ノースカロライナ大学チャペルヒル校

座標: 北緯35度54分30秒 西経79度3分0秒 / 北緯35.90833度 西経79.05000度 / 35.90833; -79.05000

ノースカロライナ大学チャペルヒル校(ノースカロライナだいがくチャペルヒルこう、University of North Carolina at Chapel Hill またはUNC)は、1789年に創立された、アメリカ合衆国ノースカロライナ州チャペルヒルにある州立の総合大学であるノースカロライナ大学の17キャンパスのうちの一つである。アメリカに現存する州立大学の中で最古の大学であり、リチャード・モルの1985年の著書で、アイビーリーグと同等の教育が受けられる公立大学群(パブリック・アイビー)の8校の内の1校に指定された最難関名門大学の1つである。2021年時点で、ノーベル賞受賞者を合計9人輩出している。公衆衛生学の研究に優れ、US Newsの格付けではジョンズ・ホプキンス大学に次いで第2位にランキングされている[10]。また、USニューズ&ワールド・レポート誌2017年度における個別の学問分野では、大学院の図書館情報で全米3位、プライマリ・ケアで2位、薬学で1位、コンピューター科学で10位となっている[11]。ビジネス分野はケナン=フラグラー・ビジネススクール(Kenan-Flagler Business School)として運営されておりUSニューズ&ワールド・レポート誌2017年度ランキングにおいて18位にランクインした[12]

ノースカロライナ大学チャペルヒル校
UNC Seal.JPG
旧称 University of North Carolina
(1789–1963)
モットー Lux libertas[1] (ラテン語)
モットー (英語) Light and liberty[1]
種別
設立年 1789年12月11日 (231年前) (1789-12-11)[2]
創立者 ウィリアム・リチャードソン・ディビー
上位機関 ノースカロライナ大学
学術的提携関係
資金 37.1億ドル (2020) [3]
総長 Kevin Guskiewicz英語版[4]
教員数
3,696 (2015 秋季)[5]
職員数
8,287 (2015 秋季)[5]
学生総数 30,101 (2020 秋季)[6]
学部生 19,117 (2020 秋季)[6]
大学院生 10,984 (2020 秋季)[6]
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ノースカロライナ州の旗ノースカロライナ州チャペルヒル
キャンパス 学園都市
729エーカー (3.0 km2)[7]
スクールカラー カロライナブルー、白[8]
   
ニックネーム Tar Heels[9]
マスコット Rameses英語版
スポーツ関係の
提携関係・加盟団体
公式サイト unc.edu
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ベルタワー

歴史編集

ノースカロライナ大学は、1789年に開校、1795年より学生の受入れを開始した全米最古の公立大学であり、18世紀に学位を授与した唯一の公立大学である。当時はオールドイースト(Old East)と呼ばれる単一の建物(現在も学生寮として使用されており、公立大学では全米最古の建物である)があったのみであるが、19世紀に入るとキャンパスが拡張され、カリキュラムも古典から自然科学へと広がりを見せた。南北戦争後の影響により一時休校を余儀なくされたものの、再開後は全米初のサマープログラムを導入するなど、再び拡大した。1932年には、ノースカロライナ州内の3つの大学が単一のシステムで運営されるようになり(現在ではノースカロライナ大学システムと呼ばれる)、競争を避ける観点よりエンジニアリングスクールがノースカロライナ大学から、ローリーにあるノースカロライナ州立大学へ移転されるなどの再編が行われた。1963年からは、ノースカロライナ大学システムの旗艦校として、ノースカロライナ大学チャペルヒル校と呼ばれる。尚、2019年現在、ノースカロライナ大学システムは当校を含めた17大学から構成されている。

キャンパス編集

キャンパスのあるチャペルヒルは総人口59,000人のうち過半数が学生と教員・スタッフによって占められている文教都市である。治安の良さと気候の温暖さともあいまって、全米でも有数の暮らしやすい街とされている。近隣のダーラムローリーと共にトライアングル地区を構成し、シリコンバレーに次ぐハイテク産業の集積地となっているなど、名実共にノースカロライナ州の中心となっている。

大学は、チャペルヒル中心部の広大な敷地内に、教室・研究棟・病院・図書館・学生寮・学生ショップ・アメリカンフットボールやバスケットボール等の競技場等数多くの施設を抱えている。

学問編集

2019年現在、ノースカロライナ大学チャペルヒル校には78の学部プログラム、112の修士課程、68博士課程のプログラムがあり、学生数は約29,000人、140カ国以上から留学生の受け入れを行っている。教授陣は3600人程度。 USニューズ&ワールド・レポート誌2014年度ランキングでは、全体の学部プログラムは全米で第30位、公立大学ではカリフォルニア大学バークレー校(第20位)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(第23位)、バージニア大学(第23位)、ミシガン大学アナーバー校(第29位)に続く第5位にランキングされている。また、2007年10月には同校教授のオリヴァー・スミティーズノーベル生理学・医学賞を受賞した。さらに2015年10月に同校教授のアジズ・サンジャルノーベル化学賞を受賞した。

同校は医学薬学研究が盛んであり、医学研究を支援するNIHから多額の研究費を獲得している。2014年には$247,555,416をNIHから研究費として取得している。これは米国内で7番目である。同校は2018年に9つの領域でTop 10の研究費を獲得している。生物化学(4位)、遺伝学(6位)、微生物学(5位)、薬理学(2位)、生理学(9位)などである。

