聖籠町
聖籠町(せいろうまち)は、新潟県下越地方に位置する北蒲原郡の町である。新潟市への通勤率は24.7%・新発田市への通勤率は21.8%(いずれも平成22年国勢調査)。
せいろうまち 聖籠町 | |||||
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国 |
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地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方、信越地方 北信越地方、上信越地方 広域関東圏 | ||||
都道府県 | 新潟県 | ||||
郡 | 北蒲原郡 | ||||
市町村コード | 15307-9 | ||||
法人番号 |
5000020153079 ![]() | ||||
面積 |
37.58km2 | ||||
総人口 |
13,823人 [編集] (推計人口、2021年3月1日) | ||||
人口密度 | 368人/km2 | ||||
隣接自治体 | 新潟市、新発田市 | ||||
町の木 | クロマツ[1] | ||||
町の花 | ハマナス[1] | ||||
聖籠町役場 | |||||
町長 | 西脇道夫 | ||||
所在地 |
〒957-0192 新潟県北蒲原郡聖籠町大字諏訪山1635-4 北緯37度58分28.3秒東経139度16分27.3秒座標: 北緯37度58分28.3秒 東経139度16分27.3秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理編集
越後平野の沿岸部に位置し、何列もの新潟砂丘が町域を横断する。
隣接している自治体・行政区編集
歴史編集
町名の由来編集
大同元年(806年)に僧侶がやって来て、この地の山に籠ったことから、時の人々が高徳の僧(聖)の籠もった山だとして、そこを「聖籠山」と名付けたのが由来とされる[1]。
沿革編集
聖籠村 | 真野新田、桃山新田、山倉新田、諏訪山新田、大夫新田、三賀新田、上大谷内新田、丸潟新田、道賀新田 |
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蓮野村 | 蓮野村、大夫興野、二本松新田、別行村 |
藤井村 | 藤寄村、笠柳村、横井村 |
亀代村 | 網代浜、亀塚浜、次第村 |
※蓮潟新田は合併せず独立(1894年(明治27年)に蓮潟村に改称)。
聖籠村 | 聖籠村、蓮野村、蓮潟村、藤井村(藤寄) |
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人口編集
2010年代に入ってからも上昇または横ばいとなっており、2018年時点では県内市町村のなかで唯一、前年比で増加している[4]。厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が示した2045年の人口予測においても、減少率が県内市町村のなかで最も小さくなっており、東港工業団地の存在による豊富な雇用や新潟市からの近さが要因と考えられている[5]。
聖籠町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 聖籠町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 聖籠町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
聖籠町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政編集
- 町長:西脇道夫
- 渡邊廣吉(1994年9月5日から6期)
- 西脇道夫(2018年9月5日就任、1期目)
- 町議会:議員定数14人(現在の議員の任期は2023年8月31日までである)
市町村合併編集
経済編集
昭和50年代頃までは農業を主としていたが、工業専用港として1969年(昭和44年)に新潟東港が開港して以来同港の工業地帯に企業進出が進み、急速に工業化が進んだ[7]。また、東北電力・東新潟火力発電所などの安定した収入源があり、地方交付税不交付団体となっている。平成30年度末時点で新潟県内で不交付団体となっている他自治体としては他に刈羽村が挙げられる。
農業編集
サクランボが特産品となっているほか、ブドウ・梨・桃など数多くの果物が栽培されている[7]。
工業編集
精密機械や食品加工などの大工場が多く、県内の町村としては最大の製造品出荷額を誇る。
