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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

大森藤ノによる日本のライトノベル、およびそれを原作とするアニメ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ダンジョンにであいをもとめるのはまちがっているだろうか)は、大森藤ノによる日本ライトノベル。イラストはヤスダスズヒトが担当。2013年1月からGA文庫SBクリエイティブ)より刊行されている。略称は『ダンまち』。

ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか
Dungeon ni Deai o Motomeru no wa Machigatteiru Darō ka logo.png
ジャンル ファンタジー
小説
著者 大森藤ノ
イラスト ヤスダスズヒト
出版社 SBクリエイティブ
レーベル GA文庫
刊行期間 2013年1月15日 -
巻数 既刊15巻(2019年6月現在)
小説:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア
著者 大森藤ノ
イラスト ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
はいむらきよたか
出版社 SBクリエイティブ
レーベル GA文庫
刊行期間 2014年1月15日 -
巻数 既刊12巻(2019年7月現在)
小説:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか ファミリアクロニクル
著者 大森藤ノ
イラスト ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
ニリツ
出版社 SBクリエイティブ
レーベル GA文庫
刊行期間 2017年3月15日 -
巻数 既刊1巻(2017年3月現在)
漫画
漫画
原作・原案など 大森藤ノ(原作)
ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
作画 九二枝
矢町大成
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
ガンガンONLINE
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2013年16号 -
巻数 既刊10巻(2018年6月現在)
漫画:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア
原作・原案など 大森藤ノ(原作)
はいむらきよたか・ヤスダスズヒト
(キャラクター原案)
作画 矢樹貴
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ガンガンJOKER
ガンガンONLINE
レーベル ガンガンコミックスJOKER
発表号 2014年6月号 -
巻数 既刊14巻(2019年7月現在)
漫画:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか ファミリアクロニクル
episodeリュー
原作・原案など 大森藤ノ(原作)
ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
作画 桃山ひなせ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載サイト ガンガンONLINE
レーベル ガンガンコミックスONLINE
発表期間 2017年2月23日 - 2018年10月25日
巻数 全6巻
話数 全21話
漫画:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか4コマ【神様の日常】
原作・原案など 大森藤ノ(原作)
ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
作画 タカムラマサヤ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載サイト ガンガンONLINE
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表期間 2014年8月14日 - 2015年5月14日
2016年5月19日 - 2017年5月18日
巻数 全2巻
漫画:ダンまち4コマ
そもそもダンジョンにもぐるのが間違いではないだろうか
原作・原案など 大森藤ノ(原作)
ヤスダスズヒト(キャラクター原案)
作画 ちょぼらうにょぽみ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2014年22号 - 2015年12号
2016年9号 - 2017年5号
巻数 全2巻
アニメ:ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか(第1期)
ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうかII(第2期)
ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうかIII(第3期)
原作 大森藤ノ
監督 山川吉樹(第1期)
橘秀樹(第2期)
シリーズ構成 白根秀樹
キャラクターデザイン 木本茂樹
音楽 井内啓二
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 ダンまち製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 第1期:2015年4月 - 6月
第2期:2019年7月 - 9月
第3期:2020年
話数 第1期:全13話+OVA
第2期:全12話+OVA
アニメ:ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを
求めるのは間違っているだろうか外伝
原作 大森藤ノ
監督 鈴木洋平
シリーズ構成 白根秀樹
キャラクターデザイン 木本茂樹
音楽 井内啓二
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 ソード・オラトリア製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2017年4月 - 7月
話数 全12話
映画:劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは
間違っているだろうか -オリオンの矢-
原作 大森藤ノ
監督 桜美かつし
脚本 大森藤ノ
キャラクターデザイン 木本茂樹
音楽 井内啓二
制作 J.C.STAFF
製作 劇場版ダンまち製作委員会
配給 ワーナー・ブラザース映画
封切日 2019年2月15日
上映時間 82分
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

目次

概要編集

本作品は、大森のデビュー作であり、小説投稿サイト「Arcadia」に『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のタイトルで投稿されていた[注 1]。これを『ファミリア・ミィス』へ改題し、第4回GA文庫大賞へ投稿して大賞を受賞し[1]、タイトルを戻して2013年に書籍化された。さらに、アイズ・ヴァレンシュタインを主人公にした『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア』が2014年から連載され、リュー・リオンを主人公とした『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』が2017年に刊行された。2019年においてシリーズの累計で1200万部が発行されている[2]

2014年に第3回ラノベ好き書店員大賞を受賞[3]、2016年に『第2回SUGOI JAPAN Award』でラノベ部門1位を獲得[4]。『このライトノベルがすごい!』(宝島社)では2014年版4位、2016年版8位、2018年版(文庫部門)9位と度々ランクインし、2020年版で発表された「2010年代総合ランキング」では第4位に入った。

メディアミックスとして、2013年に本編、2014年に外伝『ソード・オラトリア』の漫画化が行われ、テレビアニメが2015年に本編、2017年に外伝『ソード・オラトリア』が放送されている。また、ファミリアクロニクル『episodeリュー』の漫画は文庫本と同時に2017年から連載されている。2018年には劇場版アニメと本編アニメ第2期の製作が発表され[5]、2019年2月に『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』が公開され、同年7月より『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』が放送された。[6]

あらすじ編集

本編編集

本編 第一部編集

本編 第1巻
ベル・クラネルは、英雄譚のような異性との運命の出会いに憧れ、広大な地下迷宮、通称ダンジョンを中心に栄える迷宮都市オラリオで女神ヘスティアファミリアに入団した駆け出しの冒険者である。
ファミリアで唯一の団員であるベルは、単独でダンジョンに臨み、我流でモンスターと戦っていた。いつものようにダンジョン上層で戦っていたベルは、不運なことに中層級の強さをもつミノタウロスに襲われる。なすすべもなく追い詰められたベルは、間一髪のところでロキ・ファミリアの女性冒険者アイズ・ヴァレンシュタインに助けられたが、ベルは礼も言わずにその場から逃げ去ってしまう。あまりの衝撃的な出会いにより、アイズに一目惚れしてしまったベルは、彼女に釣り合うような立派な冒険者となろうと心に誓う。これが切っ掛けとなりスキル憧憬一途が発現し、規格外の急成長を遂げてゆく。
ダンジョンに向かう道すがら、ベルは酒場「豊饒の女主人」のシル・フローヴァと偶然知り合う。シルから招かれて酒場で食事をとっていたベルは、自分の醜態を嘲笑するロキ・ファミリアの団員の話を耳にしてしまい、憧れの人であるアイズの前で嘲笑されされたことに耐えきれず、酒場から逃げ出してしまう。自分の弱さを思い知らされたベルは憧れの人に追いつくために強くなりたいと願うようになる。ヘスティアは、ベルの強くなりたいという願いを手助けするために、神友である女神ヘファイストスに頼み込み、神(ヘスティア)のナイフを作製してもらう。
ベルは、女神フレイヤから見初められ、ベルを見定めるためのフレイヤの暗躍により、ガネーシャ・ファミリアが主催する怪物祭からモンスターが地上に解き放たれる。逃げ出したモンスターは執拗にヘスティアを狙い、ベルはヘスティアを守るためにモンスターと対峙し、ヘスティアから託された神のナイフを使い、格上のモンスターを辛うじて打倒する。
本編 第2巻
ベルを担当するギルド職員エイナ・チュールは、駆け出しのベルの不用意な行動を懸念していたが、ベルの異常な成長を確認した後、成長したベルに相応しい防具を準備するために、ヘファイストス・ファミリアの店にベルを誘う。この中で、ベルはヴェルフ・クロッゾ製の軽装防具を気に入り、有り金を叩いて購入する。
その帰り道、ベルは冒険者に追われていたリリルカ・アーデと出会い、リリルカはベルが持っていた神のナイフに目を付ける。リリルカはベルを騙すために魔法で外見を変えてベルに近づき、サポーターとしてベルとパーティーを組むようになる。
ベルの成長を促すフレイヤの企みにより、魔導書が「豊饒の女主人」へ届けられ、シルがこれをベルに貸し与えたことで、ベルに魔法ファイアボルトが発現する。ベルは喜びのあまり魔法を使いまくり、精神疲弊を起こしてダンジョン内で意識を失う。偶然に通りがかったアイズが気絶したベルを介抱するが、意識を取り戻したベルは状況を把握できず、再び逃げ出してしまう。
エイナはリリルカの所属するソーマ・ファミリア団員の尋常でない振る舞いをギルドで目にしており、リリルカとパーティーを組んだベルが心配でソーマ・ファミリアを調査し始める。面識のあったロキ・ファミリアの副団長による仲介で酒に造詣が深い女神ロキと面談し、男神ソーマの作る神酒の異常性とソーマ・ファミリアの団員の尋常でない行動との関係を察し、リリルカに対する懸念をヘスティアへ知らせる。
リリルカは、ベルの信用を利用して、神のナイフを盗み出したが、「豊饒の女主人」のリュー・リオンが取り返し、神のナイフはベルの元に戻る。リリルカは、もう一度、ベルの命を顧みない入念な作戦を立て、神のナイフを盗み出すことに成功したが、今度は、ソーマ・ファミリア団員の罠に嵌って自身が命の危機に晒される。しかし、ベルが間一髪で駆けつけ、リリルカは九死に一生を得る。リリルカは、これまで騙し続けてきたベルに助けられたことに困惑したが、ベルの純粋な優しさに心を打たれ、本当の意味でベルのサポーターになることを決意する。
本編 第3巻
ヘスティアはリリに対して懐疑的だったが、リリの言葉とベルの判断を信用してリリを受け入れ、ベルはリリとのパーティーを続けることにする。
エイナの計らいによりアイズと対面したベルは、これまでの礼をアイズにしっかり伝え、アイズからの提案で戦い方を教えてもらえることになる。口下手なアイズは、言葉でベルを導くことはせず、実戦形式の訓練を通じて、戦闘の技と駆け引きの基礎をベルに授けている。
フレイヤは魔法を得て輝きが増したベルの更なる成長を望んでおり、ファミリアの団長オッタルとの会話から、ベルの成長を妨げている原因がミノタウロスのトラウマにあると考える。そこで、フレイヤは、ベルがトラウマを克服するための舞台を準備するにようにとオッタルへ命じ、オッタルはダンジョン上層で片角のミノタウロスを鍛え上げ、これをベルに直接ぶつけることで彼の成長を促すことにする。
フレイヤたちの企みを知らないベルは、リリと共にダンジョンに潜り、オッタルに調教された片角のミノタウロスと対峙する。恐怖で怯えるベルだったが、リリだけは何とか逃がし、戦いながら自身も逃げる算段をしていたところにアイズが駆けつける。ベルを助けようとするアイズに対して、ベルは憧れの人に再び助けられることを拒み、自身で決着をつけるべく格上のミノタウロスと真正面から戦う決意をする。
ベルは、アイズから教わった技と駆け引き、魔法、神のナイフなど、自身の全てを賭して片角のミノタウロスと戦い、最後は、立ったまま精神疲弊で意識を失ったが、片角のミノタウロスに勝利した。その戦う姿は、目撃したロキ・ファミリア幹部たちに衝撃を与え、自分たちが冒険者であることを再認識させ、深く印象に残るものとなる。

本編 第二部編集

本編 第4巻
中層級のミノタウロスを単独で倒したことで、ベルは僅か1か月半という前代未聞の最短記録でLv.2にランクアップし、世界最速兎(レコードホルダー)としてオラリオで一躍注目の的となり、神々からの疑惑と多数の冒険者からのやっかみも買うことになる。ランクアップにより、ベルには新たなスキル英雄願望が発現し、神々から二つ名「未完の少年(リトル・ルーキー)」を授けられる。
ベルは、ミノタウロスとの死闘で傷んでしまった防具を新調するために、ヘファイストス・ファミリアの店を訪れ、元の防具の製作者である鍛冶師ヴェルフと出会う。ヴェルフから専属契約とパーティーの打診を受けたベルは、リューからパーティーを増やすことを勧められていたこともあり、ヴェルフの提案を受け入れ、リリを含めてパーティーを組む。ベルたちは、エイナと相談の上、装備を調えて、ダンジョン中層の13階層を目指すことになる。
クエスト×クエスト
同時掲載の短編。時系列は本編第3巻2章と3章の間に相当する[7]
ある日ベルは、懇意にしているミアハ・ファミリアナァーザ・エリスイスから冒険者依頼を頼まれ、後に合流したリリと共に実行に移し、無事ドロップアイテムの採取に成功する。しかし、ナァーザからの報酬がクエストに見合わないものであることをリリに見抜かれてしまう。
ミアハ・ファミリアの主神ミアハはナァーザを咎めたが、ファミリアには、ナァーザの義手を作製した ディアンケヒト・ファミリアからの莫大な借金があり、そんな今のファミリアを救うためにナァーザは報酬をごまかしていたことを吐露する。ベルたちと和解したナァーザは改めて冒険者依頼を発注し、それによって得たアイテムを材料にして新たなポーションの作製に成功する。
女神へのカンパネラ
同時掲載の短編。時系列は本編1巻の開始前に相当する[7]
結成したばかりのヘスティア・ファミリア。日々の生活の中、ベルとヘスティアはファミリアとしてお互いの理解を深めてゆく。そんなある日、ベルが武器屋の店先で剣を、ヘスティアが商店の店先で髪留めを、物欲しそうに眺めているところをお互いが目撃する。
本編 第5巻
ベルたちのパーティーは順調に13階層を踏破していたが、タケミカヅチ・ファミリアのパーティーから怪物進呈され、15層へ落とされてしまう。ダンジョン中層で遭難したベルたちは、場所と被害状況を考慮したリリの提案により、上層へ戻るよりもより深い階層の安全地帯である18階層へ逃げ込む決断をする。一方、ベルたちの危機を察したヘスティアと、男神ヘルメスヘルメス・ファミリアの団長アスフィ・アル・アンドロメダ、そして助っ人としてリューがベルたちの救助に向かう。
ベルたちのパーティーは命辛々18階層に到着し、遠征からの帰還の途にあるロキ・ファミリアに救われる。救助に向かっていたヘスティアたちとも合流し、ベルたちはロキ・ファミリアの団員やヘルメスらと交流し、しばし穏やかな時を過ごす。ロキ・ファミリアが上層へ出発した後、一部の冒険者の嫉妬と悪意を利用したヘルメスの策略によりヘスティアが攫われてしまう。ヘスティアは神威を開放することで冒険者たちから解放されたが、神威を感じとったダンジョンが階層主の変異種である漆黒のゴライアスを生み出してしまう。
漆黒のゴライアスの誕生により上層への通路が塞がれたため、ベルたちとリヴィラの街の百人を越す冒険者たちは力を合わせて漆黒のゴライアスに立ち向かうことになる。漆黒のゴライアスの異常な再生能力に苦戦したが、ステイタスの高いリューやアスフィが主力となって戦い、最終的にベルの英雄願望により漆黒のゴライアスは打倒される。
本編 第6巻
18階層からの帰還後、ベルは恋多き男神アポロンに目を付けられてしまう。アポロンは、ベルを我が物にするために様々な策略を巡らし、本拠を襲撃してベルを追い回し、ベルを孤立させるためにリリをソーマ・ファミリアに捕えさせて、ついにはファミリア同士の総力戦である戦争遊戯を実現する。オラリオ以外の冒険者1人の助っ人が認められたが、戦争遊戯の内容が攻城戦となったことで団員1人のヘスティア・ファミリアの勝利は絶望的となる。
ベルは、再びアイズに特訓をつけてもらうためにロキ・ファミリアの本拠へ向かい、アイズと対人戦を想定した1週間の猛特訓を行う。この間、ヘスティアはリリを救出すべくソーマ・ファミリアの本拠に殴り込みをかける。ソーマは神酒の誘惑を乗り越えたリリを認め、ヘスティアは神のナイフを脱退金の担保にすることで、リリの身柄を確保する。タケミカヅチ・ファミリアのヤマト・命は13階層での怪物進呈を悔やんでおり、タケミカヅチに自ら申し出て1年間限定でヘスティア・ファミリアに改宗する。リリとヘファイストスの許しを得たヴェルフもヘスティア・ファミリアに改宗し、助っ人としてリューが参戦することになり、ヘスティア・ファミリアは5人で戦争遊戯に挑むことになる。
戦争遊戯では、リリが変身魔法を駆使して予め城内を攪乱し、リューがクロッゾの魔剣を用いてアポロンの団員の半数を城外に引きつけ、命が残った城内の半数を重圧魔法により動きを封じ、ベルとヴェルフが僅かに残った団員たちとの個人戦に持ち込むことで、ヘスティア・ファミリアは速効で圧倒的な数の不利をひっくり返す。シルから貰ったアミュレットの助けもあり、ベルはレベルの差を物ともせずアポロン・ファミリア団長ヒュアキントス・クリオを一騎打ちで討ち取り、戦争遊戯はヘスティア・ファミリアの勝利で終わる。
本編 第7巻
戦争遊戯に勝利したヘスティア・ファミリアはアポロン・ファミリアから没収した財産や新たな本拠「竈火の館」を手に入れ、ベルは僅か1ヶ月でLv.3にランクアップを果たす。
その喜びも束の間、女神イシュタルが支配する歓楽街に、命の幼なじみサンジョウノ・春姫と似た狐人が捕らわれているとの噂を聞きつけ、真相を確かめるために、ベルたちは歓楽街へ向かう。歓楽街で迷ったベルは、戦闘娼婦アイシャ・ベルカに絡まれ、イシュタル・ファミリアの団長フリュネ・ジャミールから追い回される。ベルは彼女から必死で逃げ、とある娼館の部屋に身を隠し、そこに現れた娼婦である春姫と出会う。
本拠に戻ったベルたちは春姫を身請けするために、高額な冒険者依頼を引き受けるが、これはフレイヤへの嫌がらせのためにイシュタルが画策した罠であり、ベルと命は歓楽街に捕えられてしまう。春姫は隙を見てベルと命の逃亡を手助けするが、フレイヤを打倒するために今夜行われる殺生石の儀式で犠牲となること、自身に逃亡防止の魔道具が仕掛けられいることを告げ、同行を拒否する。それを聞いたベルと命は、春姫を奪還するために、二人でイシュタルたちと戦う決意をする。
歓楽街を攪乱するための囮となったベルだが、フリュネたちに直ぐに追い詰められる。イシュタルは捕らえたベルを魅了するが失敗し、その隙にベルは逃げ出す。一方、春姫は、助けに来た命に、娼婦である自分は救われる価値がないとの想いを吐露し、救出を拒む。春姫の救出に失敗したベルと命は、殺生石の儀式に乱入し、命が決死の魔力暴発を行い、ベルが間一髪で殺生石を破壊する。春姫は救って欲しいとの本心を初めてベルに告げるが、アイシャにより連れ去られる。
イシュタルの動きを内偵していたフレイヤは、イシュタルとの全面戦争を決断し、フレイヤたちの一気果敢な攻勢により歓楽街は大混乱となり、イシュタルの団員たちは悉く打ち倒され、最後に残ったフリュネはオッタルに徹底的に痛めつけられる。その混乱の中、アイシャは、けじめを付けるためにベルと対峙し、ベルに覚悟を問う。ベルは真っ向勝負でアイシャを撃破し、あなたを助けにきましたと春姫に告げる。崩壊した歓楽街の中で、フレイヤはイシュタルを崖の下に突き落とし、イシュタルが天界に送還され、イシュタル・ファミリアは壊滅する。
本編 第8巻
ラキア王国の男神アレスが三万の眷属を率いて、オラリオに出兵してきた。ギルドはオラリオの最大派閥ロキとフレイヤのファミリアに防衛に当たらせる。眷属のレベルの違いから戦力差は圧倒的であり、オラリオでは平穏な日常が流れ、ヘスティア・ファミリアでは、新たに仲間となった春姫の力をダンジョンで確認していた。
ベルは、「豊饒の女主人」からの帰り道で、店に不在だったシルを見かけ、後をつける。シルはダイダロス通りの孤児院に通っており、ベルは孤児たちと交流を持つ。ベルは、地下調査を依頼され、シルたちと共に地下に降り、血塗れのモンスターと遭遇し、モンスターの戦い方に違和感を抱きつつ、討伐を試みるが苦戦する。見るに見かねてシルを護衛していたフレイヤの団員にモンスターは討伐される。
ヴェルフは戦争の混乱に紛れてオラリオに侵入したラキア王国の父と再会し、父からクロッゾの魔剣の作製を頼まれる。魔剣を受け取るためにヴェルフを呼び出したアレスの眷属たちは、ロキ・ファミリア団長フィン・ディムナの指示でヴェルフを見張っていたヘファイストスの団員に一網打尽にされる。ヴェルフの説得に失敗したアレスは、今度はヘスティアの誘拐を企てるが有効な手はなかった。ところが、バイト先からの頼まれ事でヘスティアがオラリオから外出してしまい、アレスたちは都合良くヘスティアを捕えることに成功する。
ヘスティアの拉致を知ったロキとヘルメスは、アスフィに空から逃走先を特定し、アイズに追跡するよう指示し、ベルはこれに強引に同行する。ベルたちはベオル山地でアレスたちに追いつき、乱戦の混乱で、ヘスティアは崖下の川へ落ちてしまう。ベルとアイズはヘスティアを助け出し、たどり着いたエダスの村でヘスティアを看病しつつ休息をとる。エダスの村では、かつて神の眷属であった村の長老が天に召され、これを看取ったヘスティアは、悠久を生きる自分を必要以上に恐れずに、自分と向き合って欲しいとベルに告げる。
ヘスティアの拉致に失敗したアレスは、ロキたちに捕縛される。アレスはオラリオの捕虜になった数万もの自身の眷属たちのステイタスを封印した上で眷属たちと共にオラリオから追い返され、ラキア王国との戦争は終結する。

本編 第三部編集

本編 第9巻
リヴィラの街の冒険者依頼に借り出されたベルは、19階層で傷ついて怯えた竜女と出会う。竜女にはモンスター特有の恐怖感がなく、ベルが傷を癒すために近づくと、竜女は人語を話し始める。驚愕したベルは竜女を追う冒険者たちから、咄嗟に竜女を外套で隠し、「竈火の館」へ連れ帰り、ベルたちは竜女にウィーネと名付けて保護する。当初リリたちはウィーネを警戒していたが、会話や食事、風呂を共にして次第に打ち解け、ウィーネはベルと春姫を筆頭にリリたちに懐いてゆく。
ウィーネとベルたちを密かに監視していたギルドの主神ウラノスは、ヘスティア・ファミリアへ強制任務を発令し、ベルたちは指示に従ってウィーネと共に20階層へ向かい、指定された広間の壁を壊した先の未開拓領域へ進む。そこで、ベルたちは蜥蜴人に襲われ、ベルを吹き飛ばした蜥蜴人はウィーネを狙うが、春姫とリリが必死にウィーネを庇う姿を見て、蜥蜴人は人語で笑い出す。蜥蜴人は自らをリドと名乗り、ベルたちを試していたと謝罪してベルに握手を求める。戸惑いながらベルがこれに応えると周囲から歓声が沸き、リドは自分たちを異端児と名乗り、ベルたちを歓迎する。異端児との交流後、ベルは別れを惜しみつつウィーネをリドたちへ託す。この時、ベルは異端児を狙う狩猟者の存在を初めて知る。
一方、ヘスティアは、フェルズの案内でウラノスと秘密裏に対面し、異端児の存在を知らされる。ウラノスは、異端児を保護という名で支援しており、フェルズの他にガネーシャとヘルメスが協力者であると伝え、最終的に異端児と人の共生を目指しており、強制任務は共生に向けた僅かな期待であると告げる。
ウィーネを追っていた冒険者たちはイケロス・ファミリアであり、団長ディックス・ペルディクスは取り逃がした「上物」の狩猟を諦めていなかった。ディックスは、ウィーネが起こした街での騒動や男神イケロスの情報から、ウィーネとヘスティア・ファミリアとの関係を確信し、地上から20階層へ向かうベルたちを監視して追跡していたが、ヘルメスたちの二重尾行に気付き、拠点へ撤退する。
本編 第10巻(章は第9巻から継続)
ディックスたちは罠を張り、「隠れ里」へ向かう異端児たちのパーティーを24階層で惨殺し、ウィーネを攫うことに成功する。一方、眼晶を通じてこの惨劇を見ていた異端児は激怒し、復讐とウィーネの救出のために、殺された仲間の臭いを辿り、18階層のリヴィラの街を襲う。これを知ったウラノスは、ベルを加えたガネーシャ・ファミリアを討伐隊と称して、18階層へ向かわせる。
異端児たちは狩猟者を拷問してウィーネの行き先を聞き出し、一部の異端児たちが18階層に残って討伐隊を足止めする。リドたちは、敢えて開放された隠し扉から「地下迷宮クノッソス」に誘い込まれ、ベルとフェルズも偶然手に入れたを用いて、クノッソスへ侵入を果たす。
待ち構えていたディックスは呪詛を放ち、正気を失ったリドたちは同士討ちを始める。さらにディックスは磔にされたウィーネの額から紅石を剥ぎ取り、見上げるほどの怪物となったウィーネがベルを襲う。それでもウィーネを助けようとするベルにディックスは偽善者と罵るが、ベルは助けを求める者に人もモンスターも無いと叫ぶ。この叫びにより正気を取り戻したリドたちはベルと共闘してディックスを追い詰める。しかし、ディックスはウィーネに呪詛をかけて地上へ誘導し、リドたちとベルは暴走したウィーネの後を追う。一方、18階層では、討伐隊が異端児をほぼ制圧していたが、そこに現れた異端児のアステリオスが討伐隊を難なく撃破し、状況をひっくり返してしまう。さらにクノッソスに侵攻したアステリオスは、イケロスの団員を次々と始末し、ディックスを一撃で両断する。
地上は大混乱であり、暴走したウィーネを討伐するためにロキ・ファミリアが現れる。ベルは衆目の前で彼らと対峙することでウィーネを逃がすが、フィンはベルを無視し、リドたちとウィーネの討伐に動く。そこに現れたアステリオスが単独でロキの第一級冒険者たちと戦い、この隙にリドたちは散り散りに逃亡する。ベルは冒険者たちに攻撃を仕掛けながらウィーネを追走するが、魔法の一斉砲撃が放たれ、長槍がウィーネを貫く。崩壊した地面の下にベルはウィーネと共に落ち、最期の時を迎えるウィーネを抱きしめる。その胸の中から大量の灰がこぼれ落ちた瞬間、フェルズのみに許された蘇生魔法が捧げられ、奇跡が起こる。
イケロス・ファミリアは壊滅し、イケロスがオラリオから追放され、ひとまず事件は収束したが、ロキ・ファミリアから逃れた異端児は未だ地上に取り残されていた。
本編 第11巻
オラリオではモンスターを庇ったベルへの失望が蔓延していた。イケロスからクノッソスの情報を得ていたフィンは、ダイダロス通りをいち早く封鎖し、団員にベルの監視を指示する。ヘスティア・ファミリアは異端児たちへの協力を決意し、フェルズの魔道具を入手、フェルズと共に身を隠したリドたちと眼晶で連絡を取り、ヘルメスから得た「ダイダロスの手記」を元にリドたちをクノッソスの出入り口からダンジョンへ帰還させる作戦を決行する。
ヘスティアと春姫は眼晶を使ってリドたちをダイダロス通りへ誘導し、ナァーザが協力してダイダロス通りを混乱させ、リューが見張りについたアイズの足止めに協力し、ベルは囮として動き回る。リリはフィンに変身してロキ・ファミリアの陣営を切り崩し、リドたちはその隙にクノッソスの出入り口に向けて走り出す。ヴェルフと命、ヘファイストス・ファミリアの団長椿・コルブランドがフェルズの魔道具と魔剣でロキ・ファミリアに対抗するが、この混乱でウィーネがはぐれてしまい、ベルと春姫がウィーネを助けに向かう。春姫とアイシャがベートを足止めするが、ベルとウィーネはアイズと対峙する。ベルはアイズを説得するが、アイズは頑なに受け入れず、ベルと戦闘になる。しかし、ウィーネの必死の訴えを聞いたアイズは、自分の過去とウィーネを重ね、見逃してしまう。
ベルとウィーネは散り散りになっていた異端児たちと合流する。ベルが孤児院の地下の出来事を思い出し、ウィーネたちはアステリオスから譲り受けた鍵を使ってリドたちと別ルートでダンジョンへ帰還する。一方、ロキ・ファミリアから逃れたリドたちは「ダイダロスの手記」が示す場所に向かうが、そこに出入り口はなく、ヘルメスが待ち構えていた。「ダイダロスの手記」は偽物であり、ヘルメスはベルの名誉回復のためにリドたちへ犠牲を求める。
石竜のグロスが地上で暴れてベルに討たれようとするが、ベルはこれを受け入れず、そこにアステリオスが現れる。アステリオスはベルが倒した片角のミノタウロスが生まれ変わった存在であり、ベルに対して真摯に再戦を熱望する。ロキ・ファミリアをフレイヤ・ファミリアが抑え、オラリオの衆目の前でベルとアステリオスの一対一の激闘が進められ、異端児たちはこの隙にダンジョンへの帰還を果たす。アステリオスはベルに勝利し、ベルに次の戦いを誓ってダンジョンへ去るが、ベルとアステリオスの戦いはオラリオの冒険者や街の人々にヘルメスの思惑を越えた強い印象を残すことになる。

