雪が谷大塚駅

日本の東京都大田区南雪谷にある東急電鉄の駅
雪ヶ谷駅から転送)

雪が谷大塚駅(ゆきがやおおつかえき)は、東京都大田区南雪谷二丁目にある、東急電鉄池上線である。駅番号IK09

雪が谷大塚駅
雪が谷大塚駅南口(2016年6月)
ゆきがやおおつか
Yukigaya-ōtsuka
IK08 石川台 (0.7 km)
(0.8 km) 御嶽山 IK10
地図
所在地 東京都大田区南雪谷二丁目2番16号
北緯35度35分31.2秒 東経139度40分51.5秒 / 北緯35.592000度 東経139.680972度 / 35.592000; 139.680972座標: 北緯35度35分31.2秒 東経139度40分51.5秒 / 北緯35.592000度 東経139.680972度 / 35.592000; 139.680972
駅番号 IK09
所属事業者 東急電鉄
所属路線 池上線
キロ程 5.6 km(五反田起点)
駅構造 地上駅橋上駅舎
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[東急 1]20,611人/日
-2022年-
開業年月日 1923年大正12年)5月4日
テンプレートを表示

早朝・夜間を中心に当駅止まり・始発の列車が設定されており、朝ラッシュ時には五反田発の列車のうち3本に1本が当駅で折り返す[1]

池上線、東急多摩川線車両基地である雪が谷検車区が当駅に隣接している。かつては、目黒蒲田電鉄(現・東急電鉄)新奥沢線が当駅に接続していた。

歴史 編集

  • 1923年大正12年)5月4日 - 池上電気鉄道雪ヶ谷駅(ゆきがやえき)として開業[2]。 開業当初の駅は現在の石川台1号踏切(雪が谷大塚駅から五反田方面に向かって3つ目の踏切)の蒲田寄りに設置されていた[3]
  • 1927年昭和2年)8月19日 - 現在の車両基地付近に調布大塚駅が開業[3][4]
  • 1928年(昭和3年)10月5日 - 新奥沢線当駅 - 新奥沢間が開業[5]。これに伴い、雪ヶ谷駅も約150 m蒲田寄りに移転した[3]
  • 1933年(昭和8年)6月1日 - 雪ヶ谷駅と調布大塚駅とを統合して現在の位置に移設、雪ヶ谷駅とする。
  • 1935年(昭和10年)11月1日 - 新奥沢線当駅 - 新奥沢間が廃止[6]
  • 1943年(昭和18年)12月 - 雪ヶ谷大塚駅と改称。
  • 1966年(昭和41年)1月20日 - 雪が谷大塚駅と改称[7]
  • 1987年(昭和62年)10月21日 - 雪が谷大塚駅ビル建設工事の進捗に伴い、改札口が地上から2階へ移設[8]。ホームも五反田寄りにやや延伸[8]
  • 1989年平成元年)9月26日 - 雪が谷大塚駅ビルが完成[9]。総事業費は11億3,000万円[9]
  • 2000年(平成12年)
    • 7月 - 改札内のエレベーターと改札外のエスカレーターが供用開始[10]
    • 9月9日 - 改札内のエスカレーターが供用開始[11]
  • 2005年(平成17年)1月31日 - 定期券売り場が営業終了[12]

駅名の由来 編集

「雪ヶ谷」駅と「調布大塚」駅を統合して開業したため、二駅の駅名から採られた。

「雪ヶ谷」は開業当時、その所在地が荏原郡池上村大字雪ヶ谷だったことに由来する。また「調布大塚」は所在地が当時の調布村大字鵜ノ木の飛び地、字大塚だったので、その調布と大塚とを繋げたものである。なお「大塚」は、調布大塚小学校西北の稲荷社にある大塚古墳(正式名は鵜木大塚古墳)から付いた地名である。字大塚はのちの1932年東京市編入に際して「大森区調布大塚町」となった。 そしてさらに1960年住居表示実施に際し「大田区雪谷大塚町」と改称したが、同時に町域の南を中原街道で限った。そのためかつての「調布大塚」駅の地点は南雪谷二丁目に入っている。

地名に雪の字を冠する経緯は不明だが、かつては柚子(柚木)の群生地域だったことから「柚木谷」が訛ったという説と、この近辺の土壌が白土だったために、遠方から見て雪が積もっているように見える場所を示す「雪谷戸」が「雪ヶ谷」に訛った説、または「雪谷戸」と同じような意味を持つ「雪ヶ谷」がそのまま地名になったという説がある。

ちなみに日本全国の駅で「」が付く駅は当駅のみである。

駅構造 編集

島式ホーム1面2線を有する地上駅橋上駅舎を持つ。サービスマネージャー導入駅のため旗の台駅から遠隔監視している。

また、乗務員を管轄する雪が谷大塚乗務区が当駅構内に設置されている。

前述したが、当駅の位置は三度変更されている。1923年(大正12年)5月の初代雪ヶ谷駅は古い事柄で駅の詳細は不明である[3]1928年(昭和3年)10月に新奥沢線開業に伴い蒲田寄りに移転、相対式ホームとなる[3]。また新奥沢線用のホームも設置された[3]

