サマーカップ
サマーカップとは岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場のダート1400mで施行する地方競馬の重賞(SPII)競走である。副賞は日本中央競馬会理事長賞、岐阜県馬主会会長賞。正式名称は「スポーツニッポン杯 サマーカップ」、スポーツニッポン新聞社が優勝杯を提供している。
サマーカップ | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 岐阜県地方競馬組合 |
競馬場 | 笠松競馬場 |
第1回施行日 | 1978年7月23日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1400m |
格付け | SPII |
賞金 |
1着賞金400万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上オープン、北陸・東海所属 |
負担重量 | 別定、3歳55kg、4歳以上57kg(牝馬2kg減) |
出典 | [1] |
概要
編集1978年にサラブレッド系4歳(現3歳)以上の東海(愛知・笠松)所属馬限定の重賞競走「サマーカップ」として創設。創設から一貫してダート1400mで施行されている。1996年から東海地区重賞格付け制度施行によりSPIII(スーパープレステージスリー)に格付けされた。
1997年から北陸・東海地区交流競走として施行、金沢所属の競走馬が出走可能となり、2000年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行、兵庫所属の競走馬が出走可能となる。
2001年から1着馬のみ、中央競馬のスプリンターズステークスのトライアル競走の北陸・東海・近畿地区(2006年からは中国地区を含む)のブロック代表馬としてスプリンターズステークストライアル(アイビスサマーダッシュ[2]、セントウルステークス)への出走権が与えられる。更にアイビスサマーダッシュまたはセントウルステークスのどちらかの競走で上位2着までに入賞すると、スプリンターズステークスへ出走可能となる。2006年からは北陸・東海・近畿・中国地区交流となり、福山所属の競走馬が出走可能となる。福山競馬場の廃止により、2013年からは北陸・東海・近畿地区交流競走として施行されていたが、2024年より北陸・東海地区交流競走として施行されることになった[3]。
2019年より格付けがSPIIIからSPIIに格上げされた。
2024年現在、くろゆり賞のトライアルとなっている。
条件・賞金(2024年)
編集- 出走条件[1]
- サラブレッド系3歳以上、北陸、東海所属。
- 東海所属は前年6月20日から本年6月21日の間に出走実績を持つB級以上馬、他地区所属は前年6月20日から本年6月20日の間に出走実績を有する馬。
- 出走枠は他地区所属4頭以下、東海所属8頭以上(原則笠松4頭以上、名古屋4頭以下)。
歴史
編集- 1978年 - 笠松競馬場のダート1400mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の東海所属馬限定の別定重量の重賞競走「サマーカップ」として創設。
- 1981年 - 愛知の野島三喜雄が調教師として史上初の連覇。
- 1983年
- 愛知の黒宮高徳が騎手として史上初の4連覇。
- 愛知の福田秀己が調教師として史上2人目の連覇。
- 1986年
- 笠松のマルゼンスターが史上初の連覇。
- 笠松の後藤保が調教師として史上3人目の連覇。
- 1993年 - 笠松のロングニュートリノが当競走で史上2頭目の2度目の優勝。
- 1996年 - 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIIに格付け
- 1997年 - この年から北陸・東海地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)以上の北陸・東海所属馬」に変更。
- 1999年 - 笠松の荒川友司が調教師として史上4人目の連覇。
- 2000年 - この年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」から「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 1着馬にスプリンターズステークストライアルへの出走権が付与される様になる。
- 2004年
- 笠松のブルックリンガイが史上2頭目の連覇かつ当競走で史上3頭目の2度目の優勝。
- 笠松の濱口楠彦が騎手として史上2人目の連覇。
- 笠松の柳江仁が調教師として史上5人目の連覇。
- 2006年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
- 2009年 - 兵庫のベストタイザンが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
- 2013年 - 福山競馬場の廃止に伴い、出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2018年 - 「スポーツニッポン創刊70周年記念杯 サマーカップ」として施行。
- 2019年 - 格付けをSPIIIからSPIIに昇格。
- 2020年 - 笠松競馬場の走路改修に伴い開催休止。
- 2021年 - 不祥事の影響による開催自粛で施行なし。
- 2023年 - 「スポーツニッポン創刊75周年記念杯 サマーカップ」として施行。
- 2024年 - 出走条件を「サラブレッド系3歳以上の北陸・東海所属馬」に変更。
歴代優勝馬
編集回数 | 施行年月日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1978年7月23日 | ダイタクチカラ | 牡5 | 笠松 | 1:26.8 | 原隆男 | 倉間昭夫 |
第2回 | 1979年7月22日 | アドミアサハタ | 牡5 | 笠松 | 1:27.4 | 安藤勝己 | 吉田秋好 |
第3回 | 1980年7月20日 | アサヒテルヒカリ | 牝5 | 愛知 | 1:26.8 | 黒宮高徳 | 野島三喜雄 |
第4回 | 1981年7月19日 | クインレデイー | 牝6 | 愛知 | 1:26.9 | 黒宮高徳 | 野島三喜雄 |