本編 第四部編集

本編 第12巻
ベルは、アステリオスに敗北したが、街の人々から軽蔑や非難の目を向けられることもなくなり、2ヶ月でLv.4へランクアップを果たし、新しい二つ名「白兎の脚(ラビット・フット)」を得る。
ヘスティア・ファミリアは、ギルドから遠征の強制任務を与えられ、特訓や準備を進めていた。これまで懇意にしてきたミアハの派閥からダフネカサンドラが、タケミカヅチの派閥から桜花千草が参加し、個人参加のアイシャを含めた派閥連合でベルたちは遠征へ出発する。
ベルは異端児の事件を経て、強くなる覚悟、偽善者となる覚悟を決め、頼もしさと安心感が格段に増していた。パーティーは、目標である25階層へ侵攻し、巨蒼の滝に感嘆しつつ、強制任務の要求アイテムや迷宮のお宝を順調に入手する。24階層へ引き返そうとしたベルたちは、右手を失ったエルフの冒険者を襲うモンスターと遭遇する。ベルは冒険者を救うが、千草がモンスターの種子に寄生され、これを確認したモンスターは撤退する。このモンスターは狡賢く多くの冒険者たちを襲撃してきた強化種であり、ベルたちは、襲われた冒険者の仲間と千草を救うべく、強化種の打倒を決意する。パーティーは冒険者が仲間と離れた場所に向かうが、強化種の罠に嵌り、強化種に捕まったベルは水中に引き込まれ、パーティーから分断される。水中戦に不慣れなベルは強化種から逃れられず、巨蒼の滝から落下する。瀕死のベルは、滝壺で人魚の異端児マリィと出会い、マーメイドの血により全回復した後、マリィの案内でリリたちの下へ向かう。
瀕死の冒険者の仲間を確保したリリたちは、ベルの無事を信じて24階層まで撤退を図り、その道中で同じ強化種に襲われたドワーフの冒険者たちと遭遇し、彼らも同行する。強化種による怪物進呈と怪物の宴が重なり、リリたちは危機に陥るが、春姫の新たな魔法により戦況は持ち直す。しかし、強化種の狙いは、リリたちが倒したモンスターの魔石を大量に喰い、能力向上を果たすことであり、その罠に嵌ったリリたちは追い詰められる。そこに、間一髪でベルが間に合い、英雄願望を付した魔法で強化種とモンスターを吹き飛ばす。ベルは強化種と一騎打ちを行い、自らの力で考案した、魔法と斬撃の同時蓄力による新技である聖炎の英斬により、強化種を打ち倒す。
ベルたちは傷付いた冒険者と共にリヴィラの街へ戻るが、疾風による殺人事件の報が伝えられ、衝撃を受ける。
本編 第13巻
リューの潔白を信じるベルたちは、冤罪を晴らすために派閥連合で疾風の討伐隊に参加する。カサンドラは、パーティーが破滅する予知夢を見て、ベルたちを救うために自身も討伐隊への同伴を決意する。24階層に到着した討伐隊は、27階層からの爆発音と振動に遭遇する。ベルは27階層へ向かう選抜隊に同行し、リリたちは、リューの犯行を証言した冒険者(ターク)を監視するために、24階層で待機する。
27階層に到着した選抜隊の下に再び爆発音が響き渡り、ベルは単独でその場へ急行し、殺気と共に冒険者(ジュラ)を踏みつけるリューを発見する。ベルはリューの犯人ではないとの言葉と、ジュラの古傷を確認した後、事件がリューに恨みを持つジュラの自作自演であると確信する。企みが露見したジュラは、調教した深層のモンスターであるラムトンを呼び出す。一方、24階層では、動き出したタークのパーティーをリリたちが追跡し、25階層でタークたちは正体を晒し、ジュラから託されたラムトンを操り、リリたちによる追跡から逃れる。春姫の魔法で強化されたヴェルフと桜花が盾となり、ラムトンの眼を潰して動きを封じ、最期にアイシャがとどめを刺し、リリたちはラムトンを討伐する。
27階層では、ベルとリューの連携によりラムトンを倒し、ジュラを追い詰める。この時、タークたちが大量の火炎石を爆発させ、25階層が大規模に破壊され、ジュラの思惑の通り、ダンジョンが哭き、ジャガーノートが産み出される。ジャガーノートは次々と冒険者たちを殺害し、水の迷都はその血で赤く染まり、カサンドラが予知した厄災が始まる。
リューはトラウマが原因で十全でなく、ベルはジャガーノートと一騎打ちとなるが、その破爪に右腕を切断され、首の骨を砕かれ、水際まで飛ばされる。戦いを見守っていたマリィがマーメイドの血でベルの腕を繋ぎ、ベルは全快する。マリィに見送られ、ベルは陸上に戻り、足を折られたリューを間一髪で救う。カサンドラの勧めで装備していた防具のみがジャガーノートの破爪に対抗でき、これを盾にベルは超近接戦を仕掛け、ついに聖火の英斬でジャガーノートに深傷を負わせる。その隙に、ジュラは傷付いたジャガーノートの調教を試み、リューの殺害を命ずるが、逆にジャガーノートに瞬殺される。
瀕死のリューとベルは、ジュラの最期の命令に従ったラムトンにより、37階層へ落とされる。一方、25階層では、次産時期を無視して誕生した階層主アンフィス・バエナが、ベルの救助に向かおうとしていたリリたちに襲い掛かろうとしていた。
本編 第14巻(章は第13巻から継続)
前半[8]
リリからの手紙でリューの危機を知ったヘスティアとミアハからの依頼で、椿と「豊饒の女主人」のアーニャたちは、ベルたちとリューの救出のためにダンジョンに向かう。一方で、ウラノスとフェルズも、クノッソス攻略の作戦中ながらも異端児の半分をヘスティア・ファミリアの救出に向かわせる。
アンフィス・バエナと対峙したリリたちは、ヴェルフの言葉で戦意を漲らせ、ベル抜きで討伐に挑み、春姫の魔法により能力が底上げされたパーティーでアンフィス・バエナを順調に削ってゆく。しかし、アンフィス・バエナは巨蒼の滝を昇って起死回生のダイブを行い、状況が一転する。重傷を負った命は、自爆覚悟で水中から魔法を放ってアンフィス・バエナを抑え、桜花が命の魔法による勢いを借り、その片首を切り落とす。これに続き、アイシャが斬撃により魔石を打ち砕き、その討伐に成功する。
水の迷都は、これまでの破壊や戦闘で崩壊しかけており、リリたちは、24階層へ向かうか、ベルを助けるために26階層へ向かうかで揉めていたが、カサンドラが予知夢の解釈に成功し、26階層への退路を提示する。ダフネがカサンドラ自身を信じてパーティーを導き、ダンジョンの崩壊から逃れる。遅れて到着した椿たちは、崩壊後の水の迷都に唖然とし、無事を信じてリリたちの後を追う。
ベルを助けに向かうリリたちはアイテムが尽き、モンスターの異常発生に苦戦する。窮地を切り抜けるためにヴェルフはダンジョンで魔剣の鍛冶を敢行し、朽ちない新たな魔剣の創製に成功する。ヴェルフの魔剣により危機を乗り越え、道中で遭遇した討伐隊のリーダの案内でベルのいた27階層へ到着したリリたちは、大量のモンスターに包囲されるが、間一髪で、椿たちと異端児が間に合う。リリたちを助けた異端児は、引き続きベルが落とされた37階層へ救出に向かい、リリたちと椿たちもこれに同行する。
後半[8]
瀕死のベルとリューは、37階層から脱出を試み、深層のモンスターを間一髪で倒しつつ、リューは自身を犠牲にしてでもベルを助ける決意をしていた。上層へ向かうためには、モンスターが無限発生する闘技場を通り抜けるしかなく、二人はモンスターの血と皮を被り、その中を進むが、足下から出現したモンスターに襲われる。リューは、ベルを騙して上層への連絡路へ先行させ、死を覚悟の上で魔法により連絡路を破壊する。しかし、闘技場に残ったリューを救うべく、別の連絡路から戻ってきたベルが英雄願望を付した火炎石を爆発させ、モンスター諸共、闘技場を破壊する。
崩壊した闘技場の下、安全地帯に落ちた二人は束の間の休息を得る。リューは、かつて所属していたアストレア・ファミリアでの情景を回想し、見殺しにした仲間、正義への裏切りなどについて吐露するが、ベルはリューの正義は生き続けていると告げ、リューにその言葉が染み渡る。回復した二人は、意を決し、上層を目指して出発する。
正規ルートを見つけた二人は上層へ急ぐが、ジャガーノートが待ち構えていた。ジャガーノートの新たな遠隔攻撃により腹を割かれたベルは、魔法で強引に傷を塞ぎ、追撃されたベルをリューが身を挺して庇い、狭隘な通路に逃げ込むことで難を逃れる。傷を負ったリューを休ませたベルは、一人で対決の場へ向かい、眠っていたリューは、夢の中でアストレア・ファミリアの団員から勇気を貰う。
ベルは再びジャガーノートに真っ向勝負を挑み、トラウマを乗り越えたリューが駆け付け、ベルと共にジャガーノートへ攻撃を仕掛け、リューが並行詠唱を行い、ベルが聖火の英斬を発動する。二人による駆け引きに隙を見せたジャガーノートに、ベルが仕掛けて遠隔攻撃の手段を奪い、リューが残った破爪を破壊、ベルの魔法により、装甲殻を内側から破壊する。リューは渾身の魔法を放ち、かつての仲間を想いながらジャガーノートを追い詰めて魔法を直接打ち込み、ついにジャガーノートを打倒する。
精根尽き果てたベルとリューは、倒れ込み、意識を失いかける。そこに、異端児、椿たち、リリたちが到着し、ベルとリューは命を繋ぎ、地上に帰り着く。
本編 第15巻
ベルは、ジャガーノートとの戦闘で殆ど破壊された左腕の治療経過をアミッド・テアサナーレに診て貰い、遠征後2週間の無理が祟って、左腕をギプスで完全に固定された上で絶対安静を言い渡される。
ヘスティアは、遠征後のドタバタで延び延びとなっていた団員たちのステイタスを更新し、ベルの異常なアビリティ向上に頭を抱える。命たちも大幅にステイタスが向上し、リリは念願のランクアップを果たし、ヴェルフや春姫には新たなスキルが発現する。春姫もランクアップ可能だったが、浮かれるリリに対する配慮とアイシャの助言から、ランクアップを保留する。
リリはファミリアの実力以上の成果を伏せるために、遠征を失敗としてギルドへ報告する。ベルはエイナにだけ、ありのままを伝えるが、あまりの出来事にエイナは机に突っ伏してしまう。ヴェルフはヘファイストスの下へ向かい、新たな魔剣を認めてもらい、飛び上がりたいほど歓喜する。それぞれ、自身の確かな前進を噛み締め、ふとオラリオに来たころを振り返る。
その後、ベルのギプス脱装と、リリ、ダフネとカサンドラのランクアップのお祝いも兼ねて、ベルたちはタケミカヅチとミアハの団員たちと「豊饒の女主人」で宴会を行い、シルたちからも無事の帰還を祝福されるが、リューだけがベルと顔を合わせようせず、気まずい雰囲気となる。ベルは外に一人出たリューに話しかけるが、自身の感情に混乱するリューに投げ飛ばされて気絶する。リューはベルを連れ出して介抱し、気がついたベルの願いでアストレア・ファミリア時代の思い出を語る。
春姫の経験値稼ぎのためにダンジョン上層に潜ったベルたちは、リリの上機嫌な様子に苦笑し、春姫の一向に戦えない様子に難儀していたが、命だけは、春姫と出会ったころを思い出し、春姫の成長を確信する。ベルの完治を確認した後、ダンジョン探索を再開したベルたちは、同業者の死に立ち会う。折しもベルがオラリオに来てから半年、オラリオでは、過去の英雄たちを哀悼し、偉業を称え、亡くなった冒険者を弔う挽歌祭が開かれていた。亡くなった同業者の墓前に参ったベルは、英雄たちの記念碑の前でアイズと出会い、迷宮神聖譚の大英雄とアイズの名の類似性に気がつき、驚愕する。

外伝『ソード・オラトリア』編集

『都市の破壊者編』
外伝 第一部から外伝 第三部[9]

外伝 第一部編集

外伝 第1巻
時系列としては本編1巻に相当する。
ロキ・ファミリアは、これまで未踏破であったダンジョン59階層へ挑戦していた。部隊は50階層の安全地帯に到着し、冒険者依頼を果たすために、フィンたち幹部を中心とした小部隊が51階層を探索していた。
そこで、フィンたちは未知の極彩色のモンスター巨蟲)と遭遇する。大量の巨蟲が強力な腐食液を用いてフィンたちの武器を次々と破壊したため、フィンたちは物量に押されて為す術がなくなり、50階層へ撤退する。そこに、下半身が巨蟲で上半身が女性の人体である未知のモンスターに襲われ、部隊は窮地に陥る。
フィンは部隊の地上への撤退を決断し、腐食液に対処可能なアイズだけを未知のモンスターと対峙させ、その間に部隊を安全に撤退させる作戦を指示する。アイズは、これに応え、部隊の撤退を確認した後、未知のモンスターを撃破し、遠征部隊は難を逃れる。その後、部隊の撤退中にアイズは偶然ミノタウロスに襲われたベルを助けたが、ベルは脱兎の如く逃げ出してしまう。
地上に戻ったアイズは何故か元気が無く、それを心配したティオナたちが遊びに誘い出し、少し調子を取り戻す。その後、アイズはロキにも強引に怪物祭へ連れ出されるが、突如、地上に現れた極彩色のモンスター(食人花)と対峙する。この戦闘に、怪物祭の見学に来ていたティオネとティオナも参戦するが丸腰だっため苦戦し、レフィーヤは重傷を負う。食人花はアイズたちを追い詰めるが、レフィーヤが執念で起ち上がり、召喚魔法により食人花を氷結し、アイズたちがとどめを刺すことで、事無きを得た。
外伝 第2巻
時系列としては本編2巻開始前から前半に相当する。
アイズは怪物祭の騒動で破壊した代剣を弁償するためにダンジョンで資金稼ぎをするつもりだったが、これにフィン、リヴェリア、ティオネ、ティオナ、レフィーヤが付き合い、パーティーでダンジョンに向かうことになる。
一方、ロキは、地上に残されたベートを連れ、怪物祭の騒動で地上に現れた食人花の出現ルートを調べていた。旧式の地下水路で食人花を発見し、これをベートが退治する。地上に戻ったところ、ディオニュソスフィルヴィスと遭遇し、ディオニュソスは極彩色のモンスターの件でロキに協力関係を打診する。
18階層へ到着したアイズたちは、リヴィラの街で殺された冒険者の犯人捜しに協力することになり、アイズとレフィーヤは挙動不審な冒険者(ルルネ)を追い詰めるが、ルルネは殺された冒険者から託された荷物のただの運び屋だった。アイズたちがルルネの荷物を開封し、胎児が封入された緑色の宝玉であることを確認した瞬間、食人花の群れが大量発生する。アイズたちがフィンの下へ戻ろうとしたところ、謎の女性(レヴィス)から襲われる。
レヴィスはレフィーヤの支援を受けたアイズを圧倒し、アイズは対人戦で封じていた魔法を発動させる。それを見たレヴィスはアイズに対して「アリア」と呟き、宝玉の胎児がアイズへ跳びかかる。アイズはこれを避け、胎児は食人花に寄生し、多くの食人花を巻き込んで精霊の分身となる。窮地のアイズの下へフィンとリヴェリアが駆けつけてレヴィスを追い返し、レフィーヤが魔法で食人花の群れを殲滅し、ティオナとティオネにより精霊の分身は打倒され、ひとまず18階層の騒動は沈静化する。
その後、アイズたちは下層まで探索し、十分な成果が得られたために地上へ帰還するが、アイズは残り、単身でウダイオスに挑戦して討伐に成功する。その帰還の途、アイズは精神疲弊したベルと遭遇し、ベルを介抱するが、気がついたベルは再び逃げ出し、アイズは呆然とする。
外伝 第3巻
時系列としては本編2巻後半から本編3巻冒頭に相当する。
アイズはLv.6へランクアップしたが、心はどこか曇っていた。エイナからの依頼でアイズは単身10階層へ向かい、ベルの戦闘に助力し、焦るベルはアイズに気付かずに上層へ向かう。そこで、アイズはフェルズと遭遇し、24階層の食料庫における騒動の調査と鎮圧を目的とした冒険者依頼を受ける。
フィンは極彩色のモンスターやレヴィスについてロキと情報交換し、59階層への再遠征に向け、ヘファイストス・ファミリアに遠征の同行と不壊属性の武器作製を依頼していた。ロキはディオニュソスから24階層の騒動について相談され、そこにアイズからの連絡が届く。ロキはベートとレフィーヤを24階層へ派遣し、ディオニュソスはロキの信頼を得るためにフィルヴィスの同行を提案する。24階層へ向かう道中、フィルヴィスは頑なだったが、レフィーヤが強引に距離を縮め、二人は親しくなってゆく。
アイズはヘルメス・ファミリアのアスフィたちとパーティーを組み、24階層の食料庫へ向かう。その道中で、アイズは、アスフィたちから分断され、単身でレヴィスと対峙し、「アリア」について問い質すが、レヴィスは何も答えなかった。アスフィたちは緑肉で覆われ変わり果てた通路を進み、目的地の食料庫に到達し、そこで6年前の27階層の悪夢で死亡したはずのオリヴァス、仮面を被ったエイン闇派閥の残党、食人花の群れと対峙し、その場にレフィーヤたちのパーティーも到着し、乱戦となる。レフィーヤに支援されたベートの攻撃で追い詰められたオリヴァスは、自身が生まれ変わった怪人であることを明らかにし、自分たちの目的がオラリオの破壊であると宣言する。
ランクアップしたアイズはレヴィスを圧倒し、食料庫へレヴィスを追い詰める。追い詰められたレヴィスは、衰弱したオリヴァスの魔石を喰らい、自身の能力強化を実現する。乱戦の中、レヴィスは、食料庫の大柱に取り付いていた宝玉を「エニュオ」に渡せとエインに告げ、アイズの剣を叩き落としてアイズを追い詰める。しかし、ベートとレフィーヤによる援護により、剣を取り戻したアイズはレヴィスに深傷を与える。レヴィスは、巨大花を暴走させ、アイズに59階層へ向かうように挑発し、撤退する。
地上に帰還したアイズは、エイナの助けで漸くベルと対面することができ、お互いに伝えたい言葉を交わし合い、ベルの一言が切っ掛けで、アイズはベルに師事されることになる。
外伝 第4巻
時系列としては本編3巻に相当する。
アイズはベルの成長の秘密に興味があり、59階層への再遠征までの間、ベルに戦い方を教えることになり、朝早くから訓練の場へ出かける。その姿を偶然見かけたレフィーヤはアイズの後を追い、その道中でベルと出会う。その後、拠点に戻ったアイズは、レフィーヤからの思わぬ圧力で、ベルとの訓練を打ち明けてしまい、半ば強引にレフィーヤにも師事されることになる。
アイズに持たせた眼晶から、24階層の争乱を観察していたフェルズはエニュオが事件の重要神物であると考えるが、ウラノスはエニュオという名の神は知らず、神の言葉では都市の破壊者という意味の単語であると語る。
59階層へ出発したロキ・ファミリアの部隊は9階層でベルの冒険に立ち会い、衝撃を受ける。ベルに当てられたベートたちは、深層へ向かう道中で熱が入り過ぎるが、部隊は予定通り50階層に到着し、ファミリアの幹部とヘファイストス・ファミリアの椿やレフィーヤ等を加えた選抜隊のみで59階層へ侵攻する。52階層で砲竜による階層無視の砲撃を受け、選抜隊は二隊に分断される。砲撃の穴に落下したレフィーヤは、フィルヴィスやアイズとの訓練でものにした並行詠唱を早速実践し、深層のモンスターを一掃してティオネたちと共に58階層に降り立つ。さらに遅れて降り立ったガレスが砲竜の群れを一人で始末し、階層無視の砲撃の元を絶つ。フィンたちは正規ルートで急ぎ59階層へ向かうが、53階層でエインが率いる巨蟲の群れに遭遇する。フィンたちは事前の準備が功を奏して巨蟲を難なく打倒し、椿がエインの片腕を切断し、追い返す。
58階層でガレスたちと合流したフィンたちは未知の59階層へ侵入し、巨蟲と食人花の魔石を大量に喰らった精霊の分身と対峙する。精霊の分身は、アイズをアリアと呼び、アイズに照準を定める。精霊の分身の強力な魔法にフィンたちは苦戦し、パーティは壊滅に近い状態となるが、フィンはベルを出しにしてパーティに奮起を促す。レフィーヤを含む幹部たちの突撃により、精霊の分身に肉薄したアイズがとどめを刺し、59階層の踏破に初めて成功する。
フィンは、怪人の企みを、宝玉の地上への持ち出しと地上での精霊の分身の召還と推測し、当面の問題として、これに対処する必要があると考える。一方、地上では、極彩色のモンスターや怪人による同じ被害者として、ロキとディオニュソスとヘルメスで対談し、ダンジョンのもう一つの出入り口を明らかにするために、三者間で同盟を結ぶ。

外伝 第二部編集

外伝 第5巻
時系列としては本編4巻後半から本編5巻に相当する[10]
ロキ・ファミリアの部隊は59階層からの帰還の途中、毒妖蛆の異常発生にかちあい、部隊の多くが行動不能となり、18階層での休息を余儀なくされる。そこに、中層で遭難した瀕死のベルたちのパーティーが到達し、フィンはベルたちを受け入れ、治療を施す。その後、ベルたちを助けにきたヘスティアとヘルメス、その護衛であるアスフィとリューが到着する。
ティオナたちは、英雄譚に詳しいベルに精霊「アリア」について問うが、核心について何も得られなかった。その後、ティオナたちのアイズへの心配に配慮したリヴェリアは、アイズには精霊の血が流れていることを明らかにする。
ヘルメスの男の浪漫に付き合わされたベルはレフィーヤの怒りを買い、18階層の森の中で追い回され、二人で迷子になってしまう。怒りが多少収まったレフィーヤはベルとキャンプ地へ戻る算段を立てる。その道中でレフィーヤは闇派閥と考えられる怪しい人物たちを見つけ、ベルと共に尾行するが、落とし穴のような罠に嵌り、溶解液で満たされた穴そのものが極彩色のモンスター(巨靫蔓)であった。レフィーヤはベルへの蟠りを捨て、自身の砲撃魔法とベルの英雄願望の協奏で罠から抜け出すことに成功する。
瀕死のレフィーヤとベルは闇派閥が操る食人花から追撃されるが、そこにリューが現れて食人花を打倒する。リューはベルとレフィーヤを治療し、騒ぎを察知したアイズたちが到着したので、その場を後にした。ベルとレフィーヤはアイズと共にキャンプ地に戻り、フィンたちはその場を調査したが、闇派閥に関する証拠は何も見つからなかった。フィンはこの場をあらためて調査することにし、毒の特効薬が地上から届き、団員の治療が済んだので、地上へ部隊を撤退することにした。
リューは食人花を解き放った闇派閥を捕らえて尋問していたが、エインにより闇派閥の団員は魔剣で消し炭にされ、口封じされてしまう。リューはその跡地で「D」の文字が刻まれた謎の魔道具を手に入れる。
外伝 第6巻
時系列としては本編6巻の開始前から冒頭までに相当し[11]、ロキ・ファミリア入団前のティオネとティオナの過去が描かれている。
遠征から戻ったロキ・ファミリアでは、ベート、ティオネ、ティオナがLv.6へランクアップし、レフィーヤも魔力のアビリティが成長するまで保留したが、ランクアップ可能となる。団員たちは遠征の後始末でそれぞれ忙しい日々を過ごしていた。
ロキはディオニュソスと話し合い、ダンジョンへのもう一つの出入り口を見つけ出すために、ディオニュソスは都市を調査し、ロキはメレンを調査することになる。ロキ・ファミリアは女性団員だけでメレンへ向かい、かつてダンジョン下層と繋がっていたロログ湖の出入り口を調査したが、封印は健在だった。しかし、ロログ湖に食人花を確認し、この地に地上とダンジョンを繋ぐ経路の存在が示唆され、ロキは男神ニョルズ、ギルド支部、メレンの長に調査への協力を求める。
ロキたちは、かつてティオネとティオナが所属していたテルスキュラの女神カーリーと出会う。カーリーは、フレイヤを打倒するためにイシュタルが呼び寄せた戦力だったが、ティオネとアルガナ、ティオナとバーチェとの闘争の儀式を望み、報酬の代わりにロキ・ファミリアの足止めをイシュタルに要望する。イシュタルは食人花をメレンの街で暴れさせ、フリュネがアイズを足止めし、カーリーはレフィーヤを攫って人質にして、ティオネとティオナを儀式に引きずり出すことに成功する。
ロキは、罠を張り、ニョルズ、ギルド支部、メレンの長の共犯関係を暴き出す。ニョルズたちは海のモンスターを退治させるために、モンスターを襲う食人花を海に解き放っていた。ロキは、ニョルズからカーリーによる儀式の場所を聞き出し、男性団員をメレンに呼び寄せ、全力でカーリーの企みを潰しにかかる。
ベートがフリュネを叩きのめし、ガレスがレフィーヤ、アイズがティオナ、フィンがティオネを救出してメレンの騒動は収束した。その後、ニョルズは、前髪で片目を隠した陰湿そうなヒューマンから食人花の提供を受け、その運び屋としてイシュタル・ファミリアと関係し、その代わりに陰湿そうなヒューマンの金儲けのための密輸に協力していたと打ち明ける。カーリーは、イシュタルからメレンに招かれた理由は明かさなかったが、イシュタルには他にも「隠し玉」があるのだろうと示唆する。
外伝 第7巻
時系列としては本編7巻に相当する[12]
これまでの調査結果から、ロキ、ヘルメス、ディオニュソスは、ダンジョンのもう一つの出入り口がダイダロス通りにあると確信する。ヘルメスはダイダロス通り近くに歓楽街を構えるイシュタルを、ロキはダイダロス通りの調査を開始する。
レヴィスはエインからの連絡でロキ・ファミリアによるクノッソスへの侵攻が近いことを男神タナトスに伝える。タナトスはバルカに命じて、ヴァレッタとフィン、レヴィスと「アリア」の決着の場を設け、他は始末するように罠を巡らせる。
フィンたちが、ダイダロス通りの旧式の地下水路を探索したところ、これまでの調査では見つからなかった通路が開放されており、その先に最硬精製金属の扉を発見する。扉前に部隊が集結したところで扉が開放され、フィンは罠の可能性を認識しつつ、扉内部への侵入を決意、フィルヴィスもレフィーヤの護衛のために同行する。
フィンたちは、二つの部隊に分けて侵攻するが、地下通路に張り巡らされた罠により、それぞれ数人規模の集団に分断される。アイズは孤立し、フィンの集団はレヴィスの急襲によりフィンが呪道具で深傷を負わされる。ティオネの集団は暗殺者による弱体化攻撃、ティオナの集団は毒妖蛆に襲われ、ガレスの集団は闇派閥による自爆攻撃、ベートの集団はディックスの呪詛に苦しめられる。レフィーヤとフィルヴィスは二人だけとなり、退路を探索する途中、六天使と竜の絵画が飾られた広間でタナトスと出会い、タナトスと闇派閥の真意を知る。ヴァレッタはフィンを執拗に狙うが、フィンを囮にしたラウルアキたちによる眼黽の怪物進呈により、フィンを取り逃がす。レヴィスはアイズと対峙し、強化された能力でアイズを圧倒するが、アイズは地下空間全体に及ぶ風を巻き起こして仲間の集結を促す。
集結したロキ・ファミリアがレヴィスと対峙した場に、イシュタルとタナトスの気まぐれにより、精霊の分身が現れる。アイズの風に興奮した精霊の分身はレヴィスの指示が届かず、レヴィスは他の精霊の分身の様子を探るために撤退する。ガレスとティオネとティオナが殿として精霊の分身に対応し、フィンたちはレフィーヤが見つけた退路から撤退する。精霊の分身は、ティオネの魔法とガレスとティオナの力業で絞首され、最期はガレスにより息の根を止められる。
フィンたちは無事に地上に帰還したが、複数の犠牲者を出すことになった。怒りに燃えるロキが次なる戦いを決意した時、フレイヤ・ファミリアがイシュタル・ファミリアを壊滅させる。
外伝 第8巻
時系列としては本編7巻後から本編8巻前に相当し、ロキ・ファミリア入団前のベートの過去が描かれている。
フィンたちは、地下迷宮のの情報を収集するために、全団員による人海戦術で破壊された歓楽街での鍵の捜索と元イシュタルの眷属たちへの接触を開始する。一方、地下迷宮への侵攻で殺されたリーネにかけた言葉が原因で、ベートはファミリア内で孤立し、フィンは混乱を避けるために、ベートに暇を出す。
酒場でやらかし、アイズにまで突き放されたベートが街を彷徨っているところ、元イシュタルの眷属であるレナに絡まれる。レナはメレンで自身を打ち倒したベートに惚れており、ベートが幾ら貶しても、積極的にアピールしてきた。ベートは鍵を探すために、不承不承ながらレナと共にイシュタルの元歓楽街に向かうが、そこでヴァレッタが率いる暗殺者から襲われる。
ヴァレッタは、鍵の流失を防ぐために、バルカの呪道具を装備した暗殺者を使い、元イシュタルの眷属たちを襲撃していた。バルカの呪道具による傷は、アミッドの魔法でしか治療ができず、治療が間に合わない者もいた。
レナは自分が狙われていることに気付き、ベートから離れて暗殺者たちを引きつける。ヴァレッタは、ベートを足止めし、リーネたちの殺害ついて挑発的に暴露し、ベートの怒りが許容範囲を超えたことを察し、一時撤退する。ベートがレナの下に辿り着いた時にはレナは力尽きており、ベートは精神疲弊寸前のアミッドから治療を受けた後、咆哮を上げ、一人街に出て行く。フィンはヴァレッタの件をベートに一任し、ヴァレッタたちの退路を断つために、ファミリアで扉に繋がる地下通路を封鎖する。
ベートは、暗殺者たちを次々と始末し、誘いに導かれて地下の広間でヴァレッタと対峙する。事前に施されていたヴァレッタの結界魔法により、ベートはLv.4程度まで弱体化させられる。魔剣の集中攻撃を浴びつつ、ベートは自らの弱さを象徴するかのような詠唱を行い、魔法を発動する。ベートは、魔法による吸収効果と爆発的な威力により周囲のものを全て破壊し、命乞いするヴァレッタを容赦なく消し炭に変える。
その後、ロキの一芝居もあって、ベートの罵詈雑言は弱者への叱咤激励であることがファミリアに直接伝わり、ベートの孤立は解消し、逆に下位団員から付きまとわれる。また、アミッドによる秘薬の開発がぎりぎりで間に合い、命を繋ぎ止めたレナからも付きまとわれ、ベートには顔を真っ赤にして怒鳴り散らすことしかできなかった。
外伝 第9巻
時系列としては本編8巻に相当する[13]
ラキア王国の侵攻に対して、ロキ・ファミリアは前線で防衛していた。その中で、レフィーヤは移動砲台となって広域魔法を放ち、ラキア王国の眷属たちから恐れられていた。
ラキア王国は徒に戦線を長期化しており、フィンはその狙いがオラリオ内部にあると確信し、クノッソスの鍵と扉の探索を指示する。ガレスは、オラリオ郊外を探索し、闇派閥が密輸に使う洞窟を見つけ出して破壊する。ベートたちはレナの情報から、歓楽街に赴き、イシュタルや元副団長のタンムズの部屋を捜索するが、空振りに終わる。アイズとレフィーヤは18階層の東端の森を再調査し、扉を発見する。
ロキは、フレイヤに鍵とタンムズの行方について鎌をかける。フレイヤは、イシュタルとの抗争でタンムズを魅了し、その身柄と鍵を確保しており、闇派閥、クノッソス、精霊の分身等についても既に把握していたが、神の勘に基づき、ロキには情報を伏せることにした。ロキは、ヘルメスを呼び出し、鍵の入手を依頼する。ロキは、ヘルメスを完全には信用しておらず、鍵の入手と引き替えに全ての情報を開示すると告げる。ヘルメスはウラノスと異端児の件で協力関係にあり、板挟みになっていた。
ラキアとの戦争では、ヘスティアがアレスにより攫われ、追走したアイズは、ヘスティアの体調が回復するまで、ベルと共にベオル山地のエダスの村で休息を余儀なくされていた。アイズは、村の人々との交流により良い村だと考えていたが、黒竜の鱗がモンスター除けに奉られていることを知ると、アイズは自身の闘争心が抑えらず、ベルや村人との距離が一気に広がったと感じる。村の祭りでヘスティアやベル、村人の楽しそうな様子を見て、アイズはさらに孤独を感じていたが、ヘスティアがアイズの悩みを見抜いて相談にのることで悩みが和らぎ、さらに、ヘスティアと一緒に踊ることで、微かな笑みを浮かべるようになる。
本巻では、ロキ・ファミリア入団直後の幼少期のアイズが描かれている。幼少期のアイズは、今以上に戦うことにしか興味がなく、教育係となったリヴェリアを始め、フィンやガレスに我が儘し放題だった。復讐心に駆られるアイズは、タナトスに目を付けられ、闇派閥に勧誘されたが、断っている。タナトスは、アイズを始末するために、ダンジョン12階層で神威を開放し、黒い翼竜をダンジョンに産ませたが、アイズは初めて魔法エアリエルを唱え、これを打倒する。