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1   池上線 下り 蒲田方面[13]
2 上り 旗の台五反田方面[14]

ホームは4両分確保されている。五反田寄り1両は回送列車のみの使用の為、柵で入れないようになっている。

蒲田側の駅前踏切を渡った先に折り返しや入庫の際に使われる渡り線がある。五反田方面から到着した当駅折り返しの列車は1番線に到着後に乗客を全員降車させ、この渡り線を使って雪が谷検車区に向かった後折り返して2番線に当駅始発の五反田行きとして入線する。入庫列車の場合は渡り線を渡ってそのまま雪が谷検車区に向かう。

終電後は上下線どちらにも夜間停泊を実施している。

その他、五反田側(上り線)と蒲田側(上下線)に車両が留置できる箇所がある。通常は使用されないが、車両故障やダイヤ乱れでの車両交換や終電後作業などの特別な場合に車両が留置される。

利用状況 編集

2022年度の1日平均乗降人員20,611人である[東急 1]

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[15]
年度 1日平均
乗降人員[16]
1日平均
乗車人員[17]
出典
1990年(平成02年) 11,874 [* 1]
1991年(平成03年) 12,019 [* 2]
1992年(平成04年) 11,800 [* 3]
1993年(平成05年) 11,482 [* 4]
1994年(平成06年) 11,214 [* 5]
1995年(平成07年) 11,085 [* 6]
1996年(平成08年) 11,077 [* 7]
1997年(平成09年) 10,978 [* 8]
1998年(平成10年) 10,551 [* 9]
1999年(平成11年) 10,279 [* 10]
2000年(平成12年) 10,225 [* 11]
2001年(平成13年) 10,353 [* 12]
2002年(平成14年) [18]20,155 10,389 [* 13]
2003年(平成15年) [18]19,992 10,279 [* 14]
2004年(平成16年) 20,094 10,266 [* 15]
2005年(平成17年) 20,747 10,500 [* 16]
2006年(平成18年) 21,366 10,800 [* 17]
2007年(平成19年) 21,980 11,063 [* 18]
2008年(平成20年) 22,638 11,362 [* 19]
2009年(平成21年) 22,517 11,285 [* 20]
2010年(平成22年) 22,616 11,299 [* 21]
2011年(平成23年) 22,818 11,388 [* 22]
2012年(平成24年) 23,202 11,570 [* 23]
2013年(平成25年) 23,799 11,858 [* 24]
2014年(平成26年) 23,969 11,915 [* 25]
2015年(平成27年) 24,589 12,216 [* 26]
2016年(平成28年) 24,901 12,386 [* 27]
2017年(平成29年) 25,312 12,603 [* 28]
2018年(平成30年) 25,649 12,748 [* 29]
2019年(令和元年) 25,644 12,730 [* 30]
2020年(令和02年) [東急 2]18,202
2021年(令和03年) [東急 3]19,349
2022年(令和04年) [東急 1]20,611

駅周辺 編集

公共施設など 編集

バス路線 編集

隣の駅 編集

東急電鉄
  池上線
石川台駅 (IK08) - 雪が谷大塚駅 (IK09) - 御嶽山駅 (IK10)

かつて存在した路線 編集

目黒蒲田電鉄
新奥沢線
雪ヶ谷駅 - 諏訪分駅

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 池上線 五反田 時刻表 | 東急線・バス 時刻表”. 東急電鉄. 2020年10月31日閲覧。
  2. ^ 東急の駅、p.119。
  3. ^ a b c d e f 大正出版『回想の東京急行1』pp.134 - 136。
  4. ^ 東急の駅、p.122。
  5. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年10月11日 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ 「鉄道一部運輸営業廃止実施」『官報』1935年11月30日 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 東急の駅、p.121。
  8. ^ a b 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1988年1月号「読者短信」p.145。
  9. ^ a b 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1989年1月号「読者短信」p.144。
  10. ^ 雪が谷大塚駅にエレベーター・エスカレーターを設置」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第221号、東京急行電鉄、2000年9月1日、 オリジナルの2015年1月17日時点におけるアーカイブ、2017年1月21日閲覧 
  11. ^ 雪が谷大塚駅にエスカレーターを設置」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第224号、東京急行電鉄、2000年7月1日、 オリジナルの2017年2月2日時点におけるアーカイブ、2017年1月21日閲覧 
  12. ^ 雪が谷大塚駅定期券うりば営業終了のお知らせ」(PDF)『HOT ほっと TOKYU』第291号、東京急行電鉄、2005年1月20日、 オリジナルの2017年2月2日時点におけるアーカイブ、2017年1月22日閲覧 
  13. ^ 池上線標準時刻表 雪が谷大塚駅 蒲田方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
  14. ^ 池上線標準時刻表 雪が谷大塚駅 五反田方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
  15. ^ 大田区政ファイル - 大田区
  16. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  17. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  18. ^ a b 村上潤(東京急行電鉄鉄道事業本部運転車両部運転課)「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第54巻第7号(通巻749号)、電気車研究会、2004年7月10日、28頁、ISSN 0040-4047 
東急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  2. ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  3. ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
東京都統計年鑑

参考文献 編集

  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669 

関連項目 編集

外部リンク 編集