ACモンツァ

イタリアのサッカークラブ

ACモンツァAssociazione Calcio Monza S.p.A. (イタリア語発音: [ˈmontsa] ( 音声ファイル)))は、イタリアロンバルディア州モンツァを本拠地とするプロサッカークラブである。2022-23シーズンからはセリエAに在籍している。

ACモンツァ
原語表記 Associazione Calcio Monza S.p.A.
愛称 Brianzoli (ブリアンツァ人)
Biancorossi (白と赤)
クラブカラー    
   
創設年 1912年
所属リーグ セリエA
所属ディビジョン 1部(2023-24
昨季リーグ順位 11位(2022-23
ホームタウン ロンバルディア州の旗 モンツァ
ホームスタジアム
U-Power・スタジアム
収容人数 18,568
代表者 イタリアの旗 パオロ・ベルルスコーニ英語版
監督 イタリアの旗 ラッファエレ・パッラディーノ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

概要 編集

1912年9月1日、プロ・モンツァとプロ・イタリアという2つのクラブが合併して創設された。

2014-15シーズンはレガ・プロに所属し、財政問題で勝ち点6を剥奪されながらも15位で終え残留を懸けたプレーオフに勝利した。ところが翌シーズンのリーグ登録の要件を満たせず[1]セリエDへの降格処分が下された。2015年7月2日にイタリア人実業家のニコラ・コロンボがクラブを買収し、ACモンツァ・ブリアンツァ1912(Associazione Calcio Monza Brianza 1912)から現在の名称となった[2]

2018年9月、前イタリア共和国首相にしてACミランのオーナーでもあったシルヴィオ・ベルルスコーニフィニンヴェストを通じて株式を100%取得、クラブを買収したことを発表した[3]。買収額は250万ユーロ(当時のレートで約3億2000万円)前後と報じられている。クラブの体制は、ベルルスコーニがオーナーに就任、引き続きニコラ・コロンボが会長として留任し、最高経営責任者(CEO)には元ACミランCEOでベルルスコーニの腹心であるアドリアーノ・ガッリアーニが招聘された。モンツァは1997年にミランと業務提携し、若手選手を育成。ホームスタジアムであるU-Power・スタジアムはベルルスコーニ邸からわずか数キロの距離にあり、前会長のニコラ・コロンボの父は1977年から80年にかけてミランの会長を務めていたりと縁の深い買収となった[4]

2019-20シーズンは新型コロナの影響でセリエCが途中打ち切りとなったが、中断時点で2位に16ポイント差を付ける首位で順位が確定し2000-01シーズン以来の2部昇格となった[5]

2021-22シーズンはセリエBで最終節の前時点で自動昇格圏内の2位につけるも最終節でペルージャに0-1と敗れ、4位へと転落し、自動昇格を逃した[6]。しかし、昇格プレーオフで勝ち上がり、チーム史上初のセリエA昇格を果たした[7]

セリエA初参戦となった22-23シーズンは第6節終了時点で1分5敗と未勝利で最下位に沈んでいたが、現地時間2022年9月17日に行われた第7節ユヴェントス戦で1-0と勝利し、クラブ創設110年にして悲願のセリエA初勝利を挙げた[8]。最終的に14勝10分14敗の11位と、初参戦にして中位で終えた。

タイトル 編集

国内タイトル 編集

国際タイトル 編集

過去の成績 編集

シーズン リーグ戦 コッパ・イタリア
ディビジョン 勝ち点 順位
2000-01 セリエB 38 9 4 25 41 77 31 18位 GS敗退
2001-02 セリエC1 ・ジローネA 34 4 12 18 27 47 24 18位 GS敗退
2002-03 セリエC2・ジローネA 34 13 11 10 37 29 50 7位
2003-04 34 10 15 9 33 31 45 8位
2004-05 34 14 11 9 30 21 53 3位
2005-06 セリエC1 ・ジローネA 34 14 14 6 35 25 56 3位 1回戦敗退
2006-07 34 13 15 6 42 32 54 5位 2回戦敗退
2007-08 34 11 13 10 38 35 46 8位
2008-09 レガ・プロ・プリマ ・ジローネA 34 8 14 12 41 48 38 13位 2回戦敗退
2009-10 34 9 14 11 37 45 41 10位
2010-11 34 7 11 16 35 50 32 15位[注釈 1] 2回戦敗退
2011-12 34 7 12 15 27 42 33 17位
2012-13 レガ・プロ・セコンダ・ジローネA 34 17 12 5 57 34 63→57 1位→5位
2013-14 34 15 9 10 57 43 54 4位[注釈 2] 2回戦敗退
2014-15 レガ・プロ ・ジローネA 38 11 12 15 37 38 45→39 15位[注釈 3] 2回戦敗退
2015-16 セリエD・ジローネB 38 12 13 13 52 49 49 10位
2016-17 34 24 8 2 70 17 80 1位
2017-18 セリエC・ジローナA 36 16 10 10 40 26 58 4位
2018-19 セリエC・ジローナB 38 16 12 10 45 35 60 5位 2回戦敗退
2019-20 セリエC・ジローナA 27[注釈 4] 18 7 2 53 18 61 1位 3回戦敗退
2020-21 セリエB 38 17 13 8 51 33 64 3位 4回戦敗退
2021-22 38 19 10 9 60 38 67 4位 2回戦敗退
2022-23 セリエA 38 14 10 14 48 52 52 11位 ベスト16
2023-24 38
  1. ^ プレーアウトに敗れ降格が決まっていたが、アレッサンドリアの降格により残留
  2. ^ リーグ再編により3部へ昇格
  3. ^ 財政不備により4部へ降格
  4. ^ 新型コロナの影響で途中でリーグが打ち切られた

