スタジオ雲雀
株式会社スタジオ雲雀(スタジオひばり、英: STUDIO HIBARI CO.,LTD.)は、日本のアニメ制作会社。日本動画協会正会員。アニメーション制作チーム「ラルケ」(独:Lerche)を構える。
![]() 本社が入居する光音ビル | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒176-0012 東京都練馬区豊玉北五丁目32番6号 光音ビル 北緯35度44分11.7秒 東経139度39分10.2秒 / 北緯35.736583度 東経139.652833度座標: 北緯35度44分11.7秒 東経139度39分10.2秒 / 北緯35.736583度 東経139.652833度 |
設立 | 1979年7月(有限会社として) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 |
5011601003484 ![]() |
事業内容 | アニメーションの企画・制作 |
代表者 | 代表取締役社長 光延青児 |
資本金 | 10,000,000円 |
従業員数 | 約150名(ラークスエンタテインメントを含む) |
主要部門 | スタジオ ラルケ |
主要子会社 | 株式会社ラークスエンタテインメント |
外部リンク | http://www.st-hibari.co.jp/ |
ラルケは主に「Lerche」とクレジットされる。
歴史編集
土田プロダクションの仕上出身の光延幸子が1979年、仕上専門スタジオとして設立。スタジオの名は、「たとえ小さくとも美しい声で鳴く、ヒバリのようなスタジオにしたい」との願いから名づけた[1]。1980年、『無敵ロボ トライダーG7』で1話丸ごとの制作を請け負うグロス請けを開始した。代表取締役会長の光延幸子は日本アニメーションの制作協力として土田プロダクション(以下、土田プロ)が制作した『がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン』の色彩設計として、夫で東映動画出身のアニメーション監督・演出家の光延博愛は土田プロ制作作品で各話演出やチーフディレクターとして活動したことから土田プロとの付き合いが深く、設立当初は仕上の請負と土田プロのグロス請けが活動の中心だった。
1984年、トップクラフト制作の長編アニメーション映画『風の谷のナウシカ』の仕上協力を担当した。
1985年、息子の光延青児が専務取締役となる。翌1986年に土田プロが倒産した後は、小学館プロダクションやケイエスエス製作作品の元請制作が中心となった。2002年、青児が代表取締役社長に就任。2006年には、自社企画のオリジナルテレビシリーズ『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』を手がけた。 同年、3DCG部門を「株式会社ラークスエンタテインメント」(英: LARX ENTERTAINMENT Co.,Ltd.)として分社化。2011年頃にはプロデューサーの比嘉勇二がアニメーション制作チーム「ラルケ」(独: Lerche)を結成。以降、殆どのテレビアニメの元請作品がラルケ名義となっている。
2020年8月17日付で作画スタジオの「イングレッサ」を組織改編し、「スタジオ雲雀大阪スタジオ」を開設[2]。
制作体制編集
スタジオ雲雀とラークスエンタテインメントで合わせて約150名のスタッフが在籍[3]。両社の全部門が光音ビル本社内に統合されている[4]。2020年8月からは『スタジオ雲雀大阪スタジオ』が関西にて稼働を開始した。
近年の元請制作作品ではスタジオ雲雀のアニメーションブランド名義である『ラルケ』の名称で制作を行う場合が殆どである。社内には演出・作画・仕上・撮影の部門を構えており、3DCGはスタジオ雲雀と同じビル内で活動する子会社『ラークスエンタテインメント』が主に担当している。
元請制作には『ラークスエンタテインメント』の子会社であるベトナムの『SAO SANG DESIGN』と上海の協力会社である『qIXIE STUDIO』(旧:上海M.C.C.)が参加しており原画・第二原画・撮影などで協力している他、元請作品の動画・仕上の工程をラルケを含めた上記3社のみで全て賄うことも多い[5][6]。自社関連作品の動画作業は2015年以降全てデジタル作画に移行している[4]。
背景美術は専門会社に外注しており、アニメーション監督の岸誠二の参加率が高い関係から、岸が代表を務める「チームティルドーン」が美術を担当することが多い。また、背景美術以外を内製できる体制を整えているが、作品によっては撮影とCGを専門会社に完全外注することもある。
作品履歴編集
テレビアニメ編集
劇場アニメ編集
公開日 | タイトル | 名義 |
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2005年3月12日 | 劇場版デュエル・マスターズ 闇の城の魔龍凰 | スタジオ雲雀 |
2010年5月11日 | ジュノー | |
2016年11月19日 | 劇場版 暗殺教室 365日の時間 | Lerche |
