アリエル・ボリバル・フラード・アグラサルAriel Bolívar Jurado Agrazal, 1996年1月30日 - )は、パナマコクレ県アグアドゥルセ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。KBOキウム・ヒーローズ所属。愛称はバートロ・コローンの若い頃を思い出させるところからバートリトBartolito[1]

アリエル・フラード
Ariel Jurado
キウム・ヒーローズ #75
AA級フリスコ・ラフライダーズ時代
(2017年6月27日)
基本情報
国籍 パナマの旗 パナマ
出身地 コクレ県アグアドゥルセ英語版
生年月日 (1996-01-30) 1996年1月30日(28歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 アマチュアFA
初出場 MLB/ 2018年5月19日
KBO/ 2023年4月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

メディアによっては「フラド」と表記されることもある。

経歴

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プロ入りとレンジャーズ時代

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2012年12月にテキサス・レンジャーズと契約してプロ入り。

2013年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レンジャーズでプロデビュー。9試合に先発登板して6勝0敗、防御率2.39、47奪三振を記録した。

2014年はルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズでプレーし、14試合(先発3試合)に登板して2勝1敗、防御率1.63、35奪三振を記録した。

2015年はA級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、22試合(先発15試合)に登板して12勝1敗、防御率2.45、95奪三振を記録した。

2016年はA+級ハイデザート・マーベリックスとAA級フリスコ・ラフライダーズでプレーし、2球団合計で24試合(先発22試合)に登板して8勝6敗、防御率3.66、106奪三振を記録した。

2017年はAA級フリスコでプレーし、27試合に先発登板して9勝11敗、防御率4.59、95奪三振を記録した。シーズン途中にはテキサスリーグのオールスターのメンバーに選出された。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]

2018年は開幕をAA級フリスコで迎え、5月19日にメジャー初昇格を果たした[3]。同日のシカゴ・ホワイトソックス戦にて先発でメジャーデビュー(4.2回を4失点で敗戦投手)[4]。この年メジャーでは12試合(先発8試合)に登板して5勝5敗、防御率5.93、22奪三振を記録した。

2019年は32試合(先発18試合)に登板して7勝11敗、防御率5.81、81奪三振を記録した。

2020年7月31日にDFAとなった[5]

メッツ時代

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2020年8月5日に後日発表選手[注 1]と金銭とのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[7]。メッツではわずか1試合の登板にとどまり、オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[8]

無所属

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2021年はいずれの球団にも所属せず、1月にトミー・ジョン手術を受け、その後はリハビリに専念した[9]

ツインズ傘下時代

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2022年3月20日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ[10]。6月にA級フォートマイヤーズ・マイティマッスルズで実戦復帰し[11]、その後AAA級セントポール・セインツで14試合に登板して2勝を挙げたが[11]、メジャー昇格の機会はなく、オフの11月10日にFAとなった[10]

キウム時代

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2022年11月25日、韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズと、契約金・年俸85万ドル、出来高15万ドルで1年契約を結んだ[9][12]。2023年は11勝を記録、2024年もキウムと再契約する[13]

投球スタイル

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投球の半分以上をツーシームが占めており、変化球ではチェンジアップスライダーカーブを投げる[14]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2018 TEX 12 8 0 0 0 5 5 0 0 .500 241 54.2 66 7 18 1 0 22 0 0 36 36 5.93 1.54
2019 32 18 1 0 0 7 11 0 1 .389 541 122.1 148 21 36 1 4 81 3 0 94 79 5.81 1.50
2020 NYM 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 21 4.0 9 1 0 0 0 2 0 0 5 5 11.25 2.25
MLB:3年 45 27 1 0 0 12 16 0 0 .429 803 181.0 223 29 54 2 4 105 3 0 135 120 5.97 1.53
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2018 TEX 12 3 8 0 0 1.000
2019 32 6 9 2 0 .882
MLB 44 9 17 2 0 .929
  • 2019年度シーズン終了時

記録

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MiLB

背番号

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  • 57(2018年 - 2019年)
  • 49(2020年)
  • 75(2023年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 2020年9月20日にスティーブン・ヴィラインズと発表されている[6]

出典

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  1. ^ T.R. Sullivan (2018年8月14日). “See the Rangers Players' Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年11月2日閲覧。
  2. ^ Gerry Fraley (2017年11月20日). “Pitchers in forefront as Rangers add to 40-man major-league roster” (英語). Sportsday.Dallasnews.com. 2018年11月2日閲覧。
  3. ^ Drew Davison (2018年5月18日). “Ariel Jurado, not Cole Hamels, will start for Rangers on Saturday” (英語). Star-Telegram.com. 2018年11月2日閲覧。
  4. ^ Texas Rangers at Chicago White Sox Box Score, May 19, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年11月2日閲覧。
  5. ^ Jeff Todd (2020年7月31日). “Rangers Select Greg Bird, Jimmy Herget; Designate Ariel Jurado” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月1日閲覧。
  6. ^ Texas Rangers acquire RHP Stephen Villines from New York Mets to complete Ariel Jurado trade of August 5”. MLB.com (2020年9月21日). 2023年5月7日閲覧。
  7. ^ Justin Toscano. “NY Mets acquire right-handed pitcher Ariel Jurado in trade with Texas Rangers” (英語). North Jersey Media Group. 2020年8月5日閲覧。
  8. ^ Mark Polishuk (2020年12月2日). “National League Non-Tenders” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月11日閲覧。
  9. ^ a b Mark Polishuk (2022年11月24日). “KBO’s Kiwoom Heroes Sign Ariel Jurado”. MLB Trade Rumors. 2023年5月7日閲覧。
  10. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2023年5月7日閲覧。
  11. ^ a b Ariel Jurado 2022 Minor, Winter & Korean Leagues Game Logs & Splits”. Baseball-Reference.com. 2023年5月7日閲覧。
  12. ^ 김경윤 (2022年11月25日). “키움, 외국인 투수 후라도와 100만 달러 계약…2019년 MLB 7승”. 聯合ニュース. 2023年5月7日閲覧。(朝鮮語)
  13. ^ https://www.heroesbaseball.co.kr/story/heroesNews/view.do?num=21575
  14. ^ Ariel Jurado Pitching Stat Details”. Baseball Cube. 2018年11月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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