ポニーテールとシュシュ
「ポニーテールとシュシュ」は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。作詞は秋元康、作曲は多田慎也による。2010年5月26日にAKB48のメジャー16作目のシングルとしてキングレコードから発売された[注釈 1]。
「ポニーテールとシュシュ」 | ||||
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AKB48 の シングル | ||||
初出アルバム『ここにいたこと』 | ||||
A面 | ポニーテールとシュシュ | |||
B面 |
盗まれた唇 僕のYELL マジジョテッペンブルース | |||
リリース | ||||
規格 |
マキシシングル デジタル・ダウンロード | |||
録音 |
2010年 日本 | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | You, Be Cool!/KING RECORDS | |||
作詞・作曲 |
秋元康(作詞) 多田慎也(作曲) | |||
プロデュース | 秋元康 | |||
ゴールドディスク | ||||
チャート最高順位 | ||||
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AKB48 シングル 年表 | ||||
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背景とリリース
編集楽曲のシングル盤は2種類の通常盤「Type-A」と「Type-B」、および「劇場盤」の計3種類がリリースされた。「劇場盤」は販路限定盤でサイト「キャラアニ」を通して発売された。それぞれで収録曲が異なっており、通常盤の2種はDVDが付属している。特典として、通常盤(初回プレス分のみ)には全国握手会参加券(東京2回・名古屋・神戸・福岡・札幌・広島・仙台)および『AKB48 17thシングル 選抜総選挙』投票用シリアルナンバーが封入されている。劇場盤には個別握手会参加券(幕張メッセ国際展示場)および「2010年 AKB48総選挙ポスター風 各種メンバー生写真」(ランダムに1枚)が封入されている。
CDジャケットに描かれているポニーテールの女子のイラストは、チームBの宮崎美穂によるもの[1]。
楽曲のミュージック・ビデオは、「RIVER」以来となる高橋栄樹が監督を務めている。屋外部分の撮影は、AKB48のシングル用撮影としては初めて日本国外となるグアムで行われ、ヘリコプターによる空撮などの手法も取り入れられた。もちろんのことながら、髪型は皆ポニーテールである。近接撮影の際、ローターからの猛烈な風(ダウンウォッシュ)でメンバー数人が吹き飛ばされたという。
初選抜は高城亜樹のみ。小野恵令奈、河西智美、峯岸みなみの3人が『RIVER』以来2作ぶりの選抜復帰。前作の選抜メンバーは全員引き続き選抜入りした。
『AKB48 コンサート「サプライズはありません」』(2010年7月10日・11日、代々木第一体育館)では、松井咲子が前奏のピアノパートを初めて担当した。
楽曲はバンダイナムコゲームスの「太鼓の達人14」に収録された。AKB48の楽曲としては同シリーズ初めてとなる。また、2011年1月27日に稼働を開始したタイトーのアーケードゲーム「ミュージックガンガン!2」にもJ-POPジャンルの楽曲として収録されている[2]。
アートワーク
編集Type-A | 大島優子、高橋みなみ、前田敦子、松井珠理奈、渡辺麻友 |
Type-B | 板野友美、柏木由紀、北原里英、小嶋陽菜、篠田麻里子 |
劇場盤 | 『ポニーテールとシュシュ』選抜メンバー全16名 |
チャート成績
編集発売前日の2010年5月25日付オリコンデイリーチャートで推定売上枚数約35万4000枚を記録。嵐『Troublemaker』の記録[注釈 3]を上回り、推定売上枚数が公開されてからの最高枚数を更新した[注釈 4]。また、集計初日のみで前作『桜の栞』の初動売上を上回り、2010年度オリコン年間シングルチャートでは暫定5位に位置付けた。
オリコン週間チャートでは初動売上約51万3000枚で、3作目の初登場1位を記録。女性グループによる初動売上50万枚超えは2000年12月25日付のモーニング娘。『恋愛レボリューション21』以来約9年5か月ぶりであり、ソロを含めた女性アーティストでは2001年2月26日付の宇多田ヒカル『Can You Keep A Secret?』以来9年3か月ぶりの記録となった[3]。 『第61回NHK紅白歌合戦』に1グループ名義としては史上最多の130人で出演して[注釈 5]、表題曲「ポニーテールとシュシュ」を披露した。そのことも影響したのか、2011年1月10日付オリコン週間チャートでは、2010年6月28日付の5位以来28週ぶりにTOP10(9位)にランクインした。その後も新作CDが発売されるたびにチャート上位に再浮上して77週連続チャートイン、累計売上は70万枚を突破した。
2010年度のオリコン年間シングルチャートでは5位にランクインした。翌2011年度の同チャートでは100位にランクインし、2年連続で100位以内に入った。
メディアでの使用
編集楽曲は以下のメディアで使用された。
- 日本テレビ『なるほど!ハイスクール』エンディング・テーマ
- フジテレビ系『クイズ!ドレミファドン!!〜芸能人最強イントロ王決定戦〜』エンディング・テーマ
- イトーヨーカ堂『イトーヨーカドー2010 Summer Collection』「恋水着篇」・「恋ゆかた篇」CMソング
- ファミリー劇場『AKB48 ネ申テレビ』シーズン4オープニング・テーマ
シングル収録トラック
編集通常盤Type-A
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「ポニーテールとシュシュ」 | 秋元康 | 多田慎也 | 生田真心 | |
2. | 「盗まれた唇」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 井上ヨシマサ | 井上ヨシマサ | |
3. | 「僕のYELL」(シアターガールズ) | 秋元康 | フジノタカフミ | 生田真心 | |
4. | 「ポニーテールとシュシュ (off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「盗まれた唇 (off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「僕のYELL (off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 |
