ビャクダン目
ビャクダン目 (ビャクダンもく、Santalales) は被子植物門の目の1つ。世界中に広く分布するが、特に熱帯・亜熱帯地域に多い。
ビャクダン目 | |||||||||||||||
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Korthalsella complanata (ビャクダン科)
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分類(APG III) | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Santalales Berchtold & J.Presl |
被子植物門では珍しく種皮のない種子をつけるものが大部分である。この目に属すものの多くは半寄生植物であり、光合成によって糖を作り出すことができるが、他の植物に茎や根を絡み付かせて水とミネラルを得ている。ツチトリモチ科や Arceuthobium 属などは全寄生で、葉緑素を全く持たず宿主に全てを依存している。
分類
編集ビャクダン科・オオバヤドリギ科の2科にほとんどの種が含まれる[1]。
- エリトロパルム科 Erythropalaceae - 4属40種
- ストロンボシア科 Strombosiaceae - 6属18種
- コウラ科 Coulaceae - 3属3種
- ハマナツメモドキ科 Ximeniaceae - 4属13種
- アプタンドラ科 Aptandraceae - 8属34種
- オラクス科 Olacaceae - 3属57種
- オクトクネマ科 Octoknemaceae - 1属14種
- ボロボロノキ科 Schoepfiaceae - 3属55種
- ミソデンドルム科 Misodendraceae - 1属8種
- オオバヤドリギ科 Loranthaceae - 68属950種
- カナビキボク科 Opiliaceae - 11属36種
- ビャクダン科 Santalaceae - 44属990種
- ツチトリモチ科 Balanophoraceae - 17属50種
系統
編集ツチトリモチ科の系統的位置は詳細に調べられていないが、おそらくビャクダン目の基底あたりに位置すると考えられている[1]。
ビャクダン目 |
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過去の分類体系
編集クロンキスト体系
編集クロンキスト体系(1981年)では以下の下位分類を含む。
- ツチトリモチ科 Balanophoraceae
- ディペントドン科 Dipentodontaceae
- エレモレピス科 Eremolepidaceae
- オオバヤドリギ科 Loranthaceae
- メドゥサンドラ科 Medusandraceae
- ミソデンドルム科 Misodendraceae
- ボロボロノキ科 Olacaceae
- カナビキボク科 Opiliaceae
- ビャクダン科 Santalaceae
- ヤドリギ科 Viscaceae
APG IIIでは、ヤドリギ科・エレモレピス科はビャクダン科に編入されており、ディペントドン科はフエルテア目、メドゥサンドラ科はユキノシタ目に移動されている。
新エングラー体系
編集新エングラー体系では以下の7科が含まれる。
- ボロボロノキ科 Olacaceae
- ディペントドン科 Dipentodontaceae
- カナビキボク科 Opiliaceae
- グルッビア科 Grubbiaceae
- ビャクダン科 Santalaceae
- ミソデンドルム科 Misodendraceae
- ヤドリギ科 Loranthaceae
脚注
編集- ^ a b Santalales in Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website Version 7, May 2006 [and more or less continuously updated since].