グランプリ (柔道)

グランプリ英語: Grand Prix)は国際柔道連盟主催の柔道の大会

概要編集

2009年IJFワールド柔道ツアー導入に伴い開始。グランドスラム大会に次ぐ位置付けの大会としてドイツ、チュニジア、UAE、中国で開催されることとなった。2010年からは新たにオランダもグランプリ開催国となった。2011年にはジャスミン革命の影響により、チュニジアの替わりにアゼルバイジャンで大会が開催されることになった[1]。2013年からは新たにトルコ、クロアチアでも開催されることになった。さらにマイアミ、ウランバートル、アルマトイ、タシュケント、チェジュの各都市で開催されていたコンチネンタルオープンが新たにグランプリ大会に格上げされることになった。その一方で、チュニジアとオランダでの開催は取り止めとなった[2][3]。2014年からはハバナ大会が新設されて、ヨーロッパオープン・トビリシヨーロッパオープン・ブダペストがグランプリ大会に格上げされることになった[4]。コソボは2012年にIJFより正式加盟が認められたものの、ロシアやキューバなどコソボと国交のない国で開催される大会では、IJF名義での大会出場を余儀なくされている[5][6]。2018年7月にIJFはグランドスラム・アブダビグランプリ・チュニスに対して、政治によるスポーツへの不干渉の原則に鑑みて、イスラエルの選手を他の国同様に国旗の表示や国歌の演奏などで平等に扱うように要求したものの明確な回答が得られなかったために、今後に予定されていた両大会の延期を発表した[7][8]。しかし、9月になってアブダビ当局がイスラエルを含めた全ての国を平等に扱うと通達してきたため、キャンセルになっていたグランドスラム・アブダビ大会が当初の予定通り10月に開催されることになった[9][10]

世界ランキングのポイント対象大会として、順位に応じてポイントが付与される。なお、この大会には以下のような特徴がある[11][12][13]

  • 大会に出場するためには段位を有しており、なおかつジュニアないしはシニアの世界選手権大陸選手権、あるいは過去2年の間にワールドカップに1度は出場していることが最低限の参加条件となる。
  • 主催国からは各階級4名、主催国以外からは2名まで選手を参加させることが出来る。但し、主催国から出場した選手の場合、上位に位置した2名までしかポイントは付与されない(主催国で出場した選手のうち、優勝と3位2名という結果になった場合は、3位になった2名のうち直前のランキングが上位だった方にポイントが与えられることになる)。
  • 出場選手のうち世界ランキングの上位8名はシードされる。32名以上の出場選手がいる場合、シード選手は初戦が免除される。
  • 2009年から2012年まで敗者復活戦は設けられていなかったが、2013年からは導入されることになった。準々決勝で敗れた選手は敗者復活戦に回れるが、それ以前に敗れた選手はその時点で試合終了となる。
  • 優勝者には3000ドル、2位には2000ドル、3位には1000ドルが授与される。2014年9月のグランプリ・ザグレブからは、メダリストの他にそのコーチにも賞金が支給されることになった。そのため、メダリストの賞金は従来より2割減となった(優勝者に2400ドル、そのコーチに600ドル、2位に1600ドル、そのコーチに400ドル、3位に800ドル、そのコーチに200ドル)[14]
  • 試合の模様はIJFIppon.TVでライブ中継される。

獲得ポイント編集

順位 ポイント
優勝 700
2位 490
3位タイ 350
5位タイ 252
7位タイ 182
ベスト16 112
ベスト32 84
1試合勝利 70
参加ポイント 6

金メダル獲得選手上位一覧編集

順位  選手 国籍 金メダル 銀メダル 銅メダル 総計
1 マイリンダ・ケルメンディ   コソボ 10 1 1 12
2 クラリス・アグベニュー   フランス 8 4 0 12
3 シャルリーヌ・ファンスニック   ベルギー 8 2 4 14
4 ケイラ・ハリソン   アメリカ合衆国 8 1 5 14
5 オドレー・チュメオ   フランス 7 5 3 15
6 于頌   中国 7 3 4 14
7 ティナ・トルステニャク   スロベニア 7 2 2 11
8 アナマリ・ベレンシェク   スロベニア 6 6 4 16
9 ダシダワー・アマルトゥブシン   モンゴル 6 5 6 17
10 カトリン・ウンターヴルツァッハー   オーストリア 6 3 5 14