外伝 第三部編集

外伝 第10巻
時系列としては本編9巻から本編11巻に相当する[14]
アイズは、地上に出現した竜女を庇うベルの行動と、互いに庇い合う武装したモンスターたちのあってはならない姿に懊悩していた。フィンは、ベルと会い、ウラノスとヘルメスが理知のあるモンスターを囲っていることを見抜き、全てを捨てる覚悟で竜女を庇ったベルの愚直な行動を尊いと感じ、自身の推測をリヴェリアとガレスにだけは打ち明けるが、自身の成り立ちと感情から、モンスターとは結託できないと告げる。フィンは、鍵の入手を目的とした、モンスターの確保とそれを囮にして闇派閥を釣り出すための二面作戦を立案し、ダイダロス通りの地上と扉へファミリアを布陣する。
ラウルの布陣の綻びがリリの仕業だと見破ったフィンは、アキに命じてリリの身柄を確保させ、その変身魔法を利用して闇派閥を釣り出し、鍵を入手する。 地上では、一度は地下に逃げ込んだ石竜が再び現れ、衆目の前でベルと対峙する。状況の出来過ぎさから、フィンはヘルメスによる茶番と気付いていたが、石竜を最後まで信じたベルの愚しいほど眩しい行動に再び衝撃を受ける。ベルに感化されたことを自覚の上で、フィンは、これまでの自分を捨て、神意さえ越える英雄になる決意をする。
アキから鍵を託されたリヴェリアの妖精部隊はクノッソスを速効で蹂躙し、闇派閥から新たな鍵を手に入れ、ダンジョン12階層への扉も発見する。ヘルメスは、クノッソスの扉に陣取るクルスと交渉し、フレイヤから譲り受けた鍵を渡す代わりに、扉から部隊を撤退させ、フェルズと異端児たちはクノッソスへの侵入を果たす。しかし、タナトスの企みにより、異端児たちと妖精部隊が遭遇し、一触即発となる。フェルズはリヴェリアに共闘を持ちかけるが、リヴェリアはフィンに成り代わり交渉を拒否する。その場に闇派閥らが現れ、ついに乱戦が始まる。この中で、レヴィスの呪道具の剣から、歌人鳥が身を挺してアリシアを庇い、レヴィスは追撃を仕掛けるが、間一髪、フィンとガレスが駆け付け、妖精部隊は撤退に成功する。フィンはフェルズたちにも同行を促し、歌人鳥に治療を施した上でフェルズとモンスターに向かって共闘を呼びかける。
リューを振り切ったアイズは、竜女を守るベルと戦闘になる。竜女は自身の爪や翼を折り、自身の想いをアイズに告げる。アイズは竜女の行動と言葉に自身の過去を投影してしまい、竜女を見逃す。自身の誓いを初めて破ったことに衝撃を受けたアイズは雨に打たれながら立ち尽くす。
外伝 第11巻
時系列としては本編12巻前から本編14巻に相当する。
フィンは、異端児と結託することをファミリアに提案し、ウラノスとの協力関係を確立してクノッソスへの本格的な侵攻作戦を計る。ウラノスはフィンの作戦を了解し、ヘルメスは、この件からベルを遠ざけるために、ヘスティア・ファミリアへの強制任務をウラノスへ提案する。
アイズは、自身の誓いを破ったことに苦しんでいたが、リヴェリアとレフィーヤ、ベルとも話し合い、前に進む決心をし、強くなるために、フレイヤに個人的な借りを作るがオッタルと訓練を行う。ロキは、ディオニュソスから呼び出され、ディオニュソス自身とその眷属たちの作戦への同行を依頼され、同意する。この場にバイトに行く途中のヘスティアが偶然現れ、ロキは天界でのディオニュソスの過去を知る。
異端児たちはダンジョン18階層から、フィンたちは地上から、挟撃の形でクノッソスへ侵攻を開始する。唯一の懸念であったレヴィスは囮として12階層から侵攻したアイズが抑え、フィンたちは二度の経験から効率的かつ高速にクノッソスを攻略する。バルカはクノッソスの一部を自壊させる仕組みで対処しようとするが、アスフィがこれを阻止し、「ダイダロスの手記」を手に入れる。これによりフィンたちはクノッソスの構造を完全に掌握し、タナトスと闇派閥の幹部たちは包囲され、観念したバルカは自身に呪道具の探検を刺し、宝玉の胎児を自身に寄生させ、怪物となる。強力な呪詛にフィンたちは苦戦するが、アミッドの全癒魔法によりバルカだったものは絶命する。
ロキはタナトスと対峙し、最期を言い渡すが、タナトスは、エインからエニュオに踊らされていた真実を告げられ、既に自棄になっていた。ロキは、ディオニュソスの不在に気付き、慌てて眼晶で呼びかけるが、前後不覚のディオニュソスがエニュオに殺害された様子が伝わり、神の強制送還の衝撃が届いた瞬間、クノッソス内部に全てを飲み込む緑肉が爆発的に発生する。主神の送還により常人となったフィルヴィスは、レフィーヤの目前でエインに首を折られ、緑肉に飲み込まれる。異端児やロキ・ファミリアの部隊は、急遽、撤退するが、常人に戻ったディオニュソスの眷属は逃げ遅れ、全員死亡する。タナトスは最期にエニュオへの腹癒せに自刃し、神の送還で穿たれた穴からロキに逃げろと告げる。ロキたちは慌てて撤退し、逃げ遅れたフィンをレイが間一髪で助け出す。
クノソッスからの撤退後、ロキはヘルメスと会い、互いにディオニュソスがエニュオだと推理していたと語る。ヘルメスは悔しさを滲ませ、元凶探しに走る。ロキは感傷的になっていたが、そこにソーマが突然現れる。ソーマはロキから神酒の匂いを察知し、酒は葡萄酒だと言う。ロキは、思い当たることがあり、ディオニュソス・ファミリアの本拠に向かい、神でさえ酔わすことができる神酒を発見し、とある神を思い浮かべる。
外伝 第12巻
時系列としては本編14巻後から本編15巻前に相当する[15]
ギルド本部に向かっていたアイズたちは街角で左腕に妙な鎧を装着したベルと出会い、レフィーヤがクノッソスで見た六天使と竜の絵画について、精霊とニーズホッグの物語を示すものであると知る。ウラノスは異端児と信頼するファミリアに緑肉の除去を進めさせ、フィンはフェルズ、シャクティ、椿などの各派閥の代表者と作戦会議を行い、敵の狙いが六体の精霊の分身を用いた大秘術「精霊の六円環」によるオラリオの破壊であることを告げる。ロキはヘルメスと会い、エニュオについての推理を説明し、それを受けてヘルメスはデメテルを追跡する。拠点に戻ったロキは、フィルヴィスの死に直面して心を閉ざしたレフィーヤにエインについての推理を伝え、レフィーヤはロキに叫き散らすが、真実を確かめるために再起する。
オラリオと異端児の部隊はクノッソスに侵入し、六体の精霊の分身と対峙し、その防御機構を潰す事に専念する。その道程でアイズはレヴィスと対峙し、スキル復讐姫と魔法エアリエルを結合した黒き力でレヴィスを12階層まで落とし、ベートとレフィーヤもエインにより落とし穴で12階層まで落とされていた。フェルズがクノッソス内部の魔力回路を破壊したところで、フレイヤやカーリーの眷属が参戦し、異端児の部隊にアステリオスが合流する。また、ヘスティアの眷属も参戦し、これらの援軍により、精霊の分身を追い込んでゆく。地上では食人花が暴れ回るが、ギルドが旗を振り、作戦に参加しなかったオラリオの冒険者やニョルズの眷属たちが対処する。
レフィーヤはエインにロキの推理を語り、ついにエインは正体を明かし、分身魔法を解除して真の姿を晒す。アスフィとリュー、アイシャと春姫は、ベートとレフィーヤの下へ駆け付け、エインと対峙する。ヘルメスはベオル山地の隠し小屋でデメテルを見つけ、貴女はエニュオではないと告げる。一方、ロキはクノッソスの隠し通路の先で、ついにエニュオと対峙し、自身の推理を語る。エニュオは正体を明かし、自身の目的は子供たちがモンスターにより狂い叫ぶ時代の復活であり、そのために怪人や闇派閥と手を結んで、この動乱を15年前から進めていたことを暴露する。
追い詰められたはずのエニュオは切り札を隠しており、七体目の精霊の分身(ニーズホッグ)による冒険者たちの殲滅こそが本命だと笑い出す。ニーズホッグを発見したラウルから連絡を受けたフィンには既に打つ手が無かったが、神の思惑に対抗するための「未知」を閃き、ベルをニーズホッグの下に運ぶようにレイに命令する。ベルは全力で英雄願望の蓄力を始め、クノッソスに大鐘楼の音が響き渡る。
アイズは消耗戦となりつつあるレヴィスとの戦闘で、さらに自身の黒き復讐心に頼ろうとするが、そこにベルの鐘の音が響き渡る。アイズは復讐心に飲み込まれる直前で踏み止まり、白き一撃でレヴィスにとどめを刺す。エインとの戦闘で深傷を負っていたベートたちは、ベルの鐘の音が切っ掛けで起ち上がる。春姫の魔法によりLv.7の力を得たベートはエインに挑むが、決定打に欠け、最後の手段として魔法を詠唱し、その間、レフィーヤたちがエインの攻撃を受け止める。ベートは完成した魔法を付与した渾身の拳を叩きつけ、そこにレフィーヤが追撃する。ついに、エインは力尽き、レフィーヤに魔石を砕かれる。ニーズホッグはベルの英雄願望により消滅し、エニュオの切り札は打ち砕かれる。ロキはエニュオを淡々と叩きのめし、そこに灰化が進むエインの片割れが駆け付ける。エインの片割れは、エニュオから歪んだ愛を語られ、満足して逝く。エニュオは、最期にダンジョンはもう限界だと言い残し、自刃して天界に送還される。
アイズはベルの下に向かい、精神疲弊したベルに感謝の言葉を告げ、その隣で休息を取る。レフィーヤは灰化するもう一方のエインの片割れと、最期の言葉を交わす。そして、レフィーヤの慟哭がクノッソスに轟き、エニュオによる動乱は幕を閉じる。

ファミリアクロニクル編集

episodeリュー編集

グラン・カジノをぶっつぶせ!
ベルと初めて出会って2ヶ月後、「豊饒の女主人」のリューは、娘アンナを賭博の担保に取られて嘆く夫婦に店で出会し、アンナの救出を画策する。リューはアスフィにアンナの行方を調査してもらい、ギルドも手が及ばないオラリオ最大のカジノ「エルドラド・リゾート」に捕らわれていることが明らかとなる。シルがとある猫人からカジノの招待状を入手し、リューとシルは夫婦に扮してカジノに侵入する。モルドに連れられてカジノに来ていたベルの「幸運」もあって、賭けに勝って資金を得たリューとシルは貴賓室に招かれ、オーナーのテリーと対峙する。テリーはシルの身柄を賭金としてリューとシルに賭博を挑む。シルはテリーたちとポーカーで勝負に挑み、不利な状況をものともせずに悉く勝利する。リューによりテリーが偽者であり、その正体がかつてアストレア・ファミリアに捕らえられたテッドであることが暴露され、テッドは用心棒として雇っていた賞金稼ぎの黒拳と暗殺者の黒猫を嗾けるが、その黒拳と黒猫も偽者であり、リューに倒される。テッドはアンナを連れて金庫に閉じ籠もるが、リューの魔法で金庫は破壊され、リューに殴り飛ばされたテッドは、シルの耳打ちにより観念し、ガネーシャ・ファミリアに捕縛される。囲われていた女性たちも開放され、リューとシルは無事にアンナを両親の下へ送り出す。
そこは豊饒の酒場〜Girl meets Girls〜
賞金稼ぎで黒拳の通り名で有名なルノアはリューの討伐をブルーノ商人から依頼され、暗殺者で黒猫の通り名で有名なクロエもリューの殺害をドワーフの商人から依頼され、それぞれ、これを最後に引退するつもりで依頼を引き受ける。復讐を果たしたリューは傷を負い、路地裏で虫の息であったが、通かがったシルがリューを助け、「豊饒の女主人」に運び込まれて介抱される。女主人ミアが作った食事を平らげたリューは、宿代を含めて5000万ヴァリスの借金を言い渡され、シルは嘘っぽく泣き崩れ、リューは「豊饒の女主人」で働くことになる。リューは慣れない「豊饒の女主人」の仕事に失敗続きであり、シルに何故自分の世話を焼くのかを問う。シルは暗黒期だったオラリオが再び笑うようになったことについて、リューに感謝を伝える。リューはシルの言葉からアリーゼたちが残したものを見届ける未来を見出し、シルに恩を返すために「豊饒の女主人」にしばらく厄介になると決める。
ミアはルノアとクロエの監視に気付いたリューに自分で落とし前を付けろと告げ、シルと共にフレイヤの下へ出かける。店員たちは馬鹿騒ぎをし、泥酔して眠りにつく。彼女らを介抱して眠ろうとしたリューにクロエが襲いかかり、次いでルノアが襲撃する。リューはルノアと一騎打ちになり、クロエは漁夫の利を狙って観戦していたが、眼を覚ましたアーニャと戦闘になる。リューは自爆覚悟で魔法を放ち、店の一部を含めて周囲を爆発させた時、部隊を率いたブルーノ商人たちが現れ、今回の件が三人を始末するための罠であると暴露してリューたちに襲いかかる。リューたちは呆れ、一瞬で商人たちを倒すが、そこにミアとシルが帰宅する。鬼の形相のミアは拳骨1つでアーニャを沈め、店を壊した者たちに雄叫びを上げる。ミアはブルーノ商会とそのバックにいたファミリアを根刮ぎ壊滅させ、同じくミアの怒りを買ったルノアとクロエは1億ヴァリスの借金を背負わされ、店で働かされる。こうしてリューも含めてルノアとクロエはミアを母さんと呼ぶ「豊饒の女主人」の仲間となる。

主な登場人物編集

ベル・クラネル
- 松岡禎丞
本作の主人公。ヘスティア・ファミリア団長。紅眼白髪の14歳の少年でヒューマン[16]。その容姿から兎呼ばわりされることが多い。物語開始時のステイタスはLv.1の駆け出しだったが[17]、本編15巻の時点ではLv.4までランクアップしている[18]
田舎で育ての祖父と2人で暮らしていたが、祖父の死後、異性との出会いを求めて冒険者となるべくオラリオにやって来る[19]。どのファミリアからも門前払いをくらい途方に暮れていた時、同じく入団者を見つけられずにいた女神ヘスティアと出会い、彼女の最初の眷属となる[20]
性格は、基本的に善良かつ奥手だが、祖父の影響で異性に抱く憧れが強く、年上の女性を意識する面がある[21]。祖父から英雄譚(原典)を聞いて育ったために人一倍英雄譚に詳しく[22]、年甲斐もなく英雄になりたいという想いを秘めている[23]。ベルを見初め、ベルの成長を望むフレイヤの企みや、ベルを英雄に押し上げようとするヘルメスのお節介により、度々騒動に巻き込まれる。
冒険者として駆け出しの頃にアイズから戦い方の指導を受けて[24]ミノタウロスを倒すに至り[25]、それ以降もアイズの指導を受け[26]、スキル憧憬一途による急速なランクアップ[27]、戦争遊戯での勝利[28]、異端児の事件やアステリオスとの死闘を乗り越えて新たなる目標と好敵手を得て[29]、オラリオの冒険者に一目置かれるようになる。
主にナイフなどの刃渡りの短い刀剣や軽装の鎧を装備し、自身の速度を生かした戦い方を行う。ヘファイストス製の持ち主と共に成長するという特性を持つ神(ヘスティア)のナイフ[注 2]を装備しており、ヴェルフと知り合って以降は、彼の製作する武器・防具を主に使用する。また、他の攻撃魔法と比べると単発の火力は低いが、連射可能で無詠唱の魔法ファイアボルトを使用する[32]
アイズへの憧憬から発現した、アビリティの成長速度を促進するレアスキル憧憬一途(リアリス・フレーゼ)を会得し、異常なアビリティの急成長を遂げており[27]、アビリティの限界突破を成し遂げている他[注 3]、副次効果で魅了(チャーム)が効かない[33]。また、9階層での片角のミノタウロスとの死闘で「英雄になりたい」という願いから発現した、蓄力(チャージ)により攻撃や魔法などの能動的な行動の威力を増幅する、英雄の一撃を放つスキル英雄願望(アルゴノゥト)を得ており[34]、英雄願望で魔法を神のナイフに集束させ、斬撃と魔法を同時に蓄力して放つ聖火の英断(アルゴ・ウェスタ)を編み出している[35]
最初の二つ名は未完の少年(リトル・ルーキー)。Lv.4にランクアップした際には、白兎の脚(ラビット・フット)という新たな二つ名を獲得する。
アイズ・ヴァレンシュタイン
声 - 大西沙織
外伝『ソード・オラトリア』の主人公[36]。作者から本編では最後に救いたいヒロインと位置付けられている[37]ロキ・ファミリアの中核を担う金髪金眼の冒険者で16歳のヒューマン。ステイタスは単身で階層主ウダイオスを討伐し[38]、Lv.6へランクアップ。
ベルが冒険者の駆け出しの頃に、ミノタウロスに襲われていたベルを間一髪で救い、ベルと出会う[39]。ベルの目標であり憧れの人で、駆け出しのベルに戦い方を初めて教えたことから[24]、ベルにとって戦闘の師匠でもある。物語が進むにつれベルとの関わりが深まっている。
物静かで感情をあまり表に出さず、その美貌も相まって神秘的な印象を持たれがちであるが、精神的には幼く、対人関係も苦手であり、天然な行動が多く、酒を飲むと記憶が無くなり鬼神と化す[40]。オラリオの有名人の一人で[41]、ファミリアの中でも尊敬と人気を集めている[42]。強くなることが何よりも最優先でそれ以外の事柄には関心が薄いため、暇さえあればダンジョンへ潜っている。
戦闘では強力な剣士であり、パーティーでは主に前衛を務め、自身に風を纏わせる付与魔法エアリエルにより攻撃力と防御力を高める戦闘スタイル。必殺技は武器に風を纏いながら突撃する刺突技リル・ラファーガ。モンスターに対する攻撃力の高域強化と竜種に対する攻撃力を超域強化するスキル復讐姫(アヴェンジャー)を発現しており、憎悪の丈によってその効果が向上する。
ロキ・ファミリアへの入団は7歳で[43]、その動機は私怨。幼少期から「怪物は必ず殺す」と自らに誓いを立てるなどモンスターに対して並々ならぬ憎悪があり、神の恩恵を刻まれた当初からスキルを発現し、自身や武器を顧みずに、人形のように無表情でモンスターを狩る姿から人形姫[44]、モンスターに対する容赦ない戦いぶりから戦姫とも呼ばれるようになり[45]、またモンスターを殺すこと、強くなること以外に全く興味がなかったため、特に教育係であるリヴェリアを困らせていた。
作中では、自分の前には英雄は現れないという絶望と、自身が強くなる必要があるという必死の想いが過去の回想やベルと絡めて幾度も描かれる[46]。母の名がアリア[47]、彼女の中に精霊の血が流れていること[48]黒竜に対する憎悪[49]、迷宮神聖譚の大英雄アルバート(二つ名は傭兵王ヴァルトシュテイン)との関連が示唆されている[50]。ただし、彼女の秘密はロキとファミリア首脳陣の限られた人しか知らない。
二つ名は剣姫(けんき)

主なファミリア・組織編集

ヘスティア・ファミリア編集

女神ヘスティアが運営する新参の探索系ファミリア。本編で主役を担うファミリア。ファミリア結成直後の本拠は教会の隠し部屋だったが、戦争遊戯後にアポロン・ファミリアの本拠だった豪邸に移転した。新たな本拠は「竈火の館(かまどのやかた)」。エンブレムは重なりあった鐘と炎。戦争遊戯後にランクはD級となり、入団希望者が殺到するが、ヘスティアの莫大な借金が露呈した結果、入団希望者が皆無の状態に戻っている[51]
ヘスティア
声 - 水瀬いのり
本作のヒロインの一人。ヘスティア・ファミリアの主神で炉の女神[52]。黒髪ツインテールで子供のように幼い外見で、身長は140C(セルチ)[注 4]。他の神からは「ロリ巨乳」や「ロリ神」と呼ばれ、バイト先では客から頭を撫でられるなどしている[53]
下界に来た当初は友人であるヘファイストスの下に身を寄せていたが、怠惰な生活を改めなかったため、ついには追い出され[54]、路頭に迷っていたベル・クラネルと出会い、彼を眷属にして、ファミリアを構えた[20]
ファミリアを構えた後は態度を改め、ファミリアの運営と生活のために幾つものバイトを掛け持ちして、ファミリアの運営に取り組んでいる。ベルのために丸一日かけてヘファイストスに土下座までして頼み込んで神(ヘスティア)のナイフを打ってもらい[55]、その代償として2億ヴァリス[注 5]の借金を抱え、ヘファイストス・ファミリア店舗でタダ働きをしている[59]
神と人の違いを乗り越えていつかベルと相思相愛になることを夢見ており、彼が想いを寄せているアイズや彼に想いを寄せる女性を警戒している[60]
同じく零細のファミリアを運営しているミアハタケミカヅチと親交がある一方、フレイヤには苦手意識を持っており[61]ロキとは取っ組み合いの喧嘩をするほど仲が悪い[62]。下界に降り立った神々の中でも根っからの善神であり、天界に居た頃から誰に対しても差別せず平等に接する人物としても知られ、彼女自身の神格の高さもあり神々からは一目置かれている[63]
ベル・クラネル
リリルカ・アーデ
声 - 内田真礼
本作のヒロインの一人。15歳の小人族の少女。元ソーマ・ファミリアの眷属で、ヘスティア・ファミリアに改宗。愛称はリリ。ステイタスは、派閥連合での遠征を経て、Lv.2にランクアップする[64]。作者は、リリを本作における才能のないキャラクター代表として位置付け、レベルアップさせないつもりであったが、編集長からの助言から、これまでの修羅場を考えると成長しないのはおかしいと考えての結果だという[65]
ベルにとって最初のパーティーメンバーである。初めはベルを騙すことが目的で近づいたが、ベルに命を助けられ、自分を許してくれたベルに好意を抱き、ベルを支えてゆくことを決意している。戦争遊戯において、正式にヘスティアの眷属となる[66]
基本的に誰に対しても敬語で、敬称をつけて話すが、親しくなった者には皮肉や毒を吐くことがある。オラリオの様々な知識や世故に通じており、世間に疎い純朴なヘスティア・ファミリアの団員の中では世慣れしている。お金にはがめつく、ファミリアの会計係も務める[67]。ロキ・ファミリアの団長フィンから求婚されるが、ベルを支えたいという気持ちから求婚を断っている[68]
戦闘力が低いので、直接的な戦闘は苦手でありサポーターを務めるが、ボウガンやアイテムなどを駆使したモンスターへの立ち回りには精通している[69]。また、モンスターも含め、自分に似た体格の対象に姿を変え、自身の能力の範囲内で相手の身体能力もコピーできる変身魔法を使用する。初期の頃からパーティーの参謀的な役割も果しており[70]、指揮官としての役割を身に付けつつある。
両親ともソーマの眷属であり、少なくとも三歳の時点で既にソーマの眷属だった[71]。この頃から、両親の求めにより物乞いをしていたが、六歳の時点でソーマの神酒の魔力に取り憑かれ、神酒欲しさに金儲けに目の色を変えるようになる。戦闘力の弱さから、やむなくサポーターになったが、ソーマ・ファミリアを含む冒険者たちに虐げられ、搾取され続けていた[71]。神酒の魔力が低下したころから冒険者を憎むようになり、ファミリアを脱退するための資金を得るために、冒険者を騙して盗賊まがいの真似までしていた[71]
ヴェルフ・クロッゾ
声 - 細谷佳正
ヒューマンの青年で、17歳の鍛冶師。元ヘファイストス・ファミリアの眷属で、ヘスティア・ファミリアに改宗。ステイタスはLv.2。
自分の作品を探していたベルと出会い、ベルとパーティーを組んでダンジョンに臨んだ結果、ランクアップして念願の鍛冶アビリティを入手する[72]。戦争遊戯において、ベルたちを助けるためにヘスティアの眷属となる[73]
職人気質で気持ちのいい性格で、めんどう見もよく、ベルの兄貴分のような存在[74]。自身の作品に対して愛玩動物のような妙な名前を付けたがる[75]。自分の主神だったヘファイストスには尊敬や恩義以上の感情を抱いており、いつかヘファイストスに認められる武具を作ることができた時、自分と付き合って欲しいと宣言している[76]
「戦える鍛冶師」を自称しており、戦闘では主に太刀を装備して前衛を担う。魔力を使った攻撃をしようとしている敵の魔力暴発を誘発させて自爆させる、超短文詠唱の対魔力魔法を使用する。
鍛冶師として、武器は使用者と最後まで寄り添うべきものであると考えており、使用者を残して壊れる魔剣や、さらに自身の鍛冶技術と関係なく血のみに由来して鍛錬できるクロッゾの魔剣を憎んでいる[77]。意地でもクロッゾの魔剣を鍛錬しなかったが、ヘファイストスの助言により意地を捨て[78]、ベルを助けるために魔剣を鍛錬するようになる[79]。派閥連合による初の遠征では、ダンジョン内での戦闘中に前代未聞の鍛冶を行い、新たな魔剣[注 6]の作製に成功し[80]、遠征後、ヘファイストスから新しい魔剣を評価され、魔剣に対して少しだけ前向きな考えを持てるようになっている[81]
ラキア王国の出身であり、10歳の頃にスキルが発現し、没落した鍛冶貴族であるクロッゾ一族の中で唯一クロッゾの魔剣を打つことができるようになるが、そのことで家族から魔剣の鍛錬を強要されたために嫌気がさして、ラキア王国から出奔している[82]
二つ名は不冷(イグニス)
ヤマト・命(ヤマト・みこと)
声 - 赤﨑千夏
長い黒髪を1つに結った、16歳の容姿端麗なヒューマンの少女。元タケミカヅチ・ファミリアの眷属で、ヘスティア・ファミリアに改宗。ステイタスはLv.2。
ベルとの出会いはタケミカヅチの眷属の時であり、ダンジョン中層で負傷した千草を救うために、襲ってくるモンスターたちをベルたちのパーティーに怪物進呈[注 7]したことが始まりだった[83]。その後、ヘスティア・ファミリアと和解したが、ベルたちへの恩を返すため、戦争遊戯においてタケミカヅチに願い出て、1年間の期限でヘスティア・ファミリアに改宗している[84]
非常に生真面目で礼儀を重んじており、義理堅い性格。そのため、嘘をつくのが下手。大の風呂好きで[85]、料理が得意[86]。タケミカヅチを神として敬愛すると同時に異性としても慕っており[87]、彼が多くの異性と分け隔てなくスキンシップしていることを見かけてはヤキモチを妬いている[88]
戦闘では、あらゆる配置をこなすオールラウンダーで、モンスターや味方の位置を探る優秀な探索・探知スキルもあり、ダンジョン探索において重要な役割を担っている。また、彼女のもつ重圧魔法は、巨大なドーム状の重力結界を展開し、中にいる者を押し潰すもので、階層主級のモンスターの動きを一時的だが封じるほどの威力がある。派閥連合による初の遠征に臨む前、タケミカヅチとの稽古を経て新技を会得し、遠征後はLv.2の中堅どころに迫るまでに基本アビリティが成長する[89]
極東の出身で孤児[90]。タケミカヅチ・ファミリアの桜花や千草、春姫とも幼なじみ。高貴な身分である春姫とは小さい頃に出会い[91]、春姫の恩に報いるために神の恩恵を授かり、「お姫様」である彼女を敬愛し、守ることを心に決めていた[92]
二つ名は絶†影
サンジョウノ・春姫(サンジョウノ・はるひめ)
声 - 千菅春香[6]
本作のヒロインの一人。翠の瞳で金髪の16歳の狐人[93]。元イシュタル・ファミリアの眷属で、ヘスティア・ファミリアに改宗[94]。ステイタスはLv.1。
イシュタル・ファミリアでは、歓楽街に娼婦として捕らわれていた[95]イシュタルの元から自分を救出するために奮闘するベルに物語の英雄を重ね[96]、ベルに好意を抱く。
極東の貴族出身で、礼儀正しく気品がある[97]タケミカヅチ・ファミリアの面々とは旧知の仲[98]。温和で純朴、誰に対しても丁寧にしゃべる。小さい頃は何事につけ他人から決められたことに従順だった。外の世界を本でしか知ることができなかったため、お伽噺や童話が好きで各物語に対する造詣が深い[99]
11歳の頃に父に勘当され、紆余曲折を経てオラリオに売られ、妖術に目を付けたイシュタルの元で娼婦として囲われる[100]。歓楽街でも自主的には何もできず、この頃からアイシャに何かと世話をしてもらっていた[101]。男の裸をみると必ず気絶するほどに初心であり、娼婦としても役立たずだったために、本人も知らないが実際には生娘である。イシュタルが企む殺生石の儀式により自身が消滅することを理解していたが、諦めてイシュタルたちに従っていた[102]
ヘスティア・ファミリア入団後は独り立ちの意志を示し、ファミリア内の世話係を自主的に務めている[103]。異端児の事件では、匿っていたウィーネと母子または姉妹ともいえるような間柄となり[104]ベートと対峙した際には一歩も引かない強さを示している[105]
戦闘では、直接の戦闘力は皆無であり、専ら後衛を務め、対象者のレベルを一時的に1つランクアップさせる、規格外の階位昇華の魔法(妖術)を有し[106]、遠征の前に会得した付与魔法により複数に同時発動することも可能となる。イシュタルの眷属の頃から幾度となく妖術を使用してきたため、高速詠唱だけは上級魔導士を凌駕している。派閥連合による遠征を経て、Lv.2にランクアップが可能となったが、アイシャの助言とヘスティアたちの判断により保留されている[107]

