ジャスティン・ゲイジー

ジャスティン・ゲイジーJustin Gaethje、男性、1988年11月14日 - )は、アメリカ合衆国総合格闘家アリゾナ州サフォード出身。エレベーション・ファイト・チーム所属。元UFC世界ライト級暫定王者。UFC世界ライト級ランキング2位[1]。元WSOF世界ライト級王者。

ジャスティン・ゲイジー
Justin Gaethje.jpg
2018年
本名ジャスティン・レイ・ゲイジー
(Justin Ray Gaethje)
生年月日 (1988-11-14) 1988年11月14日(33歳)
通称ザ・ハイライト
(The Highlight)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長180 cm (5 ft 11 in)
体重70 kg (154 lb)
階級ライト級
リーチ178 cm (70 in)
スタンスオーソドックス
拠点コロラド州アーバダ
チームジェネシス・トレーニングセンター
エレベーション・ファイトチーム
トレーナートレバー・ウィットマン (ヘッドコーチ)
ベン・チェリントン (レスリング)
レスリングNCAAディビジョン1 (オールアメリカン)
現役期間2011年 -
総合格闘技記録
試合数26
勝利23
ノックアウト19
タップアウト1
判定3
敗戦3
ノックアウト2
タップアウト1
アマチュア総合格闘技記録
試合数7
勝利7
ノックアウト6
タップアウト1
敗戦0
その他
ウェブサイトhttps://www.officialgaethje.com/
総合格闘技記録 - SHERDOG

概要編集

レスリングをバックボーンに持つが、試合ではほとんどスタンドの打撃で戦うストライカータイプの選手であり、体幹の強さから繰り出すフック系パンチやローキックなどの強烈な打撃と、「やり過ぎゲイジー」と形容されるほどアグレッシブなファイトスタイルを特徴とする[2]。また、毎試合と言っていいほど激闘を繰り広げることから「ザ・ハイライト (The Highlight)」の異名を持ち、UFCでの9試合中8試合でファイトボーナスを受賞している名勝負製造機である。

来歴編集

4歳からレスリングを始め、サフォード高校時代はアリゾナ州王者に2度なった[3]。北コロラド大学ではNCAAディビジョン1でオールアメリカンに選出された。レスリング部にジョルジュ・サンピエールなどの総合格闘家が出稽古に訪れていた事から総合格闘技に興味を持ち、卒業後の2011年にプロデビュー[2]

WSOF編集

2013年3月23日、WSOF初参戦となったWSOF 2でJ.Z.カルバンと対戦し、ドクターストップでTKO勝ちを収めた。

2014年1月18日、WSOF 8のWSOF世界ライト級王座決定戦でリチャード・パティシュノックと対戦し、肘打ち連打でTKO勝ちを収め王座獲得に成功した[4]

2014年7月5日、WSOF 11のWSOF世界ライト級タイトルマッチでニック・ニューウェルと対戦し、パンチラッシュでTKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2015年3月28日、WSOF 19のWSOF世界ライト級タイトルマッチでルイス・パロミーノと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2015年9月18日、WSOF 23のWSOF世界ライト級タイトルマッチでルイス・パロミーノと再戦し、パウンドでTKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。

2016年3月12日、WSOF 29のWSOF世界ライト級タイトルマッチでブライアン・フォスターと対戦し、ローキック連打でTKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した。

2016年12月31日、WSOF34のWSOF世界ライト級タイトルマッチでルイス・ブスカペと対戦し、ドクターストップでTKO勝ち。5度目の防衛に成功した。

UFC編集

2017年7月7日、UFC初参戦となったThe Ultimate Fighter 25 Finaleでライト級ランキング5位のマイケル・ジョンソンと対戦。ジョンソンのパンチで何度もダウン寸前に追い込まれるがスタンドパンチと膝蹴りの連打で2RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。

