レイネル・エスピナル
レイネル・ジョセフ・エスピナル（Raynel Joseph Espinal、1991年10月6日 - ）は、ドミニカ共和国サンティアゴ州ビジャ・ゴンザレス出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。北米独立リーグ・アトランティックリーグのロングアイランド・ダックス所属。
| ロングアイランド・ダックス | |
|---|---|
 2023年5月2日 読売ジャイアンツ球場 | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |
 ドミニカ共和国 |
| 出身地 | サンティアゴ州ビジャ・ゴンザレス |
| 生年月日 | 1991年10月6日（32歳） |
| 身長 体重 |
6' 3" ＝約190.5 cm 215 lb ＝約97.5 kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| ポジション | 投手 |
| プロ入り | 2012年 アマチュアFA |
| 初出場 |
MLB / 2021年8月30日 NPB / 2023年5月12日 |
| 経歴（括弧内はプロチーム在籍年度） | |
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この表について
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経歴 編集
プロ入りとヤンキース傘下時代 編集
2012年9月にアマチュアFAでニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入り[1]。
2013年にルーキー級ドミニカン・サマーリーグ（DSL）のDSLヤンキースでプロデビューを果たし、17試合に登板して5勝1敗2セーブ、防御率3.55を記録した。
2014年もルーキー級DSLヤンキースで20試合に登板し、2勝2敗12セーブ、防御率3.54を記録した。
2015年は登板がなかった。
2016年はルーキー級3球団とA-級の計4球団でプレーし、16試合登板（うち先発12試合）と主に先発として起用されたが、1勝10敗、防御率4.63という成績に終わった。
2017年はA級チャールストン・リバードッグス、A+級タンパ・ヤンキース、AA級トレントン・サンダーの3球団に所属。再びリリーフが中心となり、3球団合計で27試合（うち先発3試合）に登板。4勝2敗1セーブ6ホールド、防御率1.09と結果を残した。また、「MiLB.com」のファン投票によるマイナー最優秀救援投手に選出された[2]。
2018年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに初昇格。41試合（うち先発3試合）に登板して7勝2敗2セーブ4ホールド、防御率3.09を記録した。
2019年もAAA級スクラントンでプレーしたが、シーズン途中の7月にトミー・ジョン手術を受けたため、残りのシーズンを欠場した[3]。
レッドソックス時代 編集
2019年シーズン終了後にルール・ファイブ・ドラフトのマイナーリーグ・フェイズでボストン・レッドソックスに移籍した[4]。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となったため[5]、公式戦の出場はなかった[1]。
2021年は、AAA級のウースター・レッドソックスで開幕を迎えた[6]。8月30日に新型コロナウイルス関連の故障者リストに入ったマーティン・ペレスとマット・バーンズの代わりとしてメジャーに昇格し[7]、同日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビューを果たした（結果は2回を2被安打2失点）[8]。翌31日に40人枠を外れてAAA級ウースターに戻された。以降は再昇格の機会はなかったが、AAA級ウースターでは23試合（うち先発21試合）に登板して11勝4敗、防御率3.55を記録した。シーズン終了後の11月7日にFAになった。
ジャイアンツ傘下時代 編集
2022年2月5日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだ[9]。シーズンはAAA級のサクラメント・リバーキャッツで開幕を迎えた[10]。
カブス傘下時代 編集
2022年7月31日にディクソン・マチャドとのトレードでシカゴ・カブスへ移籍した[11]。8月16日にFAになった[1]。
レッズ時代 編集
2022年8月18日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ[1]。9月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[1]。メジャーでは2試合に登板。オフの11月10日にFAとなった[1]。
ヤクルト時代 編集
2022年12月5日に東京ヤクルトスワローズと契約したことが発表された[12][13]。当初、背番号は58と発表されていたが、12月13日に99に変更になったことが発表された[14]。
2023年は先発候補の一角として期待されていたが[12]、一軍では3試合の登板で防御率5.40、二軍でも20試合の登板で3勝4敗、防御率5.11と振るわず、8月28日に自由契約となった[15][16]。
独立リーグ時代 編集
2024年2月20日にアトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約を結んだ[1][17]。
選手としての特徴 編集
重心移動の際にやや沈み込むペドロ・マルティネスを彷彿とさせるスリークォーターが特徴[18]。最速153キロの直球、スライダー、鋭く落ちるチェンジアップが武器で高い奪三振率を誇る[18]。
詳細情報 編集
年度別投手成績 編集
| 年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | BOS | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ----- | 8 | 2.0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 9.00 | 1.50 |
| 2022 | CIN | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | ----- | 22 | 4.2 | 6 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 4 | 4 | 7.71 | 1.50 |