(出典[15]JudoInside.com)。

優勝者の年齢編集

Category 男子 女子
最年少優勝
最年少メダリスト
最年長優勝
最年長メダリスト

(出典JudoInside.com)。

各国メダル数編集

国・地域
1   日本 170 85 123 378
2   ロシア 112 83 190 385
3   フランス 85 69 114 278
4   韓国 62 53 93 208
5   モンゴル 61 78 144 283
6   ドイツ 55 79 150 284
7   ジョージア 50 39 76 165
8   中国 43 45 78 166
9   オランダ 40 43 87 170
10   ブラジル 37 57 96 190
11   ウズベキスタン 36 31 80 147
12   スロベニア 36 24 51 111
13   イスラエル 31 36 74 141
14   アゼルバイジャン 30 23 56 109
15   コソボ 26 11 14 51
16   ウクライナ 25 41 88 154
17   カザフスタン 25 29 46 100
18   ベルギー 23 20 31 74
19   ハンガリー 21 22 59 102
20   オーストリア 20 21 33 74
21   イギリス 17 25 78 120
22   トルコ 17 19 29 65
23   アメリカ合衆国 14 16 23 53
24   キューバ 13 14 32 59
25   ルーマニア 13 13 33 59
26   イタリア 12 23 41 76
27   スペイン 12 22 43 77
28   カナダ 10 19 38 67
29   スウェーデン 9 12 27 48
30   エジプト 9 9 15 33
31   ポーランド 8 10 37 55
32   ベラルーシ 8 10 12 30
33   ポルトガル 7 15 31 53
34   アラブ首長国連邦 6 6 8 20
35   北朝鮮 6 2 11 19
36   クロアチア 5 7 22 34
37   ギリシャ 5 3 14 22
38   セルビア 4 9 18 31
39   チェコ 4 4 18 26
40   アルゼンチン 4 2 6 14
41   チュニジア 3 10 8 21
42   スイス 3 6 16 25
43   タジキスタン 3 3 5 11
44   ブルガリア 3 2 9 14
45   リトアニア 2 5 4 11
46   モルドバ 2 3 9 14
47   ボスニア・ヘルツェゴビナ 2 3 7 12
  モロッコ 2 3 7 12
49   アイルランド 2 3 5 10
50   チャイニーズ・タイペイ 2 2 10 14
51   アルジェリア 2 2 2 6
52   トルクメニスタン 2 1 5 8
53   フィンランド 2 0 3 5
54   イラン 1 5 15 21
55   ベネズエラ 1 3 8 12
56   アルメニア 1 3 3 7
57   オーストラリア 1 2 5 8
58   メキシコ 1 2 2 5
59   モンテネグロ 1 0 1 2
60   キルギス 0 5 6 11
61   ラトビア 0 2 6 8
  プエルトリコ 0 2 6 8
63   ギニアビサウ 0 1 6 7
64   パナマ 0 1 4 5
65   コロンビア 0 1 3 4
66   カメルーン 0 1 1 2
  エストニア 0 1 1 2
  モーリシャス 0 1 1 2
69   デンマーク 0 1 0 1
70   スロバキア 0 0 4 4
71   エクアドル 0 0 2 2
  インド 0 0 2 2
  レバノン 0 0 2 2
  ペルー 0 0 2 2
  セーシェル 0 0 2 2
76   アンゴラ 0 0 1 1
  チリ 0 0 1 1
  ドミニカ共和国 0 0 1 1
  ガボン 0 0 1 1
  リビア 0 0 1 1
  ルクセンブルク 0 0 1 1

脚注編集