ロキ・ファミリア編集

女神ロキが運営する探索系ファミリア。本拠は「黄昏の館」。エンブレムは道化師(トリックスター)[108]。外伝『ソード・オラトリア』では、主役を担うファミリアである。団長のフィンをはじめとする幹部たち7名の第一級冒険者と、第二軍の中核メンバーであるヒューマンのラウル、猫人のアナキティ(アキ)、エルフのアリシアなどの第二級冒険者が多数所属するオラリオ最強ファミリアの一角。女好きのロキの方針ゆえに、女性冒険者の割合が高い。ロキとヘスティアの仲が悪いため表立っての付き合いはないが、幹部クラスの者はベルに注目している。
ロキ
声 - 久保ユリカ
ロキ・ファミリアの主神で、朱色の髪の女性。エセ関西弁で喋る。無類の酒好き。胸がコンプレックスであり、無乳と称されるほど絶壁。
天界にいた頃は退屈凌ぎに他の神々を扇動して殺し合いをさせようとする物騒な神で[109]トリックスターとも言われていたが、下界に来てから丸くなった[110]
フレイヤのベルに対する興味にいち早く気づいており、怪物際の騒動や片角のミノタウロスの騒動がフレイヤの企みであることに当たりをつけているが、フレイヤとはベルへの行動に干渉しない取引をしている[111]。ベルには関心がなかったが、異端児を救ったベルを「本物の馬鹿な子」と評し、初めて興味を示す[112]ヘスティアとは天界にいた頃から喧嘩をしており、下界に降りて来てからも続いている[62]。その一方で、ヘスティアの善性は信頼している[63]
フィンの一番の応援者を自認しており、ウラノスには、異端児の件で、フィンの弱みに付け込もうとしたり、強請ろうとしたら即座にヘルメス諸共殲滅しに行くと告げる一方、フィンの歩む道を守るのならば、異端児のことを他言しないとウラノスと契約を交わしている[113]
外伝『ソード・オラトリア』では、極彩色のモンスターついてオラリオの旧式地下水路を調査し[114]、ダンジョン24階層の食料庫における騒動を経て[115]、ヘルメスとディオニュソスの2人と同盟を組んでいる[116]精霊の分身の宝玉を地上に運び出すためのダンジョンのもう一つの出入り口を探るためにメレンを調査し[117]、もう一つの出入り口がダイダロス通りにあると確信する[118]。その後、ダイダロス通り地下に出入り口を発見し、ファミリアとしてクノッソスに都合4度の侵攻を行い、オラリオの破壊を企むエニュオと対峙する。
フィン・ディムナ
声 - 田村睦心
ロキ・ファミリアの団長。ロキ・ファミリアの最古参で、首脳陣の一人。金髪青眼の幼い少年のような外見の小人族。年齢は40代。ステイタスはLv.6。
リヴェリアやガレスと共に、ロキ・ファミリアの初期メンバー。外見に反して泰然とした穏やかな物腰であり、カッコよくて可愛いと評される[119]。そのため、オラリオの女性冒険者の間で人気である[120]
ベルとの出会いは、ダンジョン9階層でのベルと片角のミノタウロス戦であり、その後も18階層で休息中のロキ・ファミリアに負傷したベルたちを受け入れたりしている。冒険者としてベルに好感をもっているが、異端児の件では、敵対的な関係となった。
戦闘では、主にパーティーの指揮官を担う。非常に頭が切れ、指揮官として計算された戦略や戦術が得意。現場では親指の疼きを信じた直感に基づく判断も行い、自身が先頭に立って味方を鼓舞することで、仲間の士気を高める天才でもある[121]。個人としては、小柄な体格を活かした素早い身のこなしと、長槍を組み合わせた戦法を用いる。まともな判断能力を失う代償に、戦闘意欲が引き出され、全能力が超高強化される魔法により、指揮官ではなく一人の戦士として戦う場合もある。
衰退している小人族の再興が野望であり、小人族の架空の女神フィアナを崇拝しており、自身がフィアナと同等の名声を得て、小人族の象徴となることで野望の実現を目指していた[122]。自身の後継者となる子孫も考慮しており、密かに小人族の嫁を探している[123]。自身の二つ名も神々の発案でなく、ロキに掛け合って強引に得た称号であり[124]、そのために自身を「人工の英雄」と称していた[125]
ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃した際に、冒険者としての心を刺激され[126]、異端児による騒動で、周囲の評価を無視して異端児を救うベルの行動と自身の考察に動揺し[127]、石竜のグロスやアステリオスとの戦いを目にすることで再び心を揺さぶられる。ベルとの出会いを経て、「本物の英雄」を目指すためにフィアナを超えた存在になること、「最善」ではなく「最高」を追い求めることを自分自身に課している[128]
二つ名は勇者(ブレイバー)
リヴェリア・リヨス・アールヴ
声 - 種田梨沙(本編)、 川澄綾子(外伝『ソード・オラトリア』[129]
ロキ・ファミリアの副団長。ロキ・ファミリアの最古参で、首脳陣の一人。深緑の長い髪の落ち着いた雰囲気のハイエルフの女性。ステイタスはLv.6。
フィンやガレスと並ぶロキ・ファミリアの初期メンバーであり、アイズを幼少期から世話してきた[130]。洞察力に優れており、相手の反応の機微から物事を察知することに長けている。エルフの王族出身であり堅物ではあるが、自分に対する過剰に慇懃な態度は苦手である[131]
戦闘では、自他共に認めるオラリオ最強の魔法使いであり、攻撃・防御・回復の3種類の魔法に加え、それぞれ3段階の階位を含めた魔法を詠唱連結によって計9つの魔法を使いこなすことができ、二つ名の由来となっている[132]。自分の魔法円の中にいるエルフと自身の魔法効果を増大させ、周囲に拡散する魔素を回収して精神力も回復させることができるレアスキルにより、リヴェリアを中心としたエルフ専用の部隊である妖精部隊(フェアリー・フォース)が作られる[133]。また、レヴィス相手には、フィンやガレスと連携した直接戦闘の技術も見せている[134]
未だ見ぬ外の世界を見たい一心から里を飛び出し、強引にロキの眷属にされたが、いつかはファミリアを脱退して世界を旅することを決めている[117]。種族同士の相性から、かつてはガレスと犬猿の仲であり、仲裁を試みたフィンに対しても高望みばかりする小人と侮蔑していたが、現在では大切な仲間となっており、ファミリアも大事に思っている。
神聖文字を読み書きできるので、片角のミノタウロスとの死闘で精神疲弊したベルの恩恵を読みとり、限界突破(ステータスSS)を見た際には彼女にしては珍しく声を大にして笑っている[135]。アイズに加えて、ベルがアビリティの限界を超えたことを知る数少ない人物の一人である。
二つ名は九魔姫(ナイン・ヘル)
ガレス・ランドロック
声 - 乃村健次
ロキ・ファミリアの最古参で、首脳陣の一人。豪胆な性格の髭を蓄えたドワーフの老兵冒険者。ステイタスはLv.6。
フィンやリヴェリアと並ぶ、ロキ・ファミリアの初期メンバーである。ダンジョンの探索では攻略の要である魔導士たちを守る前衛や、撤退時の殿を担う。若い団員の成長を見守る立場にあるため、後進を育てるためにパーティーでは防御に回ることも多く、自身が中々成長できない立場にある。しかし、オラリオにおいて1、2を争う力と耐久の持ち主であり、ドワーフ特有の頑強な肉体そのものが最大の武器。力のみであれば、Lv.7のオッタルとすら互角とされ、巨大船を一人で持ち上げた逸話もあり[136]、ひとたび前に出ると豪快な戦いぶりで敵を圧倒する。
種族同士の対立からかつてはリヴェリアと犬猿の仲であり、仲裁を試みたフィンに対しても打算で動く小人と侮蔑していたが、現在では大切な仲間となっている。豊饒の女主人のミアとは腐れ縁。
ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃していないが、フィンたちから話を聞いており[126]、18階層で対面したときには激励を送っている。
二つ名は重傑(エルガルム)
ティオネ・ヒリュテ
声 - 高橋未奈美
ロキ・ファミリアの中核メンバー。ティオナの双子の姉で、長い黒髪のアマゾネス。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ[137]
普段は冷静沈着に振る舞っているが、本来は粗暴な性格。フィンに惚れており、フィンに好かれるために髪を伸ばし、口調や立ち振舞いを矯正しているが[138]、激昂すると口調が戻ってしまう。フィンへのアプローチには遠慮がなく、常に彼のために献身的かつ積極的である。
戦闘では、主にパーティーの中衛を担っている。武器や体術を駆使して戦い、ダメージを負う度に攻撃力が上昇し、怒りの丈によって効果が向上するスキルと、瀕死の状態の時に力のアビリティに超高補正がかかるスキルによる激しい戦闘スタイルが特長である。魔法は得意ではないが、魔力で具現した光の鞭で対象を捕らえる束縛魔法を発現している。
生まれ故郷であるテルスキュラでは、カーリーの眷属であり[139]、風習に従って闘技場で同族であるアマゾネスたちとの命懸けの闘いの日々を送っていた[140]。ある日闘って殺したアマゾネスが同じ石部屋で姉のように慕っていたセルダスであったことに絶望し[141]、今でもセルダスを殺したことを後悔している[142]。ティオナと共にテルスキュラを出たが、今でもカーリーやティオネに師として付いたアルガナらを嫌悪している[143]
二つ名は怒蛇(ヨルムガンド)
ティオナ・ヒリュテ
声 - 村川梨衣
ロキ・ファミリアの中核メンバー。ティオネの双子の妹で、短髪黒髪のアマゾネス。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ[137]
天真爛漫な性格で、誰とでも臆することなく接するので、誰とでも直ぐ仲良くなる[144]。英雄潭が好きであり各物語に詳しく、ベルと話が合う[145]。肉付きの薄いスレンダーな体型で胸が無いことを気にしており、ロキやティオネ、カーリーから弄られている[146]
ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃し、幼少期に読んだ童話に準えて、ベルを「アルゴノゥト君」と呼んで、気に入っている[147]。戦争遊戯が開始されるまでの1週間、アイズに特訓をつけてもらいに来たベルに協力しており、率先して食料や武器の調達などを行っている。ティオナ自身も特訓に加わり、2人がかりでベルを鍛え上げている[26]
戦闘では、主にパーティーの前衛を担っている。大型武器を駆使した豪快な戦い方を好み、ダメージを負う度に攻撃力が上昇するスキルと、瀕死の状態の時に全アビリティ能力に高補正がかかるスキルによる激しい戦闘スタイルが特長である。
生まれ故郷であるテルスキュラでは、カーリーの眷属であり[139]、風習に従って闘技場で同族であるアマゾネスたちとの命懸けの闘いの日々を送っていた[140]。唯一の肉親であるティオネと殺し合いたくなかったため、カーリーに「国を出たい」と申し出ており、カーリーの許可を得てティオネと共にテルスキュラを出ることができた[148]バーチェから闘い方を叩き込まれており、鍛練の途中に道端に捨てられていた英雄潭をバーチェに読んでもらい、物語の面白さを知ってからは、それまで以上によく笑うようになっている[149]
二つ名は大切断(アマゾン)
ベート・ローガ
声 - 岡本信彦
ロキ・ファミリアの中核メンバー。180C(セルチ)[注 4]を越える長身。灰色の毛並みの狼人の男性で、左の頬に入れ墨を入れている[150]。ステイタスは59階層への遠征を経てLv.6にランクアップ[137]
普段から誰に対しても容赦なく罵詈雑言を吐き、常に攻撃的な悪漢のように振る舞っている。特に、弱者に対して容赦がなく、周囲から煙たがられている。同じファミリの団員にも罵詈雑言を吐くので、首脳陣と好意を寄せていたリーネ以外の団員からは人望が無かった。一方で、貪欲に強さを求めるアイズの姿勢と実力を認めており[151]、自らの理想を重ねて好意を抱いている。
豊饒の女主人で、本人がいるとは知らずに酔った勢いで駆け出しのベルをネタに弱者として口汚く罵るが、これがアイズとベルの間柄を深める切っ掛けともなる。ベルと片角のミノタウロスとの一騎打ちを目撃してからは、ベルに対する評価を変えている。
戦闘では、ファミリアでトップの速度を有し、主にパーティーの中衛を担っている。接近戦で強力な膂力を叩きつける戦闘スタイルを好んでおり、魔法効果を吸収できる武器を使った強力な蹴技も特長である。月の光を浴びることで獣化することができる。また、発動すると両手両足に紅蓮の炎を纏う強力な付与魔法を有し、魔力と損傷を吸収する属性があり、魔力を見境無く吸収し、傷を負うほどに攻撃力を際限なく高めることができる。ただし、自らの弱さを象徴するかのような詠唱が気に入らず、原則、魔法の使用を禁じているが、ヴァレッタ戦と分身を解いたフィルヴィス戦で使用している。
平原を放浪する獣人部族の出身。12歳の頃から、自身の不在時に自身の大切な人を奪われる経験を何度もしており、その経験から、弱者の犠牲を許せず、弱者が戦う場に参加することを嫌うようになる。そして、戦う者には弱者であることを許さず、弱者を鼓舞するための罵詈雑言を吐くようになっている。
二つ名は凶狼(ヴァナルガンド)。最初の二つ名は灰狼(フェンリス)
レフィーヤ・ウィリディス
声 - 木村珠莉
ロキ・ファミリアに所属する、山吹色の髪をしたエルフの少女。15歳。ステイタスはクノッソスでの最終戦の前にLv.4となる。
魔力に秀でたエルフの里であるウィーシェの森の出身であり[152]、学区からロキ・ファミリアに入団している。心優しい性格で、ファミリアではアイズを特に慕っている。また、アイズが気に掛けているベルに対して、一方的にライバル意識を持っており、ベルのランクアップの情報を知ると焦りを見せる[153]。ベルと偶然に出会い[154]、ベルに嫉妬や敵意を向けることも多いが[155]、18階層での共闘を通じ[156]、彼の人柄は理解しており、ベルとアステリオスの戦いでは思わず声援を送り、ベルの冒険に感化された一人となる。
戦闘では、アイズやヒリュテ姉妹を越える攻撃力を持つ魔法を放つことができる。魔法特化型であり、ロキからは「馬鹿魔力」と評されている。エルフの魔法に限って、詠唱とその効果を完全把握していれば、他者の魔法を使用できる召還魔法を有し、二つ名の由来となっている。この召還魔法によりリヴェリアの魔法を全て使用でき、将来、ファミリアを離れるリヴェリアの後釜として、彼女から日々指導を受けている。Lv.4へのランクアップにより、先行して詠唱した魔法を保持しながら次の魔法を詠唱でき、詠唱中の魔法を放棄することなく保持中の魔法を任意に発動できるレアスキルを発現している。
派閥同盟を組んだディオニュソス・ファミリアフィルヴィスとは個人的にも親交を深めていたが、外伝11巻のクノッソス戦で仮面の怪人エインによりフィルヴィスが目の前で惨殺され、心が壊れてしまった人形のような状態になる[157]。外伝12巻で、ロキからエインとフィルヴィスについての仮説を聞かされ、真実を確かめるために再起し、深い悲しみを抱きながらもベートたちの援護を得てフィルヴィスと対峙し、最後にはフィルヴィスを倒している[158]
二つ名は千の妖精(サウザンド・エルフ)
アイズ・ヴァレンシュタイン

フレイヤ・ファミリア編集

女神フレイヤが運営する探索系ファミリア。本拠は「戦いの野(フォールクヴァング)」。エンブレムは戦乙女の側面像(プロフィール)。都市最高のLv.7であるオッタルが在籍し、副団長で猫人のアレンはLv.6のオラリオ最速の冒険者であり、その他、多数の第一級冒険者が所属し、ロキ・ファミリアをも凌駕するオラリオ随一の戦力を誇る。主神のフレイヤとロキとの仲は悪くはないが、ファミリアとしては犬猿の仲である。オッタルを除いた団員たちは、フレイヤがベルに執心していることに少なからず嫉妬しているが、フレイヤへの忠誠は揺らいでいない。
フレイヤ
- 日笠陽子
フレイヤ・ファミリアの主神で、神々の中でも随一の美貌をもつ美の女神。その美しさをもって魅了した団員を数多く抱える。その魅了の効果は絶大で、モンスターや神ですら虜にすることができる。
愛の他に勇気と英雄を尊び[159]、魂の本質を見抜く洞察眼を持つことから、天界にいたころから英雄と謳われる戦死者をコレクションしており、下界でもその趣味は変わっていない[160]
かつて見たことが無いほど透き通った綺麗な魂の色をもつベルを偶然目撃して彼を気に入り、これまでと趣向を変えて今回は影ながらベルが成長する姿を見て楽しんでいる[161]。ベルとの直接的な出会いは本編6巻のアポロンが主催した宴の場であるが[162]、最終的に自分のモノとして相応しい能力を身に付けさせるため、本編1巻から密かに試練を与えたり手助けをして成長を促している。ベルに対する執着は尋常でなく、ベルが自分以外の女性と親しくする度に嫉妬心を露わにしている[163]ヘルメスイシュタルなどの一部の神には堂々とベルを自分のモノと宣言しており[164]、たとえベルが死んだとしても今の地位を捨て天界に戻って追い掛け、彼の魂を捕まえると言い切るほどであり、イシュタルによるベルへのちょっかいに激怒し、イシュタル・ファミリアと歓楽街を壊滅させている。
詳細は不明だが、「豊饒の女主人」のシルを娘と呼んでおり、副団長のアレンをシルとの連絡と護衛の任に就かせている。外伝12巻では、クノッソス攻略について共闘を呼びかけるために一人で拠点に訪れたフィンの勇気を称え、ファミリアをククノッソスの攻略へ向かわせた。
オッタル
声 - 小柳良寛
フレイヤ・ファミリアの団長。32歳。猪人で身長210C(セルチ)[注 4]の大男。ステイタスはオラリオにおいて唯一のLv.7。
常に冷静沈着で表情を表に出すことはあまり無いが、実直で武人肌な性格。フレイヤの側仕えのような存在で、彼女を侮辱する者には普段の姿から一転して激しく激昂するなど、一貫してフレイヤに尽くす。
都市最強と謳われ、頂天と渾名される[165]。ロキ・ファミリア首脳陣全員が全力で挑むことで、ようやく互角の戦いとなるほどの実力者である。アステリオスをして、一目見ただけで敵わない相手と覚悟を決めざるをえないほどの圧倒的な存在感をもち[166]、外伝12巻のクノッソス戦では、ベートたちと分断されたアナキティたちの部隊に加入し、精霊の分身をほぼ一人で討ち取るなど、たった一人で戦略も戦術も覆せる、数少ない存在である。
敵味方問わず、行動の美醜に彼なりのこだわりがある。フレイヤの寵愛を受けた洗礼として心の中で激励を述べ、ベルに対して嫉妬することも無く、ベルが戦った片角のミノタウロスを鍛え上げ、戦いの場に邪魔が入らないように、ベルを助けに向かうアイズと対峙している。イシュタル・ファミリアとの抗争では、自分を犠牲にしてでも仲間を守ろうとしたを万能薬で救う。外伝11巻では、アイズからの願いで、酷烈な実戦形式の訓練を行い、未だ異端児の一件で迷いを抱えるアイズの心の内を見抜き、アイズに決意を抱かせる助言を行っている[167]
二つ名は猛者(おうじゃ)

ヘファイストス・ファミリア編集

女神ヘファイストスが運営する鍛冶師(スミス)系ファミリア。エンブレムは、交差する2本の槌に火山。ヘファイストス・ファミリア製の武具に付けられるブランド名「Hφαιστοs」は世界クラスの高級ブランドであり、Lv.2以上の「鍛冶」アビリティを習得した鍛冶師が鍛錬し、ヘファイストスと幹部たちが認めた製品のみにその銘が打たれる。その価格は、短刀で800万ヴァリス[注 5]、紅の剣で3000万ヴァリスであり[168]、武具販売の収益が絶大であることから、オラリオ内で唯一ダンジョンからの収入に頼らずに運営されている[169]
ヘファイストス
- 寺崎裕香
ヘファイストス・ファミリアの主神。赤髪で男装の麗神。右目に眼帯をつけている。鍛冶の神としては他の追随を許さないほどの技術を持っており、それに裏打ちされたヘファイストス・ブランドは冒険者の間で最も信頼が厚い。
ヘスティアの神友で、彼女が下界に降りた時からホームとなる廃教会を与えたり、バイトを紹介したりと何かと彼女の世話をしている[54]。また、懇願するヘスティアのために、ヘスティアにも手伝わせて約一日かけてベルの武器となる神のナイフを鍛錬する[55]異端児の件では、ヘスティアから内密に相談もされている[170]
自分の元眷族であるヴェルフに目を掛けており[171]魔剣に意地を張っている彼を諭している[172]。その後、ヴェルフから自分に認められる武具を作れたら付き合ってほしいと告げられる[76]。右眼を理由に断ろうとしたが、右眼を見ても毅然とした態度を見せた彼に好意を抱き、椿を呼び寄せては惚気話をして彼女をうんざりさせる。後に、神々に惚気話が伝わり、ヴェルフにひどい二つ名が付けられる[173]
ヘスティア・ファミリアらの派閥連合による遠征において、ヴェルフが鍛錬した新たな魔剣[注 6]を鑑定し、一定の評価を認める。そして、付き合ってもいいとヴェルフに告げようとしたところ、ヴェルフが勘違いして立ち去ったことで、珍しく地団駄を踏んで少女のような表情を見せる[174]
椿・コルブランド(つばき・コルブランド)
声 - 生天目仁美
ヘファイストス・ファミリアの団長。極東出身のヒューマンとドワーフの間に生まれた、ハーフドワーフの女性[175]。ステイタスはLv.5。
黒髪赤眼で、左眼に眼帯を装着している。豊満な胸をはじめ美しい肢体で、鍛冶師として常に熱気に晒されるため、基本的にさらしを巻いた姿が多い[176]。愉快で快活な性格であり、なによりも鍛冶が優先で、見た目と違って色気が薄い。
オラリオ最高の鍛冶師であり、ダンジョンで自らの武器を試し斬りし続けたことで強くなり、鍛冶師でありながら第一級冒険者級の戦闘力を誇る[175]。ヴェルフを「ヴェル吉」と呼んでからかっており、ヴェルフは苦手にしている[176]。至高の武器を目指す鍛冶師にとって、魔剣に対するヴェルフの意地を無意味なこだわりと非難している[177]
異端児の件では、主神の指示でヘスティア・ファミリア側の支援にまわり、ガレスに魔剣を撃ちまくっている[178]。また、ヘスティア・ファミリアらの派閥連合の遠征では、ベルたちの救出のために「豊饒の女主人」のアーニャたちと共にダンジョンに向う。ヴェルフたちと合流した27階層においてヴェルフが作り上げた新たな魔剣[注 6]を一目見ただけで何が成し遂げられたのかを理解して歓喜し、ヴェルフを自分と同じ領域に到達した同族だと歓迎した。
ロキ・ファミリアとは繋がりが深く、ガレスとは直接契約を結んでおり、ベートの武器は彼女の作品である。幼少期のアイズとも出会っており、武器の作製を依頼されるが、アイズ自身を剣と評し、断っている[179]。ロキ・ファミリアの59階層への遠征に不壊属性の武器を提供して自らも同行し、深層への最終メンバーに選ばれてフィンたちと共闘している。クノッソスの最終戦では、ガレス率いる部隊に加入し、精霊の分身と対峙している。
二つ名は単眼の巨師(キュクロプス

ミアハ・ファミリア編集

男神ミアハが運営する回復薬を扱う道具店を営む商業系ファミリア。本拠は「青の薬舗」。エンブレムは、五体満足の人の体。かつては名の知られた中堅ファミリアとして順風満帆だったが、物語開始当初は団員がナァーザだけという零細ファミリアだが、戦争遊戯後にダフネとカサンドラが加入している。ヘスティア・ファミリアと親交があり、ヘスティア・ファミリアが強制任務で遠征に向かう際には派閥連合を結成する。
ミアハ
声 - 古川慎
ミアハ・ファミリアの主神。借金のためにファミリアは没落したが、ベルをはじめとする多くの知人にタダ同然でポーションをばら撒いたりしているため[180]、ファミリアの経営は常に火の車である。タケミカヅチ同様に、天然ジゴロで無自覚に女性をたらし込んでいる[181]。オラリオの女性には人気があるが、その神格から、周囲からあまり反感をもたれていない。ヘスティアとは親交があり、ヘスティアから内密で異端児の件を相談されたり[170]、ヘスティアがフェルズと秘密裏に初めて会う際には、護衛を頼まれている。
ナァーザ・エリスイス
声 - 葉山いくみ
ミアハ・ファミリアの団長。犬人の女性。18歳。ステイタスはLv.2。
かつては冒険者だったが瀕死の重傷を負い、現在は心的外傷によりダンジョンに潜ることができないため、冒険者を廃業して薬師に専念している[182]。右腕は本物の腕と変わらず自在に動かせる高度な魔道具であり、ミアハが莫大な借金をして得た高価な義手である。ファミリアの全財産を投げ打って自分を救ってくれたミアハに好意を持っている[183]
自分のために火の車となったファミリアの経営に危機感を持っており、駆け出しの頃のベルには、ぼったくり価格でアイテムを売りつけている[184]。一方、一瞬の判断ミスで全てを失う冒険者の宿命についてはよく理解しており、ベルを騙していた時期でさえもこの教訓についてはベルにしっかり教えていた。その後、ぼったくりがミアハにばれて本人も反省し[185]、ベルを含めたヘスティア・ファミリアの団員と友好的な関係を築いており、ベルを助けるためにヒュアキントスへ矢を放ったり[186]、異端児の件ではフェルズの魔道具を使って、ダイダロス通りの冒険者たちを幻覚にかけたりしている。
二つ名は医神の忠犬(ミーヤル・ハウンド)[187]
ダフネ・ラウロス
声 - 小若和郁那[6]
アポロン・ファミリアの眷族で、戦争遊戯後、ミアハ・ファミリアに所属。18歳のヒューマンで、短髪吊り目の美少女。ステイタスはヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征後にLv.3へランクアップ[188]
外見から強気そうな印象を持たれがちだが、冷静で落ち着きのある人物[189]。過去に無理やり迫られて眷属にされた経緯があるため、アポロンに対して複雑な感情を持っており、戦争遊戯前は、同じ境遇のベルに対しても多少同情的だった[190]。戦争遊戯後はカサンドラとともにヘスティア・ファミリアに入団を志望するが、ヘスティアの莫大な借金を知るとカサンドラを連れて、すぐにその場を去る[51]。その後、紆余曲折を経てミアハ・ファミリアに改宗している[191]
戦闘では、アポロン・ファミリア時代に致し方なく指揮官の役割を担っており、その経験から、ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征において、リリにパーティーの指揮について指導している。耐久と敏捷に補正のかかるスキルと魔法を有し、パーティーでは主に中衛役であるが[192]アンフィス・バエナとの戦闘では、戦力不足のために前衛として活躍する。アンフィス・バエナとの戦闘後、カサンドラの予知夢による発言をいつものように受け入れようとしなかったが、カサンドラ自身を信じてパーティーを26階層へ向かわせたことが派閥連合を救うことになった。
二つ名は月桂の遁走者(ラウルス・フーガ)[187]
カサンドラ・イリオン
声 - 真野あゆみ[6]
本作のヒロインの一人[193]。元アポロン・ファミリアの眷族で、戦争遊戯後、ミアハ・ファミリアに所属。18歳のヒューマンで、長髪垂れ目の美少女。ステイタスはヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征後にLv.3へランクアップ[188]
外見や雰囲気からあどけいない印象である[189]。戦闘では、範囲回復魔法と解害・解呪魔法によりパーティーを支える後衛役を担う[192]。スキルの名前でさえも神聖文字で表示されない解読不可能なスキルにより、予知夢を見る能力があり、その予知夢は誰にも信用されない呪縛がある。
元々裕福な家の生まれらしいため、予知夢云々はその育ちの弊害である妄想癖だとアポロン・ファミリアでは思われていた。戦争遊戯の当初から、ベルを追い詰めることでファミリアに危機が訪れることを予知しており[194]、警告を発していたが、全く相手にされず[195]、戦争遊戯後、ヘスティア・ファミリアの新しい拠点を訪れた際[196]、自分の予知夢を信じてくれたベルに感激し、その嬉しさからヘスティア・ファミリアに入団を希望する。しかし、ヘスティアの借金を知ったダフネに無理矢理連れ戻され[51]、紆余曲折を経てミアハ・ファミリアに改宗している[191]
異端児の事件では、予知夢に従い、白い一角兎のアルルと黒犬のヘルガを嫌々ながら匿っている[197]。ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征では、パーティーが全滅する最悪の予知夢を見ており[198]、その悲劇を回避するためにヴェルフにゴライアスのマフラーを作ってもらい、これをベルに渡したことがジャガーノートとの戦いでベルの命を繋ぐことになる[199]。アンフィス・バエナの打倒後に予知夢の解釈に成功してパーティーに退路を提示し、パーティの壊滅を回避している。その後、アルルとヘルガが自分の匂いを辿り、広いダンジョンの中から自分の場所を特定し、これが瀕死のパーティーを救うことに繋がる[80]。派閥連合の遠征後、ベルに想いを寄せる様子を見せている[188]
二つ名は悲観者(ミラビリス)[187]

タケミカヅチ・ファミリア編集

男神タケミカヅチが運営する探索系ファミリア。本拠は「仮住居の長屋(タウンハウス)」。エンブレムは地面に突き立った剣。極東出身者6人のヒューマンだけで構成され、あらゆる武術や武具の取り扱いに長ける。ヘスティア・ファミリアとも親交があり、ヘスティア・ファミリアが強制任務で遠征に向かう際には派閥連合を結成する。
タケミカヅチ
声 - 間島淳司
タケミカヅチ・ファミリアの主神。武の神であり、神の恩恵とは関係のない戦う技術に精通しており、団員たちに稽古をつけている。下界では新参者で、普段は街でバイトをしてファミリアの運営の足しにしている。ヘルメスからはおもちゃにされるので、苦手にしている[200]。他の男神いわく天然ジゴロで、オラリオ中の女性や子供から好意を寄せられている[201]。ヘスティア・ファミリアに改宗したへ、娘への贈り物として、雌雄対の短刀の片振りを手渡し、命が戻ってきたらもう一振りを渡すと約束している[202]。ヘスティアとは神友(親友)であり、彼女に土下座を教えていたり、ヘスティアの本拠の留守番をしたり[203]、内密で異端児の件を相談されたりしている[170]
カシマ・桜花(カシマ・おうか)
声 - 興津和幸
タケミカヅチ・ファミリアの団長。大柄な体格のヒューマンの青年。ステイタスはLv.2。
ダンジョンの中層で千草が怪我を負って撤退を余儀なくされた際、偶然居合わせたベルたちのパーティーに怪物進呈して囮にする[83]。その後、ヘスティアたちと共にベルたちの救出に18階層へ向かい、彼らに土下座で誠心誠意の謝罪をしており[204]、ベルたちとの関係は改善している。その後、ヴェルフと行動を共にすることが多くなり、互いに戦友と呼べる関係になりつつあり、ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征に参加するために、ヴェルフに依頼して戦斧を作ってもらっている。戦闘では、盾役もこなす前衛である。18階層に出現した漆黒のゴライアスとの戦いでは、体を張ってベルを守っており[205]、派閥連合による遠征では、パーティーの盾役となり、アンフィス・バエナ戦ではその片方の首を斬り落としている。
二つ名は武神男児(マスラタケオ)[206]
ヒタチ・千草(ヒタチ・ちぐさ)
声 - 井口裕香
タカミカヅチ・ファミリア構成員。ヒューマンの女性冒険者で16歳。ステイタスはLv.2。
ファミリアの中では、命と桜花の二人に次ぐ力量をもつ。気弱な性格。桜花とは幼馴染で、彼に好意を持っている。人見知りであり、命とだけは自然に話せる。イシュタル・ファミリアとの抗争後、Lv.2にランクアップした。ヘスティア・ファミリアとの派閥連合による遠征では、モス・ヒュージの強化種に宿り木を植え付けられてしまうが、ベルが打倒したことで、宿り木から解放された。弓が命よりも上手であり、ラムトンとの戦いではその感知器官を弓で正確に打ち抜いている。
二つ名は比翼少女
ヤマト・命(ヤマト・みこと)

