キャサリン・レッグ

キャサリン・レッグKatherine Legge, 1980年12月7日 - )は、イギリス出身の女性レーシングドライバー[1]

経歴編集

初期およびアトランティック・チャンピオンシップ編集

トヨタ・アトランティック・シリーズに参戦する前、彼女はイギリスでの下位カテゴリーのオープンホイールに参戦していたが、その中にはフォーミュラ3フォーミュラ・ルノーフォーミュラ・フォードなどが含まれる。2000年に彼女はゼテック・レースでポールポジションを獲得した初の女性ドライバーとなった。2001年にはキミ・ライコネンの記録を破ってポールを獲得し、BRDCの「ライジングスター」を獲得した初の女性となった。2005年にはレーサーマガジン誌の「年間最有望ロードレーサー」を獲得した。同賞は2002年以来A.J.アルメンディンガーが毎年受賞していた。同賞を受賞した主なドライバーとしては、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトンクリスチアーノ・ダ・マッタアレックス・バロンジャンカルロ・フィジケラグレッグ・ムーアジル・ド・フェランがいる。

2005年11月、レッグは2002年のサラ・フィッシャー以来のフォーミュラ1をテストした女性ドライバーとなった[2]ローマ近郊のバレルンガミナルディが行った最終テスト3日間の内の2日目と3日目(11月22日、23日)に参加し、初めてコースに出て2周目にクラッシュした。テストは翌日に延期が決められ、彼女は27周しベストラップは1分21秒176であった[3]。彼女はまたA1グランプリ用マシンをテストした初の女性ドライバーであり、2005年12月9日から11日にかけてA1チーム・イギリスと共に行った[4]

2005年、レッグはアトランティック・チャンピオンシップにポールスター・モーターレーシングより参戦した。開幕戦のロングビーチで勝利を収め、同シリーズで勝利を収めた初の女性ドライバーであった。エドモントンで2勝目、サンノゼで3勝目を収め、5度の表彰台を得てランキング3位でシーズンを終えた。彼女はまたトヨタ・アトランティックBBSライジングスター2005を受賞した。

チャンプカー編集

2005年から2006年にかけてのオフシーズンにレッグはロケットスポーツ・レーシングで1回、PKVレーシングで2回、チャンプカーのテストを行った。2006年2月にPKVレーシングが彼女を2006年シーズンに起用することを発表した。彼女は6月のミルウォーキーで12周に渡ってトップを走行し[5]、チャンプカー史上初めてラップリードした女性ドライバーとなった。ロード・アメリカでは激しい事故に遭遇し、車はリアから激しく損傷したものの、彼女は無傷で難を逃れた[6][7]

2007年にはデイル・コイン・レーシングに移籍し、6位を2度記録した。結果的にこれが彼女の最高位となった。

DTM編集

 
ホッケンハイムリンクで、2009年

2008年、レッグはドイツツーリングカー選手権に戦いの場を移し、コリン・コレスのフューチャーコムTMEアウディチームに加わった。

2009年はアプト・スポーツラインに移籍。同チームは2008年のチャンピオンチームであったが、2009年は同チームの5人のドライバーの内、唯一前年型のマシンを使用することとなった。

アメリカへの帰還編集

2012年1月にレッグはドラゴン・レーシングと契約、インディカー・シリーズに参戦することになった。チームメイトはフランス人のセバスチャン・ボーデ[8]。彼女はスポンサーのトゥルーカーの「Women Empowered」キャンペーンの一環として2年間の契約を結んだ[9]

この年は当初搭載したロータスエンジンが著しく競争力に欠けていたため、チームはシーズン中にシボレーエンジンへのスイッチを決定。しかし、チームオーナーのジェイ・ペンスキーはエンジンを1台分しか調達できず、チームはインディアナポリス以降のレースに1台体制で臨まざるを得なくなった。チームは2012年の残りレースの内、ロード・ストリートコースはボーデを起用し、レッグはオーバルコースのみのエントリーとなった[10]

フォーミュラE編集

2014年よりフォーミュラEにおいてアムリン・アグリ・フォーミュラEチームより参戦[11]

パーソナル編集

レッグは元DTMドライバーのペーター・テルティングと婚約した[12]

記録編集

アメリカン・オープンホイール編集

(key)

アトランティック・チャンピオンシップ編集

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2005 ポールスター・レーシング・グループ LBH
1
MTY
5
POR1
9
POR2
3
CLE1
16
CLE2
5
TOR
6
EDM
1
SJO
1
DEN
17
ROA
2
MTL
4
3位 267
チーム 出走数 ポールポジション 勝利数 表彰台
(勝利以外)**
トップ10
(表彰台以外)***
チャンピオン獲得数
1 1 12 0 3 2 5 0
** 表彰台(勝利以外):2位または3位
*** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで

チャンプカー編集

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2006 PKVレーシング LBH
8
HOU
14
MTY
14
MIL
6
POR
13
CLE
8
TOR
14
EDM
13
SJO
12
DEN
9
MTL
13
ROA
16
SRF
15
MXC
16
16位 133
2007 デイル・コイン・レーシング LVG
6
LBH
10
HOU
16
POR
17
CLE
15
MTT
11
TOR
16
EDM
16
SJO
16
ROA
15
ZOL
11
ASN
12
SRF
15
MXC
15
15位 108
チーム 出走数 ポールポジション 勝利数 表彰台
(勝利以外)**
トップ10
(表彰台以外)***
チャンピオン獲得数
2 2 28 0 0 0 6 0
** 表彰台(勝利以外):2位または3位
*** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで

インディカー編集

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 順位 ポイント
2012 ロータス-ドラゴン・レーシング ダラーラ・DW12 ロータス STP
23
ALA
23
LBH
19
SAO
26
26位* 115*
ドラゴン・レーシング シボレー INDY
22
DET TXS
15
MIL
18
IOW
15
TOR EDM MDO SNM
24
BAL FON

* 現在進行中

チーム 出走数 ポールポジション 勝利数 表彰台
(勝利以外)**
トップ10
(表彰台以外)***
チャンピオン獲得数
1 1 9 0 0 0 0 0
** 表彰台(勝利以外):2位または3位
*** トップ10(表彰台以外):4位から10位まで

A1グランプリ編集

(key) (太字ポールポジション斜体ファステストラップ

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 DC ポイント
2005-06 A1チーム・イギリス GBR
SPR
GBR
FEA
GER
SPR
GER
FEA
POR
SPR
POR
FEA
AUS
SPR
AUS
FEA
MYS
SPR
MYS
FEA
UAE
SPR

PO
UAE
FEA

PO
RSA
SPR
RSA
FEA
IDN
SPR
IDN
FEA
MEX
SPR
MEX
FEA
USA
SPR
USA
FEA
CHN
SPR
CHN
FEA
3位 97

ドイツツーリングカー選手権編集

(key) (太字ポールポジション斜体ファステストラップ

チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2008 フューチャーコムTME アウディ・A4 DTM 2006 HOC1
18
OSC
17
MUG
18
LAU
15
NOR
15
ZAN
Ret
NUR
Ret
BRH
19
CAT
Ret
FRA
16
HOC2
Ret
19位 0
2009 アプト・レディパワー アウディ・A4 DTM 2008 HOC1
12
LAU
Ret
NOR
12
ZAN
Ret
OSC
Ret
NUR
Ret
BRH
15
CAT
Ret
DIJ
16
HOC2
Ret
18位 0
2010 チーム・ロズベルグ アウディ・A4 DTM 2008 HOC1
14
VAL
DNS
LAU
14
NOR
16
NUR
15
ZAN
14
BRH
14
OSC
Ret
HOC2
Ret
ADR
15
SHA
14
18位 0

フォーミュラE編集

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
2014-15 アムリン・アグリ CHN
15
MAL
15
URU
ARG
MIA
LBH
MON
GER
MSC
GBR1
GBR2
29位 0

参照編集

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  1. ^ Associated Press (2005年7月18日). “Look out, Danica! Woman wins race”. NBC Sports. http://nbcsports.msnbc.com/id/8607353/ 2011年6月6日閲覧。 
  2. ^ . (2005年). http://www.lvmh.com/magazine/pg_mag_contenu.asp?int_id=49&archive=1&rubrique=ACTUALITE&srub=0&rub=1&str_theme_id=+2007年9月12日閲覧。 
  3. ^ Staff writer (2005年11月23日). “Katherine Legge impressively quick at Vallelunga”. GPUpdate.net. http://www.gpupdate.net/en/f1-news/103841/katherine-legge-impressively-quick-at-vallelunga/ 2011年1月30日閲覧。 
  4. ^ Legge first lady driver to grace A1 Grand Prix
  5. ^ PKVレーシング's Katherine Legge back in a Champ Car following crash at Road America”. Press release. PKVレーシング (2006年9月29日). 2012年1月23日閲覧。
  6. ^ “Allmendinger wins RA as Legge survives major crash”. Crash.net. (2006年9月24日). http://www.crash.net/feature_view~cid~3~id~10197.htm 2007年9月12日閲覧。 
  7. ^ Associated Press (2006年9月24日). “Allmendinger wins crash-marred Champ Car race; Legge escapes injury”. USA Today, publishing AP material. http://www.usatoday.com/sports/motor/champ/2006-09-24-road-america_x.htm 2007年9月12日閲覧。 
  8. ^ Cavin, Curt (2012年1月13日). “Dragon team will have Bourdais, Legge and Lotus engine”. Indianapolis Star. http://www.indystar.com/article/20120113/SPORTS0107/201130350/Dragon-team-will-Bourdais-Legge-Lotus-engine 2012年1月23日閲覧。 
  9. ^ “Katherine Legge Gains TrueCar INDYCAR Sponsorship”. (2012年1月17日). http://autoecommerce.org/katherine-legge-gains-truecar-indycar-sponsorship/ 2012年2月15日閲覧。 
  10. ^ Hier, Daryle (2012年5月31日). “Jay Penske’s Dragon Racing Will Be a Two-Headed Single Car ? Fan’s Take”. http://sports.yahoo.com/news/jay-penske-dragon-racing-two-headed-single-car-033700212--irl.html 2012年7月21日閲覧。 
  11. ^ “スーパーアグリFEがレッグ起用を発表。新体制に”. AutoSports Web. (2014年9月14日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=57909 2014年6月28日閲覧。 
  12. ^ 5 questions for Peter, Peter Terting, Retrieved 19 September 2011

外部リンク編集