ジャパンセブンズ選手権大会

ジャパンセブンズは、日本ラグビーフットボール協会主催の男子セブンズ(7人制ラグビー)の全国大会。当初は「ジャパンセブンズ選手権大会」の名称で開催され、第1回から「ジャパンセブンズ」と略して呼ばれ[1][2]、2013年から正式名称も「ジャパンセブンズ」となる[3]。2018年に一旦、終了していた[4][5]が、パリオリンピックを控えた2024年に復活開催された[6][7][8]

ジャパンセブンズ

なの花薬局ジャパンセブンズ2018
(2018年7月1日撮影)
開始年 1993
主催 日本ラグビーフットボール協会
チーム数 10(2024年大会)チーム
加盟国 日本の旗 日本
前回優勝 男子セブンズTID Bチーム
公式サイト
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ラグビー日本選手権のセブンズ版である。

歴史

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男子セブンズ日本一を競う

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1993年3月20日・21日に第1回「ジャパンセブンズ選手権大会」を秩父宮ラグビー場で開催。大学・社会人24チームを集め、男子7人制日本一を決めた[1][2]

国際大会として

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1995年から1999年までは、海外チームを招待して国際大会として開催。1997年は「ナイキ ジャパンセブンズ[9]、1998年は「カンタベリー・オブ・ニュージーランド ジャパンセブンズ[10]として行われた。2000年にIRBセブンズワールドシリーズが始まると、国際大会の部は「ワールドセブンズTOKYO」として分離された。

国内大会に戻る

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2000年から、国内大会に戻る[11][12]

2002年、高校セブンズラグビーフットボール選手権大会が「高校の部」としてこの大会で行われるようになり、同時に女子の部も設立された。

ワールドカップ2003により、2004年のラグビーシーズンが3月末までと長くなり、選手のコンディション等が考慮され、2004年大会が中止された[13][14]

高校生大会へ縮小

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2004年、「成人の部」の中止を受け、「高校男子の部」のみの大会へと規模を縮小し、江戸川区陸上競技場で開催された[14]。「女子の部」は、別大会「Japan Women's Sevens」へ統合された[15]。以後、7年間は成人大会としての「ジャパンセブンズ」は実施されなかった。

2009年、日本オリンピック委員会(JOC)から「JOCジュニアオリンピックカップ」の一つに認定され、大会の最優秀選手(MVP)には「JOCジュニアオリンピックカップ」が授与。葛飾区総合スポーツセンター陸上競技場で開催された。2010年は江戸川区陸上競技場で行われた。

ジャパンセブンズが高校生男子の大会となったため、成年男子は別大会として、2010年4月25日に秩父宮ラグビー場で「セブンズフェスティバル2010 in TOKYO」の名で全国大会が行われた[16][17]

2011年は東日本大震災の影響から中止。2012年も行われず、別大会「東京セブンズ」が開催された。結局、高校男子としてのジャパンセブンズは、2010年開催が最後になった。

男女のセブンズ日本一大会に

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2013年5月26日、男子・女子の7人制日本一を決める大会として復活した。リオデジャネイロオリンピック(2016年)に7人制ラグビーが加わることが決定したため。森永製菓が特別協賛となり、「ウィダー ジャパンセブンズ2013」が秩父宮ラグビー場で開催された[3]2014年は「ジャパンセブンズ2014」として開催[18]2015年は「inゼリー ジャパンセブンズ2015」を開催[19]

女子大会「太陽生命 ウィメンズセブンズシリーズ」とたびたび開催時期が重なり、女子の部が非開催となる年もあった。

男子のみの大会に縮小、終了へ

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2016年から、ファーマホールディング(現メディカルシステムネットワーク)特別協賛の「なの花薬局 ジャパンセブンズ」として開催[20]。2018年7月1日に秩父宮ラグビー場で開催された大会が最後となった[4][5]

パリオリンピックを前に復活

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パリオリンピック開催まで2週間となった2024年7月15日に、なの花薬局が特別協賛となり、「なの花薬局 ジャパンセブンズ2024」として、秩父宮ラグビー場で6年ぶりに開催。男子セブンズ日本代表候補となる選手の強化・育成を図る目的で編成されたチーム「男子セブンズTID(Talent Identification and Development)」2チーム[21]を含む、男子10チームが参加した[22][6][7][8]

歴代優勝チーム

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第1回〜第11回

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会場 ジャパンセブンズ 備考
1 1993 秩父宮 明治大31-5本田技研鈴鹿 [1][2]
2 1994 熊谷 サントリー49-7リコー [1][23]
3 1995 秩父宮 フィジー47-26ニュージーランド [1][24]国際大会となる
4 1996 秩父宮 フィジー61-5ニュージーランド [1][25]
会場 国際 国内 備考
5 1997[26] 秩父宮 フィジー54-19ニュージーランド 東芝府中54-19NEC [1][9]国際・国内を分割
6 1998 秩父宮 ニュージーランド24-7フィジー ケンブリッジ大33-7神戸製鋼 [1][10]
7 1999 秩父宮 ニュージーランド12-7フィジー 神戸製鋼45-0三洋電機 [1][27]
会場 ジャパンセブンズ 備考
8 2000 秩父宮 サントリー40-14ヤマハ発動機 [1][11][12]国際の部を分離
9 2001 秩父宮 サントリー41-19ワールド [1]
会場 社会人 大学 女子 高校 備考
10 2002 秩父宮 トヨタ自動車28-24サントリー 関東学院大24-19法政大 女子日本代表15-0日本体育大女子 中国17-12北信越 [1]
会場 エクスパンション 女子 高校 備考
11 2003 秩父宮 トヨタ自動車35-24サニックス 女子日本代表 九州 [1]