ヘルメス・ファミリア編集

男神ヘルメスが運営する探索系ファミリア。本拠は「旅人の宿」。儲け話ならどんなことにでも手を出すと評判。主神がほぼ不在なので、団長のアスフィがまとめている。他のファミリアと違って眷属のランクアップをギルドに申請せず、敢えて下位に留まっている。立場上、物語で起きている多くの事件に関わっており、団員全員が異端児闇派閥怪人といった情報に精通している。
ヘルメス
声 - 斉藤壮馬
ヘルメス・ファミリアの主神。普段は情報収集のために旅をしており、滅多にオラリオにはいない。おどけた言動が多いがその大半は演技であり、勘も鋭く、掴みどころのない性格。団員のレベル上昇をギルドへ申告せずに秘匿していたりと[207]、全般的に食えない人物。
ゼウスの使い走りをしていた経緯で、もともとベルに興味を抱いており、最初の出会いでは、ベルを探るために騒動の火種を蒔いて[208]、英雄の器としてのベルを認め、ベルと周囲の英雄候補たちが織りなす神々が予想もできない物語を神託する[209]イシュタル・ファミリアの事件では、ベルを最後の英雄に押し上げると決意し[210]、異端児の事件では、アステリオスによって自らの計画が台無しになるが、ベルによる神意を越えた輝く未知に打ち震え[211]、ベルの応援者としてこれからもベルにお節介をしてゆくと伝えている[212]。何よりもベルを英雄に押し上げることを優先しており、この点でフレイヤとは目的を共有している。
本編と外伝『ソード・オラトリア』を繋ぐ人物の一人であり、外伝では極彩色のモンスターの件でロキディオニュソスとの3人で派閥同盟を組み[116]、本編では異端児を保護するウラノスの協力者として描かれ、ウラノスとロキが手を組むまで板挟みになっていた[213]イシュタルの事件では、狐人の犠牲を知りながら殺生石をイシュタルへ持ち込んだ張本人であり[214]、本編ではただ騒動を煽っているかのように描かれているが[215]、外伝ではイシュタルに近づいた動機がダンジョンヘのもう一つの出入り口の調査であることが示唆されている。本編の異端児の事件では、ベルの名声を回復するために、衆目の前でベルが異端児を倒すための策謀を進めるが[216]、その裏で、外伝ではフレイヤからを入手し、異端児たちを逃走させてもいる[217]。また、本編で語られるヘスティア・ファミリアの強制任務による遠征は、ベルを焦臭いクノッソスの事件から遠ざけるためのウラノスとの取引であることが外伝で語られている[218]。外伝では、遠征後に重傷を負ったベルのアミッドによる治療に関わっていることが描かれ[219]、オラリオの運命を賭けたクノッソス攻略の最終戦では各ファミリアに共闘の誘いの書状を送り、自身の切り札であるベルにも参加させ[219]、影でオラリオを勝利に導いている。
アスフィ・アル・アンドロメダ
声 - 茅野愛衣
ヘルメス・ファミリアの団長。眼鏡を掛けた理知的な雰囲気で、ヒューマンの女性冒険者。22歳。ステイタスはLv.4[220]
いつもヘルメスに振り回されている苦労人で、時折歳に似合わない蓄積された疲労感を醸し出すときがある[221]。ヘルメスの行動に嫌気が差しており、立場を越えて小言や嫌みを言ったり、折檻したりもしているが[222]、渋々ながらも結局は命令に従って行動している。立ち居振る舞いや仕草が非常に洗練されており、とある海国の姫であると噂されているが[223]、真相は不明。
調合と彫金に加えて、レアアビリティ神秘を保有する稀代のアイテムメイカーとして名声が知れ渡っており[224]、様々な魔道具を開発している。形状が帽子に近い小型の兜であり、被ると透明状態になることができる漆黒兜は、パーティーの隠密行動や奇襲に活用されおり、また、飛翔靴は、二翼一対で左右合わせて4枚の翼を広げることで装備者に飛行能力を与える靴であり、アスフィの魔道具の中でも秘中の秘である。作中では、人間が空中を飛行するための唯一の手段であり、漆黒のゴライアス[225]、アレスに攫われたヘスティアの追跡、オリヴァス[226]、分身を解いたフィルヴィス戦でアスフィ自ら使用している。さらにクノッソスの最終戦では、フェルズ製の眼晶に感化されて、クノッソスのを自作している[227]
パーティーの戦闘では中衛で指揮を担当し、パーティーの要である[220]。個人としては、発現している魔法がしょぼいため[228]、魔法の代わりに、空気に触れると爆発する液体を小瓶に入れた爆炸薬を多用する。また、行動と魔法を凍結可能な凍炸薬を新開発しており、フィルヴィス戦で使用している[229]
二つ名は万能者(ペルセウス
ルルネ・ルーイ
声 - 赤尾ひかる
犬人の女性冒険者[230]でステイタスはLv.3。
役割が盗賊ゆえに[231]、マッピングが得意。裏で何かと画策するヘルメス・ファミリアにおいて、口が軽く、何事も少し脇が甘いので、アスフィを疲れさせる原因の一人となっている。
外伝『ソード・オラトリア』では、フェルズからの依頼で小金欲しさにダンジョンから地上まで精霊の分身の宝珠を運ぶ冒険者依頼を引き受ける。その後もフェルズにレベルの虚偽をギルドに報告すると脅迫され、24階層の食料庫の調査をヘルメス・ファミリア総出で泣く泣く引き受ける羽目に陥る[232]。これらの件を通じて、アイズとレフィーヤとは個人的に知り合いとなり、名前で呼び合っている。
二つ名は泥犬(マドル)
アイシャ・ベルカ
声 - 渡辺明乃[6]
イシュタル・ファミリアの幹部で、ヘルメス・ファミリアに改宗。容姿端麗なアマゾネス。21歳。ステイタスはヘルメス・ファミリアに入団後にLv.4へランクアップ。
性格は剛胆かつ色欲に忠実。二つ名にふさわしく、戦う様が美しいと評される。戦闘では、体術に加えて、並行詠唱の使い手であり、巨大な紅色の斬撃波を放つ攻撃魔法を駆使する。
イシュタル・ファミリアでは、戦闘娼婦たちを束ねていた。姉御肌でめんどう見がよく、多くのアマゾネスたちから慕われており、妹分として春姫の世話係もしている。歓楽街で彷徨っているベルと偶然に出会い、一目見て気に入る[233]。イシュタル・ファミリアから春姫を救おうとするベルに対して、魅了の影響で見て見ぬ振りができないこともあり、何度もベルの前に立ち塞がり、ベルの覚悟を見定めている。
イシュタル・ファミリア消滅後、春姫をヘスティア・ファミリアに任せ、自身は殺生石の流通を監視するために、情報通のヘルメス・ファミリアへ入団する。ヘルメス・ファミリアに改宗後、アイシャとリューで強敵と共闘することが多いが、ベルに隙あらば迫ろうとしており、そのことでリューとは険悪になることも多い[234]。また、春姫の世話も継続しており、彼女の危機にはたびたび駆けつけて助けている。
ヘルメスの指示もあって、ヘスティア・ファミリアの派閥合同による遠征に参加し、ヘルメス・ファミリアの倉庫から魔導書をちょろまかし、春姫に新たな魔法を発現させる。ベルのいない戦力不足のパーティーで主戦力となってアンフィス・バエナと戦い、とどめを刺している。クノッソスの最終戦では、元イシュタル・ファミリアの戦闘娼婦たちを率いてクノッソスに突入し、アイシャやリューたちと共に分身を解いたフィルヴィスと戦っている。
二つ名は麗傑(アンティアネイラ)

ギルド編集

オラリオの都市運営、冒険者および迷宮の管理、魔石の売買を司る機関。男神ウラノスが長であるが、中立性を示すため、ウラノスはギルドの職員たちに恩恵を授けていない[235]。あくまでも迷宮が生み出す富を管理するための組織であり、運営は職員たちが行っている。冒険者やファミリア間のトラブルには余程のことがない限り介入しないが、ギルドの傘下であるファミリアや個人はキルドからの緊急の指令には必ず従う決まりがある。
ウラノス
声 - 大川透
ギルドの主神で、2M(メドル)[注 4]を超える巨大な老神であり、この地に神の恩恵をもたらした最初の神[235]。千年前に神々が降臨した際に当時のギルドを再編成し、今の形に作り直した。以降は「君臨すれども統治せず」を貫き、自身はギルドの地下で祈祷を捧げ続けている[235]
かつてはゼウス・ファミリアヘラ・ファミリアから成る巨大な戦力を確保していたが、両ファミリアの失脚後、彼個人が動かすことができて信頼できる戦力はフェルズだけであり、組織的な戦力に乏しい。異端児たちの存在を知った後、彼らを庇護する代わりに、ダンジョンの問題に当たらせていた。しかし、クノッソスの存在には気付けずに、クノッソスを根城とするイケロス・ファミリアが異端児に手を出す隙を与えることになる。異端児が暴走した際、ウラノスの判断によりウィーネと関わったベルをギルドからの依頼の形で討伐隊に同行させたことが、後にウィーネたちを救う奇跡につながる。
エイナ・チュール
声 - 戸松遥
本作のヒロインの一人。ギルドの受付嬢を務める、眼鏡を掛けたハーフエルフの美女。19歳。
ベルの担当アドバイザー。「冒険者は冒険してはいけない」を信条としている[236]。有能で真面目で世話好き。ベルが冒険者の駆け出しの頃から、ダンジョンで生き抜くための知識を叩き込んでいる[237]。ベルの尋常ではない成長速度にはある意味で頭を悩ませており、自身の予想以上に危ない状況に陥るベルを警戒も含めて心配をしている。僅かながら神聖文字が読めるので何度かベルのステイタスを見る機会があったが[238]、ベルの成長の秘密まではわかっていない。
恋愛などの浮いた話が全くないが、本人はあまり気にしていない。ギルドの同僚や冒険者たちには人気があるが[239]、ぐいぐい引っ張られるよりも、少し頼り無く世話をしてあげられる男性が好み。自他共に認める世話好きな性格で、何かにつけてアタフタしているベルを弟のように思いながら公私でめんどうを見ていたが、ベルがアステリオスと激戦の上に敗北して悔し涙を流す姿を見て以降、ベルに対して恋心を抱いていることを自覚するようになる[240]
エイナの母は、リヴェリアと一緒にエルフの里を出奔した仲[131]。学区を卒業し、ギルドに就職した頃から担当する冒険者との死に別れを経験しているが、同僚から勧められる冒険者との距離感についての助言に従わずに、冒険者に積極的に深入りしている[241]。そのため、ベルだけに限らず、アドバイザーとしての教えはスパルタである。
フェルズ
声 - 小松未可子
ウラノスに仕える魔術師(メイガス)。ステイタスはLv.4。
全身を黒衣に包み、容姿どころか性別も判断できない。800年前に神秘のアビリティを極めて永遠の命を生み出す賢者の石を作り出した賢者であり、今は愚者(フェルズ)と名乗っている。かつて主神に賢者の石の生成を報告にいき、それを目の前で破壊された後に不死の秘法を編み出すが、結果として肉が腐り落ち骸骨の姿になってしまう[242]。その後、紆余曲折を経てオラリオに流れ着き、ウラノスの右腕として仕えており、異端児との連絡役や裏の仕事を引き受けている。その容姿から幽霊(ゴースト)という名で噂されている[243]
異端児の事件でベルと出会い、偽善者と罵られて悩むベルに、偽善者こそ英雄になる資格があり、愚者であれと告げる[244]。異端児たちを無事に送り届けた後は、異端児たちの未来についてベルに全てを賭けると決意している[245]
神秘のアビリティで数々の魔道具を生み出しており、全身を包む黒衣は呪詛を防ぐことができ[246]、魔力を弾にして衝撃波を放つ攻撃用の魔咆手を装備している[247]。異端児の事件では、フェルズが開発した様々な魔道具が登場しており[注 8]、特に、眼晶は遠隔地間の交信を実現する魔道具であり[252]、作中でキーアイテムとなっている。
魔導のアビリティも発現しており魔法も一流である。全癒魔法は、どんな疲労や負傷でも全快にまで回復でき、ディックスとの死闘で負傷したベルを完治し[253]アイズに切り落とされたアステリオスの右腕を元通りに接合した[254]。蘇生魔法は死んだ者を蘇らせる奇跡の魔法だが、一度も成功したことがなかったのでフェルズは無駄な魔法と嘆いていたが、ウィーネの蘇生に初めて成功している[255]

豊饒の女主人編集

西のメインストリートに面する人気の酒場。女主人のミア・グランドが、オラリオの治安が悪かった時代にファミリアを脱退し、誰でも笑って酒が飲めるようにと一代で起ち上げた店[256]。本編1巻でウェイトレスのシルが街で偶然出会ったベルを店に誘い、従業員たちはベルと知り合う。従業員は全て女性で、ミアを「母さん」と呼んでおり、訳ありで腕っ節の強い娘が多い。女主人のミアはドワーフだがベルを上回る身長と数倍する横幅を誇り、フレイヤ・ファミリアの元団長でLv.6の実力者であり、半脱退の状態だがファミリアに籍を置いている。ウェイトレスのアーニャ・フローメルは思慮の足りない行動が目立つ少しお馬鹿な猫人で、豊饒の女主人の店員になった経緯は不明だが、Lv.4の元フレイヤ・ファミリアの冒険者で、絶縁状態だが副団長のアレンとは実の兄妹。ヒューマンのウェイトレスであるルノア・ファウストは素手での直接戦闘を得意とするLv.4の元賞金稼ぎで、猫人のウェイトレスであるクロエ・ロロは幻影魔法などの絡め手を得意とするLv.4の元暗殺者である[257][注 9]。『ファミリアクロニクルepisodeリュー』では、かつてルノアとクロエはリューを狙って仕事が被り、それが切っ掛けで店員になった事情が語られている。今ではお互いに仲が良く、アーニャ、ルノア、クロエは本編14巻で深層に落ちたリューを救出するために椿と共にダンジョンへ潜っている。
シル・フローヴァ
声 - 石上静香
本作のヒロインの一人。18歳のヒューマンの少女。作中のメインキャラの中では、唯一の一般市民。
豊饒の女主人のウェイトレス。ちゃっかりしているものの、基本的にドジッ子体質。知らない人と触れ合う事が趣味で、人を見ることが好き[258]。純朴そうな雰囲気であるが、人の心の機微に聡く、瞳を見ただけで人の思考を読み取る事ができ、アーニャやクロエはシルを「魔女」とぼやいており[259]、ロキは豊饒の女主人の中で最も警戒すべき人物と評している。
駆け出しの頃のベルと偶然に出会い、店にベルを招待する[260]。ベルに対して好意を抱いており、ちょくちょくベルに弁当を渡したりしている[261]。神のナイフを盗んだリリに厳しく釘を刺すなど、ベルのためなら普段とは違う顔を見せることがある。また、冒険者という危険な立場のベルを心配しているが[262]、ミノタウロスを倒してLv.2にランクアップした際は心から喜んでいた。フレイヤの置いていった魔導書[263]、客から貰ったアミュレットをベルに貸し与えたりすることがあり、それらがベルの窮地を脱することに役立っている。
貧民街育ちで、両親を知らない。ダイダロス通りで偶然マリアの孤児院を見掛けてからは、たまに店を休んで孤児院の子供たちの世話に赴いている。
リュー・リオン
声 - 早見沙織
本作のヒロインの一人で[8]、『ファミリアクロニクルepisodeリュー』の主人公[264]。アストレアの眷属。薄緑の髪のエルフの女性。21歳。ステイタスはLv.4。
豊饒の女主人に住み込みで働いているウェイトレスであり、同僚であるシルとの縁で駆け出しの頃のベルと出会い[265]、元冒険者の経験を踏まえてベルにアドバイスをしている[266]。また、シルのベルへの想いを応援し、将来の伴侶と勝手に定めており[267]、この頃は自分よりシルを優先するようにと常にベルに言い聞かせている。
謹厳で実直な性格であり、口調も厳しめだが、気を許した相手には若干柔らかい態度になる。料理の腕は、からっきし駄目である。エルフの性癖の通り、基本的に他者との肌の接触を極端に嫌うが、これまでベルとシルとアリーゼの三人だけは触れることができている[268]
戦闘では、すでに冒険者を引退しているとはいえ、Lv.4の腕前は未だ健在であり、疾走系スキルを活かした直接戦闘の技術が高く、風の広域攻撃魔法を洗練された平行詠唱で使いこなし、回復魔法も有するオールラウンダーである。そのため、ヘスティア・ファミリアやヘルメス・ファミリアの助っ人して、何度もかり出されている。
かつてアストレア・ファミリアの団員だったが、本編開始の5年前に闇派閥の罠により彼女を除く全団員が殺され、その復讐心から多くの闇派閥を血祭りにした結果[注 10]、冒険者の地位は剥奪され、ギルドのブラックリストに載ることになった。復讐を果たして力尽きて倒れ伏していたところをシルに拾われ、豊饒の女主人で働くことになる[270]。シルとの出会いにより、新たな生きる目的を見出すが、後悔と憎しみ自体は続いており、全滅した仲間たちの装備などを墓石の代わりとして、18階層に墓を作り、定期的に墓参りに行っている[271]
クノッソス攻略戦に参加するヘルメス・ファミリアに同行した際、闇派閥の生き残りであるジュラの罠に嵌り、ベルと二人で瀕死の状態で深層に落とされてしまう。深層の安全地帯で、ベルに心の内を語り、ベルと体を温め合うことで、彼を意識するようになる。ベルの言葉と夢で見たアリーゼたちの言葉から勇気を得て、ベルと共に帰還する希望が勝り、ジャガーノートに対するトラウマを克服し、これを打倒する。深層からの脱出後、ベルの顔をまともに直視できないほどに彼を意識するようになる[272]。また、ギルドから疾風は死亡したとの公式発表が行われ、事実上ブラックリストから解除されている。
二つ名は疾風

異端児編集

自らを異端児(ゼノス)と称する理知を備えたモンスター。人間の言葉を理解し話す者もおり、高い知性や心を持っている[273]。通常のモンスターからも敵として認識されるので、生き残っている者は40体ほどである[274]ウラノスによって保護され、その代わりにダンジョン内の問題を秘密裏に解決している[275]。ダンジョン内の安全な「隠れ里」を拠点として、冒険者が落とした武器を装備し、ダンジョンを巡回しつつ同胞を探しており、アステリオスを除く全員に共通して地上や人類に対する強烈な憧憬を持ち、いつか地上に出ることを夢見ている[276]。本編10巻でイケロス・ファミリアによるウィーネの拉致と仲間たちの虐殺により暴走し、地上を巻き込んだ事件に発展する。全てを失う覚悟で自分たちを救おうとしたベルの決意と覚悟が異端児たちの心に大きな影響を与え、その後もヘスティア・ファミリアと親交が続き、ウラノスとロキ・ファミリアの協力関係が構築された後には、クノッソス攻略についてロキ・ファミリアとも連携している。
ウィーネ
声 - 日高里菜[277]
本作のヒロインの一人。竜女(ヴィーヴル)の異端児。青銀の髪に琥珀色の瞳をもち、蛇のような下半身をしている通常の竜女とは違って、人と同じように足が生えた姿をしている[278]。ステイタスは推定Lv.2以上。
ベルが初めて出会った異端児であり[279]、「竈火の館」に保護されて生活を共にし、ベルや春姫を始めとしてファミリア全員に心を許している[280]ディックスの企みにより捕らえられ、額の紅石を抜かれて暴走して地上に出現する。全てを失う覚悟で自分を救おうとしたベルに感謝と好意を伝えて命を失うが、フェルズの魔法により奇跡的に蘇る[255]。不安で寂しかった自分を何度も救ってくれたベルの優しさと強さに感化され、怖がられることを覚悟で子供を助けたり、ベルを助けるために自らアイズと対峙したりする程の強さを身につける[281]
本編14巻では、深層に落とされたベルを救出するためにリドたちに同行し、ヘスティア・ファミリアの面々と再会した。クノッソス攻略戦にも、地上への恩返しのために自ら参加し、五感の鋭さを活かした違和感の察知が重宝されている[282]
リド
赤緋色の鱗と雄黄の瞳が特徴的な蜥蜴人(リザードマン)。異端児の最初期からのメンバーであり、古株の木竜のグリューが巨体で気軽に動けない代わりにリーダーを務めている。
気さくな性格であり、本編9巻で、20階層の「隠れ里」でベルたちと出会い、ベルのことを「ベルっち」と呼び、歓迎している[283]。本編10巻でディックスたちによる同胞の惨殺により異端児たちが暴走した際には、最後まで暴走を止めようとしたが、自分も怒りを抑えきれず、討伐隊に紛れて会いに来たベルを巻き込まないように追い返そうとした[284]。クノッソスに誘い込まれた後、ディックスの呪詛に苦しめられたが、ベルの言葉に感動して自力で呪詛の効果を打ち破っている[285]。本編14巻では、フェルズからベルたちの危機を知らされ、異端児の半数と共に深層へ向かい、37階層でベルとリューを救助した。外伝11巻のクノッソス戦では、眼黽の簡易苗花を潰し、クノッソス内部のモンスターの供給を絶ち[282]、外伝12巻では精霊の分身と対峙している。
レイ
金色の翼の歌人鳥(セイレーン)の異端児。異端児の最初期からのメンバー[286]。毛先が青みがかったくすんだ金髪と青い瞳が特徴で、美しい相貌をしている。一部は片言だが人の言葉は喋ることができる。本編9巻で、ダンジョン19階層でベルとヴェルフの前に現れ、人とモンスターの共生ができるかを問い、自らの願いを伝えた上で2人に何かを感じたのか「期待している」と言い残してその場を去った[287]
美しいその歌声は一部の冒険者たちの間で噂になっており、その歌声の出所を突き止めるために冒険者依頼が発注されるほど[288]。夢は日の光を浴びて空を羽ばたくことと、両腕が翼であるため、抱きしめることのできない翼の代わりに愛する人に抱きしめられることであり、その思いをベルたちに語っている。
外伝10巻でロキ・ファミリアのアリシアの危機に対して身を挺して庇い、外伝11巻のクノッソス攻略戦に参加し、反響定位でクノッソス内部の複雑な構造を把握することで高速侵攻の要となり[282]精霊の分身の緑肉に飲み込まれそうになったフィンを危機一髪で助け[289]、人間に対する友愛を行動で示している。外伝12巻ではロキ・ファミリアの本拠に匿われることとなり、フィンを救ったことについてティオネから誠心誠意、感謝される[290]。ロキやアリシアとも交流を果たし、クノッソスでの最終戦では、フィンの指示でベルをニーズホッグのいる場所に届けている。
アステリオス
黒い猛牛(ミノタウロス[注 11]の異端児。異端児の新参者であり、作中では異端児の中で最強と描かれており[286]、オラリオを代表する冒険者たちを悉く払いのけ、その実力はLv.7に匹敵する[注 12]
作者の大森は本作の着想からしてミノタウロスに特別な位置付けを与えており[294]、ベルの好敵手を設定するにあたってはミノタウロスしかないと考え、彼を第三部の猛牛(ヒロイン)と位置付けている[295]
ベルが駆け出しの頃に戦って討ち取った片角のミノタウロスの記憶を持っており、ベルとの再戦が夢であり、憧憬である[296]。地上に残った異端児たちの帰還戦においてベルとの再会を果たし、自身の想いを伝えて再戦を申し込む。フレイヤ・ファミリアがロキ・ファミリアを含めた冒険者たちの介入を抑えた事で、ベルとの戦闘に全霊を捧げることができ、瀕死で隻腕の状態ながら、ベルの英雄願望による一撃を粉砕してベルに勝利[297]、ベルに次回の闘争を告げ、フェルズに右腕を元通りに治療してもらった後、修行のためにダンジョン深層へ向う[254]
外伝12巻のクノッソスでの最終戦では、フェルズの指示で深層まで迎えに来たグロスと共に参戦し、ベルの英雄願望による大鐘楼の音が鳴り響いた際には興奮して咆哮するが、リドたちの必死の説得により、ベルの下へ向かうのを思い留まり、精霊の分身を討ち取った。
名前の由来は、前世の最期に見たベルのファイアボルト(雷光)[298]
マリィ
人魚(マーメイド)の異端児。下半身が魚であるため、ダンジョン下層の「水の迷都」から離れられず留守番をしている。普段からリドたちが出かけている間は一人なため、初対面にもかかわらず優しく接してくれたベルには好感を抱いている。生まれ落ちたばかりでもないのに言動が幼く、リドたちと異なり好奇心旺盛で、ベルはマリィから精霊のような印象を受ける[299]。異端児ではない人魚と同様に歌などを使ってモンスターを魅了することもできるが[300]、最大の強みはユニコーンの角と並ぶ類稀な回復能力であり[299]、たとえ体の一部が切断された場合でさえもマリィの生き血により元通りに接続して再生する。水の中であれば他のモンスターに追随を許さない速度を誇るが、人魚という種族自体の戦闘スタイルやマリィ自身の性格もあり、基本的に戦闘は苦手[301]。また、水の中であっても強力なモンスターの存在は察知できるらしく、ジャガーノートをはじめとしたモンスターの誕生などもいち早く気付いている。

その他のファミリア・組織編集

ガネーシャ・ファミリア編集

男神ガネーシャが運営する大手のファミリア。本拠は「アイアム・ガネーシャ」。エンブレムは象の顔。Lv.5の団長シャクティ・ヴァルマをはじめとして上級冒険者をオラリオで最も多く抱えており、戦力はロキ・ファミリアやフレイヤ・ファミリアにも劣らない。腕の良いモンスターの調教師を多数抱え、観客の前でモンスターを調教するギルド公認の祭典である怪物祭(モンスターフィリア)を主催・運営している。
主神のガネーシャは、自身を群衆の主(ガネーシャ)と標榜しており、その名の通り神々の中でも特に人間たちへの愛が深い。常に顔の上半分を覆う象の仮面を装着しており、大抵の場合、会話の一言目は「俺がガネーシャだ!」である。ファミリアの蓄えを大量に使った本拠の建物は、あぐらをかいた巨大な自分の像(しかも入り口は股間)であり[302]、とにかく変神として有名である。ただし、好漢としても有名であり、ファミリアの勢力も他を圧倒しているため、ギルドからも協力体制の構築を要請され、オラリオの治安維持を担っている。ウラノスからも信頼されており、直接に異端児たちの存在を知らされている数少ない人物で、異端児について全面的に協力体制にあり、怪物祭も異端児たちとの将来の融和を想定して実施している[213]。ただし、全ての団員が異端児に対して歩み寄れないとも理解しており、現状では団長のシャクティにのみ異端児の存在を明かしている。人々と異端児が理解し合える時代を目指しており、そのような時代にはネオ・ガネーシャとなることも決意している[303]

ソーマ・ファミリア編集

男神ソーマが趣味である神酒ソーマを造ることだけを目的として作ったファミリア[304]。エンブレムは三日月に杯で、Lv.3以上の冒険者はいないが、神酒に魅せられて多数の冒険者が集まったため団員数が非常に多い。
主神のソーマは、神酒造りにしか興味がなく、他の神々との親交も全くなく[305]、ファミリアの運営にも全く興味がなかった[304]。酒造りの資金のためにファミリアを設立したが、団員たちは我先に報償の神酒を得るために他者を蹴落とす荒くれ者と化していた。ソーマは神酒に溺れてしまう自らの眷族たちに失望していたが何も対処せず、エイナの告発によりギルドから警告を受けて、唯一の生き甲斐である酒造りを禁止され、一時は自室の隅で膝を抱え、完全な無気力状態に陥ってしまう。ヘスティア・ファミリアの戦争遊戯の時、リリルカに「神酒を飲んでも溺れなければ耳を貸す」と試練を与え、神酒の誘惑に打ち勝ったリリルカに心を動かされる。棚に飾ってあった酒瓶を木箱に積め、ファミリアの状況は少しずつだが改善してゆく[306]
外伝11巻では、ソーマはロキに付着していた神酒の僅かな香りを嗅ぎ付け、神酒が葡萄酒であることを示唆する[307]。ロキに同行してディオニュソス・ファミリアの本拠へ赴き、その匂いで突き止めたワインセラーにおいて、自身が作る神酒よりも極まっており、この神酒なら神さえも完全に酔わせられると語る[307]
リリルカ・アーデ

ディアンケヒト・ファミリア編集

男神ディアンケヒトが運営する大手の医療系ファミリア。ディアンケヒトは、腕は確かだが性格が悪く、足元を見た依頼を発注するなど意地が悪いことで有名で、同じ医療系ファミリアであるミアハとは犬猿の仲。ポーションの販売、原材料の買取りなど、ロキ・ファミリアをはじめ、多くの冒険者と取引がある。眷属の一人であるアミッド・テアサナーレは、白銀の長髪の美少女で、頭が良く、優しい気性で沈着冷静なLv.2のヒューマンの女性であり、オラリオ最高の治療師(ヒーラー)と評されている[308]リヴェリアでさえ治癒能力では太刀打ちできず、支援ではなく攻勢に作用する希有な治療師[308]。アミッドの全癒魔法は、魔法円[注 13]の中にいる者の治癒、体力回復、状態異常と呪詛の解除など、ありとあらゆる傷や異常を全て完全に回復するオラリオ最強の治癒魔法である[308]。発展アビリティである神秘も有しており、外伝ではバルカの強力な呪道具(カースウェポン)で傷付いたアマゾネスたちの治療をしながら、その呪詛に対抗するための秘薬を作り出している。クノッソス攻略戦には2度参加し[219]、規格外の後衛として戦線を支えている[309]。また、本編ではジャガーノートとの戦闘で壊滅したベルの左腕を作り直す[310]。その後、クノッソス攻略で無理をしたベルを大叱咤し、加工超硬金属製のギプスで左腕を完全固定し、治癒に専念させている[311]

ラキア王国編集

ラキア王国はオラリオの西部に位置し、緑豊かで肥沃な大地を有し、王都には巨大な王城と城下町が存在する豊かな国だが、他国や他都市に戦争を仕掛けている軍事国家でもある[312]。男神アレスを一柱の神として信仰している国家系ファミリアであり[312]、アレスの神意で歴代の王が選ばれており、王が派閥の団長を兼ねる君主制の国家。60万を超える全ての兵士や軍人は神の恩恵を授かっている眷族兼戦闘員であるが、ダンジョンが無いためにステイタスが低い[312]ヘスティア・ファミリアヴェルフの出身国である。
主神のアレスは、 獅子のような光り輝く金髪に、精悍で逞しい美丈夫の容貌をもつ闘神[313]。頭まで筋肉と称されるほど猪突猛進な性格であり、建国前から所かまわず戦争を仕掛けているため、第一王子であり副団長でもあるマリウス・ウィクトリクス・ラキアをはじめとする配下の将軍や副官たちを振り回して苦労させている[223]
かつては大量のクロッゾの魔剣を配備し、圧倒的な魔剣の力で連戦連勝をしていたが、精霊やエルフがいる森まで焼き払ったために精霊の怒りを買い[314]、戦争に使われていた魔剣は悉く破壊され、一気に連敗を喫する。これまでオラリオにも幾度となく侵攻していたが、眷属たちのステイタスの差により全て惨敗している[315]。本編8巻では、6度目のオラリオ侵攻を行うが[316]ロキ・ファミリアフレイヤ・ファミリアに軽くあしらわれる。侵攻の真の狙いはクロッゾの魔剣を作ることができるヴェルフの確保であり、ヴェルフを取り戻すためにヘスティアを誘拐する。それを知ったロキはアイズを救出に向かわせ、アレスはオラリオの援軍に捕縛される。捕虜になった眷属たちのステイタスの放棄と多大な賠償をすることを条件に全員が解放され、アレスたちは故郷に戻っていった[317]

テルスキュラ編集

テルスキュラはオラリオからずっと離れた東南にある半島に位置した海と断崖絶壁に囲まれた陸の孤島であり、原則、男子禁制でアマゾネスしかいないためアマゾネスの聖地と呼ばれている[139]。女神カーリーが治める国家系ファミリアであり、眷属たちは互いに殺し合って研鑽を積むことで真の戦士を目指している[318]。ダンジョンは無いが眷属たちのステイタスは高く、団長を務めるアルガナ・カリフバーチェ・カリフの姉妹はLv.6に達している[139]ロキ・ファミリアのヒリュテ姉妹(ティオネティオナ)の出身国である[139]
主神のカーリーは赤い髪と褐色の肌で、骸骨の首飾りと牙を生やした仮面を身に着けた幼女のような外見で[319]、闘争と殺戮こそが子供たちの真理であるという考えの女神である[320]。アルガナは蛇のような印象を与えるアマゾネスで[321]、カーリーに本質が近く、二つ名の習わしが無いにも拘わらず女神の分身(カーリマー)の異名を持っており、かつて凄惨なやり方でティオネに戦い方を教え、ティオネはアルガナに対して恐怖とそれ以上の怒りを持つようになった[148]。バーチェは顔の下半分をヴェールによって隠した砂色の髪のアマゾネスであり[322]、かつてティオナに戦い方を教えていたが、ティオナにせがまれて英雄譚を読み聞かせ、それによりティオナは天真爛漫さを維持していた[149]
外伝6巻で、フレイヤを打倒するためにイシュタルから秘密裏に呼び出され、港町メレンでロキ・ファミリアと対峙する。カーリーはカリフ姉妹とヒリュテ姉妹の儀式を望み、神威を隠してレフィーヤを誘拐し[323]、ティオネとティオナが儀式に臨むように仕向けている[324]。アルガナとティオネの儀式では決着が着く直前にフィンの介入によって戦いは終了し[325]、バーチェは姉に対する恐怖を克服するためにティオナを殺すと決意していたが、バーチェとティオナの儀式では最後まで笑顔を絶やさなかったティオナにバーチェは倒される[326]。バーチェとティオナとの対決を観戦していたカーリーは、ロキ・ファミリアに捕縛され[326]、アルガナはアマゾネスの習性の通り、自身を倒したフィンに惚れ、腑抜けになった姉に恐怖する必要がなくなったバーチェは真の戦士になる意味を失っている[327]。外伝12巻のクノッソスでの最終戦では、ヘルメスからの誘いを受けて援軍として参戦し、アルガナはティオネと、バーチェはティオナと精霊の分身に対して共闘している。

その他人物編集

モルド・ラトロー
声 - 相馬康一
オグマ・ファミリアに属する、ヒューマンの平凡な上級冒険者。35歳。ステイタスはLv.2。
ベルとの出会いは最悪な形に近く、豊饒の女主人で駆け出しのベルにやっかんで絡むが、リューたちに叩きのめされて追い出された[328]。早々に18階層に到達したベルに焦りと嫉妬を抱いていたところを、ヘルメスに唆されてベルを痛めつける悪巧みを企て[329]、ヘルメスから受け取った漆黒兜によりヘスティアを人質に透明状態でベルを一方的にいたぶるが、直ぐに対応されて漆黒兜を破壊され、神威を解放したヘスティアに怖気づいて逃げ出した[330]。その後、18階層に出現した漆黒のゴライアスとの戦いで窮地をベルに助けられ[331]、階層主に果敢に立ち向かうベルたちの姿を見て考えを改め、周囲の冒険者たちを奮い立たせて共に立ち向かった[332]。階層主との戦いが終わった後もベルには好意的な印象を抱いており、度々登場してはベルに味方する立ち位置にいる。
アンナ・クレーズ
『ファミリアクロニクルepisodeリュー』に登場する美しいヒューマンの街娘で、オラリオに滞在する男神たちから度々求婚されるほどの美貌の持ち主[333]。その美貌に目をつけたテッドの差し金で父が多額の借金を背負わされ、担保として交易所に連れて行かれた末にテッドの愛人にさせられる。「エルドラド・リゾート」に潜入したリューたちによって救出され、男装していたリューに恋心を抱いてしまい、別れ際にリューに告白しそうになったところで男装を解いたリューが女性であったことを知って衝撃を受ける。呆然としたままリューが手配していた馬車に乗り、母の待つ場所へ送り届けられた。