2020年5月16日 | 映画 ギヴン | |
2020年9月11日 | 海辺のエトランゼ | スタジオ雲雀 |
Webアニメ編集
公開日 | タイトル | 名義 | 共同制作 |
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2007年3月20日 - 5月14日 | ケータイ少女 | スタジオ雲雀 | |
2015年10月10日 - 2016年12月3日 | モンスターストライク(第1期) | ウルトラスーパーピクチャーズ | |
2016年12月23日 - 2017年3月10日 | 殺せんせーQ! | Lerche |
OVA編集
発売日 | タイトル | 名義 |
---|---|---|
1990年11月1日 - 1990年12月21日 | 新カラテ地獄変 | スタジオ雲雀 |
2000年9月22日 - 2000年11月24日 | 恋姫 (18禁アニメ) | |
2001年11月22日 - 2002年2月22日 | 続・恋姫 (18禁アニメ) | |
2004年4月23日 - 2004年6月25日 | らいむいろ戦奇譚 南国夢浪漫 | |
2004年11月24日 | ねとらん者 THE MOVIE #1 ネットのすみでブログと叫ぶ | |
2008年5月23日 - 2008年9月26日 | 星の海のアムリ | |
2009年4月24日 | いっしょにとれーにんぐ | |
2010年2月11日 | いっしょにすりーぴんぐ | |
2010年12月24日 | いっしょにとれーにんぐ026 | |
2011年8月14日 - 2011年12月31日 | カーニバル・ファンタズム | Lerche |
2011年12月31日 | Fate/Prototype | |
2014年8月29日 | サクラカプセル | |
2016年11月11日 | モンスター娘のいる日常 | |
2017年11月3日 | エスカクロン | |
2021年6月2日 - 8月25日 | Fate/Grand Carnival |
制作協力アニメ編集
ゲーム編集
発売年 | タイトル | 担当 |
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1998年 | ずっといっしょ | アニメーション・ゲームビジュアル制作 |
1999年 | キャプテン・ラヴ | イベント作画・オープニングアニメーション |
2003年 | ガチャフォース | |
2009年 | 真剣で私に恋しなさい!! | OPアニメーション制作 |
2010年 | シュガーコートフリークス | |
2013年 | ディスガイア D2 | OPアニメーション制作、共同制作: 白組 |
パズドラZ | OPアニメーション制作 |
その他編集
公開年 | 制作 |
---|---|
2008年 | ベネッセコーポレーション 進研ゼミ小学講座販促用DVD |
2013年 | 漫画「宝石の国」1巻発売記念アニメーションPV |
ラークスエンタテインメント制作編集
公開年 | タイトル | 媒体 | 備考 |
---|---|---|---|
2012年-2013年 | 獣旋バトル モンスーノ | TV | |
2012年 | うーさーのその日暮らし | 各話制作協力、元請:サンジゲン | |
2016年 | ろんぐらいだぁす! | CG制作、元請:アクタス | |
2019年 | 彼方のアストラ | CGI、元請:Lerche | |
ケンガンアシュラ | Web | ||
2021年 | IDOLY PRIDE | TV | CGI、元請:Lerche |
出典編集
- ^ WEBアニメスタイル「いろんな会社にオジャマしちゃおう! 第3回 スタジオ雲雀」 - 2007年3月23日閲覧
- ^ “イングレッサのホームページ”. 2020年8月22日閲覧。
- ^ “ABOUT - 株式会社スタジオ雲雀 公式サイト”. 2021年1月21日閲覧。
- ^ a b “HISTORY - 株式会社スタジオ雲雀 公式サイト”. 2021年1月30日閲覧。
- ^ “COMPANY 株式会社ラークスエンタテインメント 公式サイト”. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “微博 qIXIE_STUDIO”. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “乱歩奇譚 Game of Laplace : 作品情報”. アニメハック. 2020年5月5日閲覧。
- ^ “最弱無敗の神装機竜 : 作品情報”. アニメハック. 2020年5月6日閲覧。
- ^ “ようこそ実力至上主義の教室へ : 作品情報”. アニメハック. 2020年5月11日閲覧。
関連人物編集
アニメーター・演出家編集
制作編集
関連項目編集
- 土田プロダクション
- project No.9 - 出身の糀谷智司が設立。
外部リンク編集
- スタジオ雲雀 公式サイト
- ラルケ 公式サイト
- ラークスエンタテインメント 公式サイト
- Twitterアカウント(スタジオ雲雀、ラルケ、ラークス共用)