2017年12月2日、UFC 218でライト級ランキング4位のエディ・アルバレスと対戦。序盤から一進一退の攻防を繰り広げ、ローキックを効かせるものの、3Rに膝蹴りでダウンを奪われパウンドでKO負け。キャリア初黒星を喫したものの、2試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年4月14日、UFC on FOX 29のメインイベントでライト級ランキング5位のダスティン・ポイエーと対戦。激しい打撃戦を繰り広げるも、4Rにローキックに合わせたカウンターの左ストレートでぐらつき、追撃のスタンドパンチ連打でTKO負け。2連敗となったものの、3試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年8月25日、UFC Fight Night: Gaethje vs. Vickでライト級ランキング10位のジェームズ・ヴィックと対戦し、右ストレートで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2019年3月31日、UFC on ESPN: Barboza vs. Gaethjeでライト級ランキング6位のエジソン・バルボーザと対戦し、右フックで1RKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2019年9月15日、UFC Fight Night: Cowboy vs. Gaethjeでライト級ランキング4位のドナルド・セラーニと対戦。1R終盤に右フックでダウンを奪い、立ち上がったセラーニに追撃の右フック連打で再びダウンを奪って、パウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、3試合連続の1R決着となった。

UFC暫定王座獲得編集

2020年5月9日、UFC 249のUFC世界ライト級暫定王座決定戦でライト級ランキング1位のトニー・ファーガソンと対戦。2R終了直前に右アッパーでダウンを喫するものの、それ以降は再三に渡って左右のフックとローキックを効かせ、5R終盤に左ジャブでダメージの蓄積していたファーガソンが後退するとレフェリーが試合をストップしTKO勝ち。暫定王座獲得に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。

世界王座陥落編集

2020年10月24日、UFC 254のUFC世界ライト級王座統一戦で正規王者ハビブ・ヌルマゴメドフと対戦。前進するヌルマゴメドフに左右フックや右ローキックをヒットさせるものの、テイクダウンを奪われるとマウントポジションから三角絞めに移行され2R一本負け。王座統一に失敗した。

2021年11月6日、UFC 268でライト級ランキング5位のマイケル・チャンドラーと対戦し、お互いに打撃を効かせ合う死闘の末に3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

人物・エピソード編集

  • UFCライト級屈指のレスリング実績を誇るのにも関わらず、UFCでレスリングをほぼ使わないことについて、レスリングはエネルギーを多く消耗しすぎるからで、疲れるならレスリングよりも戦いで疲れたほうがいいと語っている[5][6]
  • ゲイジーのコーチを務めるトレバー・ウィットマンよると、元々ゲイジーは「金を稼ぎたい。このスポーツで金を稼ぐ最も確実な方法はエキサイティングであることなんだ」と、最もエキサイティングな選手になりたいと語っていたが、エディ・アルバレスとダスティン・ポイエーに2連敗してからは、相手に積極的にプレッシャーをかけるスタイルは変わらないものの、リスクを減らすために打ち合いのタイミングをより選択するようになり、スパーリングの方法から変わったという[7]
  • アマチュア総合格闘技で5試合するまで打撃の練習を全くしていなかったと語り、それまで一対一のスパーリングは疎か練習でパンチを打ったこともなかったという[8]
  • 2016年に視力矯正の為に屈折矯正手術を受けている。それまでゲイジーの視力は左眼0.3、右眼は0.1ほどしかなかった[9]