消滅したファミリア・組織編集

アポロン・ファミリア編集

本編6巻でヘスティア・ファミリアが対峙した男神アポロンが運営する探索系のファミリア。エンブレムは太陽に弓矢。アポロンが見初めた者たちが数多く所属しており、美男美女が多い。
主神のアポロンは、月桂樹の冠を被った金髪の美男子で、1度見初めた相手は絶対に手に入れようとする執念深い性格で、茶髪で色白な長身の美青年であるファミリアの団長ヒュアキントス・クリオをはじめ、見初めた相手は女性よりも男性の方が多い。天界にいたころにはヘスティアにも求愛しており、彼女からは苦手意識を持たれている[334]。恋多き神であるため、他の神からは悲恋(ファルス)と渾名を付けられて笑いものにされている[335]
アポロンは最短でランクアップを果たしたベルを見初め、ソーマ・ファミリアと極秘に手を結び[336]、卑劣な手段を用いてベルとヘスティアを追い詰めて戦争遊戯の開催に持ち込ませた[337]。戦争遊戯では、Lv.3のヒュアキントスがLv.2のベルと一騎打ちとなり、ベルから渾身の拳を頬に受けて敗北し[338]、戦争遊戯の終了後、アポロンはヘスティアに許しを請うたが、今までの行いに怒り狂う彼女に聞き入れられず、本拠を含めた全財産を没収され、団員のステイタスを改宗可能な状態にしてファミリアを解散し、自身はオラリオから永久追放された[306]。ヒュアキントスをはじめとする団員の一部は、オラリオから追放されたアポロンを追い、ギルドの戦力流出禁止令を無視してオラリオを去った[306]
ダフネ・ラウロス
カサンドラ・イリオン

イシュタル・ファミリア編集

本編7巻でヘスティア・ファミリアが対峙した女神イシュタルが運営する娼館ファミリア。等級はA。本拠は「女主の神娼殿(ベーレト・バビリ)」。エンブレムは娼婦。オラリオの南にある歓楽街を牛耳っており、莫大な利益を上げていた[339]。構成員の大半を、戦闘娼婦のアマゾネスたちが占めていた。
主神のイシュタルは、黒髪を編み込んだ褐色の肌を有する性愛の神であり[340]、自身と同じ美の神であるフレイヤを尋常でないほど憎んでいた。本格的にフレイヤを打倒するために、春姫殺生石を使った団員の強化のための儀式を計画し、テルスキュラを味方に付け、闇派閥とも手を結び精霊の分身の準備も進めていた[341]。団長のフリュネ・ジャミールはLv.5のアマゾネスであり、おかっぱ頭の2M(メドル)[注 4]を超える巨女の戦闘娼婦。大きな目と裂けた口、短い手足の割りに顔と胴体がずんぐりと太った人間離れな体格をしている。笑い方は「ゲゲゲッ」[342]で同じ派閥の団員たちからヒキガエルと蔑まれたりしている。外伝6巻では、テルスキュラの依頼に基づき、春姫の魔法でランクアップした状態でアイズと戦ったが、魔法を使わない剣技のみで対応したアイズに敵わず[343]、さらに月光の下で獣化したベートロログ湖まで蹴り飛ばされた[344]。この時、ベートに一撃で倒されたアマゾネスの少女レナ・タリーは、アマゾネスの性癖に従って彼に惚れ、外伝8巻でベートの前に現れて以降、ベートに求婚を繰り返している。
本編7巻でイシュタルはヘルメスを尋問してフレイヤがベルに執心していると知り、彼女より先にベルを我が物にしようとするが、捕らえたベルには魅了が効かず、戦慄と屈辱を抱く[345]。ベルに手を出したことがフレイヤの逆鱗に触れ、フレイヤを打倒するための準備が完了する前に、フレイヤ・ファミリアから急襲される。フリュネはフレイヤを侮辱したことでオッタルの怒りを買い、再起不能になるほどの恐怖を叩き込まれ、イシュタルはフレイヤに美しさという自分の矜持すら砕かれて天界へ強制送還され[346]、イシュタル・ファミリアは、歓楽街と共に壊滅した。
アイシャ・ベルカ
サンジョウノ・春姫

イケロス・ファミリア編集

本編9巻と10巻でヘスティア・ファミリアが対峙した男神イケロスが運営するファミリア。エンブレムは翼の旅行帽と靴(サンダル)であり、クノッソスを根城にしていた。異端児たちを捕まえては怪物趣味の貴族たちに売り飛ばしていた無法者の狩猟者集団である。団長のディックス・ペルディクスが19階層で取り逃がしたウィーネを確保するために[347]、24階層で多数の異端児を惨殺してウィーネを攫ったため[348]リヴィラの街と地上を巻き込んだ異端児たちの動乱に発展した[349]
主神のイケロスは、紺色の髪と瞳、褐色肌に黒を基調とした衣装を纏い、常に卑屈そうな眼差しに軽薄そうな笑みを浮かべた神物[347]。ディックスから顎でこき使われ、眷属達の悪行も把握していたが、ディックスの狂気を獣の夢として面白がり、それで良しとしていた[350]。左の瞳が赤い煙水晶のゴーグルを掛けたディックスはLv.5であり、奇人ダイダロスの子孫でタナトス・ファミリアのバルカの弟である。先祖代々のダイダロス一族の呪縛を自覚しているが[351]、異端児を痛めつけることに一族の狂気を越える欲望を見出し、異端児を捕らえては拷問して弱らせて、貴族たちに密輸することでクノッソス完成のための資金集めと自身の生き甲斐を両立していた[352]。初見ではほぼ回避できない超短文詠唱で広範囲に幻惑と錯乱をもたらす呪詛を有し[353]、外伝7巻のクノッソス戦ではベートを含むロキ・ファミリアの団員に使用し[354]、本編10巻ではクノッソスに誘い込んだリドたちに使用して、同士討ちをさせている。
イケロスは異端児による動乱を鑑賞するために身を隠していたが、ヘルメスに見つかって全てを語り[350]ガレスに捕らわれそうになったフェルズを逃がすためにヘルメスの取引材料にされ[355]、ロキ・ファミリアに闇派閥との協力関係を自白するが、エニュオの計画に関与していないことが明らかとなり[356]、ギルドに身柄を引き渡された[357]。クノッソスでリドたちとベルに追い詰められたディックスは、怪物と化したウィーネに呪詛を放って地上に誘導し、自身はクノッソス内部に逃げ込むが、最期にはアステリオスの一撃を喰らって死亡した[358]。他の眷族たちも異端児たちに皆殺しにされ、唯一生き残ったイケロスはオラリオから永久追放の処分となり、本編10巻でファミリアは消滅した[357]

タナトス・ファミリア編集

外伝『ソード・オラトリア』において、ロキ・ファミリアをはじめとしたオラリオの冒険者たちと敵対したファミリア。クノッソスを拠点とし、男神タナトス闇派閥の残党を束ね、その幹部のヴァレッタ・グレーデバルカ・ペルディクスと共に、エニュオ怪人たちと手を組んでオラリオの破壊を企んでいた[359]
主神のタナトスは、天界では死を司る神であり、人間は昔のように頻繁に死んだ方が良いと考えており、その眷属たちは現世で不可能な願いを死後の転生により叶うと信じさせられ、死を全く恐れずに自爆覚悟で戦う死兵と化していた[360]。本編開始の8年前、幼少期のアイズに宿る黒い炎を見抜いたタナトスは、ダンジョン12階層で顔を隠してアイズを闇派閥に勧誘する。アイズの取り込みには失敗するが、この事件が穢れた精霊にアイズの存在に気付かせる切っ掛けとなり[361]、エニュオによる動乱を具体化することに繋がっている[362]。古くからの闇派閥の女幹部でLv.5のヴァレッタは、ギルドによる追求から逃れるために仲間のオリヴァスらを唆して27階層の悪夢を画策し、大量の犠牲者を隠れ蓑にして死んだふりをしていた悪党である[363]。もう一人の幹部でLv.4のバルカは奇人ダイダロスの子孫であり、イケロス・ファミリアのディックスの兄である。ディックスとは逆にダイダロスの呪縛に囚われ、クノッソスの完成以外には一切の興味がない人物である。レアアビリティ神秘を有する呪術師(ヘクサー)でもあり、バルカが作製した武器は、傷が癒えない呪いがかけられており[注 14]、ディックスの他、ヴァレッタと暗殺者たちにも供給されていた。
外伝7巻でバルカはクノッソスの罠を駆使してロキ・ファミリアを迎え撃ち、ヴァレッタは因縁のあるフィンを口汚く罵り、ロキ・ファミリアのリーネをはじめとする団員たちを殺害する。外伝8巻でヴァレッタは自身の結界魔法を含めて周到に準備した罠にベートをおびき出して殺そうとしたが、ベートが解禁した魔法により返り討ちに遭い、部下と共に焼き尽くされて死亡した。外伝11巻で、フィンたちに追い詰められたバルカは、自身が作った呪道具の短剣で自らを数回刺し、宝玉の胎児を自身に融合させて異形の怪物へと変貌し、超強力な呪詛を巻き散らしてフィンたちを苦しめたが[364]アミッドの全癒魔法による解呪により、全ての呪縛から解放され、生きる意味を失って死亡した[309]。外伝11巻で精霊の分身の緑肉に飲み込まれて闇派閥の残党である眷族たちは全滅し、主神のタナトスもエニュオに道具として利用された意趣返しとして自らに短剣を突き刺して天界へ強制送還され[365]、タナトス・ファミリアは消滅した。

アストレア・ファミリア編集

本編14巻で危機に陥ったリューの回想の中で登場し、リューの中に正義と希望が残っていることを伝え、リューにトラウマであるジャガーノートに立ち向かう勇気を与えている。
かつて正義と秩序を司る女神アストレアが運営していた探索系ファミリア。等級はBで、本拠は「星屑の庭」。エンブレムは正義の剣と翼[366]。構成員は1一人で、全員が女性で第2級冒険者だった[367][368]ガネーシャ・ファミリアと共にオラリオの秩序を乱す者を取り締まる役割を担っていたため、オラリオに住む市民から慕われていた[366]
団長のアリーゼ・ローヴェルは、自らを清く完璧と自賛する、赤い髪をしたLv.4のヒューマンの少女で、オラリオにやってきたばかりのリューをファミリアへ誘って入団させた張本人[369]。リュー曰く「尊敬する人物」であり、快活で美しく、いつでも前を向いて誰にも分け隔てなく接する優しさを持っている[367]。団員には、極東出身で黒い長髪をしたLv.4のヒューマンの少女であり、理想を嫌う現実主義者のゴジョウノ・輝夜、桃色の髪をショートカットにしたLv.3の小人族であり、嘘の見抜き方や強請りに基づいた交渉術やギャンブルの必勝法に長けたライラなど、一見、正義の派閥らしからぬ者たちも所属していたが、アストレアとアリーゼの下、オラリオの暗黒期を終わらせ、安寧をもたらすために団結していた[370]
本編開始の5年前に、敵対していたルドラ・ファミリアの罠により現れたジャガーノートに殆どの団員が瞬殺され[371]、辛うじて生き残ったアリーゼは輝夜とライラの犠牲を覚悟した作戦を決行し、最期は自分の身と引換えにジャガーノートの装甲殻を破壊し、リューに魔法を放たせて自身を含めてジャガーノートを消滅させることでリューを救った[269]。主神のアストレアは生き残ったリューの説得によりオラリオの外へ逃亡し存命しているが、リュー以外の団員が全滅したことでファミリアは事実上消滅した[269]
リュー・リオン

ディオニュソス・ファミリア編集

男神ディオニュソスが運営する中堅クラス規模のファミリア。外伝『ソード・オラトリア』において、オラリオを守る立場として、闇派閥怪人、都市の破壊者であるエニュオと敵対する。
主神のディオニュソスは、貴公子然とした様相で上品さと優雅さを兼ね備え、オラリオの住民に敬われており、特に女性には人気がある酒神である[372]。外伝1巻の神会でロキと顔を合わせ、外伝2巻でダイダロス通りの旧地下水路を調査していたロキたちと団長のフィルヴィス・シャリアと共に対面し、極彩色のモンスターに殺害された自身の眷属の敵討ちと称し、ロキ・ファミリアに近づいている。外伝3巻で24階層の食料庫に向かうレフィーヤベートのパーティーにフィルヴィスを同行させることでロキの信頼を得て、ヘルメスと共に派閥同盟を組んでいる。フィルヴィスはファミリアで唯一のLv.3であり、赤緋の瞳に白い肌で濡れ羽色の長髪を有する美しいエルフの少女だが[373]、6年前の27階層の悪夢で一人だけ生き残った後も、参加したパーティが四度とも彼女を除いて全滅したために死妖精(バンシーとの悪名で呼ばれ[374][注 15]、副団長のアウラをはじめとする団員と冒険者たちから忌み嫌われていた。そのため、他者に対して気を許さず、排他的な振る舞いや言動が多かったが[375]、外伝3巻で24階層の食料庫に向かうレフィーヤと出会い、強引に親交を深めようとするレフィーヤに根負けして、次第に心を開くようになる[376]。上級中衛職である魔法剣士であり、攻撃と防御の超短文魔法による並行詠唱を得意としており、外伝4巻で深層の遠征に赴くレフィーヤに並行詠唱を指導し、自身の障壁魔法を授けている[377]
外伝11巻で、ディオニュソスは自ら進んでクノッソスの侵攻部隊に同行するが、エニュオと思われる神物に襲われて天界に強制送還された様子が眼晶を通じてロキへ伝えられた[378]。フィルヴィスはレフィーヤの眼前でエインに首をへし折られた後、食人花に捕食され[379]、団員も精霊の分身の緑肉に飲み込まれて全て死亡した[380]。しかし、外伝12巻において、ディオニュソスこそが都市の破壊者エニュオであり、死亡したかに見えたフィルヴィスは分身魔法で分かれたエインの片割れであり、両者共に死を偽装していたことが明らかとなる。その後の顛末と真相はあらすじエニュオエインの項目を参照。

怪人編集

穢れた精霊により極彩色に輝く魔石を身体に埋め込まれた人間とモンスターの混合種[381]。モンスターの魔石を喰らい、力を高めることができる強化種であり、どんな傷でも自己再生する強力な治癒能力を有し[382]極彩色のモンスター精霊の分身に命令できる。外伝『ソード・オラトリア』において、穢れた精霊の意志に従う存在として、エニュオと呼ばれる神物、闇派閥の残党、暗殺者と利用し合う関係にある。外伝3巻で27階層の悪夢で死亡したと認識されていたオリヴァス・アクトが、怪人として蘇った姿を自ら晒し、オラリオを滅ぼすと宣言[383]、ロキ・ファミリアをはじめとしたオラリオ全体と敵対する。
レヴィス
声 - 大原さやか
赤い髪の女性。外伝2巻で初めて登場し、当初、素性が謎に包まれており、食人花を操っていたため、フィンは調教師だと考えていた[384]
外伝2巻では、リヴィラの街でLv.4のハシャーナを抵抗もさせずに殺害し[385]、ハシャーナが30階層から持ち去った緑色の宝玉を探していた。宝玉をハシャナーから受け取ったルルネと共にいたアイズと出会い、アイズを「アリア」と呼び[386]レフィーヤの援護を受けたLv.5のアイズを圧倒する。これ以降、アイズに対して強く執着してゆく。外伝3巻では、24階層の食料庫でLv.6となったアイズに圧倒されたため、怪人の仲間であるオリヴァスの魔石を喰らうことで能力を強化し、純粋な身体能力だけはアイズを上回るが[387]、アイズの渾身の袈裟斬りで深手を負わされる[388]。その後も大量の魔石を喰らうことで能力が強化され、外伝7巻のクノッソス戦では、フィンに深手を負わせ[389]、アイズに必殺の袈裟斬りを放し返した[390]。フィンから最も警戒すべき敵として認識され、外伝10巻ではリヴェリアの妖精部隊を追い詰めるが、エインの指示で追撃することなく撤退している。外伝11巻ではアイズを囮にした部隊と対峙し、侵攻部隊から遠ざけられている[391]
外伝12巻のクノッソス戦でスキル復讐姫を発動したアイズと対峙し、穢れた精霊を惰性で守る役割を含めて、この世の全てをくだらないと感じていたが、アイズとの対戦が愉快であり剣を交えることに夢中だったと語る。一対一でアイズと死力を尽くして戦い、最期には胸の極彩色の魔石を両断され、灰となって消滅した。
エイン
声 - 金元寿子
紫紺の外套に両手にメタルグローブを装着する仮面の怪人。
24階層の食料庫において、アイズを追ってきたレフィーヤたち、これに同行したフィルヴィスの眼前に、オリヴァスと共に現れる[392]。その後も、謎の怪人として、度々登場し、53階層でフィンたちを襲撃したり[393]、18階層でリューに捕らえられた闇派閥の口封じをしたり[394]、エニュオとの連絡役として闇派閥やレヴィスと絡んだりしている[395]
外伝12巻でその正体が明らかとなり、エインは27階層の悪夢において穢れた精霊の分身によって極彩色の魔石を埋め込まれ、怪人となったフィルヴィスであり[396]、分身魔法によって、ディオニュソスの眷属としてのフィルヴィス役と、仮面を被った怪人役のエインに分かれていた[397]
怪人となった当初、汚れた自分が許せず、何度も死のうとしたが、怪人の自己再生力によりそれも叶わず[397]、汚れた自分を愛していると語るディオニュソスに救われ、ディオニュソスの願いを共にかなえることが生きる目的となった[398]。しかし、24階層の食料庫へ向かう道中で、レフィーヤから汚れておらず美しいと告げられ[399]、その直後に27階層の悪夢の首謀者の一人であり、仇敵であるオリヴァスと対峙する[400]。オリヴァスの生存をディオニュソスから知らされていなかったために驚愕し、この時からレフィーヤだけは死なないで欲しいという願いと、ディオニュソスに対する忠誠との間で苦心することになり、心が引き裂かれてゆく[401]
外伝7巻では、クノッソスの内部で分断されたレフィヤーとフィルヴィスはレヴィスから見逃され、エインが二人に見つかった振りをし、二人を安全に退路へ導いている[注 16]。外伝11巻では、精霊の分身による緑肉からレフィーヤを逃すために、食人花を率いてレフィーヤをクノッソスの門前へ誘導して自分に自分を殺させ[396]、レフィーヤの心を壊してでもクノッソスから遠ざけようとした[401]。しかし、外伝12巻で再起したレフィーヤに正体を突き付けられ、全てを認めて自身の心境を語り、分身魔法を解除し、レヴィスよりも強力な怪人としてレフィーヤたちと対峙する[401]。最期には、レフィーヤに胸の極彩色の魔石を砕かれて致命傷を負わされ、再び分身して、エインはディオニュソスの下へ向かい、ディオニュソスに抱かれながら消滅し[403]、フィルヴィスはレフィーヤに抱かれ[404]、最期にはレフィーヤに笑顔を浮かべながら消滅した[158]

都市の破壊者編集

エニュオ
外伝『ソード・オラトリア』において、オラリオの破壊を企む黒幕。エニュオとは神々の言葉で都市の破壊者という意味[405]
外伝3巻で謎の神物として初めて名前のみ登場するが[406]、実態は不明だった。その正体は、ディオニュソスであり、自身が作った神酒を飲んだ直後にグラスに映った自身の瞳を通して自己暗示をかけて、自分を正義の神だと思い込ませていたため、同盟を組んでいたロキヘルメスにもその偽りの姿を見抜けなかった[362]
その目的は、かつてモンスターに蹂躙された子供達の泣き叫ぶ時代「狂乱(オルギア)」の復活である。ディオニュソスはモンスターをダンジョンに閉じ込めたウラノスを恨んでおり[407]、ゼウスとヘラがオラリオから出奔した15年前から計画を描き始めた[408]。穢れた精霊の分身が6年前にアイズを求めて27階層に出現し、フィルヴィスを怪人化したことで穢れた精霊の存在に唯一気付き、自身の計画を実現するために怪人や闇派閥と手を結び、その代償として、アイズを狙う穢れた精霊の要求に応えるために、ロキ・ファミリアに近づいた[362]
神酒を使って、ダイダロス通りに住む貧窮を司る老婆の女神ペニアを利用し、自身の隠れ蓑として自身の眷属をペニアの眷属へ改宗させ、クノッソスで自身の死を偽装するために、ペニアを拘束して短剣で殺害した[409]。また、ディオニュソスの危うさに気がついたデメテルを黙らせるために、彼女の眷属をクノッソスへ誘拐し、数名の眷属たちを殺害してデメテルを脅迫して、自身の身代わりとして黒幕に仕立て上げた[410]。葡萄酒を持ち歩いたペニアが行方不明になっていること、何よりディオニュソスに対する恐いというヘスティアの印象がロキにエニュオの正体を確信させた[409]
綿密に計画を建てていたが、外伝12巻において、計画の最終段階で神の思惑を越える未完の英雄により阻止され[411]、ロキに叩きのめされて[412]、最期は駆けつけたフィルヴィスの分身体であるエインの消滅を見送り、自刃して天界に強制送還された[413]。これによりディオニュソス・ファミリアは完全に消滅した。

その他編集

ジュラ・ハルマー
ルドラ・ファミリアの眷属。猫人の男性冒険者で怪物趣味の志向をもつ調教師。
本編開始の5年前、敵対するアストレア・ファミリアを全滅させるために策を弄し、これによりジャガーノートを誕生させてしまい、二つのファミリアは壊滅するが、自身はなんとか生き延びる[371]。この時の圧倒的なジャガーノートの強さに魅せられてしまい、己の人生を全て捧げてもよいと思うほど陶酔してしまう[371]。その後、復讐のために本拠に襲撃してきたリューに右腕を斬り落とされたが、何とかクノッソスに逃げ込み、リューへの恐怖に苛まれつつもジャガーノートを自分の所有物にするために計画を練り続けていた。本編13巻において、一連のクノッソスでの騒動から、身を隠しきれないと悟ったジュラは計画を実行し、タークの協力を得て、再びジャガーノートを誕生させることに成功する。リューを罠に嵌めて、リューとベルにジャガーノートと対峙させ、弱ったところをクノッソスの魔道具で調教を試みるが、逆にジャガーノートの尾に胴を両断されて殺される。
ターク・スレッド
狼人の男性。甘い汁を吸いたいためジュラに従っている小悪党で、ステイタスはLv.2を自称しているが、真相は不明。本編13巻でリヴィラの街でリューに尋問されて放置されていたジャンを殺している。リューの仕業に見せかけた後、疾風に殺されたと騒ぎ立て、リヴィラの街による疾風の討伐隊に同行するが、ベルに怪しまれ、アイシャたちに見張られたことで本性を表す。ジュラの指示通りに水の迷都で大規模な破壊を引き起こし、ジャガーノート誕生の一因を担う。自分たちが引き起こした大規模破壊に加えて、アンフィス・バエナとアイシャたちとの死闘の影響で25階層が壊滅的な被害を受けたことで本格的な崩壊が起こり、水晶の雪崩に巻き込まれて死亡する。
テッド
『ファミリアクロニクルepisodeリュー』に登場するドワーフの男性。本物のテリー・セルバンティスがオラリオへ来る前に事故死したのを利用、自分がテリー・セルバンティスであると素性を偽り、オラリオ最大のカジノ「エルドラド・リゾート」を取り仕切った。気に入った女性がいると、その女性の親近者に賭けことを持ちかけて多大な借金を背負わせた上で、脅しをかけて女性を奪う手口で何人もの女性を妻として囲っていた[414]アンナを助けにきたリューとシルに正体を暴かれ、シルから後ろ盾として囁かれたフレイヤ・ファミリアの名前を聞いて戦意喪失、ガネーシャ・ファミリアに拘束された。

用語編集

組織関連編集

ファミリア
「神の眷族」の意で、下界に降りた神が恩恵と引き替えに、人々を集めて組織した集団[415]。ファミリアの主である神は主神と呼ばれ、主神の名を冠して呼ばれる。
探索(ダンジョン)系が最も多いが、商業系、製作系、医療系、果ては国家系なども存在する。規模や功績により、ギルドからIからSまで等級(ランク)付けされている[416]。等級が高くなるほど、ギルドからの月間徴税額も上がり、探索系の場合はD等級以上には遠征の強制任務(ミッション)が課せられる。一部では眷族のレベルアップを報告せず、下位ランクに留まる違法ファミリアも存在している[417]
以下、個別のファミリアについて説明する。主要なファミリアについては、主な登場人物の各ファミリアを参照のこと。
ゼウス・ファミリア
神々が降臨した千年前から、つい15年前までオラリオ最強を誇った探索系ファミリアの一つ。本編の15年前、三大冒険者依頼のモンスターである黒竜に敗れて主力団員が全滅し、ゼウスは当時対立していたロキフレイヤにオラリオから追放されて姿を消した[418]。主神のゼウスは、ベルの回想で語られる祖父の正体であるが、ベル自身は育ての祖父がゼウスであることや、今も存命であることを知らない。ヘルメスと親交があり、ヘルメスがベルに興味を持つ切っ掛けとなる[209]
ヘラ・ファミリア
15年前までゼウス・ファミリアと双璧を成したオラリオ最強のファミリア。黒竜に敗れ、ゼウス・ファミリアと共に主力団員が全滅し、ヘラはオラリオから追放されている[418]。主神のヘラは、ヘルメスから「ヤンデレ」と評され[418]、ロキからは「最強最悪、超絶残虐破壊衝動女」と評されている[63]
ポセイドン・ファミリア
大海原で活躍している大派閥。かつては港町メレンを本拠地にしていたが、ゼウスとヘラのファミリアにより海の覇王が倒された後、両ファミリアと共に、モンスターを避ける効果がある海の覇王の骨を使い、ダンジョンとロログ湖を繋ぐ穴に海竜の封印(リヴァイアサン・シール)を施し、メレンを去っている[419]
デメテル・ファミリア
オラリオ近郊で野菜などを作り、オラリオの食糧供給の一部を担う商業系(農業)ファミリア[420]。主神のデメテルは、巨乳の女神で、大らかな気性の持ち主。
ディオニュソスによる動乱では、ディオニュソスの企みに気付いて彼を探ったため、ディオニュソスに眷属たちを誘拐され、脅迫されていた。ロキから一時的に事件の黒幕であるエニュオと疑われ[409]、オラリオの郊外にあるベオル山地にある食料保管庫に身を隠していたが[421]、ディオニュソスの企みを見抜いたロキの依頼で動いたヘルメスに助けられる。人質にされていた団員たちは、クノッソスに傷だらけの状態で捕らえられていたが、ラウルの部隊とベルの援軍により無事に救出されている[422][423]
ニョルズ・ファミリア
漁を司る男神ニョルズが運営する商業系(漁業)ファミリア[424]。所属する漁師全員は神の恩恵を受けており、海に出没するモンスターたちを自分たちで退治している。主神のニョルズは、茶髪を束ねた長身のたくましい男神で、天界にいたときから、ロキとは面識がある。メレンでの漁業を大切に考えるあまり、ギルド支部、メレンの長と結託し、闇派閥と取引をしていた。
モージ・ファミリア
エルフの男性冒険者ルヴィス・リーリックスが所属する、探索系ファミリア。ルヴィスのステイタスはLv.3。ルヴィスはエイナを通じてベルと面識があり[425]、その後、ルヴィスを含むエルフ四名のパーティは25階層で強化種に襲われ、ルヴィスは右腕を失い、仲間は強化種に捕らわれて罠に利用されるが、ベルたちの派閥連合により救助される。ウラノスからの指示で、精霊の分身の緑肉の除去作業を行っている。
マグニ・ファミリア
ドワーフの男性冒険者ドルムル・ボルスタが所属する、探索系ファミリア。ドルムルのステイタスはLv.3。ドルムルはエイナを通じてベルと面識があり[425]、その後、25階層で強化種に襲われてドルムルを含むドワーフ四名のパーティーは、25階層でベルたちの派閥連合に助けられる。ウラノスからの指示で、精霊の分身の緑肉の除去作業を行っている。
戦争遊戯(ウォーゲーム)
ファミリアの間でルールを定めて行われるファミリア同士の決闘。所属している眷族を駒に見立てたボードゲームの如く、神と神が己の神意を通すためぶつかり合う総力戦。神会で事前に手続きや勝負形式、勝利後の要求などの取り決めを行い、戦争遊戯に敗北した神は勝利した神の要求を絶対応えなければならない。勝負形式は「一騎討ち」、「攻城戦」などさまざまある。
闇派閥(イヴィルス)
かつて存在した邪神を名乗る神々の過激派ファミリアの総称[426]。ゼウスとヘラのファミリアが壊滅した後に台頭し、オラリオで非道を重ね、暗黒期を主導していた。疾風による復讐と[注 10]、ギルドと各ファミリアの連携により、5年前に滅ぼされたかに思われたが、残党をタナトスが束ね、クノッソスに潜伏していた。外伝11巻で、タナトスが天界に送還され、残った残党たちも肥大化した精霊の分身の緑肉に飲み込まれて全滅し、闇派閥は壊滅した。
ルドラ・ファミリア
男神ルドラを主神とする、かつて闇派閥であったファミリアの一つ。本編の5年前に、敵対するアストレア・ファミリアをダンジョン深層で罠に嵌め、リュージュラを除く両ファミリアの団員がジャガーノートにより殲滅された[371]。その後、復讐のために拠点を襲撃してきたリューにより完全に壊滅し、ルドラはギルドに捕縛されて天界に強制送還された。
セクメト・ファミリア
暗殺者を育成・派遣する犯罪組織[427]。ヴァレッタたち闇派閥の残党に雇われており、クノッソスではロキ・ファミリアを、地上では元イシュタル・ファミリア所属のアマゾネスたちを襲撃している。雇い主のことは絶対に口外せずに自害する掟がある。

冒険者関連編集

冒険者
神の恩恵を得て戦う者たちの総称。おおむね、オラリオで迷宮に挑む者たちを指す。レベル(Lv.)1の冒険者は下級冒険者、Lv.2以上は上級冒険者と呼ばれ、上級冒険者はLv.5以上が第一級冒険者、Lv.3とLv.4が第二級冒険者、Lv.2が第三級冒険者と呼ばれる。
冒険者の二つ名は、神々が上級冒険者に与える称号であり、神々により3か月に1回開催される神会(デナトゥス)において多数決により決定される[428]。神と人の命名センスには著しい開きがあり、人々はそのセンスを褒め称えているが[429]、神々はいわゆる中二病的な名前などを付けてこれを笑いものにしている[428]。レベルが上昇する毎に改名の機会となるが、現状維持の場合もある。個人的に親しい場合や同じファミリア内の場合を除き、二つ名を持つ冒険者は、本名ではなく、二つ名で呼び表す慣習がある。
冒険者が所属しているファミリアから別のファミリアに移転する再契約の儀式を改宗(コンバージョン)と呼び、一度改宗を行うと最低1年間は再改宗できない[430]
サポーター
冒険者と共に迷宮に潜る荷物持ち兼雑用係。冒険者の荷重の軽減だけでなく、予備武器やアイテムなども持つため戦力的に重要視される。駆け出しの冒険者が勉強のために同ファミリアの高レベル冒険者のサポーターを務める場合、フリーの専業として様々なパーティーに雇われる場合がある。後者は様々な理由でドロップアウトした冒険者がなることが多く、冒険者から目下に見られ、手ひどく扱われることがある。
冒険者依頼(クエスト)
依頼人が抱える様々な問題を冒険者に解決してもらう依頼の総称であり、依頼者は報酬を用意し、冒険者は依頼をこなして報酬を受け取る[431]。信用度の高い冒険者依頼の多くはギルドが仲介しており、ほとんどのダンジョン絡みの依頼は中層以下が対象となっている[432]。ギルドを介さない依頼は、報酬を踏み倒されたり、胡散臭い可能性が高い[433]
三大冒険者依頼
神の降臨前にダンジョンから地上へ進出した強力な3体のモンスター(陸の王者(ベヒーモス)、海の覇王(リヴァイアサン)、黒竜)の討伐を指し、事実上、最強の冒険者が揃うオラリオには、これらを討伐する責務と資格がある[418]。本編開始の15年前、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが、陸の王者と海の覇王を打倒したが、黒竜には敗北している。そのため、残された黒竜の打倒は、下界全土の悲願である[418]
黒竜は、迷宮神聖譚において、英雄譚の最後を飾る暴虐の竜王であり、最強の英雄が己の命と引き替えに片目を潰してこの地から退けたとされ、「隻眼の竜」の名で伝わる生きる古の伝説である[418]。皮肉なことに、その鱗が人間にとって有用なモンスター除けのアイテムとなるほど強大な存在であり、作中では黒竜とアイズとの因縁が示唆されている[49]