第5回 | 1982年7月25日 | トレビカツオウ | 牡5 | 愛知 | 1:26.9 | 黒宮高徳 | 福田秀己 |
第6回 | 1983年7月31日 | サクラハイデン | 牡5 | 愛知 | 1:27.0 | 黒宮高徳 | 福田秀己 |
第7回 | 1984年7月29日 | ボールドマツクス | 牡4 | 笠松 | 1:26.4 | 伊藤強一 | 大倉譲 |
第8回 | 1985年7月28日 | マルゼンスター | 牡5 | 笠松 | 1:26.0 | 安藤勝己 | 後藤保 |
第9回 | 1986年7月27日 | マルゼンスター | 牡6 | 笠松 | 1:27.7 | 川原正一 | 後藤保 |
第10回 | 1987年7月29日 | トウカイオー | 騸5 | 笠松 | 1:27.6 | 伊藤浩臣 | 小井土金一 |
第11回 | 1988年7月27日 | ワカオライデン | 牡7 | 笠松 | 1:26.2 | 安藤光彰 | 荒川友司 |
第12回 | 1989年7月26日 | アエロプラーヌ | 牡4 | 笠松 | 1:26.4 | 安藤勝己 | 吉田秋好 |
第13回 | 1990年7月25日 | ハツピーダンデイ | 牡5 | 笠松 | 1:26.5 | 坂口重政 | 飯干秀人 |
第14回 | 1991年7月24日 | ロングニュートリノ | 牡6 | 笠松 | 1:26.0 | 松原義夫 | 青木和夫 |
第15回 | 1992年7月29日 | ベッスルエース | 牡4 | 笠松 | 1:28.2 | 安藤光彰 | 飯干秀人 |
第16回 | 1993年7月25日 | ロングニュートリノ | 牡8 | 笠松 | 1:27.3 | 松原義夫 | 青木和夫 |
第17回 | 1994年7月31日 | ミスオペラ | 牝4 | 笠松 | 1:27.7 | 川原正一 | 原隆男 |
第18回 | 1995年8月2日 | アメージングレイス | 牡4 | 笠松 | 1:28.2 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第19回 | 1996年7月17日 | トモエギャル | 牝6 | 笠松 | 1:26.9 | 安藤光彰 | 柳江俊明 |
第20回 | 1997年7月13日 | キタイセタテヤマ | 牡5 | 笠松 | 1:28.8 | 川原正一 | 原隆男 |
第21回 | 1998年7月15日 | ランフォータックス | 牡6 | 笠松 | 1:27.7 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第22回 | 1999年7月14日 | トミケンシルバー | 牡5 | 笠松 | 1:25.5 | 川原正一 | 荒川友司 |
第23回 | 2000年7月12日 | エイシンナポレオン | 牡6 | 笠松 | 1:27.9 | 坂口重政 | 山際孝幸 |
第24回 | 2001年6月19日 | シュウタイセイ | 牡4 | 笠松 | 1:27.4 | 安藤勝己 | 後藤保 |
第25回 | 2002年5月29日 | イッコーオー | 牡6 | 愛知 | 1:27.5 | 竹下太 | 岩田幸一 |
第26回 | 2003年6月27日 | ブルックリンガイ | 牡6 | 笠松 | 1:25.8 | 濱口楠彦 | 柳江仁 |
第27回 | 2004年6月25日 | ブルックリンガイ | 牡7 | 笠松 | 1:30.0 | 濱口楠彦 | 柳江仁 |
第28回 | 2005年6月22日 | レジェンドハンター | 牡8 | 笠松 | 1:26.5 | 安藤光彰 | 大橋敬永 |
第29回 | 2006年6月16日 | マイネフォクシー | 牝5 | 愛知 | 1:26.6 | 丸野勝虎 | 竹地正樹 |
第30回 | 2007年6月14日 | マサアンビション | 牡8 | 愛知 | 1:25.7 | 戸部尚実 | 瀬戸口悟 |
第31回 | 2008年6月12日 | シールビーバック | 牝6 | 笠松 | 1:27.7 | 濱口楠彦 | 伊藤強一 |
第32回 | 2009年6月11日 | ベストタイザン | 牡7 | 兵庫 | 1:26.4 | 下原理 | 齊藤裕 |
第33回 | 2010年6月11日 | エーシンアクセラン | 牡6 | 笠松 | 1:25.4 | 花本正三 | 伊藤強一 |
第34回 | 2011年7月1日 | エーシンクールディ | 牝5 | 笠松 | 1:24.4 | 岡部誠 | 伊藤強一 |
第35回 | 2012年7月27日 | シンボリバッハ | 騸8 | 兵庫 | 1:26.8 | 木村健 | 吉行龍穂 |
第36回 | 2013年7月12日 | リプレイスインディ | 騸4 | 笠松 | 1:26.4 | 佐藤友則 | 井上孝彦 |
第37回 | 2014年7月3日 | クリスタルボーイ | 牡7 | 愛知 | 1:25.8 | 戸部尚実 | 川西毅 |
第38回 | 2015年6月18日 | タガノジンガロ | 牡8 | 兵庫 | 1:24.4 | 木村健 | 新子雅司 |
第39回 | 2016年7月13日 | マルトクスパート | 牡6 | 兵庫 | 1:26.6 | 川原正一 | 田中範雄 |
第40回 | 2017年7月13日 | トランヴェール | 牡6 | 兵庫 | 1:25.2 | 永島太郎 | 長南和宏 |
第41回 | 2018年7月12日 | エイシンバランサー | 牡6 | 兵庫 | 1:25.3 | 下原理 | 新子雅司 |
第42回 | 2019年7月18日 | エイシンエンジョイ | 牡4 | 兵庫 | 1:24.9 | 下原理 | 橋本忠明 |
第43回 | 2021年 | 開催中止 | |||||
第44回 | 2022年7月14日 | ファストフラッシュ | 牡7 | 金沢 | 1:28.5 | 青柳正義 | 鈴木正也 |
第45回 | 2023年7月6日 | パールプレミア | 牝5 | 兵庫 | 1:26.6 | 笹田知宏 | 新子雅司 |
第46回 | 2024年7月4日 | エイシンヌウシペツ | 牝5 | 笠松 | 1:27.1 | 渡邊竜也 | 笹野博司 |
※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
各回競走結果の出典
編集- サマーカップ 歴代優勝馬(地方競馬全国協会)