夜明駅

大分県日田市にある九州旅客鉄道の駅

夜明駅(よあけえき)は、大分県日田市大字夜明にある、九州旅客鉄道(JR九州)の[1]およびJR九州バスが運行を行っている日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)のバス停留所である。

夜明駅
駅舎(2016年12月)
よあけ
Yoake
地図
所在地 大分県日田市大字夜明[1]1802
北緯33度19分12.27秒 東経130度51分57.42秒 / 北緯33.3200750度 東経130.8659500度 / 33.3200750; 130.8659500座標: 北緯33度19分12.27秒 東経130度51分57.42秒 / 北緯33.3200750度 東経130.8659500度 / 33.3200750; 130.8659500
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
電報略号 ヨア
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
36人/日(降車客含まず)
-2016年[2]-
乗降人員
-統計年度-
73人/日
-2016年[2]-
開業年月日 1932年昭和7年)3月12日[3]
乗入路線 2 路線
所属路線 久大本線
キロ程 39.1 km(久留米起点)
筑後大石 (6.1 km)
(6.1 km) 光岡
所属路線 日田彦山線
キロ程 68.7 km(城野起点)
今山* (3.3 km)
備考 無人駅[4]
* 添田駅 - 当駅間は平成29年7月九州北部豪雨による被害のため休止中
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夜明駅
BRTのりば(2023年9月)
よあけ
Yoake
祝原 (0.9 km)
(4.2 km) 北友田
所在地 大分県日田市大字夜明
所属事業者 JR九州バス
九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
キロ程 29.2 km(添田起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 2023年(令和5年)8月28日*
* BRTの駅としての開業日。
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鉄道駅は久大本線所属線[5]とし、日田彦山線を加えた2路線が乗り入れている。ただし2017年(平成29年)に発生した九州北部豪雨の影響により、鉄道路線としての日田彦山線は休止中の扱いである。

なお日田彦山線BRTの運行区間は添田駅から日田駅までであり、当駅は途中停留所扱いとなる。

歴史

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旧駅舎(階段下から)

駅構造

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相対式ホーム2面2線のホームを持つ地上駅無人駅となっている[1]。バリアフリー施設は無いが、2番ホームは駅北側の空き地からスロープを経由して、駅舎および1番ホームは国道386号を約150m北に行った小道から坂道経由でアプローチできる。

古い木造駅舎が残っていたが、2010年(平成22年)4月18日に新たな木造駅舎が落成した[4]

ホームは1番線が久大本線上り、2番線が久大本線下り。

かつて存在した3番線ホームは、日田彦山線ホームとして使用されていた。平成29年7月九州北部豪雨による長期運休以降、フェンスが設置されて乗降不可となった。2022年令和4年)8月27・28日に運行された団体臨時列車の発着を最後に、ホームは廃止され北口通路などに転用されている[16]

日田彦山線BRTは鉄道と並行する国道386号を通り[17]、駅舎下のバス停留所を発着する。

のりば

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のりば[18] 路線 方向 行先[18] 備考
1 久大本線 上り 久留米方面
2 下り 日田方面

利用状況

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1965年(昭和40年)度には乗車人員が134,596人(定期外:36,114人、定期:98,482人)、降車人員が133,947人で、手荷物(発送:384個、到着:213個)や小荷物(発送:1,643個、到着:545個)も取り扱っていた[19]

2013年(平成25年)度の乗車人員は13,498人(定期外:5,493人、定期:8,005人)、降車人員は14,915人である[20]

※1日平均乗車人員の数値は各年度版「大分県統計年鑑」による年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。

