大理石村ロックハート城

群馬県吾妻郡高山村にあるテーマパーク
ロックハート城から転送)

大理石村ロックハート城(だいりせきむらロックハートじょう)は、日本群馬県吾妻郡高山村にあるテーマパークである。

大理石村ロックハート城
ロックハート城
地図
大理石村ロックハート城の位置(群馬県内)
大理石村ロックハート城
大理石村ロックハート城 (群馬県)
施設情報
テーマ
キャッチコピー 甦るヨーロッパの古城
管理運営 株式会社サンポウ
面積 約10万m2
開園 1993年4月6日
所在地 群馬県吾妻郡高山村5583-1
位置 北緯36度37分51秒 東経138度59分17秒 / 北緯36.63083度 東経138.98806度 / 36.63083; 138.98806座標: 北緯36度37分51秒 東経138度59分17秒 / 北緯36.63083度 東経138.98806度 / 36.63083; 138.98806
公式サイト https://lockheart.info/
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ロックハート城内部のシャンデリアと階段
クライド川に架かる橋。かつてロックハート城が建っていた場所へと通じている(イギリス・スコットランド)。

群馬県沼田市石材会社である株式会社サンポウが運営する石のテーマパークであり、日本ロマンチック街道国道145号線沿いに立地する約10万m2の敷地内には、移築されたロックハート城や石造りの教会などが中世ヨーロッパの街並みを再現しており、NPO法人の地域活性化支援センターによる恋人の聖地の選定を受けている[1]

ロックハート城は、1829年イギリスで建設され、1987年から1993年まで6年かけて日本へ移築された城館である。ヨーロッパの城館を移築・復元したのは、日本で初めての試みである(詳細は「#ロックハート城」を参照)。

首都圏内にあり、中世ヨーロッパの町並みが再現されていることから、ドラマロケ地ライブ会場などとしても利用されている(詳細は「#ロケやイベントでの利用」を参照)。

ロックハート城

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ロックハート城は、1829年に英国のウィリアム・ロックハート伯爵[要検証]スコットランドサウス・ラナークシャーカールーク英語版シンプル英語版に建設した、約3,200トンの砂岩からなる地上3階、地下1階のカントリー・ハウス北緯55度43分19.66秒 西経003度53分28.31秒 / 北緯55.7221278度 西経3.8911972度 / 55.7221278; -3.8911972)である。英国における名称はミルトン・ロックハート・ハウス(Milton Lockhart House)であったが、日本ではロックハート城と呼ばれており、ロックハートのスペルは Lockhart から Lockheart に変更されている[2]

1987年に俳優の津川雅彦が、北海道広尾郡広尾町に計画していたレジャーランド「夢の王国サンタ愛ランド」の中核施設とすべく、私費でロックハート城を購入した。1988年4月から7ヶ月をかけて建物を解体し、重量約600トン、個数にして約4,000個の石となったロックハート城は、30個の海上コンテナに詰め込まれた。このうち130.5トンの石が入った8個のコンテナは、シベリア鉄道を経由して日本へ運び込まれ、残りのコンテナは貨物船で直接イギリスから日本へ輸送された[3][4][5][6]

1988年12月13日、鉄道で輸送され港で船に乗せ替えられた8個のコンテナが、苫小牧港を経て十勝港で初陸揚げされた。津川ら関係者と町民の合わせて約200人が岸壁に集まり、アドバルーンや五段雷の花火で石を歓迎し、コンテナはトラックで町営牧場へ運び込まれたものの、資金計画を巡って対立した町側から、レジャーランド計画の受け入れを拒否されたため、ロックハート城は宙に浮いてしまう[7][8]

1992年、総合石材業を営む沼田市の株式会社サンポウが、宙に浮いていたロックハート城を買い取り、同社が高山村に建設していたテーマパーク「大理石村」内で復元を実施した。15億円の費用と延べ15,000人の人員を投じて行われた復元は、1993年4月6日に完了して、高さが塔部で20mになり、幅31.3m、奥行き22.3mで、建築面積1,361m2の建物が復元された[8][5]

