みらい長崎ココウォーク
みらい長崎ココウォーク(みらいながさきココウォーク)は、長崎市茂里町にあるバスターミナルを併設した複合商業施設。2008年10月1日に正式オープンとなった[3]。
みらい長崎ココウォーク MIRAI NAGASAKI COCOWALK | |
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![]() | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒852-8104 長崎県長崎市茂里町1−55 |
開業日 |
2008年9月22日(プレオープン) 2008年10月1日(グランドオープン) |
施設管理者 | 株式会社みらい長崎 |
中核店舗 |
レッドキャベツ TOHOシネマズ長崎 |
営業時間 | 営業時間を参照 |
駐車台数 | 905台[1] |
駐輪台数 | 203台[1] |
前身 | 長崎バス茂里町営業所 |
最寄駅 |
長崎電気軌道 茂里町電停 JR九州長崎本線 浦上駅 |
最寄バス停 | ココウォーク茂里町 |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒852-8104 長崎市茂里町1番55号 |
代表者 | 代表取締役 森田 誠 |
資本金 | 1億円 |
純利益 |
1157万円 (2022年12月31日時点)[2] |
総資産 |
1億5289万9000円 (2022年12月31日時点)[2] |
決算期 | 12月末日 |
主要株主 | 長崎自動車 |
周辺施設にはコンサートホールとして使用される長崎ブリックホール、テレビ局の一つである長崎文化放送、長崎新聞本社といった大規模な建物が存在する。地下1階地上8階建てであり、主要株主である長崎自動車(長崎バス)の営業所で、2006年8月末まで営業していた茂里町営業所の跡地に再開発として建設され、運営は長崎自動車の子会社であるみらい長崎が行っている。
概要編集
建設着工後の2007年4月に名称の公募及びテナントへの出店説明会が行われ、「みらい長崎ココウォーク」に決定した[4]。「ココ」は、コミュニティー(地域)とコミュニケーション(交流)を意味している[4]。一部を車椅子対応とした大型の観覧車や、有名チェーン店が多数入ったフードコート、アミューズメント施設、25mプールを併設したスポーツジム(スポーツクラブルネサンス)、シネマコンプレックス(東宝系)を備えた、アミューズメント色の強い複合商業施設として誕生した。バスターミナルとしては主に長崎バスの南部・東部向け路線バス、高速バスが発着する拠点として運営されている。2006年3月に茂里町の再開発計画が正式発表され、同時にココウォークは2008年春頃のオープンを目指している事が発表されたが、旧茂里町営業所の基礎工事の除去作業により工期を見直すこととなったため、オープンは当初の予定より半年遅れた[5]。
沿革編集
- 1970年代 - 茂里町営業所再開発が計画される[6]。
- 1990年 - 茂里町にあった整備工場の老朽化と茂里町の将来的な敷地再開発計画に伴い、小瀬戸町へ整備工場を移転[7]。
- 2006年3月15日 - 茂里町営業所再開発を発表[6]。
- 2006年8月31日 - 茂里町営業所廃止[8]。
- 2008年9月22日 - 長崎バスのダイヤ改正とともに1階のココウォークバスターミナル運用が開始[9]。高速バスを含む各路線の乗り入れが始まる。また、1階の一部テナントがオープン。
- 2008年10月1日 - グランドオープン[3]。1階の本屋やスポーツクラブなどを除いて、ほとんどのテナントが利用できるようになった。
- 2008年11月15日 - 1階の乗車ターミナル側に宮脇書店がオープン。
- 2011年4月12日 - 角川マーケティングと提携し、フリーペーパー『ココウォーカー』を創刊(年2回発行)[10]。
- 2018年7月20日 ‐ 1000坪のリビングルームをテーマとして新たに改装、リニューアルオープンした。
主な入居テナント編集
詳細な一覧と店舗の所在する場所は公式サイトのフロアマップで確認できる。
1F(バスセンターフロア)編集
降車ターミナル側
乗車ターミナル側
- 長崎バス観光 旅行センター
- アフラックサービスショップ
- セブンイレブン
- 西松屋
- セイハ英語学院
- そろばん教室 88くん
