少女コミック
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『Sho-Comi』は小学館発行の日本の女性向け漫画雑誌。1968年4月創刊。女子中学生を対象としている[1]。旧誌名は『少女コミック』。略称も少コミからショウコミに変わっている。
Sho-Comi | |
---|---|
ジャンル | 少女漫画雑誌[1] |
読者対象 | 女子中学生[1][注 1][2] |
刊行頻度 | 毎月5日、20日 |
発売国 |
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言語 | 日本語 |
定価 | 370円 |
出版社 | 小学館 |
雑誌名コード | 25031 |
刊行期間 | 1968年4月 - |
発行部数 | 43,500部(2020年7月 - 2020年9月日本雑誌協会調べ) |
レーベル | フラワーコミックス |
ウェブサイト | 公式サイト |
歴史編集
1968年(昭和43年)に月刊誌として創刊。1969年(昭和44年)に月2回刊誌に、1970年(昭和45年)には、週刊化し、誌名の頭に『週刊』が付く。その後1978年(昭和53年)に現在の月2回刊に戻り、1991年(平成3年)より、誌名より『週刊』が取れ、再び『少女コミック』となる。そして2008年(平成20年)1号からは、表紙に長年使用してきた「少女コミック」の題字をやめ、略称「少コミ」のローマ字・英語併用表記の「Sho-Comi」に題字を改めている[注 2]。
1970年代は既に他社で執筆していた『24年組』の萩尾望都や竹宮恵子(後「惠子」に改名)が起用されていた。
1980年代には「陽あたり良好!」(あだち充)、「ジョージィ!」(井沢満+いがらしゆみこ)、「ライジング!」(藤田和子)、『イズァローン伝説』(竹宮惠子)などの作品が連載されていた。また、北川みゆき、すぎ恵美子といった1990年代から2000年代初頭の少女コミックのスタイルを決定づける作家が本誌からデビューした。
「闇のパープル・アイ」(篠原千絵)、「ふしぎ遊戯」、「妖しのセレス」(いずれも渡瀬悠宇)などのファンタジー作品も生み出していく一方で、具体的な性描写や性的暴行シーンが描かれた作品[注 3]が問題視された。茨城県では茨城県青少年の健全育成等に関する条例に基づいて有害図書に指定したことがある[3]。さらに2007年には、日本PTA全国協議会による「子どもとメディアに関する意識調査」の中で、「子どもに読ませたくない雑誌」の第1位になった[4]。近年はその影響で性描写は抑えられつつある。
また、2010年に『ChuChu』[注 4]の休刊を含む小学館の少女漫画雑誌全体の再編成が行われた影響で、小学校高学年の読者も本誌に取り入れる形となったため、年齢層がやや低下した。
2008年4月からはYahoo!コミックでウェブコミックとして一部掲載作品の配信を開始している(無料、毎月5・20日更新)。
また、2008年4月には40周年を記念してチャリティオークションを行い、その落札代金をユニセフへの寄付金とする活動を行った。
2020年1号からページ最後の目次には、毎回特定の質問が各作品の作者に対して投げかけられ(季節柄に関することが多い)、ページ表示欄に一言程度の回答が書かれている。このスタイルは、同じ版元の『週刊少年サンデー』や、その競合誌である『週刊少年マガジン』(講談社)でも採用されており、少女漫画雑誌では『なかよし』(講談社)や、本誌の競合誌『マーガレット』(集英社)でも採用されている。
歴代編集長編集
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連載作品編集
以下、2021年2月(2021年6号)現在連載中の作品。
作品名 | 作者 | 開始号 |
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チョコレートヴァンパイア | くまがい杏子 | 2016年20号 |
これは愛で、恋じゃない | 梅澤麻里奈 | 2019年16号 |
無敵の番犬に噛みつかれまして | 夜神里奈 | 2019年20号 |
99%男女交際 | 清水まみ | 2020年2号 |
仁義なき婿取り | 佐野愛莉 | 2020年3/4合併号 |
青春ヘビーローテーション | 水瀬藍 | 2020年5号 |
窮鼠の契り-偽りのΩ- | 白石ユキ | 2020年6号 |
胸キュンで覚える英熟語 | えりんご | 2020年9号 |
パンダで覚える英単語 | ナオダツボコ | 2020年13号 |
異世界魔王は腐女子を絶対逃がさない | 池山田剛 | 2020年16号 |
海くんは「お友達」 | 足立原ひかり 小野ゆりえ |
2020年2号 |
花嫁とボディーガード | 春宮アン | 2021年5号 |
礼央先輩は無気力甘い。 | 甘夏みのり | 2021年5号 |
VeasT!!-Pと野獣- | 今澤まいこ | 2021年6号 |
増刊・派生誌編集
本誌とは別に増刊が奇数月15日ごろに発売されている。同じ小学館の少女漫画雑誌である『ちゃお』と『ベツコミ』の増刊枠がそれぞれ『ちゃおデラックス』『デラックスベツコミ』と名乗っているのに対し、こちらはストレートに『Sho-Comi増刊』と名乗っていたが2019年11月15日発売号から『Sho-ComiX』にリニューアルした[5]。誌面内容は読みきりが中心だが、本誌の連載作品の番外編が掲載されることもある。
派生誌としては『ベツコミ』『ちゃお』『Cheese!』が挙げられる。
発行部数編集
- 1981年9月、公称30万部[6]
- 1982年12月、公称300,000部[7]
- 1984年4月、公称300,000部[8]
- 1985年3月、公称300,000部[9]
- 1986年3月、公称300,000部[10]
- 1987年3月、公称300,000部[11]
- 1988年3月、公称300,000部[12]
- 1989年2月、公称300,000部[13]
- 1990年2月、公称300,000部[14]
- 1991年2月、公称350,000部[15]
- 1991年4月 - 1992年3月、公称500,000部[16]
- 1992年4月 - 1993年3月、公称500,000部[17]
