村上市
村上市(むらかみし)は、新潟県の北部、日本海に面した市である。
むらかみし 村上市 | |||
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国 |
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地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方、信越地方 北信越地方、上信越地方 広域関東圏 | ||
都道府県 | 新潟県 | ||
市町村コード | 15212-9 | ||
法人番号 |
7000020152129 ![]() | ||
面積 |
1,174.26km2 (境界未定部分あり) | ||
総人口 |
58,096人 [編集] (推計人口、2019年10月1日) | ||
人口密度 | 49.5人/km2 | ||
隣接自治体 |
胎内市、岩船郡関川村、粟島浦村(海を隔てて隣接) 山形県:鶴岡市、西村山郡西川町、西置賜郡小国町 | ||
市の木 | ブナ | ||
市の花 | ハマナス | ||
他のシンボル | クマタカ | ||
村上市役所 | |||
市長 | 高橋邦芳 | ||
所在地 |
〒958-8501 新潟県村上市三之町1番1号 北緯38度13分26.4秒東経139度28分48秒 | ||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||
ウィキプロジェクト |
概要編集
新潟県最北・最東の市。面積は1,174.24km²で県内最大。人口は約6万人で燕市に次いで8位。
かつては村上藩の城下町として栄え、現在でも市中に武家町、商人町の面影が残る(詳細は#名所・旧跡・観光を参照)。中心街では町屋再生などの各種プロジェクトが進んでおり[1][2][3]、2008年度には都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞[4]、2016年には「プロジェクト未来遺産2016」に選定されている[5]。
地理編集
1975年撮影の5枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
歴史編集
- 1954年3月31日 - 岩船郡村上町・岩船町・瀬波町・山辺里村・上海府村が合併し市制施行。
- 2008年4月1日 - 同郡荒川町・神林村・朝日村・山北町と合併し、新市制による「村上市」となった。
- 2019年6月18日 - 山形県沖地震が発生。震度6強を観測し、被害が発生する。
歴代市長編集
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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加藤全一 | 2008年4月1日 | 2008年4月27日 | 市長職務執行者。旧神林村長 | |
初-2 | 大滝平正 | 2008年4月27日 | 2015年5月31日 | 旧山北町長。健康上の理由により辞職 |
2015年6月1日 | 2015年6月28日 | 職務代理者 | ||
3-4 | 高橋邦芳 | 2015年6月28日 |
行政編集
市長編集
- 髙橋邦芳(2期目)
- 任期:2023年6月27日
市議会編集
- 定数:26人
- 任期:2020年4月26日
消防編集
- 村上市消防本部
- 村上市消防署
- 荒川分署:村上市大津1,669番地1
- 神林分署:村上市牧目1,224番地1
- 朝日分署:村上市岩沢4,887番地4
- 山北分署:村上市府屋6番地35
- 村上市消防署
警察編集
- 村上警察署
- 村上駅前交番
- 坂町交番
- 府屋交番
- 山辺里駐在所
- 早川駐在所
- 瀬波駐在所
- 岩船駐在所
- 小口川駐在所
- 平林駐在所
- 岩沢駐在所
- 猿沢駐在所
- 北中駐在所
- 寒川駐在所
市の施設編集
支所編集
- 朝日支所
- 荒川支所
- 神林支所
- 山北支所
公共施設編集
- 中央図書館
- 教育情報センター