- 上記の西松屋、セイハ英語学院、そろばん教室 88くんは、現在『ココキッズスクエア』と題した親子向けの施設として纏めて営業されている。前述した宮脇書店が2018年1月8日に閉店後、同年3月4日に同施設の3Fで営業していた『ボーネルンドショップ』と5Fで営業していた『キドキド』を合併した『ボーネルンド あそびのせかい』と新店舗の『そろばん教室 88くん』、4Fで営業していた『セイハ英語学院』が跡地に開店。しかし、2021年1月31日に『ボーネルンド あそびのせかい』のみが閉店[11]、同年5月27日に西松屋が『西松屋 みらい長崎ココウォーク店』として開店し、現在の形態となった。
※1階はバスの出口が建物中央部にあり、フロアが2つに分断されている。2つのエリアは上階を経由するか、歩道から回り込んで行き来する形となる。
2F(ファッションフロア)編集
3F(ファッションフロア)編集
4F(グルメフロア)編集
5F(エンターテインメントフロア)編集
長崎ぶらぶら街道と名づけられていた。2018年7月20日のリニューアルで大規模に改装され、「1,000坪のリビングルーム」をテーマに木を基調とした空間に改装された。
- セガワールド
- オープン時より営業。長崎のセガの店舗としては4店舗目だった。(オープン当時は時津町にもセガの店舗があったが、翌年に閉店したため現時点では3店舗である。)しかし、2018年7月の大型リニューアルを兼ねて、同年3月4日をもって一時的に閉店。同年7月20日に店舗規模は縮小されたものの、リニューアルオープンした。
- セリア
- TSUTAYA BOOKSTORE
- 2018年7月20日のリニューアルオープン時に開店した。5Fの広範囲を占めており、「本屋」ではなく、「ブック&カフェ」という仕様になっている。およそ20万冊の本が扱われており、店内は迷路のように入り組んだ作りとなっている。
- 観覧車乗り場
セガワールド内には長崎バスの車両[14]のカットボディが遊具として設置されていた(2018年の改装時に撤去済)。ココウォークにちなみ系統番号・行先は55(ココ)番みらい長崎ココウォーク行きで固定されていた。ペダルはないが、ハンドルやギア、方向指示器などは動かせる。また、長崎バス版の「ちびっこ路線バス」というゲームも設置されている。
6F・7F(シネマフロア)編集
TOHOシネマズ長崎編集
1,936席(車いす席含む)からなるシネマコンプレックス。3D上映に対応する。ロビー内にはかつて存在していた東宝系の映画館「長崎ステラ座」(2008年8月31日閉館)の館内にあったステンドグラスが飾られている。オープン当日の2008年10月1日は『容疑者Xの献身』が先行上映され、福山雅治(長崎市出身)と柴咲コウがすべてのスクリーンで舞台挨拶を行い、その際に製作した二人の手型が飾られた[15]。
No. | 座席数 | 車椅子 | サイズ(m) | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
縦 | 横 | ||||
1 | 238 | 2 | 4.30 | 10.10 | |
2 | 347 | 2 | 6.25 | 15.45 | |
3 | 208 | 2 | 4.10 | 9.55 | |
4 | 292 | 2 | 4.95 | 11.85 | |
5 | 238 | 2 | 4.55 | 10.70 | |
6 | 191 | 2 | 4.35 | 10.40 | |
7 | 100 | 2 | 3.65 | 8.70 | |
8 | 152 | 2 | 3.60 | 8.40 | |
9 | 152 | 2 | 3.65 | 8.50 |
8F(ガーデンフロア)編集
- ココビアウミノ(夏期のみ営業)
ハウスカード編集
以下のハウスカードを利用するとココウォーク内にある一部施設の利用で特典が付く[16][17]。いずれもオリエントコーポレーションが長崎自動車と提携し発行するクレジットカードで、IC乗車カード機能が付いている。詳細は当該カード記事を参照。
なお、エヌタスTカードでのココウォーク特典はクレジット機能付カードのみが対象である[18]。
バス路線編集
ターミナル発着路線編集
ココウォークバスターミナルはバス車庫機能を兼ね備えたターミナルで、建物の北側に降車ターミナル、南側に乗車ターミナルがある。乗車ターミナルには4つのホーム、降車ターミナルには2つのホームがあり、ガラス張りの自動ドアで仕切られている。自動ドアはバスがホームに停車中のときのみ乗客の接近に反応して開閉する。乗車ターミナルの各ホームにはプラズマディスプレイによる発車案内が設置されており、先発と次発のバスの時刻と行先が表示される。また、乗車ターミナルの定期券売り場と旅行センターとの間には、長崎空港行きバスの自動券売機が1台とエヌタスTカードの自動積み増し機と定期券更新機が1台ずつ設置されている。乗車ターミナルでは長崎新地ターミナルと同じく、発車案内の自動放送が流れる。