- 1993年1月 - 12月、推定52万部[18]
- 1993年4月 - 1994年3月、公称475,000部[19]
- 1994年1月 - 12月、推定45万部[20]
- 1995年1月 - 12月、推定47万部[21]
- 1996年1月 - 12月、推定44万部[22]
- 1998年1月 - 12月、推定43万部[23]
- 1999年1月 - 12月、推定40万部[24]
- 2000年1月 - 12月、推定38万部[25]
- 2003年9月1日 - 2004年8月31日、301,956部[26]
- 2004年9月 - 2005年8月、299,565部[26]
- 2005年9月1日 - 2006年8月31日、260,218部[26]
- 2006年9月1日 - 2007年8月31日、226,826部[26]
- 2007年10月1日 - 2008年9月30日、197,273部[26]
- 2008年10月1日 - 2009年9月30日、168,000部[26]
- 2009年10月1日 - 2010年9月30日、162,609部[26]
- 2010年10月1日 - 2011年9月30日、165,740部[26]
- 2011年10月1日 - 2012年9月30日、160,392部[26]
- 2012年10月1日 - 2013年9月30日、152,696部[26]
- 2013年10月1日 - 2014年9月30日、138,479部[26]
- 2014年10月1日 - 2015年9月30日、118,000部[26]
- 2015年10月1日 - 2016年9月30日、105,783部[26]
- 2016年10月1日 - 2017年9月30日、101,000部[26]
- 2017年10月1日 - 2018年9月30日、92,913部[26]
- 2018年10月1日 - 2019年9月30日、69,348部[26]
- 2019年10月1日 - 2020年9月30日、49,826部[26]
創刊50周年プロジェクト編集
2018年に創刊50周年を迎えるためビッグプロジェクトとして展開する。
- 実写化作品
- 未成年だけどコドモじゃない・あのコの、トリコ。・ういらぶ。・4月の君、スピカ。 - 実写映画化
- 花にけだもの1・花にけだもの2 - 配信限定ドラマ化
- 僕の初恋をキミに捧ぐ - テレビドラマ化
- 舞台化作品
- プリパラ - WITH視点でコミカライズ化
- サンリオ男子 - ヒロイン視点でコミカライズ化(MangaONEではサンリオ男子視点でコミカライズ化)
関連項目編集
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ a b c Sho-Comi - 小学館AdPocket 小学館
- ^ 小学館広告局 AD Pocket - 仕様・料金表 - 少女コミック (2007年時点のアーカイブ) 小学館
- ^ “茨城県青少年の健全育成等に関する条例のしおり 4頁”. 2012年4月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年11月16日閲覧。
- ^ “子どもとメディアに関する意識調査 調査結果報告書 65-66頁”. 2011年11月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年11月16日閲覧。
- ^ “Sho-Comi増刊号がリニューアル!「兄こま」夜神里奈の新連載や水瀬藍読み切り”. コミックナタリー (2019年11月15日). 2020年10月14日閲覧。
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1982年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1983年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1984年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1985年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1986年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1987年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1988年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1989年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1990年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1991年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1992年版』
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1993年版』
- ^ 『1994年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『雑誌新聞総かたろぐ 1994年版』
- ^ 『1995年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『1996年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『1997年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『1999年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『2000年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ 『2001年版 出版指標年報』全国出版協会推定発行部数
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる1号当たり平均部数。