- 立地企業
商業編集
地域編集
教育編集
- 専修学校
- 中学校
- 小学校
- 聖籠町立亀代小学校
- 聖籠町立山倉小学校
- 聖籠町立蓮野小学校
- 社会教育
ライフライン編集
スポーツ編集
2004年、新潟東港内のサッポロビール所有地に、Jリーグ・アルビレックス新潟のクラブハウスと練習場「新潟聖籠スポーツセンター」が整備されており、新潟市と共に同チームのホームタウンとして登録されている。ただし公式戦のホームゲームはすべて、新潟市中央区の新潟スタジアム(デンカビッグスワンスタジアム)にて開催される。
交通編集
町内には高速道路、国道バイパス、幹線道路などが通っているが、新潟~新発田方面へ延びており、町外へ出るには便利である。町内は公共交通機関が少ないが、道路が整備されているため、自家用車による移動が日常的である。また、町内には新潟県運転免許センターが立地する。
鉄道編集
町西側を貨物専用線の黒山駅分岐新潟東港専用線(新潟東港鉄道)が通っているが、旅客鉄道は通っていない。聖籠町役場への最寄り駅はJR白新線の佐々木駅(新発田市)となる。
2008年4月1日以降、新潟県内では離島の2市村以外で唯一旅客駅の無い自治体である(同じく旅客駅が無かった朝日村が村上市と合併したため)。
バス編集
町内ほぼ全域を巡回する町営バス(聖籠エコミニバス)が運行されている。これは2002年(平成14年)秋に町が直営で運行を開始し、2013年(平成25年)から新潟交通観光バスへ委託しているものである[10][11]。2020年10月の再編以降は、佐々木駅発着の「さくらんぼ号」、新発田駅・新発田市街方面発着の「はまなす号」、町内完結の「さくら号」の3路線の運行形態となり、町役場で3台が集結し相互に乗り換え可能となるダイヤが組まれている[12]。
2020年9月までは新潟交通観光バスによって、新発田市中心部(新発田駅)から県道203号を通って町中心部、そして次第浜方面へ至る路線が運行されていたが、聖籠エコミニバスの再編に伴って編入された。
これに伴い、町内の民間路線バスは、当町の南西端をかすめる新潟県道3号を走る路線を除けば、新潟交通の免許センター線と、聖籠新発田バスストップに停車する高速バスのみとなった。
道路編集
- 高速道路
- 一般国道(※重複区間となっている路線を除く)
- 主要地方道
港湾編集
- 新潟東港
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集
- 「日帰り温泉 聖籠観音の湯 ざぶ〜ん」
- 東新潟火力発電所はまなす館
- 聖籠地場物産館(PLANT-4隣接)
- 網代浜海水浴場
- 弁天潟風致公園 - 春には桜まつりが開催され、冬には白鳥が飛来する[13]。
- 二宮家バラ園
- 聖籠山宝積院(越後三十三観音第二十九番札所)
このほか、観光農園が多くある。
出身有名人編集
- 高崎翔太(俳優)
- 加藤健 (新潟アルビレックスBC球団社長補佐・元プロ野球選手)
- 菅原りこ(エイベックス・マネジメント・元NGT48)
脚注編集
注釈
出典
- ^ a b c 聖籠町は、こんな町です - 聖籠町.2019年2月13日閲覧。
- ^ 新潟県市町村区域及改称市町村名一覧表、p.5
- ^ 明治三十九年十月改正 新潟県市町村名全書、p.11
- ^ “新潟県の人口推移、減少数と減少率は過去最大”. にいがた経済新聞. (2019年1月31日)
- ^ “新潟県の人口、2045年に26%減 65歳以上が4割に”. 日本経済新聞. (2018年3月31日)
- ^ 広報せいろう 2002年2月 市町村合併特集号 (PDF) - 聖籠町
- ^ a b 聖籠町第4次総合計画 p.13、18 (PDF) - 聖籠町
- ^ 広報せいろう 2014年6月号 ようこそ! 新しい町立図書館へ! (PDF) - 聖籠町
- ^ 社会教育だより 2014年7月号 待望の図書館オープン! (PDF) - 聖籠町
- ^ 広報せいろう 2002年7月号 まちにいっぱいバスが走るよ(町内循環バス) (PDF) - 聖籠町
- ^ 広報せいろう 2013年9月 10月1日町循環バスが生まれ変わります (PDF) - 聖籠町
- ^ “令和2年10月からエコミニバスが新しくなります”. 聖籠町. 2020年10月2日閲覧。
- ^ 広報せいろう 2005年3月号 弁天潟と白鳥 (PDF) - 聖籠町
参考文献編集
- 『新潟県市町村区域及改称市町村名一覧表』関井常弥、1889年3月25日。
- 『明治三十九年十月改正 新潟県市町村名全書』高橋活版所、1906年10月24日。