なお、バスターミナル内でエヌタスTカードの積み増しや履歴照会可能。
- 一般路線バス(南部・東部方面からココウォーク茂里町に到着するバスはすべて100番の系統番号が振られている)
- 南部方面
- (30番系統)小ヶ倉・毛井首線、深堀・香焼・伊王島線、平山台団地線、晴海台団地線、川原線、野母崎・樺島・岬木場線
- (40番系統)柳営業所入口線、ダイヤランド線
- (60番系統)上戸町線(八景町経由)
- (ミニバス)二本松団地行(うみかぜ)(駅西口経由)
- 東部方面
- (10番系統)茂木・千々・北浦線、三景台団地線
- (50番系統)風頭山線(愛宕町経由)、早坂(長崎女子短大)線、飯香の浦線
- その他
- (系統番号無し)まちなか周遊バス(長崎県交通局との共同運行。循環バス)
- (ミニバス)長崎大学病院経由ココウォーク茂里町行(元気くん)(平日のみ運行。循環バス)
- 南部方面
- 高速バス(乗り場は4番ホーム)(空港行きリムジンを除き夜行便)
※夜行高速バスは長崎発便のみターミナル内から乗車となる。なお、長崎自動車が一部担当するサンライト号のほか、長崎自動車が担当しない九州号・りんどう号・ブルーロマン号・ランタン号・長崎 - 佐世保線は通過。
ターミナル発着外路線編集
ココウォークが始発または終点でない一般路線バス(長崎自動車・長崎県交通局とも)や北部方面始発でココウォークが終点のバスはターミナル内には入らず、建物正面の歩道上に設置されたココウォーク茂里町バス停で乗降となる。また、ココウォークを経由する高速バスの長崎行きの降車所も同じく歩道上に設置されたバス停となる。道路上のバス停には標柱を設置せず、ガラス張りの屋根付きシェルターを設置して時刻表を掲示している。
- 北部方面(国道マツキヨ前)
- (1番系統)三川町・西山台線、恵の丘線、女の都団地線、長与NT線、緑ヶ丘団地線、本川内・琴の尾登口線、満永線、時津北部TM・琴海NT・大串線、石原・樫山・桜の里線、大瀬戸・板の浦線(住吉経由)
- (2番系統)虹が丘線
- (8番系統)江平線、本原経由三川町線(医学部前経由)
- (9番系統)三川町・西山台線、恵の丘線、長与NT線(純心校前経由)
- (系統番号無し)ハートセンター春木町経由小江原ニュータウン・相川行、ハートセンター西城山経由下大橋行
- 南部方面(長崎駅向け国道沿い)
- (20番系統)中央橋・新地中華街・メディカルセンター行
- (40番系統)ダイヤランド線
- (系統番号無し)立神行(銭座町経由)、長崎駅前行
周辺施設編集
脚注編集
- ^ a b “駐車場のご案内”. みらい長崎ココウォーク. 2021年1月18日閲覧。
- ^ a b 株式会社みらい長崎 第57期決算公告
- ^ a b “【動画】「ココウォーク」オープン 長崎に新たな交流拠点”. 長崎新聞. (2008年10月2日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。 2012年11月19日閲覧。
- ^ a b 75年史, p. 70,72.
- ^ 複合商業施設 開業日の見直しについて
- ^ a b 茂里町開発計画プレスリリース
- ^ 75年史, p. 55.
- ^ 営業所再編に関するプレスリリース
- ^ 75年史, p. 147.
- ^ “みらい長崎ココウォークがフリーペーパーを創刊”. 長崎新聞 (47NEWS). (2011年4月12日) 2012年11月21日閲覧。
- ^ “[https://www.bornelund.co.jp/page/mirai-nagasaki_2101#:~:text= ボーネルンドあそびのせかい みらい長崎ココウォーク店 閉店のお知らせ]”. ボーネルンド (2021年1月8日). 2022年9月14日閲覧。
- ^ みらい長崎ココウォーク|サービスインフォメーション | 観覧車のご紹介
- ^ “みらい長崎ココウォーク|施設情報”. 2017年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月29日閲覧。
- ^ 車種はいすゞ・KC-LV380Q。同社の車両ではなく、京浜急行バスからの譲受車である。
- ^ 公式サイトのニュースより
- ^ a b みらい長崎ココウォーク|ココカラーカード
- ^ a b みらい長崎ココウォーク|エヌタスTカード
- ^ エヌタスTカードポータルサイト | カードの種類
参考文献編集
- 長崎自動車75年史編集委員会 『長崎自動車75年史 NAGASAKI BUS GROUP』2011年12月。
外部リンク編集
座標: 北緯32度45分45.1秒 東経129度51分52.7秒 / 北緯32.762528度 東経129.864639度