アロン・ベインズ

オーストラリアのバスケットボール選手 (1986 - )

アロン・ジョン・ベインズAron John Baynes1986年12月9日[2] - )は、オーストラリアのプロバスケットボール選手。ニュージーランドギズボーン出身。ナショナル・バスケットボール・リーグ (オーストラリア)(NBL)のブリスベン・ブレッツに所属している。ポジションはセンター

アロン・ベインズ
Aron Baynes
デトロイト・ピストンズでのベインズ
(2016年)
ブリスベン・ブレッツ
ポジション C
基本情報
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
生年月日 (1986-12-05) 1986年12月5日(37歳)
出身地 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
ギズボーン地方ギズボーン
身長 211cm (6 ft 11 in)
体重 118kg (260 lb)
ウィングスパン 220cm  (7 ft 3 in)[1]
キャリア情報
出身 ワシントン州立大学
NBAドラフト 2009年 / ドラフト外
プロ選手期間 2009–現在
経歴
2009-2010リトアニアの旗BCリエトゥヴォス・リータス
2010-2011ドイツの旗EWEバスケッツ・オルデンブルク英語版
2011-2012ギリシャの旗イカロス・チャルキダスBC英語版
2012-2013スロベニアの旗KKオリンピア英語版
2013-2015サンアントニオ・スパーズ
2013オースティン・トロス
2015-2017デトロイト・ピストンズ
2017-2019ボストン・セルティックス
2019-2020フェニックス・サンズ
2020-2021トロント・ラプターズ
2021-現在オーストラリアの旗ブリスベン・ブレッツ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ オーストラリアの旗 オーストラリア
獲得メダル
男子バスケットボール
オーストラリアの旗 オーストラリア
オリンピック
銅メダル - 3位 2021 東京

経歴 編集

10代半ばまで、ラグビーをしていたが、TVでティム・ダンカンのプレーを見て感銘を受け、バスケットボールを始め、その時点では、ショットすらまともにできなかったものの、ダンカンの動きを真似できるよう練習をしていた[3]。その後、オーストラリア国立スポーツ研究所を経て、2005年から2009年までワシントン州立大学に在学し、卒業後、ドラフト指名が得られず、リトアニアのBCリエトゥヴォス・リータスでプロ選手となった[4]。その後ユーロリーグなどを渡り歩き[5][6]、2013年1月にサンアントニオ・スパーズと契約しNBA選手となった[7]

NBA 編集

 
2014年、優勝トロフィツアーでのアロン・ベインズ(左)とパティ・ミルズ

サンアントニオ・スパーズ 編集

2012-2013シーズン途中の2013年1月にサンアントニオ・スパーズと2年契約を交わし[8]、NBAのキャリアをスタートさせた。2戦目のシャーロット・ボブキャッツ戦で7得点、9リバウンドの成績を残したが[9]、その後数回Dリーグオースティン・トロスにアサインされ[10]、NBAに定着はできなかった。プレーオフキャリア初となるロサンゼルス・レイカーズ戦でドワイト・ハワードをディフェンスし勝利に貢献した[11]

2013-2014シーズンは、レギュラーシーズン53試合、ポストシーズン14試合に出場し、同じオーストラリア出身のパティ・ミルズとともに自身初のチャンピオンリングを手にした。

2014-2015シーズン前に制限付きのFAとなったが、6月にスパーズのクオリファイング・オファーを受け、1年契約を結び残留した。開幕から、ピックアンドロールやミドルレンジでのショットが改善され、11月6日のヒューストン・ロケッツ戦で自己最多の12リバウンド,12得点のダブルダブル[12]、12月20日のダラス・マーベリックス戦で自己最多の16得点を記録し[13]、控えセンターに定着した。4月1日のオーランド・マジック戦でベンチスタートであったが、自己最多を18得点に伸ばした[14]

デトロイト・ピストンズ 編集

2015年7月2日、デトロイト・ピストンズと3年契約を結んだ[15]

ボストン・セルティックス 編集

2017年7月9日、ボストン・セルティックスと1年430万ドルで契約した[16]

フェニックス・サンズ 編集

2019年7月6日、タイ・ジェローム英語版の交渉権と交換でフェニックス・サンズにトレードされた[17]

2020年3月6日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で自身初の30得点以上となる37得点を記録し、スリーポイントも自己最多の9本を成功させた[18]

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBAレギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2012–13 SAS 16 0 8.8 .500 .000 .583 2.0 0.3 0.1 0.4 2.7
2013–14 53 4 9.3 .436 --- .905 2.7 0.6 0.0 0.1 3.0
2014–15 70 17 16.0 .566 .250 .865 4.5 0.5 0.3 0.3 6.6
2015–16 DET 81 1 15.2 .505 .000 .764 4.7 .6 .3 .6 6.3
2016–17 75 2 15.5 .513 --- .840 4.4 .4 .2 .5 4.9
2017–18 BOS 81 67 18.3 .471 .143 .756 5.3 1.1 .3 .6 6.0
2018–19 51 18 16.1 .471 .344 .855 4.7 1.1 .2 .7 5.6
2019–20 PHX 42 28 22.2 .480 .351 .747 5.6 1.6 .2 .5 11.5
2020–21 TOR 53 31 18.5 .441 .262 .707 5.2 .9 .3 .4 6.1
通算:9年 522 168 16.0 .489 .308 .794 4.6 .8 .2 .5 6.0

NBAプレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013 SAS 4 1 5.8 .571 --- --- 1.3 0.0 0.0 0.0 2.0
2014 14 0 7.2 .500 .000 .800 2.2 0.0 0.2 0.0 2.3
2016 DET 4 0 11.0 .444 .000 .667 2.0 .5 .0 .0 2.5
2018 BOS 19 12 20.5 .506 .478 .722 6.2 1.0 .2 .6 6.0
2019 9 5 12.8 .571 .333 .500 2.8 .3 .3 .3 2.1
出場:6回 54 16 13.2 .497 .444 .750 3.6 .5 .2 .3 3.6

NBLレギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2022-23 ブリスベン 24 23.5 .500 .000 .583 7.8 1.0 .2 .4 11.7

オーストラリア代表 編集

ニュージーランド出身だが、パティ・ミルズアンドリュー・ボーガットと同じくオーストラリア代表メンバーであり、2012年オリンピックに関しても同国代表メンバーで出場した。因みに代表チームのヘッドコーチは、当時サンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチだったブレット・ブラウン (現:フィラデルフィア・76ersヘッドコーチ) が務めた。

代表歴 編集

プレースタイル 編集

巨体の割にフットワークが軽く、走力もあるのでスクリーン、リバウンドなどのチームプレーに対応が可能だが、攻撃面では成長過程である。フリースロー成功率は80%に近い。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集