- 市民ふれあいセンター
- 理科教育センター
県の機関編集
- 村上地域振興局
国の機関編集
- 新潟地方法務局村上支局
- 村上税務署
姉妹都市編集
人口編集
村上市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 村上市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 村上市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
► 村上市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育編集
高等学校編集
公立中高一貫教育校編集
中学校編集
- 村上市立村上第一中学校
- 村上市立岩船中学校
- 村上市立村上東中学校
- 村上市立荒川中学校
- 村上市立神林中学校
- 村上市立朝日中学校
- 村上市立山北中学校
小学校編集
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特別支援学校編集
- 新潟県立村上特別支援学校
学校教育以外の施設編集
交通編集
鉄道路線編集
以下の2路線が通っている。
- ■ 東日本旅客鉄道(JR東日本)
高速バス編集
路線バス編集
市内の路線バスは新潟交通観光バス(村上営業所・勝木営業所・下関営業所)が運営する路線のほか、「まちなか循環バス」および「せなみ巡回バス」がある。このほか、のりあいタクシーが広い範囲に設定されている[8]。
道路編集
隣接する山形県鶴岡市とあわせて日本風景街道の「日本海パークライン」に設定されているほか、中部北陸自然歩道が2ルート設定されている[9][10]。また、海沿いの道路は「日本海夕日ライン」の愛称をもつ。
2011年3月27日、日本海東北自動車道が朝日まほろばICまで開通した。
高速道路編集
一般国道編集
県道編集
- 主要地方道
- 一般県道
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道の駅編集
港編集
※粟島汽船「フェリーあわしま」(1992年就航)と高速双胴船「awaline きらら」(2011年4月15日)の2隻となっている。
レンタサイクル編集
村上駅にて「駅からレンタサイクル」が行われているほか、市内数か所で貸出しが行われている[11]。
地域メディア等編集
- 村上市情報通信施設
- 村上新聞
- いわふね新聞
名所・旧跡・観光編集
歴史・まち並みや自然、温泉など様々な観光要素があり、また、日本風景街道「日本海パークライン」や観光列車「海里」(旧・「きらきらうえつ」)を通して山形県・秋田県の沿岸部や新潟県関川村との繋がりも強いことから、これらが一体の観光圏「日本海きらきら羽越観光圏」を形成している[12]。
- 旧村上城下・瀬波・岩船周辺
- 城下町村上のまちなみ[13]
- 村上の鮭文化[14]
- イヨボヤ会館 - 鮭をテーマとした総合博物館。
- 鮭塩引き街道 - 12月頃に各所に吊り下げられる塩引き鮭が風物詩となっている。
- 村上市郷土資料館(おしゃぎり会館) - 村上大祭で引き回される山車(おしゃぎり)を展示。
- 大悲山観音寺 : 日本最新の即身仏である仏海上人の即身仏が拝観できる。
- 瀬波温泉・瀬波海岸
- 岩船港 - 鮮魚センターなどの観光施設があり、「みなとオアシス」に指定。
- その他
- 笹川流れ(笹川流れ観光汽船に乗り海上から遊覧できる)
- 平林城(国史跡)
- 塩谷のまちなみ - 2009年度に新潟県の景観づくりモデル地区に指定された[15]。
- 出羽街道
- 朝日スーパーライン
- 鳴海金山(鳴海ゴールドパーク)
- 鈴ヶ滝 (日本の滝百選)
- 塩野町陣屋跡
- 村上市ぶどうスキー場
- 祭り・イベント
- 村上三大まつり - 村上大祭・瀬波大祭・岩船大祭
- 7月6日(宵祭)、7日(本祭)に行われる、県下三大祭の一つにも数えられる勇壮にして華麗なる村上大祭は、三基の神輿に御神霊を奉還して荒馬、稚児行列を先導に市中を巡行する「お旅神事」。彫刻を施した上で、堆朱・堆黒の粋をこらした豪華絢爛なオシャギリ(屋台山車)にもこの地域の伝統がうかがえる。
