柳月
株式会社柳月(りゅうげつ、英: Ryugetsu Co., Ltd.)は、北海道河東郡音更町に本社のある製菓メーカー・企業(登記上の本店は帯広市)。「全国和菓子協会」会員[1]。
スイートピア・ガーデン(2009年10月) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒080-0346 北海道河東郡音更町なつぞら1-1 北緯42度58分28秒 東経143度10分44秒 / 北緯42.97444度 東経143.17889度座標: 北緯42度58分28秒 東経143度10分44秒 / 北緯42.97444度 東経143.17889度 |
本店所在地 |
〒080-0010 北海道帯広市大通南8丁目15 北緯42度55分23秒 東経143度12分18秒 / 北緯42.92306度 東経143.20500度 |
設立 | 1947年3月 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7460101003849 |
事業内容 | 和菓子・洋菓子の製造・販売、レストランの経営 |
代表者 | 田村英祐(代表取締役社長) |
資本金 | 2,000万円(グループ会社合計) |
従業員数 | 770名(グループ会社合計、2017年10月現在) |
外部リンク | https://www.ryugetsu.co.jp/ |
概要
編集白樺の薪を模したバウムクーヘン「三方六」をはじめ、十勝産を中心に北海道産の素材を活用した年間300種を超える菓子を製造・販売している[2]。道東自動車道(道東道)音更帯広ICに近接している「スイートピア・ガーデン」は店舗やカフェ、お菓子づくりの体験工房があるほか、「三方六」の製造工程などを見学することができる。2008年(平成20年)にはスイートピア・ガーデン工場が「北海道HACCP」に菓子製品の分野で初めて認証された[3]。
主な商品
編集商品は各店舗のほか、新千歳空港をはじめとする北海道内の主要空港や札幌駅などの主要駅、成田国際空港の免税店、アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」でも取り扱っている。また、物産展に出店することもある。和・洋すべての菓子に十勝産の甜菜糖が使われている。
- 三方六
- あんバタサン
- きなごろも
- 百代餅
- 札幌キャラモカ
- どらクリムI世
- 十勝この実
- COCOこの実
- 十勝みるく
- 月ふわり
- 北のふれあい
- まろん
- とうきびせん
- パスタチーナ
- 防風林
- 北海道プリン
- 北海道ロール「樺の木」
- ボンヌ
- ばんえい十勝
- とかち大納言
- 日勝 鹿追アートビスキュイ
- オタルト
- 硝子ジュレ
- ランバジャ
- 北ポプラ
- きなチョコ黒大豆
- 大雪山
- ファーストレディ(北海道洞爺湖サミットで採用された)
-
三方六(2010年)
この他にもシュークリームなどの生菓子も直営店や札幌市内の百貨店などで販売している。これらの生菓子は道民向けの安価で質の高い商品であるが、公式サイトでは紹介されず、直営店であっても空港では販売されていない。
沿革
編集柳月は、1947年(昭和22年)に帯広市でアイスキャンディーの製造を中心とする店を開業したことから始まっている[4]。1953年(昭和28年)に会社化した。1965年(昭和40年)に北海道開拓100年記念としてバウムクーヘンの「三方六」を発売し、ロングセラー商品となっている。2001年(平成13年)には音更町に工場兼店舗の「スイートピア・ガーデン」が竣工し[5]、本社機能を移転した。2006年(平成18年)は帯広市内にイタリアンレストラン兼店舗の「トスカチーナ」がオープンした。2013年(平成25年)は「音更町IC工業団地」において太陽光発電所「柳月スイートピアガーデン太陽光発電所」が稼働し[6][7]、発電した電力を北海道電力に売電しているが、自社消費に切り替えて再生可能エネルギーによる菓子づくりを目指す予定である[8]。 2015年(平成27年)には北海道の未来を担う学生の人材育成のため育英資金団体「柳月財団」を設立し、翌年には北海道から公益財団法人の認定を受けた[9]。
年表
編集- 1947年(昭和22年):田村英也がアイスクリーム製造販売業として創業[2]。
- 1953年(昭和28年):「有限会社柳月」設立[2]。
- 1974年(昭和49年):大通本店オープン。
- 1981年(昭和56年):「柳月製菓株式会社」と改組[2]。
- 1995年(平成 7年):販売会社「株式会社柳月」設立[2]。
- 2001年(平成13年):「スイートピア・ガーデン」完成[2]。
- 2006年(平成18年):「株式会社柳月ホールディングス」設立[2]。
- 2007年(平成19年):柳月ホールディングスが柳月製菓と合併[2]。
- 2013年(平成25年):「柳月スイートピアガーデン太陽光発電所」稼働。
- 2015年(平成27年):「柳月財団」設立。
店舗
編集店舗は下記の独立店舗があるほか、北海道内の百貨店や総合スーパー・スーパーマーケットなどにも出店している。
十勝・帯広地区
札幌・小樽地区
釧路地区
- 愛国店 - 釧路市愛国東2丁目1-21
- 桜ヶ岡店 - 釧路市桜ヶ岡2丁目12
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月寒店(2012年2月)
受賞
編集テレビ提供番組
編集- HBC天気予報(土曜 21:54〜22:00)
関連項目
編集- 全国和菓子協会
- 北へ。 - 第2作『〜Diamond Dust〜』北海道を舞台としたノベルアドベンチャーゲームシリーズ。帯広に住むヒロインの原田明理(声:渡辺明乃)がアルバイトしている店として柳月が登場する。
- 日本でいちばん大切にしたい会社 - 坂本光司による書籍。第1巻に柳月が登場している。
- なつぞら(ドラマ) - 2019年度上期連続テレビ小説(NHK) 。帯広の菓子店「雪月」のモデルの一つとされる[11]。
- なつぞら(地名) - 上記ドラマをモチーフに2022年に音更町が新設した地名。柳月本社の住所ははかつて「音更町下音更北9線西18-2」であったが、地名新設に伴い「なつぞら1番地1」となった。
脚注
編集- ^ “全国和菓子協会会員店 | 北海道”. 全国和菓子協会. 2018年8月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “株式会社柳月”. 勝毎ビジネス. 十勝毎日新聞社. 2018年8月22日閲覧。
- ^ “北海道HACCP自主衛生管理の認証一覧(食品群別)”. 北海道. 2018年8月22日閲覧。
- ^ “六花亭・柳月〜十勝二大製菓”. 北海道ファンマガジン (2010年9月10日). 2018年8月22日閲覧。
- ^ “柳月の音更新工場*「工房」で菓子作り体験*8月開設、まず3コース*観光客らの利用期待”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2001年5月10日). 2018年8月22日閲覧。
- ^ “<地域けいざい 現場から>音更*相次ぐ企業進出*道東道効果 物流基地に”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年6月5日). 2018年8月22日閲覧。
- ^ “工業団地の主な企業紹介”. 音更町土地開発公社. 2018年8月22日閲覧。
- ^ “柳月、「CO2ゼロの菓子作り」 メガソーラーが稼働”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2013年1月9日) 2018年8月22日閲覧。
- ^ “柳月財団”. 柳月. 2018年8月22日閲覧。
- ^ “地域活性化の芽 事例” (PDF). 北海道. p. 4. 2018年8月22日閲覧。
- ^ なつぞらの舞台 十勝・帯広 2019年9月24日閲覧