幸福』(しあわせ、仏語: Le Bonheur)は、アニエス・ヴァルダ監督による1965年公開のフランス映画である。ヌーヴェルヴァーグと関連づけられ、第15回ベルリン国際映画祭銀熊賞を含む二つの賞を獲得した。

幸福
Le Bonheur
監督 アニエス・ヴァルダ
脚本 アニエス・ヴァルダ
製作 マグ・ボダール
音楽 ジャン=ミシェル・ドゥファイ
撮影 クロード・ボーソレイユ
ジャン・ラビエ
編集 ジャニーヌ・ヴェルノー
配給 日本の旗 ヘラルド
公開 フランスの旗 1965年2月10日
日本の旗 1966年6月4日
上映時間 79分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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ストーリー 編集

叔父とともに建具屋として働く若くてハンサムなフランソワは、婦人服の仕立てをしているかわいい妻テレーズと結婚して、快活な二人の子供ピエロとジズーとともに快適で幸せな日々を送っている。家族は郊外の森に出かけることを楽しんでいる。あり余る幸せを感じ、妻と子供たちをこの上なく愛しているにもかかわらず、フランソワは郵便局で働く魅力的な独身の女性エミリーを好きになる。エミリーは一人暮らしで、テレーズととても良く似ている。フランソワはエミリーに対して妻と子供たちへの愛と幸せな生活を隠さず、エミリーはフランソワが部屋に来ることを受け入れる。

森にピクニックに来たある週末、テレーズは最近特に幸せそうに見えるのはなぜかをフランソワに尋ねる。フランソワは、今のテレーズと子供たちとの幸せは決して変わることは無いが、エミリーと見つけた新たな幸せがさらに増えたことを説明する。子供たちを木の下で寝かせた後、テレーズはフランソワに彼女を愛することを迫る。フランソワは行為のあと眠りに落ち、目が覚めるとテレーズがいなくなっていることに気づく。必死に探した後、フランソワは釣り人が湖から引き揚げたテレーズの亡骸と対面する。

親戚に子供たちの面倒を見てもらうために少し郊外で過ごした後、フランソワは仕事に戻りエミリーに会いに行く。すぐにエミリーはフランソワとともに暮らし始め、彼と子供たちの面倒を見るようになる。家族は皆とても幸せで郊外の森に行くことを楽しむ。フランソワは新しい妻と子供たちをこの上なく愛し、もう一度あり余る幸せを見つける。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
TBS
フランソワ ジャン=クロード・ドルオー英語版 久富惟晴
テレーズ クレール・ドルオー 谷育子
エミリー マリー・フランス・ボワイエ英語版 高山真樹
ピエロ オリヴィエ・ドルオー セリフなし
ジズー サンドリーヌ・ドルオー 桂玲子
ポール ポール・ヴェキアリ 水鳥鉄夫
オデニト 石森達幸
マドレーヌ 秋元千賀子
ノワレ 若本紀昭
ブロン 塩屋翼
アデル 木村令子
メルシエ夫人 沼波輝枝
イベット 芝田清子
子供(1) 小山梓
子供(2) 内海敏彦
アナウンサー 平林尚三
演出 斯波重治
翻訳 榎あきら
効果 南部光庸/大橋勝次
調整 桑原邦男
制作 オムニバスプロモーション
解説
初回放送 1976年2月14日
『土曜招待席』
14:30-16:00

受賞 編集

外部リンク 編集