能力関連編集

神の恩恵(ファルナ)
神々から下界の住人に与えられる恩寵。様々な事象から経験値(エクセリア)を得て能力を引き上げ、新たなる能力を発現させることを可能とする。神の恩恵を具体的に数値化したものをステイタスと総称し、基本アビリティ、発展アビリティ、スキル、魔法(呪詛)、そして総合的階位を示すレベルから構成される。
レベル
冒険者のランクを総合的に示す数値。冒険者のステイタスは部外秘であるが、レベル(Lv.)はギルドへの申告が義務づけられており、公開される[434]。過半数の冒険者はLv.1に属している[435]。現時点の最高峰はLv.7であり、フレイヤ・ファミリアに所属するオッタルと名前も登場していない人物の2人だけである[436]
モンスターを倒して経験値を積むだけではレベルアップ(ランクアップ)はできず、ランクアップするためには任意の基本アビリティがD以上となり、自分の限界を突破するような特別な経験(偉業)を積む必要がある[266]。ランクアップは上位存在たる神に一歩近づくことを意味し、ランクアップにより心身の強化と器の進化が実現される[437]
基本アビリティ
力・耐久・器用・敏捷・魔力の5項目からなる基礎能力。一般的には0 - 999の数字と等級によって示される(0 - 99はI、900 - 999がSといった具合)。訓練や実戦によって上昇するが、ランクアップのための経験(偉業)とは別物。ランクアップした場合は、アビリティの全ての項目は一旦0に戻る。ただし、以前のレベルで獲得した数値は潜在値の形で残って反映される。通常、この上限を超えることは不可能とされるが、ベルはスキルの効果によってこれを突破している[438]
発展アビリティ
何かに特化した「特性」とでもいうべき能力。例えば、「耐異常」は毒などに対する耐性が向上し、「鍛冶」は通常の鍛冶の技能とはまた別で、魔力を込めて武具を打つことができ、武具の性能を向上できる効果があり、「魔導」は魔法の発動時に魔法円(マジックサークル)が発現し、魔法の威力や精神力の運用効率が向上する。
基礎アビリティと同じくI - Sの等級が存在するが、発展アビリティの等級は上がり難い。Lv.2以降のランクアップの際に発現する可能性があるが、ランクアップしても発現しなかったり、複数発現して選択が可能となる場合もある。ただし、複数発現したとしてもレベルアップの際に獲得できるのは1つのみで、特定のレベルでしか発現しない発展アビリティもある[439]。また、発現するアビリティは、これまでの行動や経験と相関があり、例えば、薬やアイテム作製の機会が多いと「調合」が発現し易い[440]
発現すること自体が珍しいレアアビリティもあり、「神秘」は神の奇跡を実現するような貴重なアイテムを作製できるようになり[439]、「精癒」は自然に精神力を回復する効果を持つ。アビリティの効果は経験的に知られたものであり、神の恩恵に説明はない。そのため、ベルに発現した「幸運」のように前例のないアビリティは効果が不明であり、ヘスティアは加護に近いと推測している[441]
スキル
神の恩恵を得た者が発現させる固有の能力。発現者の特定の行動や基本アビリティ、魔法などを補正・強化する。スキルを発現すること自体稀であるが、中でも他にはない特殊な効果をもつスキルはレアスキルと呼ばれる。レベルアップ時以外でも発現し、その効果の説明がステイタスに刻まれるが、それ以外の発展アビリティとの違いは不明である。スキルの名称や効果は、本人の本質や望みを反映しており[442]、同じような効果でも個人毎に名称が違う。
魔法
精神力(マインド)というエネルギーを消費して超常現象を引き起こす力[443]。発動するには詠唱を必要とし、詠唱が長いほど効果が強力になる傾向がある。人によって1 - 3個のスロットを持っており、スロット1つにつき1個の魔法を発現できるが、大多数の者は発現しないまま、その生涯を終える。スロットの個数は基本的に生来のままだが、強力な魔導書によって増えることが示唆されている。
魔導士には、魔力が暴走すると魔力暴発(イグニス・ファトゥス)と呼ばれる自爆現象が起こるので、魔力の制御技術が求められ、精神力の消費が激しいと精神疲弊(マインド・ダウン)して気絶するため[443]、高い精神力が求められる。高速詠唱は、文字通り高速で詠唱を行う技術で、魔導士の基礎であり極意とされ、並行詠唱は、戦闘や機動を行いながら魔術を発動させる高等技術で、熟練者はさながら移動砲台と呼ばれている[444]
呪詛(カース)
通常の魔法とは異なる「呪い」に分類される力。魔法と同じく詠唱によって発動し、幻影・錯乱・金縛り・痛覚の付与など、肉体や精神に致命的なデメリットを引き起こす。防御と治療には専用の魔道具が必要であり、「耐異常」の発展アビリティでも防ぐことはできない[445]。強力な力を発現する反面、術者に代償を伴い、この点が魔法との違い[446]

アイテム関連編集

魔石
モンスターの胸部などの中心部に存在する生命力の核。砕かれると、モンスターは即死する。魔力が込められており、さまざまな道具に加工され魔石製品として用いられる。冒険者はモンスターを倒し、これをギルドで換金することで主な収入源とする。夜に明かりを灯す魔石灯の原料となったり、昇降機の動力源となったり、生活を支える機器を作製するために必須のアイテムである。
ドロップアイテム
魔石とは別に、倒したモンスターが残すことがある身体の一部。魔石も含めて探索系ファミリアの収入源となる。様々な武具や道具などの優れた素材になるため高く取引され、高レベルのモンスターが残すドロップアイテムほど、高値が付く。
魔剣
魔法を放つ剣で、基本的に高レベルの鍛冶アビリティをもつ鍛冶師が作製できる。冒険者が扱う魔法よりも威力は弱い。誰でも速効で魔法を使用できるが、一定回数以上の使用により砕け散るため、消耗品である。
クロッゾの魔剣
かつてクロッゾ一族により製作された絶大な威力の魔法を放つことができる規格外の魔剣[447]。神々の降臨前、初代と言われるクロッゾの先祖が精霊を命懸けで守り、精霊から血を分け与えられたことで強力な魔剣を作る能力を得て、その力が子孫にスキルとして受け継がれてきた。クロッゾの一族は、クロッゾの魔剣をラキア王国に提供し、鍛冶貴族としての地位を獲得したが[448]、ラキア王国の過剰な侵攻によって棲み処を追われたエルフや精霊たちから怒りを買ったため、魔剣を作る力を失っている[449]
魔道具(マジックアイテム)
魔法的・超常的な効果をもたらす道具の総称。作製には、レアアビリティ「神秘」が必要になる。上級の武器や防具は鍛冶アビリティをもって作られるため、別枠扱いとなる。魔石を使った一般的な道具も同様である。
アスフィが製作した少量の血をインク代わりにできる血潮の筆(ブラッド・フェザー)のように一般に流通している魔道具もあるが、非常に高価であったり、ご禁制の品のために入手困難なものも多い。魔法を強制的に発現させ、一定確率で魔法のスロット数を増やすこともできる魔導書(グリモア)の製作には高ランクの「魔導」と「神秘」のアビリティが必要で、値段は数千万ヴァリス[注 5]を軽く越える。また、眷属のステイタスを強制的に暴くことのできる開錠薬(ステイタス・シープ)は、神血(イコル)を元に作製され、主に刺客や犯罪者の素性を洗い出すために使用され、リヴィラの街のような裏市場でのみ出回っている[450]。また、作中では、魔道具の製作者による専用の武器や防具も登場している。
殺生石
狐人の魔力、魂を封じ込めた石であり、狐人の妖術を第三者に与えるための禁忌の魔道具[451]。殺生石を作製するための儀式は、その効果を最大限に発揮するために満月の夜に行われる[451]。殺生石を砕いた場合は、その欠片を持つ者は誰でも妖術を使用できるようになるが、生け贄の狐人は廃人か赤子のような状態でしか戻らない[451]。原料の一つである鳥羽の石は、月光を浴びることで魔力も帯びる特殊な鉱石であるが、月光が届かないダンジョンでは効果がないため、オラリオでは流通していない[451]。作中では、イシュタル春姫の妖術を利用するために、オラリオに持ち込んでいた。
眼晶(オクルス)
フェルズが開発。片方の水晶が捉えた光景と音声をもう片方の水晶に映し出すことのできる双子水晶の魔道具。水晶を持った者の間で映像と音声による交信ができる。作中で唯一存在する遠隔地間の即時交信を可能とする手段だが、素材が揃わなければ、開発したフェルズでも作製が困難な貴重なアイテム[252]ウラノスたちとダンジョンにいる異端児との連絡を可能とし、本編ではヘスティア・ファミリアとの連絡に使用されている。また、外伝ではロキ・ファミリアとウラノスとの協力関係が確立した後、クノッソス攻略の要として活用されている。
ダイダロス・オーブ
クノッソスへ出入りするための「D」の文字が刻まれた魔道具。クノッソスはダイダロスの子孫の左眼に反応して自由に出入りできる仕掛けが組み込まれており、その死後には左眼をくり抜かれ、他者がクノッソスへ出入りするための鍵として加工される[452]。クノッソスの秘匿性の根幹を担っており、闇派閥の関係者のみに供給されていた。作中では、5つの鍵がオラリオと異端児側に流れており、地上に現れた異端児たちの帰還とロキたちによるクノッソス攻略において、文字通り鍵となる[注 17]

種族編集

人間
作中では、神々は人間を「子供たち」と呼んでおり、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、アマゾネス、小人族(パルゥム)、獣人などの種族が登場している。
ヒューマンは、いわゆる普通の人間であり、他種族に比べて劣っていると言われている。エルフは、容姿端麗で魔法に優れている種族であり、精霊に次ぐ魔法の使い手と言われている。一部の者は己の認めた者以外の肌の接触を嫌い、肌の露出の少ない服を好む。ドワーフは、腕力などの身体能力に優れており、筋肉質な体格で少し背丈が低い。アマゾネスは、褐色の肌の女性のみの種族であり、高い戦闘技術を持ち、強い男を好む。どの種族とも子供をもうけることができるが、生まれる子供は必ずアマゾネスになる。露出の高い服を好む。小人族は、成人しても子供程度の姿をもつ種族であり、見た目だけでは実際の年齢が分かりづらい。他種族よりも勇気に優れていると言われているが、実際に神々が地上に来た際に種族が信仰していた女神フィアナが実在しないことを知り、一気に衰退していった。獣人は、獣の特徴をもつ種族であり、作中では、狼人(ウェアウルフ)、犬人(シアンスロープ)、猫人(キャットピープル)、猪人(ボアズ)、狐人(ルナール)などが登場しており、鋭い五感と高い身体能力をもつ。種族毎の固有の能力も有し、狐人は魔力が高くエルフとは異なる魔法を駆使したり、狼人は月光により能力が嵩上げされたりする。
千年前に天界より降り立った不変不滅の超越存在(デウスデア)。ウラノスのように千年前から下界にいる神もいれば、ヘスティアのように最近下界へ降臨した神もいる。天界での退屈に耐えられず下界に降りた者が多く、自身の娯楽を最優先に行動する者がほとんどで、神格者(人格者)は少ない。下界の住人に神の恩恵を与えて強化でき、大規模なファミリアを擁する神は左うちわで生活できるが、零細なファミリアしか持たない神は自身で働いて生活費を稼ぐこともある。
外見はヒューマンと変わりないが、容姿端麗で整った顔立ちをしている。常に神威を発しているために一目見れば相手が神かどうか判別できる。本来は万能だが、下界ではごく一部を除いて神の力(アルカナム)の使用は禁じられている。下界の者の嘘を見抜く能力があるが、基本的に、ほぼ人間と同じ能力しか持たず、病気にもかかる。禁を破るか実際に死ぬと天界へ強制送還され、二度と下界へは降りてこられない取り決めがある。
精霊
神の分身と言われる種族。かつて神々の代わりに人間の偉業に手を貸していた。神と同じく、一目見れば精霊かどうか判断できる。火精霊(サラマンダー)、水精霊(ウンティーネ)、土精霊(ノーム)などが存在する。人間と子を成すことができないが例外として、クロッゾの一族のように何らかの事情で精霊の血をその身に宿している存在もいる。

モンスター編集

迷宮が生み出す怪物。人類の敵として存在しており、問答無用に襲いかかって来る。迷宮の壁や天井から生まれ、迷宮の階層やモンスターの種類により次産間隔(インターバル)があり、殲滅後一定時間はモンスターが産まれない。バベルができる以前には迷宮からモンスターが地上にも出現しており、そうしたモンスターは地上で繁殖して定着したり、数千年間生存していたりもする。その子孫は迷宮のものと比べて力や魔石が弱体化しており、ダンジョンとは違い、卵によって産まれてくる。

ミノタウロス
神話を代表する怪物の一体であり、原作者の大森も本作の最初の着想はミノタウロスと戦う主人公から始まったという[294]、本作において重要な役割をもつモンスターであり、ヒロインのアイズがミノタウロスの襲われたベルを救う流れで物語が始まっている。ベルにとって宿敵であり、その後もベルの前に幾度も立ちはだかる。Lv.2にカテゴライズされるモンスターの内でも特に強力とされ、冒険者単独での撃破には実質Lv.3に届く力量が求められる。
階層主
正式名称は「迷宮の孤王(モンスターレックス)」。特定の階層にのみ出現する強力な固有モンスターを指す。通常、個人で倒せる者は少なく、ファミリアの総出や同盟を組んで討伐される。ダンジョン17階層のゴライアス、27階層のアンフィス・バエナ、37階層のウダイオス、49階層のバロールが相当する。
ゴライアスは、全高7M(メドル)[注 4]にも届く灰褐色の巨人モンスターであり、推定能力値はLv.4相当で、次産間隔は2週間前後。出現場所が嘆きの大壁という18階層直前の大広間であるため、リヴィラの街へ行く妨げとなるという理由により街の冒険者たちによる定期的な討伐がなされている[461]
アンフィス・バエナは、全高20M(メドル)[注 4]を超える総身が白い鱗で覆われた双頭の竜のモンスターであり、次産間隔は約1か月。巨蒼の滝(グレート・フォール)を昇ることで27階層から25階層に移動でき、水上の地形も合わさることでギルドからはLv.6相当と判断されている。水上でも燃え続ける超温度の焼夷蒼炎(ブルーナパーム)、魔法を拡散させ威力を落とす紅霧(ミスト)という息吹(ブレス)を有しており、紅霧(ミスト)により魔法での遠距離攻撃が不可能なので接近戦が強いられる。
ウダイオスは、全高10M(メドル)[注 4]を有する巨大な骸骨型のモンスターであり、37階層の中心部に存在する玉座の間より出現する。推定能力値はLv.6で、次産間隔は約3か月。下半身が地中に埋まっているために旋回能力はないが、地面から無数の逆杭を放つ能力を有し、骸骨型のモンスター(Lv.4クラス)を産み出し、兵隊として使役することもできる。一対一の戦いの場合は奥の手として、地面から巨大な黒大剣を取り出し、とてつもない威力の衝撃波を放つ技をもつ。一騎打ちで打倒すればドロップアイテム「ウダイオスの黒剣」を入手できる。
漆黒のゴライアス
本編5巻でヘスティアの神威を感じ取ったダンジョンが、神を抹殺するために18階層に直接出現させた、黒色の肌をしたゴライアスの亜種。動作が素早く防御力も通常のゴライアスをはるかに上回り、魔力を消費することで受けたダメージを回復する驚異的な治癒能力を備える[462]。Lv.4のリューアスフィリヴィラの街にいた上級冒険者総出による攻撃でも苦戦を強いられたが、アイズの残したウダイオスの黒剣を使ったベルの英雄願望により打倒された[463]。ドロップアイテムの「ゴライアスの硬皮」は通常のゴライアスのものよりも耐久力と重量が桁違いに高く、ヘスティア・ファミリアに渡り、ヴェルフにより防具へ加工されている。
大蛇の井戸(ワーム・ウェール)
深層域37階層に生息する巨大な蛇のモンスターで、希少種(レアモンスター)に分類されており、ギルドではLv.4に定められている。深層のモンスターでありながら、階層間を移動し上部の階層に出現するという習性があり、稀に下層に現れては多くの冒険者を全滅させてきたことで、冒険者の間では凶兆(ラムトン)という二つ名でも呼ばれている[464]
ジャガーノート
鎧を纏った恐竜の化石のような姿をしている大型級のモンスター。修復が追い付かないほどにダンジョンが大きく破壊された時、免疫機構として産み出され、その原因となる存在を全て排除することから[371]、ウラノスから破壊者という意味を込めて名付けられた[465]。驚異的な敏捷性と破爪による圧倒的な破壊力をもち、その一方で殲滅力に特化しているため耐久は低い。魔石がないために長期間存続することができないが、魔石の破壊による打倒も不可能であり、魔法を完全反射する装甲殻を持つことから、物理的に破壊し尽くすしか倒す手段がない。
極彩色のモンスター
外伝『ソード・オラトリア』に登場する魔法や魔石に反応して襲いかかってくる黄緑の体を持つモンスター。通常のモンスターと異なり、中央部分だけが極彩色の魔石を有し[466]、モンスターのような苗床から産み出される。
巨蟲(ヴィルガ)は、50階層付近から出没する芋虫のような下半身で上半身は指のような形のモンスターであり、腐食液を出し、死ぬときには破裂して広範囲に腐食液を撒き散らす[467]食人花(ヴィオラス)は、18階層より上層、クノッソス内部や地上に出没する巨大な花の姿をしたモンスターであり、打撃に強く、触手の打撃だけだとLv.5でも手こずるほどである。巨大花(ヴィスクム)は、24階層の食料庫の大主柱に寄生した食人花を産み出すモンスターである[468]眼黽(ヴァルグ)は、6本足の虫の姿をしたモンスターで、魔石ではない紅い結晶を持つ小型種である。専用の結晶を持つ事で同じモンスターの仲間と誤認させることができるため[469]、クノッソス内部に解き放たれていた。
精霊の分身(デミ・スピリット)
緑色の宝玉に包まれた胎児がモンスターに寄生することで姿や能力が変化した穢れた精霊の分身。精霊ゆえに何種類もの強力な魔法を使役できる。宝玉の胎児はアイズの体調に異常を喚起し[470]、精霊の分身はアイズをアリアと呼んで執着する。60階層以下に穢れた精霊の本体がいるとフィンは推測している[471]
外伝『ソード・オラトリア』では、六種の精霊の分身が登場している。ダンジョン50階層に出現した巨蟲に寄生したもの[472]、18階層に出現した食人花に寄生したもの[473]、59階層に出現したタイタン・アルムに寄生したもの[474]、クノッソス内部に出現したパワー・ブルに寄生したものである[注 18]。これらはロキ・ファミリアによって打倒されている。大秘術「精霊の六円環」の主体としてクノッソス10層に出現したグラント・トレントに寄生した六体は、ロキ・ファミリアと援軍とした参加したオラリオの冒険者たちによって全て討伐されている[476]。竜の幼児に寄生し、エニュオの最後の切り札としてニーズホッグ[注 19]と名付けられたものは、クノッソス11層でベルの英雄願望により討伐されている。

地名編集

オラリオ
物語の舞台の中心となる、世界で唯一「迷宮」が存在する円形の都市。都市は堅牢かつ巨大な市壁に囲まれ、都市内には、その中央から8方位に放射状のメインストリートが伸びており[479]、外周ほど高層の建物が多く、中心ほど低層の建物が多い[480]。東のメインストリートには闘技場[481]、西には「豊饒の女主人」[481]、南には大劇場や大賭博場などの施設がある[482]。南東のメインストリートに沿って歓楽街が栄え[483]、北西のメインストリートは冒険者通りと呼ばれ、冒険者の往き来が激しく、ギルドの本部をはじめとして武具屋などの冒険者関連の店が軒を連ねている[479]。都市外では、その東部方向には草原が広がっており、セオロ密林の先にアルル山脈が連なる[484]。北部方向には天然の山城であるベオル山地がそびえ[485]、南西方向に港町メレンが位置する。
神々の降臨前から、迷宮のモンスターから得られる魔石とドロップアイテムで富を築くために、またモンスターの進出を防ぐために、多くの人々が集まることで発展してきた巨大な都市であり、神々の降臨後、その多くが居を構え、神の恩恵により人が成長する絶好の場となる。そのため、世界中を見回しても他に類を見ないほど高みに到達する者が多く、武力においても世界最高峰である。
バベル
迷宮の真上にそびえ立つ50階建ての摩天楼施設。迷宮の監視と管理を行うギルド保有の施設で、地下1階は広大な空間の神殿造り、20階までは公共施設や換金所、各ファミリアの商業施設が軒を構え、30階の大広間が神会の会場となっている。20階以上はオラリオでも有数のファミリアの神々が住み着き、最上階にはフレイヤが住んでいる[486]
元の高さは周囲の建物と大して変わらなかったが、下界に降りてきた最初の神々によってわざと破壊され、そのお詫びとして再建された結果、巨大な塔になった。迷宮からあふれ出るモンスターを抑える「蓋」としての側面ももつ[487]
ダイダロス通り
オラリオの東と南東のメインストリートに挟まれた第三区画にある貧民層の広域住宅街の通称。奇人ダイダロスによる度重なる区画整理のせいで複雑な迷路構造となり、オラリオに住む者からはもう一つの迷宮と称されている[488]。イシュタルが運営する歓楽街と隣接している[489]
迷宮(ダンジョン)
物語の舞台のもう一つの中心となる、モンスターが産まれてくる地下迷宮。オラリオの地下に存在する階層構造の地下空間であり、下部の階層であるほど広がる構造となっている。12階層までが上層、13階層から24階層までが中層、25階層から36階層までが下層、それ以下が深層と呼ばれる。内部は魔石のようなもので出来ており、破壊されても勝手に修復され、壁からモンスターが産み落とされる。階層毎に生まれるモンスターは決まっており、下部の階層であるほど要求されるレベルも高くなる[490]。10階層から下の階層では、同一地帯で瞬間的にモンスターが大量に発生する怪物の宴(モンスターパーティー)と呼ばれる現象が発生する[491]。1、2階層を除く各階層の最奥部ににはモンスターの食料が染み出す食料庫(パントリー)が複数存在し、18階層や50階層[492]のような、安全階層(セーフティポイント)と呼ばれる比較的モンスターの出現し難い階層もある。
リヴィラの街
ダンジョンの安全地帯である18階層に存在する冒険者たちが独自に作った街。アイテムの販売や戦利品が法外な価格で取引されているが、それでも持ちきれないアイテムの換金や非常事態に仕方なく立ち寄るなど利用者は多い。300回以上モンスターに破壊されては、その都度再建されている[493]。ギルドの目が届かないため、開錠薬などの地上では御禁制の品なども普通に出回っている[494]。ボールス・エルダーという左目に眼帯をつけたヒューマンの男性が、街の顔役[495]
クノッソス
奇人ダイダロスとその子孫たちによって造られたオラリオの地下に広がる巨大な人造の迷宮。ダンジョンの周りを覆う地下構造が18階層まで造られおり、バベル以外の地上へと繋がるもう1つの出入口がダイダロス通りと繋がっている。出入口には最硬精製金属の扉が備えられ、その内部は超硬金属の上に魔法効果を弱体化する石材を被せた壁で覆われており、落とし穴などの罠も仕掛けられている[496]
千年前、奇人ダイダロスがダンジョンに勝る作品を作り上げようとして建造を始め、その狂気と執念が呪縛となって子孫たちに継承され、「ダイダロスの手記」を見たダイダロスの一族はクノッソスの拡張を強いられてきた。クノッソスの拡張のためには莫大な資金が必要となるため、ダイダロスの一族はオラリオの闇と関わりをもち[352]、バベルの通路を通らずにダンジョンへ出入りできることからイケロス・ファミリアや闇派閥らの拠点として利用されていた[352]
メレン
オラリオから南西3K(キルロ)[注 4]の距離にある、巨大汽水湖であるロログ湖に沿って栄える港町。オラリオへの輸入や輸出を担う貿易港であり、異邦の船が多数入港し、オラリオの魔石製品などの輸出品、他国からの輸入品が集まる。海路とオラリオを繋ぐ玄関口であり、異国の人とものが溢れている。港の四分の一は漁港であり、漁業も盛んである。漁港はニョルズ・ファミリアが管理・運営している。ロログ湖の底にはその昔ダンジョンと繋がっていた穴があり、ゼウス、ヘラ、ポセイドンのファミリアによって完全に塞がれている[497]

小説編集

大森藤ノ(著)、SBクリエイティブGA文庫〉。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか編集

イラストはヤスダスズヒト

初版第一刷発行日発売日ISBN備考
1. 2013年1月31日2013年1月15日[書 1]ISBN 978-4-7973-7280-9
2. 2013年2月28日2013年2月15日[書 2]ISBN 978-4-7973-7307-3
3. 2013年5月31日2013年5月15日[書 3][書 4]ISBN 978-4-7973-7362-2
ISBN 978-4-7973-7360-8(限定版)
限定版:書き下ろし短編小説&ゲストイラスト集
4. 2013年12月1日2013年12月14日[書 5][書 6]ISBN 978-4-7973-7514-5
ISBN 978-4-7973-7515-2(限定版)
限定版:小冊子
5. 2014年5月31日2014年5月15日[書 7]ISBN 978-4-7973-7714-9
6. 2014年11月30日2014年11月15日[書 8][書 9]ISBN 978-4-7973-8058-3
ISBN 978-4-7973-8059-0(限定版)
限定版:小冊子
7. 2015年4月30日2015年4月15日[書 10][書 11]ISBN 978-4-7973-8311-9
ISBN 978-4-7973-8221-1(限定版)
限定版:ドラマCD
8. 2015年6月30日2015年6月15日[書 12][書 13]ISBN 978-4-7973-8314-0
ISBN 978-4-7973-8313-3(限定版)
限定版:【ヘスティア】グラフィグ
9. 2015年9月30日2015年9月15日[書 14]ISBN 978-4-7973-8500-7
10. 2016年5月31日2016年5月14日[書 15][書 16]ISBN 978-4-7973-8677-6
ISBN 978-4-7973-8678-3(限定版)
限定版:小冊子
11. 2016年10月31日2016年10月15日[書 17][書 18]ISBN 978-4-7973-8812-1
ISBN 978-4-7973-8813-8(限定版)
限定版:ドラマCD
12. 2017年5月31日2017年5月25日[書 19]ISBN 978-4-7973-9280-7
13. 2018年2月28日2018年2月15日[書 20][書 21]ISBN 978-4-7973-9356-9
ISBN 978-4-7973-9357-6(限定版)
限定版:ドラマCD
14. 2018年12月31日2018年12月15日[書 22]ISBN 978-4-7973-9620-1
15. 2019年6月30日2019年6月15日[書 23]ISBN 978-4-7973-9622-5

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア編集

アイズ・ヴァレンシュタインを主人公にした外伝作品。イラストははいむらきよたか

初版第一刷発行日発売日ISBN備考
1. 2014年1月31日2014年1月15日[書 24][書 25]ISBN 978-4-7973-7553-4
ISBN 978-4-7973-7554-1(限定版)
限定版:小冊子
2. 2014年6月30日2014年6月13日[書 26]ISBN 978-4-7973-7716-3
3. 2014年12月31日2014年12月15日[書 27][書 28]ISBN 978-4-7973-8203-7
ISBN 978-4-7973-8150-4(限定版)
限定版:小冊子
4. 2015年5月31日2015年5月15日[書 29]ISBN 978-4-7973-8312-6
5. 2015年10月31日2015年10月15日[書 30]ISBN 978-4-7973-8508-3
6. 2016年6月30日2016年6月15日[書 31]ISBN 978-4-7973-8846-6
7. 2016年12月31日2016年12月15日[書 32][書 33]ISBN 978-4-7973-8934-0
ISBN 978-4-7973-8935-7(限定版)
限定版:小冊子
8. 2017年4月30日2017年4月15日[書 34][書 35]ISBN 978-4-7973-9234-0
ISBN 978-4-7973-9042-1(限定版)
限定版:ドラマCD
9. 2017年6月30日2017年6月15日[書 36]ISBN 978-4-7973-9281-4
10. 2018年5月31日2018年5月15日[書 37][書 38]ISBN 978-4-7973-9460-3
ISBN 978-4-7973-9623-2(限定版)
限定版:ドラマCD
11. 2019年1月31日2019年1月15日[書 39]ISBN 978-4-8156-0026-6
12. 2019年7月31日2019年7月12日[書 40]ISBN 978-4-8156-0264-2

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル編集

本編では掘り起こしきれないキャラクターたちの過去に触れていく外伝シリーズ。イラストはニリツ

サブタイトル初版第一刷発行日発売日ISBN備考
episodeリュー2017年3月31日2017年3月15日[書 41]ISBN 978-4-7973-9080-3

漫画編集

本編漫画編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
九二枝による本編のコミカライズが、『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス2013年16号から連載を開始[498](『ガンガンONLINE』でも毎月第1木曜更新で同時掲載)。一時休載を挟んだ後、2019年18号からは作画を矢町大成に交代し連載を再開する[499]
  1. 2013年12月13日発行(同日発売[書 42]ISBN 978-4-7575-4166-5
  2. 2014年5月14日発行(同日発売[書 43]ISBN 978-4-7575-4304-1
  3. 2014年11月13日発行(同日発売[書 44]ISBN 978-4-7575-4464-2
  4. 2015年3月25日発行(同日発売[書 45]ISBN 978-4-7575-4592-2
  5. 2015年6月25日発行(同日発売[書 46]ISBN 978-4-7575-4673-8
  6. 2016年3月25日発行(同日発売[書 47]ISBN 978-4-7575-4925-8
  7. 2016年10月13日発行(同日発売[書 48]ISBN 978-4-7575-5120-6
  8. 2017年3月25日発行(同日発売[書 49]ISBN 978-4-7575-5287-6
  9. 2017年9月25日発行(同日発売[書 50]ISBN 978-4-7575-5368-2
  10. 2018年6月25日発行(同日発売[書 51]ISBN 978-4-7575-5763-5

外伝漫画編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア
月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)2014年6月号から連載(『ガンガンONLINE』でも毎月第4木曜更新で同時連載)。作画は矢樹貴。
  1. 2014年11月13日発行(同日発売[書 52]ISBN 978-4-7575-4465-9
  2. 2015年3月25日発行(同日発売[書 53]ISBN 978-4-7575-4593-9
  3. 2015年5月15日発行(同日発売[書 54]ISBN 978-4-7575-4465-9
  4. 2015年10月14日発行(同日発売[書 55]ISBN 978-4-7575-4767-4
  5. 2016年3月25日発行(同日発売[書 56]ISBN 978-4-7575-4926-5
  6. 2016年10月13日発行(同日発売[書 57]ISBN 978-4-7575-5121-3
  7. 2017年3月25日発行(同日発売[書 58]ISBN 978-4-7575-5289-0
  8. 2017年4月13日発行(同日発売[書 59]ISBN 978-4-7575-5361-3
  9. 2017年6月13日発行(同日発売[書 60]ISBN 978-4-7575-5369-9
  10. 2018年2月13日発行(同日発売[書 61]ISBN 978-4-7575-5559-4
  11. 2018年5月15日発行(同日発売[書 62]ISBN 978-4-7575-5712-3
  12. 2019年2月13日発行(同日発売[書 63]ISBN 978-4-7575-5907-3
  13. 2019年2月13日発行(同日発売[書 64]ISBN 978-4-7575-6005-5
  14. 2019年7月12日発行(同日発売[書 65]ISBN 978-4-7575-6203-5
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー
『ガンガンONLINE』において2017年2月23日から2018年10月25日まで連載。作画は桃山ひなせ。
  1. 2017年3月13日発行(同日発売[書 66]ISBN 978-4-7575-5270-8
  2. 2017年7月22日発行(同日発売[書 67]ISBN 978-4-7575-5401-6
  3. 2017年11月22日発行(同日発売[書 68]ISBN 978-4-7575-5518-1
  4. 2018年3月22日発行(同日発売[書 69]ISBN 978-4-7575-5656-0
  5. 2018年7月21日発行(同日発売[書 70]ISBN 978-4-7575-5784-0
  6. 2018年12月13日発行(同日発売[書 71]ISBN 978-4-7575-5908-0