| 2023 | ヤクルト | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ----- | 20 | 5.0 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 3 | 5.40 | 1.20 |
| MLB：2年 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | ----- | 30 | 6.2 | 8 | 1 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 6 | 6 | 8.10 | 1.50 | |
| NPB：1年 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ----- | 20 | 5.0 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 3 | 5.40 | 1.20 | |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績 編集
| 年 度 |
球 団 |
投手（P） | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
| 2021 | BOS | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
| 2022 | CIN | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
| 2023 | ヤクルト | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
| MLB | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
| NPB | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
- 2023年度シーズン終了時
記録 編集
NPB 編集
- 初記録
- 投手記録
背番号 編集
- 80（2021年）
- 75（2022年）
- 99（2023年 - 同年8月27日）
脚注 編集
- ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2024年2月24日閲覧。
- ^ Maverick Pallack (2022年2月14日). “Giants add 6 right-handers on MiLB deals”. MiLB.com. 2024年2月24日閲覧。
- ^ “Raynel Espinal”. SoxProspects.com. 2021年8月30日閲覧。
- ^ Morrison (2021年7月6日). “Katie Morrison: WooSox notebook: Starter Raynel Espinal gained valuable from his time with the Dominican Republic national team”. masslive. 2021年7月6日閲覧。
- ^ “2020 Minor League Baseball Season Shelved”. (2020年6月30日) 2020年7月1日閲覧。
- ^ “Raynel Espinal”. SoxProspects.com. 2021年8月30日閲覧。
- ^ “Red Sox roster moves: Matt Barnes, Martin Pérez placed on COVID-related IL; Raynel Espinal selected onto 40-man”. masslive (2021年8月30日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ “Red Sox vs. Rays - Box Score”. ESPN.com (2021年8月30日). 2021年8月30日閲覧。
- ^ Polishuk, Mark (2022年2月5日). “Giants Sign Raynel Espinal To Minors Deal”. mlbtraderumors.com 2022年2月5日閲覧。
- ^ “Raynel Espinal Minor & Winter Leagues Statistics & History”. Baseball-Reference.com. 2022年7月9日閲覧。
- ^ “Giants acquire Dixon Machado in Cubs trade to solve shortstop shortage | RSN”. Nbcsports.com. 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b “【ヤクルト】前レッズ・エスピナル獲得、背番58 今季3Aで５勝６敗、レッズで２試合救援登板”. 日刊スポーツ (2022年12月5日). 2023年5月13日閲覧。
- ^ “新外国人選手獲得のお知らせ”. 東京ヤクルトスワローズ (2022年12月5日). 2022年12月5日閲覧。
- ^ “背番号の変更について”. 東京ヤクルトスワローズ (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【ヤクルト】エスピナルが退団へ １軍登板は中継ぎ３試合のみ、２軍でも防御率５点台と振るわず”. 日刊スポーツ. (2023年8月27日) 2023年8月28日閲覧。
- ^ “ヤクルトのエスピナルが自由契約 わずか3登板、2軍でも防御率5点台…NPB公示”. Full-Count (2023年8月28日). 2023年8月28日閲覧。
- ^ “BIG LEAGUE RIGHT-HANDER RAYNEL ESPINAL JOINS FLOCK”. Long Island Ducks Baseball (2024年2月20日). 2024年2月24日閲覧。
- ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2022年11月30日). “燕のペドロだ！ヤクルトＶ３補強にカリブの〝ドクターＫ〟ライネル・エスピナル獲得調査”. サンスポ. 2024年2月19日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、Baseball-Reference (Register)
- Raynel Espinal stats MiLB.com （英語）
- 個人年度別成績 R.エスピナル - NPB.jp 日本野球機構