戦績編集

プロ総合格闘技編集

総合格闘技 戦績
26 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
23 19 1 3 0 0 0
3 2 1 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
マイケル・チャンドラー 5分3R終了 判定3-0 UFC 268: Usman vs. Covington 2 2021年11月6日
× ハビブ・ヌルマゴメドフ 2R 1:34 三角絞め UFC 254: Khabib vs. Gaethje
【UFC世界ライト級王座統一戦】
2020年10月24日
トニー・ファーガソン 5R 3:38 TKO(左ジャブ) UFC 249: Ferguson vs. Gaethje
【UFC世界ライト級暫定王座決定戦】
2020年5月9日
ドナルド・セラーニ 1R 4:18 TKO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Cowboy vs. Gaethje 2019年9月14日
エジソン・バルボーザ 1R 2:30 KO(右フック) UFC on ESPN 2: Barboza vs. Gaethje 2019年3月31日
ジェームズ・ヴィック 1R 1:27 KO(右ストレート) UFC Fight Night: Gaethje vs. Vick 2018年8月25日
× ダスティン・ポイエー 4R 0:33 TKO(スタンドパンチ連打) UFC on FOX 29: Poirier vs. Gaethje 2018年4月14日
× エディ・アルバレス 3R 3:59 KO (右膝蹴り→パウンド) UFC 218: Holloway vs. Aldo 2 2017年12月2日
マイケル・ジョンソン 2R 4:48 TKO(膝蹴り連打) The Ultimate Fighter 25 Finale 2017年7月7日
ルイス・ブスカペ 3R終了時 TKO(ドクターストップ) WSOF 34: Gaethje vs. Firmino
【WSOF世界ライト級タイトルマッチ】
2016年12月31日
ブライアン・フォスター 1R 1:43 TKO(ローキック連打) WSOF 29: Gaethje vs. Foster
【WSOF世界ライト級タイトルマッチ】
2016年3月12日
ルイス・パロミーノ 2R 4:30 TKO(右ストレート→パウンド) WSOF 23: Gaethje vs. Palomino 2
【WSOF世界ライト級タイトルマッチ】
2015年9月18日
ルイス・パロミーノ 3R 3:57 TKO(パウンド) WSOF 19: Gaethje vs. Palomino
【WSOF世界ライト級タイトルマッチ】
2015年3月28日
メルヴィン・ギラード 5分3R終了 判定2-1 WSOF 15: Branch vs. Okami 2014年11月15日
ニック・ニューウェル 2R 3:09 TKO(スタンドパンチ連打) WSOF 11: Gaethje vs. Newell
【WSOF世界ライト級タイトルマッチ】
2014年7月5日
リチャード・パティシュノック 1R 1:09 TKO(肘打ち連打) WSOF 8: Gaethje vs. Patishnock
【WSOF世界ライト級王座決定戦】
2014年1月18日
ダン・ローゾン 2R 1:40 KO(右アッパー) WSOF 6: Burkman vs. Carl 2013年10月26日
ブライアン・コッブ 3R 2:19 TKO(ローキック連打) WSOF 3: Fitch vs. Burkman 2 2013年6月15日
J.Z.カルバン 1R 2:27 TKO(ドクターストップ) WSOF 2: Arlovski vs. Johnson 2013年3月23日
エイドリアン・バルディーズ 2R 0:19 TKO(パンチ連打) Rage in the Cage 164 2012年11月16日
ドリュー・フィケット 1R 0:12 KO(パンチ) Rage in the Cage 163 2012年10月20日
サム・ヤング 2R 1:58 リアネイキドチョーク Rage in the Cage 162 2012年9月29日
マーカス・エドワーズ 5分3R終了 判定3-0 Ring of Fire 43: Bad Blood 2012年6月2日
ドニー・ベル 2R 2:57 TKO(パンチ連打) Ring of Fire 42: Who's Next 2011年12月17日
ジョー・ケルソ 1R 4:32 TKO(パンチ連打) BTT MMA 2: Genesis 2011年10月1日
ケヴィン・クルーム 1R 1:01 KO(スラム) Ring of Fire 41: Bragging Rights 2011年8月20日

アマチュア総合格闘技編集

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
アーロン・カーター 3R 1:48 TKO(膝蹴り連打) Ring of Fire 40: Backlash 2011年4月16日
スコット・クレーヴ 3分3R終了 判定2-1 Ring of Fire 38: Ascension 2010年6月5日
オースティン・グリーア 2R 1:56 TKO(パンチ連打) VFC 27: Mayhem 2009年5月1日

獲得タイトル編集

表彰編集

  • レスリング NCAAディビジョン1オールアメリカン(2010年)
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(6回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(4回)

ペイ・パー・ビュー販売件数編集

開催年月日 イベント 販売件数 備考
2020年10/24_10月24日 UFC 254: ハビブ・ヌルマゴメドフ vs. ジャスティン・ゲイジー 067_67万5000件 ESPN+
2020年01/18_1月18日 UFC 249: トニー・ファーガソン vs. ジャスティン・ゲイジー 070_70万件[10] ESPN+

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集

前王者
王座新設
初代WSOF世界ライト級王者

2014年1月18日 - 2017年4月27日

空位
次タイトル獲得者
N/A
暫定王座決定戦 対戦者
トニー・ファーガソン
UFC世界ライト級暫定王者
2020年5月9日 - 2020年10月24日
次暫定王者
王座統一戦により消滅