- 村上七夕まつり
- 城下町村上 町屋の人形さま巡り:3月上旬 - 4月上旬開催。SL列車「SL村上ひな街道号」も運行。
- 城下町村上 春の庭百景めぐり:5月上旬 - 5月下旬開催。
- 城下町村上 町屋の屏風まつり:9月中旬 - 10月中旬開催。
- 大須戸能
- 特産
地域にゆかりある著名人編集
出身著名人編集
人格形成期の全てを過ごした、生まれただけ、物心が付く前に転居して憶えてもいない、人格形成期の決して短くない一時期を過ごした地域の一つである(例:原幹恵)など、どれもこれもその人にとって「出身地」ではある。本節では、全ての出身者を区別せず一括掲載した上で、人格形成期中に当地域から転出した者に【転出】、当地域へ転入してきた者に【転入】の印を付けることで、容易に判別できるようにした。なお、印の無い人には、間違いなく転居歴の無い人のほか、正確に把握できない人も含まれる。
江戸時代以前の生まれ編集
- 中村正辰 - 万治2年(1659年、江戸前期)、村上城下の生まれ。武士(村上藩士の子として生まれ、長じて赤穂藩士となり、赤穂浪士四十七士の一人となった)。結婚(婿入り)を機に播磨国赤穂郡へ転居している。
- 青砥武平治 - 正徳3年(1713年、江戸中期)、村上城下である越後国岩船郡村上町(現・新潟県村上市旧村上町域)の生まれ。武士(村上藩士)。測量術者。鮭の研究家(鮭の母川回帰性の発見者。種川〈母川回帰性を利用した鮭の自然繁殖法および施設ならびに制度〉の発明・創設者)。
- 本多利明 - 寛保3年(1743年)越後国の生まれ(一説に村上の生まれ)。数学者。経世家(経済思想家)。
- 勇之助 - 1825年前後十数年の頃、越後国岩船郡板貝村(現・村上市板貝)の生まれ。水主かこ(=船乗り)。漂流者。
- 仏海(仏海上人) - 文政11年5月9日(1828年6月20日、江戸後期)、村上の生まれ。村上および、湯殿山注連寺(現在所在地:山形県鶴岡市大網)育ち。行者(大悲山観音寺住持等。日本最後の即身仏)。【転出】仏門に入る16歳までは村上で育った。
- 川上俊彦 - 文久元年12月29日(1862年1月28日、幕末)生まれ。官僚(外交官)。実業家。
- 近藤虎五郎 - 慶応元年6月1日(1865年7月23日)生まれ。土木技術者。
明治生まれ編集
- 三好愛吉 - 明治3年12月23日(1871年2月12日)、村上の生まれ。村上および、東京府東京市本郷区(現・東京都文京区)育ち。教育者。官僚(皇子傅育官長)。【転出】高校進学時に転居。
- 山縣初男 - 1873年(明治6年)8月31日、新潟県岩船郡村上本町表新町(現・村上市旧表新町域)生まれ。軍人(陸軍大佐)。
- 大和田愛羅 - 1886年(明治19年)3月24日[16]、村上生まれ、東京育ち[16]。作曲家。【転出】
- 矢部友衛 - 1892年(明治25年)3月9日、岩船郡村上町(現・村上市旧村上町域)生まれ。画家(洋画家)。
- 岩付寅之助 - 1894年(明治27年)、岩船郡村上本町飯野(現・村上市飯野いいの)生まれ。数学者。
- 稲葉修 - 1909年(明治42年)11月19日、岩船郡村上本町堀片町(現・村上市堀片ほりかた)生まれ。政治家(法務大臣等)。
大正生まれ編集
昭和生まれ編集
- 鶴橋康夫 - 1940年(昭和15年)1月15日生まれ。テレビディレクター。映画監督。
- 加藤全一 - 1942年(昭和17年)2月8日、岩船郡神林村(現・村上市旧神林村域)生まれ。政治家(神林村長)。
- 鈴木陽二 - 1950年(昭和25年)3月9日生まれ。水泳指導者。
- 瀬賀倫夫 - 1950年(昭和25年)生まれ。ミュージシャン(ギタリスト)。
- 沼澤茂美 - 1958年(昭和33年)4月30日、岩船郡神林村(現・村上市旧神林村域)生まれ。写真家(天体写真家)。イラストレーター(天文イラストレーター)。
- 村上幸子 - 1958年(昭和33年)10月21日、岩船郡荒川町(現・村上市荒川)生まれ。歌手(演歌歌手)。
- 小池道昭 - 1961年(昭和36年)8月10日、岩船郡荒川町(現・村上市荒川)生まれ。歌手・ミュージシャン(Dual Dreamのメンバー)。