年度 年間
乗車人員
定期外
乗車人員
定期
乗車人員
一日平均
乗車人員*
年間
降車人員
出典
1965年(昭和40年) 134,596 36,114 98,482 - 133,947 [19]
- - - - - - -
1990年(平成2年) 38,094 9,900 28,194 - 41,400 [21]
1991年(平成3年) 47,680 16,782 30,898 - 44,446 [22]
1992年(平成4年) 40,407 12,785 27,622 - 44,936 [23]
1993年(平成5年) 38,924 12,739 26,185 - 40,725 [24]
1994年(平成6年) 38,699 12,081 26,618 - 40,419 [25]
1995年(平成7年) 38,426 10,326 28,100 - 41,796 [26]
1996年(平成8年) 37,554 11,041 26,513 - 39,148 [27]
1997年(平成9年) 36,078 11,242 24,836 - 37,064 [28]
1998年(平成10年) 33,650 10,517 23,133 - 34,639 [29]
1999年(平成11年) 33,833 11,364 22,469 - 33,758 [30]
2000年(平成12年) 34,322 12,278 22,044 94 34,294 [31]
2001年(平成13年) 30,486 11,247 19,239 84 32,551 [32]
2002年(平成14年) 28,555 11,103 17,452 78 29,885 [33]
2003年(平成15年) 27,625 11,368 16,257 76 29,042 [34]
2004年(平成16年) 19,143 6,804 12,339 52 20,911 [35]
2005年(平成17年) 26,712 9,694 17,018 73 29,598 [36]
2006年(平成18年) 24,032 8,454 15,578 66 26,607 [37]
2007年(平成19年) 24,125 7,600 16,525 66 25,982 [38]
2008年(平成20年) 21,474 7,598 13,876 59 23,037 [39]
2009年(平成21年) 17,959 6,807 11,152 49 20,764 [40][注釈 1]
2010年(平成22年) 17,999 5,841 12,158 49 20,810 [42][注釈 1]
2011年(平成23年) 17,861 5,614 12,247 49 20,099 [43][注釈 1]
2012年(平成24年) 15,282 5,346 9,936 42 17,356 [44][注釈 1]
2013年(平成25年) 13,498 5,493 8,005 37 14,915 [20][注釈 1]
  • 一日平均乗車人員は年間乗車人員の値を各年度の日数で割った値。

駅周辺

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日田市西端部の山間部に位置する。駅前を国道386号および筑後川(当地域での通称は三隈川)が久大本線に並行する形で通っており、筑後川を挟んだ対岸には国道210号が通る。また当駅の約300m北西から国道211号大肥川が日田彦山線に並行する形で通っている。

駅舎に隣接して「夜明の鐘」があり、2011年(平成23年)に設置された[45]。また平成24年7月九州北部豪雨を祈念し、洪水で流れて来た岩を加工した礎石を隣接して設置している。

駅の南側は国道でありホームとは高低差があり崖が連続している。駅名の由来は、当駅開設当時に存在した日田郡夜明村(1955年(昭和30年)に日田市に編入)にちなむ。「夜明」の地名は、焼畑開墾地であることから最初は夜焼(よやけ)と付けられたが、「焼」の発音を嫌って夜開(よあけ)、夜明(よあけ)の順で改字されたことによる。

その他

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  • 映画『男はつらいよ 寅次郎紙風船』(1981年公開)でロケに使用された[46]
  • 山崎ハコ「夜明まで」の歌に出てくる。
  • 原田マハの短編集「星がひとつほしいとの祈り」の中の一篇「夜明けまで」で物語の終着点となる。
  • 当駅は、大分県の鉄道駅の中で最西端にある。

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
久大本線
筑後大石駅 - 夜明駅 - 光岡駅
日田彦山線(休止中)
今山駅 - 夜明駅
JR九州バス・JR九州
日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
祝原駅 - 夜明駅 - 北友田駅

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c d e 大分県統計協会が廃止されてウェブ上で公開[41]