現所属メンバー 編集

2023-24シーズン 基本フォーメーション(3-4-2-1
2023年11月15日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK   エウジェニオ・ラマンナ
2 DF   ジュリオ・ドナーティ
4 DF   アルマンド・イッツォ
5 DF   ルカ・カルディローラ
6 MF   ロベルト・ガリアルディーニ
7 MF   ペピン ( )
8 MF   ジャン=ダニエル・アクパ=アクプロ ( )
9 FW   ロレンツォ・コロンボ
10 FW   ジャンルカ・カプラーリ
11 DF   フランコ・カルボーニ ( )
13 DF   ペドロ・ペレイラ
16 GK   ミケーレ・ディ・グレゴーリオ
17 FW   パプ・ゴメス ( )
19 DF   ダヴィデ・ベッテッラ
19 DF   サムエレ・ビリンデッリ
No. Pos. 選手名
21 MF   バレンティン・カルボーニ ( )
22 DF   パブロ・マリ
23 GK   アレッサンドロ・ソッレンティーノ
24 FW   ミルコ・マリッチ ( )
28 MF   アンドレア・コルパーニ
32 MF   マッテオ・ペッシーナ  
33 DF   ダニーロ・ダンブロージオ
38 MF   ウォーレン・ボンド ( )
44 DF   アンドレア・カルボーニ
46 DF   ジョルジョ・チッタディーニ
47 FW   ダニー・モタ ( )
55 DF   アルマンド・イッツォ
66 GK   ステファノ・ゴーリ
77 DF   ギオルゴス・キリアコプロス
80 FW   サムエレ・ヴィニャート ( )
84 FW   パトリック・チュッリーア
[[]]

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を示す。

ローン移籍 編集

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
66 GK   ステファノ・ゴーリ (ユヴェントス)
11 DF   フランコ・カルボーニ (インテル)
46 DF   ジョルジョ・チッタディーニ (アタランタ)
77 DF   ギオルゴス・キリアコプロス (サッスオーロ)
No. Pos. 選手名
8 MF   ジャン=ダニエル・アクパ=アクプロ (ラツィオ)
21 MF   バレンティン・カルボーニ (インテル)
9 FW   ロレンツォ・コロンボ (ミラン)


out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK   アレッシオ・クラーニョ (サッスオーロ)
-- DF   ヴァレンティン・アントフ (クレモネーゼ)
-- DF   アルマンド・アナスタシオ (カゼルターナ)
-- MF   マッティア・ヴェローティ (ピサ)
-- MF   マルコ・ダレッサンドロ (ピサ)
No. Pos. 選手名
-- MF   カルロス・アウグスト (インテル)
-- MF   アンドレア・ペターニャ (カリアリ)
-- FW   ダヴィデ・ディアウ (バーリ)
-- FW   レオナルド・マンクーゾ (パレルモ)

歴代監督 編集

歴代所属選手 編集

GK 編集

DF 編集

MF 編集

FW 編集

脚注 編集

  1. ^ レッジーナ、ベネツィア…かつて日本人選手が所属したクラブたちが破産”. フットボールチャンネル (2015年7月16日). 2016年1月21日閲覧。
  2. ^ Nasce il nuovo Monza, il patron è Nicola Colombo”. Official Site Monza 1912 (2015年7月2日). 2016年1月21日閲覧。
  3. ^ 元ミランオーナーのベルルスコーニがセリエCのモンツァ買収を完了”. 超WORLDサッカー (2018年9月26日). 2022年4月3日閲覧。
  4. ^ “ミラン化”が急加速! ベルルスコーニ、ガッリアーニがモンツァに描く夢物語「買収は運命だった――」【前編】”. ワールドサッカーダイジェスト (2021年2月13日). 2022年4月3日閲覧。
  5. ^ セリエA復帰を目指すベルルスコーニ氏、所有クラブが2部昇格”. AFP (2020年6月9日). 2022年4月3日閲覧。
  6. ^ モンツァ、クラブ史上初のセリエA昇格が決定!オーナーの元ミラン会長が歓喜「万歳!次はスクデットとUCL出場を」”. DAZN (2022年5月30日). 2022年5月30日閲覧。
  7. ^ 延長戦の末にピサを下したモンツァがクラブ史上初のセリエA昇格!《セリエA昇格プレーオフ》”. 超ワールドサッカー (2022年5月30日). 2022年5月30日閲覧。
  8. ^ “前半でディ・マリア退場、ユーヴェが今季セリエA初黒星…“新体制”のモンツァは記念すべき初勝利”. サッカーキング. (2022年9月19日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20220919/1690275.html 2022年9月19日閲覧。 

外部リンク 編集