トロ・ロッソ STR1Toro Rosso STR1)は、スクーデリア・トロ・ロッソ2006年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー

トロ・ロッソ STR1
カテゴリー F1
コンストラクター スクーデリア・トロ・ロッソ
デザイナー マーク・スミス
(レッドブル・RB1と同一車体)
ロバート・テイラー
ベン・アガザンジェロウ
イアン・ポコック
先代 ミナルディ・PS05
ジャガー・R5
後継 トロ・ロッソ STR2
主要諸元[1]
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) 鋳造チタン製アップライト, プッシュロッド, カーボンファイバー アッパー、ロウワーウィッシュボーン
サスペンション(後) 鋳造チタン製アップライト, プッシュロッド, カーボンファイバー アッパー、ロウワーウィッシュボーン
エンジン コスワース TJ2005-2 V10 (90°) NA (limited to 16,700/17,000rpm)
トランスミッション レッドブル製 7速 縦置き, ハイドリックシフト
重量 600 kg (1,300 lb) (ドライバーを含む)
燃料 エルフ
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム スクーデリア・トロ・ロッソ
ドライバー 20. ヴィタントニオ・リウッツィ
21. スコット・スピード
初戦 2006年バーレーングランプリ
出走優勝ポールFラップ
18000
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開発 編集

ミナルディを買収して発足したトロ・ロッソにとって最初のF1マシンとなる。兄弟チームのレッドブルでも2005年にRB1として使用されたジャガー・R6のモノコックを2006年のレギュレーションにあわせて改修したものである。

本来であればオリジナルマシンで戦うというコンコルド協定に違反するが、国際自動車連盟 (FIA) のマックス・モズレー会長が、もととなったマシンを製造したのはレッドブル・レーシングではなく、既に消滅したジャガーであるため、協定違反ではない、との公式コメントを出したことで、正式に使用が認められた。

この年から2.4L V8エンジンを使うことが義務付けられていたが、特例として回転数などを制限した、コスワース3L V10エンジンの使用も認められた。

スペック 編集

シャーシ 編集

  • シャーシ名 STR1
  • 全長 4,655 mm
  • ホイルベース 3,145 mm
  • 前トレッド 1,450 mm
  • 後トレッド 1,420 mm
  • タイヤ ミシュラン

エンジン 編集

*リストリクターと回転数規制

2006年シーズン 編集

シーズン序盤からコンスタントに10位前後で完走していた。そして、アメリカGPでは、ヴィタントニオ・リウッツィが8位入賞しチームに初ポイントをもたらした。

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ポイント ランキング
BHR
 
MAL
 
AUS
 
SMR
 
EUR
 
ESP
 
MON
 
GBR
 
CAN
 
USA
 
FRA
 
GER
 
HUN
 
TUR
 
ITA
 
CHN
 
JPN
 
BRA
 
2006 20  リウッツィ 11 11 Ret 14 Ret 15 10 13 13 8 13 10 Ret Ret 14 10 14 13 1 9位
21  スピード 13 Ret 9 15 11 Ret 13 Ret 10 Ret 10 12 11 13 13 14 18 11
  • ドライバーズランキング
    • ヴィタントニオ・リウッツィ 1ポイント 19位
    • スコット・スピード 0ポイント 20位

出典 編集

  1. ^ Henry, Alan (ed) (2006). AUTOCOURSE 2006-2007. Crash Media Group. pp. 82?83. ISBN 1-905334-15-X