フランスの地理
フランスの地理 (フランス語:Géographie de la France)は、フランス共和国の地理の概略について述べる。面積は551 500 km2(海外領土を含めると675 417 km2)で、東西南北の長さが1000kmにわたる(最北部はノール県のブレ=デューヌ、最南部はピレネー=オリアンタル県のセルベール)。(海外領土を含めた場合)面積においては、ロシア、ウクライナに次いでヨーロッパ第3位である。
フランス・メトロポリテーヌは、北海、イギリス海峡、大西洋、地中海に面しており、海岸線の長さが3427kmに達する。北部・東部の国境線を除けば、国のほとんどが海または山・河川など(ライン川、ジュラ山脈、ピレネー山脈、アルプス山脈)を自然国境としている。
本土の形状は六角形に似ているから、フランス語でフランス本土のことは「レグザゴーヌ」(フランス語: l'Hexagone)とも呼ばれる[1]。
国境線
編集- フランス領ギアナにおける対ブラジル国境 - 673km
- 対スペイン国境 - 623km
- 対ベルギー国境 - 620km
- 対スイス国境 - 573km
- フランス領ギアナにおける対スリナム国境 - 510km
- 対イタリア国境 - 488km
- 対ドイツ国境 - 451km
- 対ルクセンブルク国境 - 73km
- 対アンドラ国境 - 56km
- サン・マルタン島における対オランダ国境 - 10.2km
- 対モナコ国境 - 4.4km
- 標高最高地点 - 4810m(モンブラン)
フランス・メトロポリテーヌの地形の特徴は、S françaisと言い表される。これはヴォージュ山脈の南から始まり、 ローヌ川谷をくだり、その南にある中央高地とピレネー山脈北部をかわし西進することを表す。
北から西に伸びるラインは、古生代から中生代の間に起きたヘルシニア造山運動によって生じた地帯、南から東のラインは、第三紀から第四紀に生じたアルプス造山運動によって生じた地帯である。ヘルシニア造山運動の地帯は総じてなだらかであるが、アルプス造山運動の地帯は険しい。河川は西部では大西洋に流れる一方、東部では地中海へ注ぐ。西部は大西洋からの影響を受けやすいが、東部では地中海からの影響がジュラ山脈に到達すると減少するかもしれない。
フランスの行政区分
編集2016年再編後の地域圏
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2015年までの地域圏
編集フランスは27の地域圏に分割されていた。22の地域圏はフランス・メトロポリテーヌ内にあり(そのうちのコルスは地方公共団体である)、他5つは海外領土である。
- フランス・メトロポリテーヌ内にある22の地域圏
- 1. アルザス地域圏
2. アキテーヌ地域圏
3. オーヴェルニュ地域圏
4. バス=ノルマンディー地域圏
5. ブルゴーニュ地域圏
6. ブルターニュ地域圏
7. サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏
8. シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏
9. コルス
10. フランシュ=コンテ地域圏
11. オート=ノルマンディー地域圏12. イル=ド=フランス地域圏
13. ラングドック=ルシヨン地域圏
14. リムーザン地域圏
15. ロレーヌ地域圏
16. ミディ=ピレネー地域圏
17. ノール=パ・ド・カレー地域圏
18. ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏
19. ピカルディー地域圏
20. ポワトゥー=シャラント地域圏
21. プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏
22. ローヌ=アルプ地域圏
コルスのみ、他の21の地域圏とは異なり、地方公共団体の地位を持つ。
海外県は5つである。
フランス・ドゥトル=メール
編集フランス共和国がヨーロッパ以外に持つ海外領土の総称である。
山地
編集半島
編集水理
編集湾
編集河川
編集湖
編集運河
編集- ミディ運河
- サントル運河
- ローヌ・オ・ラン運河
- ブルゴーニュ運河
- ラテラル・ア・ラ・ロワール運河
- ベリー運河
- ナント・ア・ブレスト運河
- マラン・ア・ラ・ロシェル運河
- ロワン運河
- ブリアル運河
主なフランスの島
編集脚注
編集- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “フランス(ふらんす)とは”. コトバンク. 2020年3月9日閲覧。