林家しん平
林家 しん平(はやしや しんぺい、1955年10月26日 - )は、東京都杉並区高円寺出身の落語家、映画監督、脚本家。本名、綱川 千秋(つなかわ ちあき)。落語協会所属。八王子市内の工学院大附属高中退[1]。
林家 しん平 | |
![]() 中陰花菱は林家三平一門の定紋。 | |
本名 | 綱川 千秋 |
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生年月日 | 1955年10月26日(65歳) |
出身地 | ![]() |
師匠 | 初代林家三平 林家こん平 |
弟子 | 林家あんこ |
出囃子 | 阿波踊り 八千代くずし |
活動期間 | 1974年 - |
活動内容 | 新作落語 古典落語 映画 |
配偶者 | 桂木文(離婚) |
所属 | 落語協会 |
来歴・人物編集
東京の定席を中心に寄席で活動する。新作落語、古典落語ともに扱う。
三題噺を得意としており、先輩落語家の三遊亭圓丈から「しん平くんは三題噺の天才」と賞賛されるほどである。
1970年代後半、時事ネタを漫談風に披露する芸風で人気を得た。有名な持ちネタの1つは「星飛雄馬(漫画・アニメ『巨人の星』の主人公)がボールを投げると目から炎が出るが、江川卓がボールを投げると鼻から血が出る」というもの(数々の騒動の末に読売ジャイアンツ入りした江川が、初登板の際に鼻血を出したことを揶揄)。その一方、同時期に型破りな新作落語を創作しており、持ちネタの1つに皮ジャンを着ながらの『エイリアン』がある。
二つ目昇進後、ご祝儀仕事で1か月ほど忙しかったが、急に仕事が無くなり40日くらい友人がサーフィンをしに新島へ行くのに便乗して逃げ出した。帰ってから寄席の仕事が1つ入っており、ヤケでリーゼント、サングラス姿で高座を行う[1]。この姿を見た林家彦六は内心呆れながらも「いいものを見させて貰った。」と言ったという。
1981年の映画『セーラー服と機関銃』に、主演・薬師丸ひろ子の子分役で出演。元暴走族という設定で、劇中では薬師丸をバイクの後ろに乗せ、新宿の街を走るシーンがある。
1985年に桂木文と結婚するが、短期間で離婚。高見恭子と浮名を流したこともある。
プロレスマニアとして知られる。1998年にはプロレスショップ『SHINPEI SPORTS』を開業し、プロレスのマスクなどのデザイナーとして活動している。また、特撮マニアでもあるとともに怪獣グッズや落語の書籍収集家でもある。2003年には平成ガメラ三部作に感動し、大映の許可を得て独自の続編『ガメラ4 真実』を制作した。
近年は映画監督や脚本家として活動する一面もあり、希代の落語家として名を馳せている。2011年、自らの落語家経験を元に原作・脚本・監督を務めた映画『落語物語』が公開され、同名で書籍化された小説『落語物語』が角川書店より出版された。
2012年には、テレビアニメ『じょしらく』の監修を担当。同年8月、『じょしらく』で主題歌を担当するももいろクローバーZ扮するユニット「桃黒亭一門」の鈴本演芸場出演を実現させた。
略歴編集
映画監督作品編集
テレビ出演編集
著書編集
- 落語物語 - (角川書店、2011年2月)ISBN 9784048741767
- えくぼのかよちゃん - 海老名香葉子(文)、林家しん平(絵)(金の星社、2020年4月) ISBN 9784323074603
弟子編集
- 林家あんこ[3] - 林家時蔵の実娘。
- 林家きなこ(渡辺美紀) - 2017年5月入門。年齢制限があり落語協会には未入会だが、しん平門下として一門会に出演、新年の林家一門の新年会にも列席している。2020年5月「しん平門下 二ツ目」昇進。[4]
廃業編集
関連項目編集
脚註編集
- ^ a b 『ミュージック・マガジン』(1980年12月号)
- ^ “TVアニメ「昭和元禄落語心中」2016年1月よりMBSほか“アニメイズム”枠にて放送決定!”. アニメ「昭和元禄落語心中」ティザーサイト. 2015年8月7日閲覧。
- ^ “林家あんこ 誕生(2013.4.20)”. 林家しん平の骨休め(ブログ). excite blog. 2018年7月1日閲覧。
- ^ “林家きなこ 今後の予定”. 10倍伝わる話し方 渡辺美紀. 2019年2月20日閲覧。
外部リンク編集
- オフィシャルブログ 林家しん平の骨休め
- 林家しん平 - 落語協会
- 映画『落語物語』 オフィシャルサイト
- しん平.net 映画スペシャルファン
- 林家しん平 (@hayashiyashinpe) - Twitter