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1. | 「ポニーテールとシュシュ」 | 高橋栄樹 |
2. | 「盗まれた唇」 | 斎藤竜也 |
3. | 「僕のYELL」 | 丸山健志 |
通常盤Type-B
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「ポニーテールとシュシュ」 | 秋元康 | 多田慎也 | 生田真心 | |
2. | 「盗まれた唇」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 井上ヨシマサ | 井上ヨシマサ | |
3. | 「マジジョテッペンブルース」 | 秋元康 | 市川裕一 | 市川裕一 | |
4. | 「ポニーテールとシュシュ (off vocal ver.)」 | ||||
5. | 「盗まれた唇 (off vocal ver.)」 | ||||
6. | 「マジジョテッペンブルース (off vocal ver.)」 | ||||
合計時間: |
# | タイトル | 監督 |
---|---|---|
1. | 「ポニーテールとシュシュ」 | 高橋栄樹 |
2. | 「盗まれた唇」 | 斎藤竜也 |
3. | 「マジジョテッペンブルース」 | 佐藤太 |
劇場盤
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「ポニーテールとシュシュ」 | 秋元康 | 多田慎也 | 生田真心 | |
2. | 「盗まれた唇」(アンダーガールズ) | 秋元康 | 井上ヨシマサ | 井上ヨシマサ | |
3. | 「僕のYELL」(シアターガールズ) | 秋元康 | フジノタカフミ | 生田真心 | |
4. | 「マジジョテッペンブルース」 | 秋元康 | 市川裕一 | 市川裕一 | |
合計時間: |
選抜メンバー
編集収録アルバム
編集カバー
編集「ポニーテールとシュシュ」は2011年3月9日に、KONAMIの音楽ゲーム「GuitarFreaksXG2 & DrumManiaXG2 Groove to Live」にカバー楽曲として収録された[注釈 7]。
さらにカバーパンクバンド・GHOST COMPANYが、同年6月7日に発売されたJ-POPの人気楽曲をパンクアレンジでカバーしたアルバム『PUNK EATS J-POP -MOSH PIT STYLE-』において、同曲を英語詞に訳し、メロコアパンク仕様にアレンジしてカバーしている[5][6]。
「僕の夏が始まる」公演
編集「僕の夏が始まる」公演 My summer is starting[7] | |
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作詞 | 秋元康 |
初演 | 2019年6月30日 – AKB48劇場 |
柏木由紀がセットリストを考案し、公演タイトルを決めたAKB48の劇場公演である「僕の夏が始まる」公演が、2019年6月30日にAKB48劇場で初日を迎えた[8][9]。約1か月かけて「夏曲を選んだというよりは劇場公演に映える曲、今のメンバーで歌ったらいいなと思う曲」をリストアップして選曲していったなかで、「改めて今AKBを見てみたいなと思った人が1曲くらい知っている曲を秋葉原で見れるのが良いんじゃないか」という理由で王道ナンバーの本楽曲「ポニーテールとシュシュ」をアンコールラストに入れ、後付けで本楽曲の歌詞にある「僕の夏が始まる」に合わせた公演タイトルになっている[8][9]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 【XANADU】#30 宮崎美穂オフィシャルブログ「ザナ風呂」 (2010年5月30日). “謎の女の子の正体とは”. 2010年5月30日閲覧。
- ^ 中野信二 (2011年1月27日). “タイトー、AC「ミュージックガンガン!2」稼働開始 「ポニーテールとシュシュ」など新曲を44曲収録”. GAME Watch (impress) 2023年6月8日閲覧。
- ^ オリコン (2010年6月1日). “AKB48が初週50万枚超で首位 モー娘。以来9年半ぶり快挙”. 2010年6月1日閲覧。
- ^ “AKB48、10周年を記念したベスト盤が発売”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社 (2015年9月7日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “AKB48「ポニシュ」をパンクスが食らう豪快J-POPカバー”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2011年6月9日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ “「ポニーテールとシュシュ」をパンクカヴァーで大ヒット”. BARKS (JAPAN MUSIC NETWORK). (2011年6月9日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ AKB48 Official Live ch. AKB48 Theater My summer is starting/Apr.17, 2021〈for JLOD live〉 - YouTube(2021年6月5日公開)2024年4月5日閲覧。
- ^ a b “柏木由紀選曲公演はAKB48隠れ名曲満載「賛否両論込みで話題になれば」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年6月30日) 2019年7月2日閲覧。
- ^ a b “<AKB48「僕の夏が始まる」公演レポ>柏木由紀、後輩の言葉に感激 選曲新公演でレア曲発掘”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2019年6月30日) 2019年7月2日閲覧。
外部リンク
編集- キングレコード
- AKB48 公式サイト
- ミュージック・ビデオ
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