第12回〜第18回

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「高校男子の部」のみで実施。

会場 高校優勝チーム 備考
12 2004 秩父宮ラグビー場 近畿選抜 [14]
13 2005 秩父宮ラグビー場 関東選抜 [28]
14 2006 秩父宮ラグビー場 近畿選抜 [29]
15 2007 秩父宮ラグビー場 近畿選抜 [30]
16 2008 秩父宮ラグビー場 九州選抜 [31]
17 2009 葛飾区総合スポーツセンター陸上競技場 九州選抜 [32]
18 2010 江戸川区陸上競技場 関東選抜 [33]

2013年~2018年

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会場 男子 女子 備考
優勝 スコア 準優勝 優勝 スコア 準優勝
2013 秩父宮 リコーブラックラムズ 28-26 東芝ブレイブルーパス 日本体育大学女子 24-7 Rugirl-7 [34]
2014 秩父宮 リコーブラックラムズ 33-26 帝京大学 Rugirl-7 15-5 日本体育大学女子 [35]
2015 秩父宮 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 31-24 帝京大学 非開催[36] [37]
2016 秩父宮 大東文化大学 33-28 帝京大学 Rugirl-7 29-21 YOKOHAMA TKM [38]
2017 秩父宮 SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)[39] 28-19 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 非開催 [40]
2018 秩父宮 SDS 33-10 東海大学 非開催 [41]

2024年

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会場 決勝戦 3位決定戦 備考
優勝 スコア 準優勝 3位 スコア 4位
2024 秩父宮 男子セブンズTID Bチーム[21] 40-0 大阪府警察ラグビー部 男子セブンズTID Aチーム[21] 40-12 天理大学ラグビー部 [42][43]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 年代史 ジャパンセブンズ”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  2. ^ a b c 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第42巻6号(1993年5月号)7頁 第一回ジャパンセブンズを終わって”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  3. ^ a b ウイダージャパンセブンズ2013 大会概要のお知らせ 日本ラグビーフットボール協会 2013年5月2日
  4. ^ a b なの花薬局ジャパンセブンズ2018”. RUGBY JAPAN 365. 2022年12月23日閲覧。
  5. ^ a b 「なの花薬局ジャパンセブンズ2018」当日イベント情報”. 日本ラグビーフットボール協会. 2022年12月23日閲覧。
  6. ^ a b なの花薬局ジャパンセブンズ2024 出場チーム決定および実施要項のお知らせ”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  7. ^ a b 【当日情報】なの花薬局ジャパンセブンズ2024”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  8. ^ a b なの花薬局ジャパンセブンズ2024 結果のお知らせ”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  9. ^ a b 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第46巻6号(1997年5月号)14頁 NIKE JAPAN SEVENS '97”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  10. ^ a b 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第47巻6号(1998年5月号)15頁 CANTERBURY OF NEWZEALAND JAPAN SEVENS 98”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  11. ^ a b 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第49巻6号(2000年5月号)51頁”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  12. ^ a b 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第50巻1号(2000年5月号)79頁”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  13. ^ 「ジャパンセブンズ2004」中止決定”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  14. ^ a b c ジャパンセブンズ2004高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  15. ^ 「Japan Women's Sevens 2004」を開催”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  16. ^ 7人制全国大会 4・25に開催決定 - スポーツニッポン 2010年3月25日
  17. ^ 「セブンズ フェスティバル 2010 in TOKYO」4月25日に開催 - 日本ラグビーフットボール協会 2010年4月19日
  18. ^ 「ジャパンセブンズ2014」開催のお知らせ 日本ラグビーフットボール協会 2014年4月29日
  19. ^ 「inゼリー ジャパンセブンズ2015」を7月5日(日)に開催 - 日本ラグビーフットボール協会 2015年3月9日
  20. ^ なの花薬局ジャパンセブンズ 2016 協賛のお知らせ 株式会社メディカルシステムネットワーク 2016年6月27日
  21. ^ a b c 男子セブンズTID 府中合宿スケジュールと参加メンバーのお知らせ”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  22. ^ 6年ぶりの「ジャパンセブンズ」、TID Bチームが優勝。3千人が試合とエンタメを楽しむ。 - ラグビーリパブリック” (2024年7月15日). 2024年7月16日閲覧。
  23. ^ 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第43巻6号(1994年5月号)35頁 第2回ジャパンセブンズ選手権大会”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  24. ^ 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第44巻6号(1995年5月号)15頁”. JRFU. JAPAN SEVENS '95閲覧。
  25. ^ 機関誌「RUGBY FOOTBALL」第45巻6号(1996年5月号)29頁”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  26. ^ NIKE JAPAN SEVENS 1997 2022年2月1日
  27. ^ 機関誌「RUGBY FOOTBALL」48巻6号(1999年6月号) 30頁 第7回ジャパンセブンズ”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  28. ^ ジャパンセブンズ2005高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  29. ^ ジャパンセブンズ2006高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  30. ^ ジャパンセブンズ2007高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  31. ^ ジャパンセブンズ2008高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  32. ^ ジャパンセブンズ2009高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  33. ^ ジャパンセブンズ2010高校部門の結果”. www.takebon.jp. 2024年7月16日閲覧。
  34. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2013年”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  35. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2014年”. JRFU. 2024年7月17日閲覧。
  36. ^ 代わりとして女子セブンズ日本選抜vs女子セブンズニュージーランド・オークランド州代表のエキシビジョンマッチが行われた。
  37. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2015年”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  38. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2016年”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  39. ^ SDS - Sevens Development Squad
  40. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2017年”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  41. ^ 大会・試合情報 セブンズ 2018年”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  42. ^ 大会・試合情報 なの花薬局ジャパンセブンズ2024”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。
  43. ^ 試合結果トーナメント表”. JRFU. 2024年7月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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