高校大パニック
『高校大パニック』(こうこうだいぱにっく)は、1978年に公開された日本の映画作品。1976年に8ミリ自主映画用に制作された同名作品をリメイクした。同時上映は『帰らざる日々』。
高校大パニック | |
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監督 |
石井聰亙 澤田幸弘 |
脚本 | 神波史男 |
原案 |
石井聰亙 大屋龍二 |
製作 |
結城良煕 大屋龍二 |
音楽 | スペース・サーカス |
撮影 | 山崎善弘 |
編集 | 鈴木晄 |
製作会社 | 日活 |
配給 | にっかつ |
公開 | 1978年8月19日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 1億7622万円[1] |
概要
編集福岡博多の名門高校を舞台に、受験地獄を呪う若者達の叫びと過剰な受験ストレスが爆発し、銃を持った一人の生徒の反乱と叫びを描く。学生達の8ミリ自主映画グループ“狂映舎”と日活のスタッフがジョイントして製作、原案、監督に“狂映舎”のメンバーが参加している。当時のキャッチコピーは、劇中のセリフから引用した「数学できんが、なんで悪いとや!」。映画化を申し入れたにっかつは、監督もやらせて欲しいという狂映舎側の要求を受け入れ、ベテラン澤田幸弘との共同ではあるが、弱冠21歳の石井聰亙を監督に迎え入れた。同年4月には松竹が大森一樹に『オレンジロード急行』を監督させており、あいつぐ自主映画作家の大手撮影所進出は大きな話題を呼んだ。前年にはCF業界での多年の活躍を経て(したがって撮影所経験は豊富)ではあるが東宝の大林宣彦監督『HOUSE ハウス』もある。
あらすじ
編集福岡市内で中州高校3年の生徒・田中がビルの屋上から飛び降り自殺した。翌日、マスコミの攻撃から学校の体面を守ろうとする校長は、全校生徒に田中の自殺の無意味を説く。田中のクラスの3年7組は沈黙に包まれたが、担任の数学教師・伊原は何事もなかったように授業を始めようとする。そんな態度に激昂した城野安弘は伊原を殴り倒して学校を飛びだし、銃砲店に押し入って一丁のライフルを手にして戻ってくると、伊原をライフルで射殺。更に校内で発砲し、学校は血の惨劇の舞台と化した。女生徒・村上美穂子を人質に取った城野は学校と警察を相手に、銃撃による攻防戦を展開する。
キャスト
編集- 城野安弘:山本茂
- 村上美穂子:浅野温子
- 小林勝市:内田稔
- 米重満州男:江角英明
- 伊原修:久富惟晴
- 栗田信:青木義朗
- 山内正勝:上田耕一
- 渋谷彰:椎谷建治
- 小島主任:石山雄大
- 広瀬圭介:高橋明
- 前川俊:沢田情児
- 池永:奥村公延
- 馬場:桑崎晃男
- 竹井:内田憲一
- 清末:門間一浩
- 田中祥二:杉崎和彦
- 丸山:梅地徳彦
- ランニングをしている男:吉原正皓
- ライフル隊班長:遠藤征慈
- 刑事:奥村公延、片岡五郎
- 警官:小池雄介、山西道広
- 街宣車の男:飯島洋一、土方鉄人
- 教諭:浜口竜哉、佐藤了一、五條博
- 路地のおばちゃん:北川湛子
- 狙撃隊員:木島一郎、倉地雄平
- 本部長:谷口永伍
- 銃砲店の客:島村謙次
- 銃砲店店主:玉井謙介
- 城野安太郎:梅津栄
- 城野弘子:赤座美代子
- 徳田宗明:稲垣昭三
- 村上友代:宮下順子
- 徳田真美:遠藤薫
- 吉池民子:寺尾理恵
- 女生徒B:斉藤夕美、足立登美子
- 緒方国雄:河原崎長一郎
- 野次馬:泉谷しげる(特別出演)
- その他:小早川晶子、斉藤建夫、近藤哲也、内藤進、金井昌幸、上田正雄、中沢逸人、小島洋子、織田俊彦、森洋二、梶原茂、中村知行、小高義人、清末裕之
スタッフ
編集関連項目
編集- 学園ソドム 〜教室の牝奴隷達〜 - PILのアダルトゲーム。制作者の田所広成は、「高校大パニック」に着想を得て「学園ソドム」を制作した。
- 東京学芸大学附属高等学校 - 学校の外回り、屋上、中庭等のロケ地