その他の漫画編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4コマ【神様の日常】
『ガンガンONLINE』において2014年8月14日より2015年5月14日まで毎月第2・第4木曜日更新で連載された[注 20]2016年5月19日からはシーズン2が2017年5月18日まで毎月第1・第3木曜日更新で連載された。作画はタカムラマサヤ。
  1. 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4コマ【神様の日常】』、2015年5月15日発売[書 72] ISBN 978-4-7575-4639-4
  2. 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4コマ【神様の非日常】』、2017年5月23日発売[書 73] ISBN 978-4-7575-5356-9
ダンまち4コマ そもそもダンジョンにもぐるのが間違いではないだろうか
『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2014年22号から2015年12号まで連載され、2016年9号から2017年5号まで2ndシーズンが連載された。作画はちょぼらうにょぽみ
  1. 『ダンまち4コマ そもそもダンジョンにもぐるのが間違いではないだろうか』、2015年6月25日発売[書 74] ISBN 978-4-7575-4674-5
  2. 『ダンまち4コマ どう考えてもダンジョンにもぐるのが間違いではないだろうか』、2017年3月25日発売[書 75] ISBN 978-4-7575-5288-3
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 公式アンソロジーコミック
SBクリエイティブより発売。執筆者は、明地雫、アシズキ、うさみするが、FCT、桐灰きねそ、銀一、こうましろ、さんた茉莉、スミヤ、tenkla脳みそホエホエみぶなつき、わたのん。

テレビアニメ編集

本編編集

『GA文庫10周年記念プロジェクト』アニメ第1弾として2014年10月25日に発表され[500]2015年4月から6月まで放送された。原作本編第5巻までの内容がアニメ化されている。4巻のアナザーエピソードは省略された。2016年12月7日にOVAが発売された。

第1話の放送後にはヒロイン・ヘスティアの一風変わった服装(乳房の下を通し、二の腕、背中を結ぶ青いリボン[501]によって上腕を動かすと連動して乳房が上下に揺れる[502])がインターネット上で「例の紐」[502][注 21]と呼ばれるなど話題を集め、イギリスタブロイド紙デイリー・メール』がヘスティアを画像付きで紹介するなど、反響は日本国外にも広がった[504][505][502]。このブームについて、テレビアニメ版のプロデューサー中山信宏は「本編が放送されてからの盛り上がり」であり、「アニメスタッフの映像化時のこだわりのおかげ」と述べている[503]。「例の紐/紐神様」は、2015年度アニメ流行語大賞銀賞(第2位)を受賞した[506]

第2期『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』は、2019年7月から9月まで放送された[6]。放送開始の前週には特別編となる第0話が放送[507]され、OVAは2020年1月29日に発売予定[508]。8巻の命、リリ、ヴェルフ、エイナ、シルのエピソードは省略された。

第3期『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII』は2020年夏放送開始予定[508]

スタッフ(本編)編集

第1期 第2期
原作 大森藤ノGA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案 ヤスダスズヒト
はいむらきよたか(協力)
ニリツ(協力)
(第1話 - )
監督 山川吉樹(TV) 橘秀樹
鈴木洋平(OVA)
シリーズ構成 白根秀樹
キャラクターデザイン 木本茂樹(第2期はアニメーションキャラクターデザイン)
プロップデザイン - 吉田優子
モンスターデザイン 野本咲良(OVAまで) -
アクション作監 萩原弘光(OVAまで) 小田裕康・黒崎隼人
(アクション監修)
美術監督 水谷利春(TV) 奥村泰浩
倉本章(OVA)
色彩設計 安藤智美
撮影監督 福世晋吾
編集 坪根健太郎
音響監督 明田川仁
音楽 井内啓二
音楽プロデューサー 小島剛 -
音楽制作 - イマジン
チーフプロデューサー 大澤信博
- 宮崎誠司・松倉友二
プロデューサー 川上竜太郎
中山信宏・宮崎誠司 志治雄一郎・秋田規行
アニメーション制作統括 松倉友二 -
アニメーション
制作プロデューサー
鈴木薫
プロデュース EGG FIRM(第1期はプロデュース協力)
GENCO GA文庫
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 ダンまち製作委員会[注 22] ダンまち2製作委員会[注 23]

主題歌(本編)編集

第1期
オープニングテーマ「Hey World」(第2話 - 第13話、OVA)
作詞 - 松尾潔 / 作曲 - 馬飼野康二 / 編曲 - 佐々木裕 / 歌 - 井口裕香
第1話ではエンディングテーマとして使用。
エンディングテーマ
「RIGHT LIGHT RISE」(第2話 - 第5話、第7話 - 第13話)
作詞・作曲・歌 - 分島花音 / 編曲 - 千葉"naotyu-"直樹
「君とボクの1日」(OVA)
作詞 - 分島花音 / 作曲 - カヨコ / 編曲 - 千葉"naotyu-"直樹 / 歌 - ヘスティア(水瀬いのり
挿入歌「REALIZE 〜始まりのとき〜」(第6話)
作詞 - うらん / 作曲 - Rie / 編曲 - 渡辺剛 / 歌 - リリルカ・アーデ(内田真礼
第2期
オープニングテーマ「HELLO to DREAM」[509](第1話 - 第12話、OVA)
作詞・作曲 - ヒロイズム / 編曲 - 前口渉 / 歌 - 井口裕香
第1話ではエンディング位置で使用。
エンディングテーマ
「ささやかな祝祭」[510](第2話 - 第12話)
作詞・作曲・編曲 - 照井順政 / 歌 - sora tob sakana
「トロピカッ☆バケーション」(OVA)[511]
歌 - アイズ・ヴァレンシュタイン(大西沙織

各話リスト(本編)編集

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1期
第1話 冒険者ベル・クラネル 白根秀樹 山川吉樹 高島大輔 木本茂樹 木本茂樹
第2話 怪物祭モンスターフィリア 橋本敏一 岩倉和憲
第3話 神様の刃ヘスティア・ナイフ 桜美かつし 冷水由紀絵
第4話 弱者サポーター 久尾歩 二瓶勇一 高島大輔 小渕陽介、徳田賢朗
第5話 魔導書グリモア 佐山聖子 上田みねこ、熊谷勝弘
富岡寛、山本雅章
第6話 理由リリルカ・アーデ 白根秀樹 山川吉樹 吉田りさこ 藤部生馬、熊谷勝弘
安野将人
第7話 剣姫アイズ・ヴァレンシュタイン 久尾歩 二瓶勇一 橋本敏一 中西愛、浅川翔
山本雅章、安田祥子
徳田賢朗
第8話 英雄願望アルゴノゥト 白根秀樹 紺野直幸 岩倉和憲
第9話 鍛冶師ヴェルフ・クロッゾ ヤスカワショウゴ 佐山聖子 小渕陽介、冷水由紀絵
第10話 怪物進呈パス・パレード 白根秀樹 桜美かつし 安野将人、斎藤敦史
上田みねこ、岩倉和憲
浅川翔
第11話 迷宮の楽園アンダー・リゾート 久尾歩 二瓶勇一 高島大輔 安田祥子、藤部生馬
中西愛
第12話 悪意ショー ヤスカワショウゴ 佐山聖子 高島大輔
佐山聖子
浅川翔、斎藤敦史
上田みねこ、山本雅章
第13話 眷族の物語ファミリア・ミィス 白根秀樹 山川吉樹 桜美かつし
山川吉樹
安野将人、小渕陽介
冷水由紀絵、藤部生馬
岩倉和憲
OVA ダンジョンに温泉を求めるのは
間違っているだろうか
鈴木洋平 佐野はるか、山本雅章
冷水由紀絵、前田義宏
高橋沙紀、浅川翔
前田ゆり子、木本茂樹
第2期
第1話 神の宴パーティー 白根秀樹 橘秀樹 木本茂樹 木本茂樹
第2話 太陽神アポロン 橘秀樹 海宝興蔵 冷水由紀絵、村上雄
佐野はるか、安田祥子
上田みねこ
第3話 集結コンバージョン 橋本敏一 坂本哲也、古木舞
藤部生馬、奥田哲平
齋藤佳子
第4話 戦争遊戯ウォーゲーム ヤスカワショウゴ 結城真吾 桜美かつし 佐野はるか、冷水由紀絵
長谷川眞也、小渕陽介
安田祥子、村上雄
第5話 竈火の館ホーム 秋永馬守 大畑清隆 森義博 山内則康、梶浦紳一郎
猿渡聖加
木本茂樹
冨岡寛
第6話 淫都イシュタル・ファミリア 白根秀樹 橘秀樹 佐野はるか、村上雄
熊谷勝弘、冷水由紀絵
上田みねこ
木本茂樹
第7話 狐人ルナール ヤスカワショウゴ 二瓶勇一 海宝興蔵 坂本哲也、小渕陽介
福島勇、熊谷勝弘
武志鵬、大蘭
第8話 殺生石ウタカタノユメ 秋永馬守 橋本敏一 佐野はるか、冷水由紀絵
上田みねこ、藤部生馬
山内則康、大蘭
第9話 戦闘娼婦バーベラ 白根秀樹 於地紘仁 小野田雄亮 熊谷勝弘、村上雄
小渕陽介、長谷川眞也
武志鵬、安田祥子
第10話 英雄切望アルゴノゥト ヤスカワショウゴ 結城真吾 桜美かつし 坂本哲也、佐野はるか
村上雄、冷水由紀絵
奥田哲平、福島勇
上田みねこ、矢向宏志
藤部生馬、武志鵬
小渕陽介
第11話 進軍ラキア 秋永馬守 佐山聖子 森義博 山内則康、梶浦紳一郎
猿渡聖加
木本茂樹
冨岡寛
第12話 女神と眷族アイノウタ 白根秀樹 二瓶勇一 海宝興蔵 長谷川眞也、冷水由紀絵
村上雄、佐野はるか
小渕陽介、安田祥子
福島勇
木本茂樹

放送局(本編)編集

日本国内 テレビ / 第1期 放送期間および放送時間[512]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [513] 備考
2015年4月4日 - 6月27日 土曜 1:05 - 1:35(金曜深夜) TOKYO MX1 東京都
2015年4月5日 - 6月28日 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) KBS京都 京都府
日曜 2:20 - 2:50(土曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日曜 18:00 - 18:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2015年4月6日 - 6月29日 月曜 0:00 - 0:30(日曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) サンテレビ 兵庫県
日本国内 インターネット / 第1期 放送期間および放送時間[512]
配信期間 配信時間 配信サイト
2015年4月5日 - 6月28日 日曜 12:00 更新
日曜 23:30 - 月曜 0:00 ニコニコ生放送
2015年4月11日 - 7月4日 土曜 12:00 更新
日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[515]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [513] 備考
2019年7月13日 - 9月28日 土曜 0:30 - 1:00(金曜深夜) TOKYO MX 東京都
KBS京都 京都府
サンテレビ 兵庫県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 第2期 放送期間および放送時間[515]
配信期間 配信時間 配信サイト
2019年7月13日 - 9月28日 土曜 0:30 更新
  • U-NEXT
  • アニメ放題
2019年7月15日 - 9月30日 月曜 0:00 更新
月曜 0:00 - 0:30 ニコニコ生放送
2019年7月18日 - 10月3日 木曜 0:00 更新
  • ビデオマーケット
  • dTV

ソード・オラトリア編集

2016年3月6日に『ガンガンGA FES.2016 SPRING』にてGA文庫10周年プロジェクト第10弾として外伝『ソード・オラトリア』のテレビアニメ化が発表され[516]、2017年4月より7月まで『ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝』のタイトル(原作小説とソード・オラトリアの位置が逆になっている)で放送された。放送開始の前週には、本編OVAの特別編集版と外伝第1話の冒頭映像が放送された。

スタッフ(外伝)編集

主題歌(外伝)編集

オープニングテーマ「RE-ILLUSION」(第2話 - 第12話)[517]
作詞・作曲 - 渡辺翔 / 編曲 - 佐々木裕 / 歌 - 井口裕香
エンディングテーマ「day by day」(第1話 - 第12話)[518]
作詞・歌 - 鹿乃 / 作曲・編曲 - 田中秀和

各話リスト(外伝)編集

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1話 剣姫と妖精 白根秀樹 鈴木洋平
酒井智史
鈴木洋平 木本茂樹、前田ゆり子
山本雅章、小渕陽介
山口杏奈、安田祥子
吉田米穂
木本茂樹
第2話 試着と購入 カサヰケンイチ 橋本敏一 長谷川眞也、冷水由紀絵
藤部生馬、森七奈
山本雅章、上田みね子
斎藤美香
冨岡寛
木本茂樹
第3話 祭典と勇気 檜川信夫 小野田雄亮 長谷川眞也、冷水由紀絵
小渕陽介、上田みね子
藤部生馬、坂本哲也
前田ゆり子、古木舞
青木健一郎
木本茂樹
第4話 殺人と宝玉 谷畑ユキ 二瓶勇一
酒井智史
森義博 山内則康、猿渡聖加
第5話 赤髪と孤王 久尾歩 鈴木行 浅見松雄 長谷川眞也、冷水由紀絵
熊谷勝弘、藤部生馬
吉田米穂、森七奈
青木健一郎
第6話 討伐と逃亡 カサヰケンイチ
酒井智史
門田英彦 冷水由紀絵、斎藤美香
坂本哲也、山口杏奈
上田みねこ、金澤龍
第7話 依頼と分断 谷畑ユキ 青柳隆平 前田ゆり子、古木舞
冷水由紀絵、藤部生馬
熊谷勝弘、山本雅章
安田祥子、上田みねこ
第8話 穢れと少女 白根秀樹 小林孝志 冷水由紀絵、上田みねこ
長谷川眞也、森七奈
坂本哲也、青木健一郎
斎藤美香
第9話 訓練と嫉妬 久尾歩 鈴木行 森義博 山内則康、猿渡聖加
第10話 少年と英雄 白根秀樹 二瓶勇一 浅見松雄 山口杏奈、藤部生馬
長谷川眞也
LIM CHAE DEOK
LEE JEONG HOON
KIM MYUNG SIM
KIM JEONG WOO
第11話 冒険と未知 今泉賢一 門田英彦
野上良之
森七奈、坂本哲也
前田ゆり子、古木舞
上田みねこ、山本雅章
角谷知美、金澤龍
第12話 神々と眷族ソード・オラトリア 檜川信夫
鈴木洋平
小林孝志
鈴木洋平
冷水由紀絵、熊谷勝弘
小渕陽介、山口杏奈
山本雅章、斎藤美香
上田みねこ、安田祥子
坂本哲也、森七奈
前田ゆり子、青木健一郎
古木舞

放送局(外伝)編集

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[519]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [513] 備考
2017年4月15日 - 7月1日 土曜 0:30 - 1:00(金曜深夜) TOKYO MX1 東京都
KBS京都 京都府
サンテレビ 兵庫県
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
土曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2017年4月16日 - 7月2日 日曜 1:50 - 2:20(土曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[519]
配信期間 配信時間 配信サイト
2017年4月15日 - 7月1日 土曜 0:30 - 1:00(金曜深夜) AbemaTV
2017年4月18日 - 7月4日 火曜 12:00 更新
  • dアニメストア
  • アニメ放題
  • U-NEXT
  • ニコニコチャンネル
  • バンダイチャンネル
  • ビデオマーケット
火曜 22:00 - 22:30 ニコニコ生放送

Blu-ray / DVD編集

発売日 収録話 規格品番
BD初回版 DVD初回版
第1期
1 2015年6月24日 第1話 - 第2話 1000571491 1000571499
2 2015年7月29日 第3話 - 第4話 1000571492 1000571500
3 2015年8月26日 第5話 - 第6話 1000571493 1000571501
4 2015年9月30日 第7話 - 第8話 1000571494 1000571502
5 2015年10月28日 第9話 - 第10話 1000571496 1000571503
6 2015年11月25日 第11話 - 第12話 1000571497 1000571504
7 2015年12月23日 第13話 1000571498 1000571505
OVA 2016年12月7日 OVA 1000631248 1000631249
外伝[520]
1 2017年6月28日 第1話 - 第2話 1000647754 1000647758
2 2017年7月26日 第3話 - 第4話 1000647750 1000647756
3 2017年8月23日 第5話 - 第6話 1000647751 1000647757
4 2017年9月27日 第7話 - 第8話 1000647752 1000647759
5 2017年10月25日 第9話 - 第10話 1000647753 1000647760
6 2017年11月29日 第11話 - 第12話 1000647755 1000647761
第2期[521]
1 2019年9月25日 第1話 - 第3話 1000748231 1000748236
2 2019年10月30日 第4話 - 第6話 1000748232 1000748237
3 2019年11月27日 第7話 - 第9話 1000748233 1000748238
4 2019年12月18日予定 第10話 - 第12話 1000748234 1000748239
5 2020年1月29日予定 OVA 1000748235 1000748240

WEBラジオ編集

テレビアニメ『ダンまち』の放送に合わせて、『TVアニメ「ダンまち」 ラジオに松岡との出会いを求めるのは間違っているだろうか』が、2015年3月20日よりプレ放送(第0回)、4月10日から7月3日までHiBiKi Radio Stationにて毎週金曜日に配信された。パーソナリティはヘスティア役の水瀬いのりとアイズ・ヴァレンシュタイン役の大西沙織

テレビアニメ『ソード・オラトリア』の放送に合わせて、『ラジオ「ソード・オラトリア」〜魔導士とアマゾネス〜』が、2017年3月31日から7月28日まで音泉にて毎週金曜日に配信された[522]。パーソナリティはレフィーヤ・ウィリディス役の木村珠莉とティオネ・ヒリュテ役の高橋未奈美

劇場版アニメ編集

劇場版
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
-オリオンの矢-
監督 桜美かつし
脚本 大森藤ノ
原作 大森藤ノ
製作 大澤信博
宮崎誠司
川瀬浩平
松倉友二
(チーフ・プロデューサー)
志治雄一郎
秋田規行
川上竜太郎
(プロデューサー)
出演者 松岡禎丞
水瀬いのり
坂本真綾
内田真礼
細谷佳正
斉藤壮馬
早見沙織
茅野愛衣
大西沙織
木村珠莉
石上静香
戸松遥
久保ユリカ
日笠陽子
音楽 井内啓二
主題歌 井口裕香おなじ空の下で
編集 坪根健太郎
制作会社 J.C.STAFF
製作会社 ワーナー ブラザース ジャパン
博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
SBクリエイティブ
GENCO
ムービック
クロックワークス
フリュー
グリー
EGG FIRM
J.C.STAFF
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開   2019年2月15日
上映時間 82分
製作国   日本
言語 日本語
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2019年2月15日に『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』のタイトルで約70スクリーン規模[523][注 24]で公開された[524]。監督と美術監督が交代した以外は変更点はなく、テレビアニメのスタッフが続投する。

内容は、原作者書き下ろし脚本だが、原作小説にはないアニメオリジナルストーリーである[5]

劇場公開を記念したコラボレーションとして、2019年2月15日発売のヤングガンガン5号(スクウェア・エニックス)では、ヘスティアに扮したコスプレイヤーのえなこが表紙・グラビア・ポスターを飾った[525]

2019年2月16日には新宿ピカデリーにて舞台挨拶が開催され、主要声優陣とえなこが登壇した[526]。また、同年3月2日にも同劇場にてヒット御礼舞台挨拶が開催され、水瀬いのりと大西沙織が登壇した[527]

2019年7月31日にBD・DVDが発売された[528]

あらすじ(劇場版)編集

アルテミスはヘルメスによる協力のもと、とある槍を引き抜ける者を探すためにオラリオを訪れる。槍を引き抜いたベルのことをオリオンと呼び、大陸の果てにあるエルソスの遺跡にて、古代の大精霊に封じられたモンスターであるアンタレスの討伐というクエストをベルたちに依頼したアルテミスは、エルソスの遺跡へ赴く道中でベルと心を通わせていく。

かつて封印が解けて暴れだしたアンタレスを討伐するためにファミリアの団員たちと共にエルソスの遺跡へ赴いた際、団員たちは全滅してアルテミスもアンタレスに喰われて死亡していた。アルテミスの遺体はアンタレスの体内の水晶に取り込まれたが、最後の力で天界から神創武器(しんぞうぶき)[529]オリオンの矢を下界に召喚しており、力の残滓が実体化して思念体となり、オリオンの矢を引き抜ける者を探していたのだった。ベルが引き抜いた槍だと思っていた武器こそがオリオンの矢であり、アンタレスは取り込んだアルテミスの神の力アルカナムを使って天界最強の矢であるアルテミスの矢を発動させ、下界を滅ぼそうと目論む。

真相を知ったベルは、アルテミスの想いとヘスティアの懇願を受け、哀しみと共にオリオンの矢でアンタレスを討伐する。そして、ヘスティア・ナイフで水晶から解放されたアルテミスは、精神世界でベルに「生まれ変わって再会したら、1万年分の恋をしよう」と言い残して消滅した。そして、ヘスティアの励ましで立ち直ったベルは前に進む決意を新たに、エルソスの遺跡を後にする。

オリジナルキャラクター編集

アルテミス
声 - 坂本真綾[524]
アルテミス・ファミリアの主神を務める女神。貞淑を司る純潔神で、ファミリアへの入団も純潔の乙女しか認めていない。原作本編第2巻でも、ヘスティアとアルテミスと知神アテナの三神で天界の三大処女神スリートップと呼ばれていたことが描かれており、ヘスティアとは親友であることをうかがわせている。また、全知零能の神の一柱でありながらモンスターと直接戦えるだけの戦闘力を有している。

スタッフ(劇場版)編集

主題歌(劇場版)編集

主題歌「おなじ空の下で[531]
作詞 - Satomi / 作曲・編曲 - 渡辺拓也 / 歌 - 井口裕香
挿入歌「月鏡」[532]
作詞 - 陽月万葉 / 作曲・編曲 - 井内啓二 /歌 - sana(sajou no hana)

ゲーム編集

コンピュータゲーム編集

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか クロス・イストリア』
GREEフィーチャーフォンスマートフォン用に2015年12月4日より提供され、「GREE Platform Award 2015」にて最優秀ルーキー賞を受賞した[533]。その後、Mobage/dゲーム/Amebaでも配信されていたほか、PC用のGREEにも対応した。また、iOS/Android用のネイティブアプリ版が2017年3月23日に配信された。このネイティブアプリ版では、アニメの声優陣による録り下ろしのキャラクターボイスやBGMなどが実装されている。プレイヤーはヘスティア・ファミリアの新人冒険者となり、「ガチャ」で獲得したキャラクターでパーティーを組み、ダンジョンでモンスターを倒したり、「モンスターフィリア」と呼ばれる闘技場で他の冒険者と競ったりする。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリア・フレーゼ』
iOS/Android用アプリゲームとして2017年6月19日より配信。ジャンルは「少年(ベル)と駆け抜けるRPG」。原作者完全監修の、アニメシナリオ拡張版(全くアニメ化されていないエピソードを含む)とオリジナルストーリーで構成されており、全編録り下ろしフルボイスである。プレーヤーは「ガチャ」などで獲得したキャラクターでパーティーを編成し、ストーリーを攻略したり、「戦争遊戯(ウォーゲーム)」や「栄光挑戦(レコードバスター)」の攻略などに挑戦したりする。その他にも、カジノ、目覚まし時計、ファミリアなど様々な機能が実装されている。
2017年8月からYouTube上で情報番組などを配信している(下記)。また、ゲーム実況アプリMirrativとコラボし、公式チャンネル[534]を用いた企画も行っている[535]。2019年4月現在、「キノの旅[536]、「進撃の巨人[537]、「デート・ア・ライブ[538]の3作品とコラボしている。
この作品でベル役の松岡禎丞がアフレコした台詞数が1万175ワードに達しており、2019年6月17日に行われたイベントにおいて、松岡に対し「一人の声優によりモバイルゲームに提供されたセリフの最多数」という内容でギネス世界記録に認定されたことが発表、松岡禎丞に認定証が贈られている[539]
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オラリオ・ラプソディア』
Yahoo!ゲームで2017年11月21日より配信。ジャンルは「神生活(シンセイカツ)RPG」。クエスト形式のブラウザゲーム。プレイヤーは新たにオラリオに降臨した神となり、降臨直後に出会いを果たしたエマ・フローレス(CV:三澤紗千香)(オリジナルキャラクター)を眷属としてファミリアを結成し、神友(しんゆう)で先輩のディア(オリジナルキャラクター)や、ヘスティアとそのファミリアの面々らから助言・助力をもらって、ファミリアを大きくしていく。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか インフィニト・コンバーテ』
2019年11月28日に発売予定のPlayStation 4PlayStation VitaNintendo SwitchWindows用ソフト。ジャンルは「ダンジョン探索型アクションRPG」。

公式YouTubeチャンネル編集

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか メモリア・フレーゼ』の公式YouTubeチャンネルが2017年8月28日に開設され[540]、情報番組『ダンまち情報局オラジオZ』とトーク番組『水瀬いのりと大西沙織のPick Up Girls!』がそれぞれ週1回ずつ配信されていた。

『ダンまち情報局オラジオZ』毎週生放送番組
パーソナリティは木村珠莉(レフィーヤ役)、村川梨衣(ティオナ役)。2018年10月2日からは村川が高橋未奈美(ティオネ役)と交代した。
2018年6月9日にはアプリリリース1周年を記念し、ニコファーレにて公開生放送が行われた。また、同年9月21日には放送開始1周年を記念し、公開生放送が行われた。
2017年9月26日 - 2019年6月26日、第1回 - 第77回、木村珠莉が全番組出演をするも第77回にて番組のパーソナリティを卒業。卒業理由が今後始まるアニメ放送を迎え出演者内でという意向のため。また、第77回には村川梨衣も同席し2人に番組と視聴者一同として感謝状を贈られる。
第78回 2019年7月2日から新パーソナリティーとして、石上静香千菅春香 の両名に決定。
『水瀬いのりと大西沙織のPick Up Girls!』収録番組
パーソナリティは水瀬いのり(ヘスティア役)、大西沙織(アイズ役)。2017年10月6日から2018年5月25日まで配信された。

体感型ゲーム編集

『ダンまち緊急ミッション』
東京アニメセンター in DNPプラザを会場に2019年4月18日より5月12日まで開催。ジャンルはリアル宝探しゲーム。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかシリーズ企画展」の企画のひとつで、その入場料込みで参加キットを販売[541]。プレイヤーは、ギルドに現れたヘスティアによる、彼女のファミリアに所属する団員・ベルのために最近新しく発見された未開の地を調査してきて欲しいという依頼を受けて、貴重な原石が群生しているというその地へ、一介の冒険者として足を踏み入れるという設定の元に、会場を囘り謎を解く。

パチスロ編集

  • パチスロ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(2018年、北電子[542]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 小説投稿サイトの作品ページは削除済。
  2. ^ ミスリルとヘスティアの髪と神血を材料にして作られ、ヘスティアにより神聖文字が刻まれたことでステイタスが発生しており、ヘスティアの眷属以外が手にするとガラクタとなる[30]。命の探知スキルではヘスティアの眷属として認識されている[31]
  3. ^ アビリティの限界突破の際には、必ずアイズとの訓練や戦闘が関与している。
  4. ^ a b c d e f g h i 作品世界での長さの単位。C(セルチ)の他にもう少し大きい単位でM(メドル)やK(キルロ)がある。
  5. ^ a b c 作品世界での通貨の単位。屋台のスナック「ジャガ丸くん」が1個30から40ヴァリス、1食の材料費が50ヴァリス、馬車代が90ヴァリス、酒場の高めの定食が300ヴァリス、最低ランクのポーションが500ヴァリスである[56]。冒険者の装備なら、ベルの初期装備の短刀が3,600ヴァリス[57]、同じく簡易防具が5,000ヴァリス[58]。Lv.1の5人パーティの日当が2.5万ヴァリスほどで、800万ヴァリスあれば良い家が複数買える。
  6. ^ a b c 始高・煌月(しこう・かづき)。使い手と共に成長するヘスティア・ナイフを参考に、ヴェルフが作り出した「壊れない魔剣」で、長剣型で属性は炎。自壊しない代わりに、魔法のように使用者の精神力を消費する。
  7. ^ 大量のモンスターを他者に押し付ける行為の総称。
  8. ^ 超硬金属製の人形兵[248]、目眩まし用のアイテム[249]、登録した人物の位置を一瞬で把握できるアイテム[250]、透明状態になるマントや幻覚をみせる花[251]が登場している。
  9. ^ ルノアはデメテルの眷族であり、クロエはニョルズの眷族だが、二人ともそれぞれのファミリアの団員ではなく、ステータスを維持、更新するのみの関係だったが、デメテルやニョルズは彼女たちが新しい居場所を見つけたことを祝福している。
  10. ^ a b リューに消滅させられた組織は27、天に強制送還された神が4柱にも達し、オラリオの暗黒期を終わらせる引き金となる[269]
  11. ^ 正確には、深層種であるブラックライノスの亜種であるとフィンは判断している。
  12. ^ 18階層では討伐隊のリーダーであるLv.5のシャクティを一撃で倒し、討伐隊に参加していたLv.4のアスフィアイシャリューも容易に戦闘不能にし、クノッソスへ逃げ込んだLv.5のディックスを瞬殺している[291]。また、暴走したウィーネを追って地上に現れた際には、咆哮(ハウル)だけで上級冒険者たちを戦意喪失させ、Lv.6のティオナティオネベートと互角に戦っている[292]。さらに、Lv.6のエアリエルを使ったアイズに右腕を切断されるが、アイズの渾身の斬撃をはね返し、エアリエルの防御を破壊している[293]。ベルとの戦いの後、ギルドはアステリオスの脅威度をLv.7と認定し、第一級の賞金首(バウンティ・モンスター)に指定する。
  13. ^ アミッドには魔導のアビリティは発現していないが魔法円が発現する。
  14. ^ バルカの呪道具を鑑定したアミッドは製作者を「常軌を逸した妄執の持ち主」と評している。
  15. ^ 本当の二つ名は白巫女(マイナデス)。
  16. ^ この不審な行動が、エインやエニュオの正体を探るフィンやロキにとって決定的な違和感となる[402]
  17. ^ ダイダロス・オーブの1つ目は、リューが18階層で闇派閥から偶然に入手し[453]、その後リューからベルに[454]、ベルからフェルズを通じて異端児レットによりアステリオスに渡り[455]、再びアステリオスからレットへ戻された物[456]。2つ目は、イケロス・ファミリアの大男グランを異端児グロスが倒した時に入手した物[457]。3つ目は、イシュタル・ファミリアの副団長タンムズを魅了したフレイヤを介してヘルメスへ渡り[217]、ヘルメスがロキ・ファミリアのクルスへ渡した物[458]。4つ目は、アキリリルカの変身魔法を利用して闇派閥からダイダロス通りの地下通路で入手し、リヴェリアに渡した物[459]。5つ目は、リヴェリアの妖精部隊がクノッソス内部で入手した物である[460]
  18. ^ イシュタルフレイヤを打倒するために、金に糸目を付けずにタナトスへ発注したものである[475]
  19. ^ 三大冒険者依頼の目標であるモンスターが出現する前、地上を恐怖に陥れていた邪竜[477]。お伽噺では、神様に使わされた古の六人の精霊たちが自身の命と引き替えに発動した大秘術「精霊の六円環」により、ニーズホックは倒されている[478]
  20. ^ 4月23日更新分が最終回で5月14日更新分は特別編。
  21. ^ 「例のヒモ」[501]、「例のひも」[503]など表記揺れがある。
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  24. ^ 公開直後から上映されていない地域を中心に問い合わせが寄せられたため、同年3月にセカンド上映として約10スクリーン程度で追加となり、最終的に約80スクリーン規模となった。

出典編集

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書誌情報編集

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外部リンク編集