アブラナ目(アブラナもく、学名: Brassicales)は被子植物の一つ。APG植物分類体系で設定された目で、それ以前の体系におけるフウチョウソウ目とほぼ同じ種を含んでいる。

アブラナ目
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ類 malvids
: アブラナ目 Brassicales
学名
Brassicales
Bromhead[1]

形態・生態

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この目の特徴として、ほぼ全ての種がカラシ油配糖体を含むことが挙げられる。

花序総状花序である。

下位分類

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16の科に398属4765種を含むが、その内フウチョウボク科フウチョウソウ科アブラナ科の3つの科に90%以上の種が含まれる。この3つの科は単系統群を構成し、アブラナ目で最も派生的なクレードに位置づけられる[1]

2020年4月20日に新種として記載されたナミビア産の常緑矮性低木 Tiganophyton karasense Swanepoel, F.Forest & A.E. van Wyk はバティス科・サルウァドラ科、ケーベルリニア科といった科と近いとされ、同時に単型属で新設されたアブラナ目の新たな科Tiganophyton科(Tiganophytaceae)に置かれた[2]

系統

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以下のような系統樹が提案されている[1]

アブラナ目

アカニア科 Akaniaceae

ノウゼンハレン科 Tropaeolaceae

ワサビノキ科 Moringaceae

パパイア科 Caricaceae

リムナンテス科 Limnanthaceae

セッチェラントゥス科 Setchellanthaceae

コエベルリニア科 Koeberliniaceae

バティス科 Bataceae

サルウァドラ科 Salvadoraceae

エンブリンギア科 Emblingiaceae

ペンタディプランドラ科 Pentadiplandraceae

トウァリア科 Tovariaceae

ギロステモン科 Gyrostemonaceae

モクセイソウ科 Resedaceae

フウチョウボク科 Capparaceae

フウチョウソウ科 Cleomaceae

アブラナ科 Brassicaceae

脚注

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  1. ^ a b c Brassicales in APWeb”. 2014年5月3日閲覧。
  2. ^ Swanepoel, Wessel; Chase, Mark W.; Christenhusz, Maarten J.M.; Maurin, Olivier; Forest, Félix; van Wyk, Abraham E. (2020). “From the frying pan: an unusual dwarf shrub from Namibia turns out to be a new brassicalean family”. Phytotaxa 439 (3): 171–185. doi:10.11646/phytotaxa.439.3.1.