出典

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  1. ^ a b c 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、27頁。 
  2. ^ 平成29年版ひた市勢情報” (PDF). 日田市. 2018年5月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 大木孝 『土木社会史年表』 日刊工業新聞社、1988年11月。ISBN 978-4526024443
  4. ^ a b c 「落成祝う 戦前の2駅舎建て替え」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2010年4月21日、朝刊、11面。
  5. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、739頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ a b 『大分県史 近代編 3』 大分県、1987年。
  7. ^ 「久大、日田彦山両線近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年2月17日、1面。
  8. ^ 「通報 ●久大本線南久留米駅ほか13駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1984年2月10日、2面。
  9. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「筑豊本線・日田彦山線・後藤寺線・篠栗線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第5号、朝日新聞出版、2009年8月2日、19頁。 
  10. ^ 「JR夜明、大鶴新駅舎が完成 記念イベント」『読売新聞読売新聞西部本社、2010年4月20日、朝刊、27面。
  11. ^ a b c 「日田彦山線が復旧」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2012年7月26日、朝刊、27面。
  12. ^ 「九州北部豪雨/被災地 懸命の復旧作業/JR久大線 一部で代行輸送」『読売新聞読売新聞西部本社、2012年7月16日、朝刊、31面。
  13. ^ 「久大線が全線復旧」『大分合同新聞』大分合同新聞社、2012年8月25日、夕刊、11面。
  14. ^ 7月18日からの久大本線・日田彦山線の運転計画について (お知らせ) - 九州旅客鉄道株式会社(2017年7月17日閲覧)
  15. ^ 久大本線・日田彦山線の運転計画について(お知らせ) (PDF) - 九州旅客鉄道株式会社(2017年7月27日)
  16. ^ 夜明駅を舞台とした特別な列車旅~夜明駅3番線を発着する3コース~ - 九州旅客鉄道株式会社、2022年7月27日、同日閲覧
  17. ^ 日田~宝珠山間運行ルート図”. 日田市 (2023年8月15日). 2023年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月9日閲覧。
  18. ^ a b 夜明駅時刻表(JR九州2019.3.16改正)
  19. ^ a b 大分県総務部統計課 『昭和41年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1966年3月。
  20. ^ a b 平成26年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2015年3月10日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月26日閲覧。
  21. ^ 大分県総務部統計課 『平成3年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1991年12月31日。
  22. ^ 大分県総務部統計課 『平成4年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1992年12月31日。
  23. ^ 大分県総務部統計課 『平成5年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1994年3月31日。
  24. ^ 大分県総務部統計課 『平成6年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1995年3月31日。
  25. ^ 大分県総務部統計課 『平成7年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1996年3月31日。
  26. ^ 大分県総務部統計課 『平成8年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1997年3月31日。
  27. ^ 大分県総務部統計課 『平成9年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1998年3月31日。
  28. ^ 大分県総務部統計課 『平成10年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、1999年3月31日。
  29. ^ 大分県総務部統計課 『平成11年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2000年3月31日。
  30. ^ 大分県総務部統計課 『平成12年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2001年3月31日。
  31. ^ 大分県総務部統計課 『平成13年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2002年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  32. ^ 大分県総務部統計課 『平成14年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2003年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  33. ^ 大分県総務部統計課 『平成15年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2004年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  34. ^ 大分県総務部統計課 『平成16年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2005年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  35. ^ 大分県総務部統計課 『平成17年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2006年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  36. ^ 大分県総務部統計課 『平成18年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 132 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  37. ^ 大分県総務部統計課 『平成19年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2007年3月31日。 - 11運輸および通信 - 130 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  38. ^ 大分県総務部統計課 『平成20年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2009年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  39. ^ 大分県総務部統計課 『平成21年版 大分県統計年鑑』 大分県統計協会、2010年3月31日。 - 11運輸および通信 - 129 鉄道各駅別運輸状況(JR九州・JR貨物) (ウェブ版XLS)
  40. ^ 平成22年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 129.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年2月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
  41. ^ 池端真理 『全国都道府県統計協会刊行の統計資料調査について』 地域総合研究 第38巻 第2号 (鹿児島国際大学地域総合研究所) (2011年)
  42. ^ 平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
  43. ^ 平成24年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2013年8月5日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
  44. ^ 平成23年版 大分県統計年鑑 11 運輸および通信 128.鉄道各駅別運輸 状況(JR九州・JR貨物) 2012年6月15日”. 大分県総務部統計課. 2015年6月26日閲覧。
  45. ^ 夜明駅|ゆっくりのんびり日田彦山線(ひたひこさんせん)”. www.hitahiko.jp. 2023年9月15日閲覧。
  46. ^ 第28作 男はつらいよ 寅次郎紙風船”. 松竹映画『男はつらいよ』公式サイト. 松竹. 2017年9月5日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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