その他、蔵書数580万冊以上の全米でも有数の図書館を持ち、最古のウェブの一つであり全世界3位のコンテンツ量をもつデジタルライブラリー、アイビブリオibiblio)の運営母体にもなっている。

スポーツ編集

ターヒールズ編集

 
マイケル・ジョーダン(左)とディーン・スミス

ノースカロライナ大学チャペルヒル校のスポーツ・チームは、南北戦争での南部連邦志願兵に因んでターヒールズ(Tar Heels)と呼ばれ、NCAAのディビジョンI(フットボールはディビジョンI-A)のアトランティック・コースト・カンファレンスに属している。

特に、男子バスケットボールでは強豪として知られており、これまでNCAA選手権で6度優勝を果たしている。マイケル・ジョーダンは、ディーン・スミスDean Smith)がヘッドコーチをしていた時代(1961~1997年)に、この大学を卒業している。 [13] また、近隣の強豪デューク大学とは、MSNBC等多数の読者・記者投票においての全米のカレッジバスケットボールにおける最も有名なライバル関係とされており、両校が全米トップレベルでしのぎを削っている。ノースカロライナ州外ではミシガン州立大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)らとライバル関係を築いており、毎年ナショナルチャンピオンをめぐって激しい争いを繰り広げている。

2009年ノースカロライナ大学ターヒールズはオクラホマ大学ゴンザガ大学などの名だたる有名校を圧倒し、全米バスケットボールトーナメント決勝に駒を進めた。 2009年4月6日の決勝戦では同じくバスケットボールの強豪として名をはせるミシガン州立大学スパルタンズと対戦。ルイビル大学コネチカット大学などの優勝候補を次々に沈め波に乗っていたスパルタンズをオフェンス・ディフェンスの両面で完勝し、全米バスケットボール決勝戦の歴史上でも稀に見る大差で全米優勝をはたした。このときの主力メンバーの一人であるダニー・グリーンは、2014年にNBAチャンピオンとなり、この優勝により、マイケル・ジョーダンジェームズ・ウォージーと同じくNCAAおよびNBAでチャンピオンとなったノースカロライナ大学出身選手の仲間入りを果たした。

大学で最も人気のあるアメリカンフットボールでは、バージニア大学との試合が"南部でもっと古いライバル対決 (Oldest Rivalry in the South)" と呼ばれており、他のアトランティック・コースト・カンファレンス内の他校との試合と合わせて人気がある。他のスポーツでは、1981年以降で19回の全米チャンピオンに輝いた女子サッカーや、それぞれ全米チャンピオン経験のある男子サッカーや女子バスケットボールが有名である。

デューク大学との関係編集

近隣のデューク大学とはライバル関係にあり、デューク大学との試合は大きな盛り上がりを見せる。また、試合が近づくとチャペルヒルの町中で「Beat Duke(デュークを打ち負かせ)」の文字が見られる。

卒業生編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Thelin, John R. (2004). A History of American Higher Education. Baltimore, MD: JHU Press. p. 448. ISBN 0-8018-7855-1. https://books.google.com/books?id=y4GXfnoJdFkC&q=%22lux+libertas%22+%22light+and+liberty%22&pg=PA41 
  2. ^ Battle, Kemp P. (1907). History of the University of North Carolina: From its beginning until the death of President Swain, 1789–1868. Raleigh, NC: Edwards & Broughton Printing Company. p. 6. https://books.google.com/books?id=zNkhAAAAMAAJ 
  3. ^ As of June 30, 2020. U.S. and Canadian Institutions Listed by Fiscal Year 2020 Endowment Market Value and Change in Endowment Market Value from FY19 to FY20 (Report). National Association of College and University Business Officers and TIAA. (February 19, 2021). https://www.nacubo.org/-/media/Documents/Research/2020-NTSE-Public-Tables--Endowment-Market-Values--FINAL-FEBRUARY-19-2021.ashx 2021年2月19日閲覧。. 
  4. ^ Office of the Chancellor”. Office of the Chancellor – UNC Chapel Hill (2019年2月6日). 2019年2月6日閲覧。
  5. ^ a b Employees by Category, Fall 2013”. The University of North Carolina at Chapel Hill Office of Institutional Research and Assessment (2014年1月10日). 2014年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月18日閲覧。
  6. ^ a b c Carolina by the Numbers”. The University of North Carolina at Chapel Hill. 2020年11月25日閲覧。
  7. ^ Quick Facts”. UNC News Services (2007年). 2008年4月5日閲覧。
  8. ^ Color Palette”. 2020年5月29日閲覧。
  9. ^ North Carolina”. NCAA Schools. NCAA.com: The Official Web Site of the NCAA (2008年). 2010年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月21日閲覧。
  10. ^ UNC Rnking”. 2018年10月13日閲覧。
  11. ^ https://www.usnews.com/best-colleges/unc-2974/overall-rankings
  12. ^ https://www.usnews.com/best-graduate-schools/university-of-north-carolina-at-chapel-hill-199120/overall-rankings
  13. ^ 大学バスケットボールと人種間平等のチャンピオン、ディーン・スミスが死亡(ニューヨーク・タイムズ) (英文)

外部リンク編集