と思うようになり、パントマイムとお笑いの世界を目指すこととなった[3]

また、パントマイムを目指すきっかけとして、教師になる道を諦めていたところ、チャールズ・チャップリンの「モダンタイムス」などの無声映画を見て、地元訛りにコンプレックスを持たずにできる仕事として感動し、パントマイム、お笑い、風刺の道に入ったとも語っている[4]

芸風 編集

政治的思想 編集

  • 護憲派であり、憲法9条を題材としたネタを披露することも多い。
  • 自らを日本国憲法に見立てた一人芝居「憲法くん」では、憲法前文憲法9条条文を暗唱しつつ「こんにちは、憲法です。68歳になりました。私がリストラされるという話がありますが、本当にいいんですか」などと舞台から客に向かって話しかけるネタを披露している。
  • 2019年、映画『誰がために憲法はある井上淳一監督)』では、松元が演じている「憲法くん」を原作にしたキャラクターを、女優の渡辺美佐子が演じた。
  • 『憲法くん』は坂手洋二の脚本で燐光群により舞台化、2019年11月から12月にかけて東京・伊丹・岡山・名古屋で上演された。
  • 2016年1月3日に行われた安倍政権に抗議するデモに登場し、「不良グループに刃物を持たせて、それが抑止力になるというのが、安倍さんの考え方。そうしたら、不良グループはチェーンピストルを持ってくるようになる。僕は不良に『好き好き好き!』と近づいていって、3年間1度も殴られなかった。憲法9条を体で示していた。だから武器を持たない方が安心。積極的平和主義というけど、安倍さんのやっていることは、あべこべなんです」と語った[8]

著書 編集

出演 編集

受賞歴 編集

笑パーティー時代
番組
  • 「テレビで会えない芸人…-松元ヒロの世界-」2020年日本民間放送連盟賞 テレビエンターテインメント番組部門最優秀賞[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 2020年日本民間放送連盟賞各部門の審査結果”. テレビエンターテインメント番組. 日本民間放送連盟. 2020年9月20日閲覧。
  2. ^ 日刊ゲンダイ松元ヒロ大いに語る
  3. ^ テレビに出られない芸人
  4. ^ しんぶん赤旗2019年11月4日付インタビュー
  5. ^ 佐高信 (2017年2月27日). “毒舌で鳴らした立川談志の気づかい”. ダイヤモンドオンライン. 佐高 信の「一人一話」. ダイヤモンド社. 2021年10月25日閲覧。
  6. ^ WATER MAN(第3回日米共同キャンペーン)”. ACジャパン広告作品アーカイブ. ACジャパン. 2019年9月29日閲覧。
  7. ^ 松元ヒロ・プロフィール”. ヒロポンのインターネット大作戦!. ヒロポンの会. 2019年9月29日閲覧。
  8. ^ 国会前で「アベ政治を許さない」 松元ヒロらがデモ”. 日刊スポーツ (2016年1月3日). 2016年1月4日閲覧。

外部リンク 編集