- 木村正晃 - 1967年(昭和42年)、村上市生まれ。料理研究家、野菜ソムリエ。村上うんめもん大使。
- 奥田政行 - 1969年(昭和44年)12月4日、山形県鶴岡市生まれ、鶴岡市および、新潟県村上市育ち。料理人(イタリア料理人)。村上うんめもん大使。【転入】
- 竹内真 - 1971年(昭和46年)7月9日、村上市生まれ、群馬県高崎市育ち。小説家。【転出】
- 斎藤洋明 - 1976年(昭和51年)12月8日、岩船郡神林村生まれ。衆議院議員、総務大臣政務官。
- 原幹恵 - 1987年(昭和62年)7月3日、北海道上川郡東川町生まれ、東川町、および、新潟県岩船郡神林村(現・村上市旧神林村域)育ち。タレント。元グラビアアイドル。【転入】小学4年生の春に転居してきた。
- ものたりぬ - 生年非公開(※1980年代にはすでに活動)。漫画家。別名、みなづき由宇。
平成生まれ編集
生年不詳編集
地域にゆかりのある人物等編集
- 小和田毅夫 - 1898年(明治31年)、新潟県中頸城郡高田町(のちの高田市、現在の上越市高田地区)の生まれ、高田町および、東京府東京市(現・東京都区部)育ち。皇后雅子の祖父。教育者(教諭、高田市教育委員長等)。
- 小和田顯 - 1926年(昭和元年)4月22日、新潟県出身(生まれ・育ちとも)。漢文学者。小和田恆の兄。
- 小和田恆 - 1932年(昭和7年)9月18日、現・新発田市相当地域の出身(生まれ・育ちとも)。官僚(外交官)。皇后雅子の父。
- 皇后雅子(出生名:小和田雅子) - 1963年(昭和38年)12月9日、東京都目黒区出身(生まれ・育ちとも。生まれた病院は港区に所在)。皇族(宮家)。結婚前の本籍地が村上市。
- 池田礼子(出生名:小和田礼子) - 1966年(昭和41年)7月8日、スイス連邦ジュネーヴ生まれ、ジュネーヴおよび日本国東京都育ち。皇后雅子の実妹。官僚(国際連合職員)。作家、翻訳家。結婚前の本籍地が村上市。
大使編集
- 農林水産課 食材魅力推進係 (2016年10月7日). “村上うんめもん大使”. 公式ウェブサイト. 村上市. 2018年1月9日閲覧。
脚注編集
出典編集
- ^ むらかみ町屋再生プロジェクト - 2019年4月6日閲覧。
- ^ 村上のまちづくり - 吉川真嗣.2019年4月6日閲覧。
- ^ 住民の手で再生された町屋をめぐる。新潟県村上市をまちあるき! - ぐるたび.2019年4月6日閲覧。
- ^ 平成20年度 都市景観大賞「美しいまちなみ賞」受賞地区が決定しました - 国土交通省.2019年4月6日閲覧。
- ^ 「プロジェクト未来遺産2016」 5プロジェクト決定! - 日本ユネスコ協会連盟.2019年4月6日閲覧。
- ^ a b “村上市神林地区の5小学校で閉校式典【村上新聞】”. にいがた経済新聞. (2019年11月10日)
- ^ 高速のりあいタクシー - 村上市.2019年2月3日閲覧。
- ^ のりあいタクシー - 村上市.2019年2月3日閲覧。
- ^ 中部北陸自然歩道(「日本国」ロマンのみち) - 村上市.2019年2月3日閲覧。
- ^ 中部北陸自然歩道 (瀬波温泉砂丘のみち) - 村上市.2019年2月3日閲覧。
- ^ 第4回 城下町村上 春の庭 百景めぐり (PDF) - 村上市観光協会.2019年4月6日閲覧。
- ^ 日本海きらきら羽越観光圏 - 2019年4月6日閲覧。
- ^ 城下町・村上 - 村上市観光協会.2019年2月14日閲覧。
- ^ 鮭ーいよぼやー - 村上市観光協会.2019年2月14日閲覧。
- ^ H21景観づくりモデル地区指定箇所:村上市塩谷地区 - 新潟県土木部都市政策課.2019年2月14日閲覧。
- ^ a b “大和田愛羅”. d-score楽譜. d-score.com. 2018年1月8日閲覧。
- ^ “長谷部権次呂”. 村上広域情報誌2001. 村上市 (2001年). 2018年1月8日閲覧。
- ^ “新潟県村上市「うんめもん大使」に任命されました。”. agrattoria. 木村正晃 (2014年1月11日). 2018年1月9日閲覧。