なお津川は、ロックハート城の名誉城主に就任しており、津川が長年かけて収集した1,100体以上のサンタクロースが、城内の「世界のサンタミュージアム」で年間を通して公開されている。

ロケやイベントでの利用

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ロックハート城(画像上)と、GIRL NEXT DOORのライブでステージが設置された場所(右下)

中世ヨーロッパの町並みを再現した大理石村は、結婚式会場やライブ会場、ドラマのロケ地などとして利用されている。

ロケ地としては、首都圏に近いヨーロッパの古城がある観光施設として口コミで広まり、ドラマやバラエティー番組、ミュージック・ビデオなどで利用されている。大理石村で撮影が行われ、2005年10月12日テレビ朝日系列で放送された『相棒』 Season 4 第1話「閣下の城」においては、ロックハート城を買収して英国から日本へ運んだ津川雅彦が、自ら出演している[9]

ライブ会場としては、2009年6月8日に音楽ユニットのGIRL NEXT DOORが、イリュージョンを交えながら新曲である「Infinity」を披露する発売記念ライブを行っており、また「Infinity」を主題歌としているドラマ『アタシんちの男子』は、大理石村でロケを行った[10]

登場作品

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テレビドラマ(ロケ地など)
アニメーション
映画(ロケ地)
ミュージック・ビデオ(ロケ地)
その他

主な施設

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よみがえった石コロ達のミュージアム
  • ロックハート城
    • 世界のサンタミュージアム - 世界中から集めたサンタが1,100体以上いる。
    • 世界の城ライブラリー - に関する書籍を1,000冊収めた「お城の図書館」。
    • テディーの家 - 海外より収集した200体のテディーベア・コレクションルーム。
    • ジュエリーコレクション
    • ギャラリーショップ
  • よみがえった石コロ達のミュージアム
  • ストーンアカデミー
  • 恋人の泉
  • スプリングベル
  • セント・ローレンス教会
  • ストーンショップ
  • ハートバザール
  • サインギャラリー

利用情報

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大理石村ロックハート城の入口
営業時間
9時〜17時(入場:16時30分まで)
※冬季営業 10時~16時(入場:15時30分まで)
※毎年1月の3週目にメンテナンス休業あり
入場料金
大人 1,300円、中高生 1,100円、小人(4歳〜小学生) 600円
※障がい者(本人と付き添い1名)大人 600円 小人 300 ※団体割引10名以上100円引き

脚注

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  1. ^ 恋人の聖地プロジェクト [二人のプロポーズにふさわしいデートスポットを!!もっと幸せになれる]-NPO法人地域活性化支援センター-
  2. ^ Site Record for Milton Lockhart House Details (英語)
  3. ^ 読売新聞 1987年9月9日 東京朝刊 『「幸福鉄道」作ろう! 旧国鉄広尾線に公園や英の古城… 津川雅彦さん呼びかけ』
  4. ^ 朝日新聞 1988年12月12日 東京夕刊 『サンタのお城、北海道・広尾町へ 津川雅彦さんが英で購入』
  5. ^ a b 日本工業新聞 1993年1月4日 『フロンティア'93:群馬県高山村にスコットランド古城復元が”急ピッチ”』
  6. ^ Scran - Masahiko Tsugawa buys Milton Lockhart House, 1987 当時の写真(英語)
  7. ^ 北海道新聞 1988年12月13日 夕刊全道 『古城を載せたコンテナ8個、十勝港に初陸揚げ。花火打ち上げ歓迎』
  8. ^ a b 読売新聞 1992年8月31日 東京朝刊 『「サンタの城」群馬で日の目 津川さんから買収成立』
  9. ^ 上毛新聞 2007年1月11日 『本番です 水谷・寺脇コンビ「相棒」 ロックハート城でロケ 高山』
  10. ^ デイリースポーツ 2009年6月9日 『GIRL NEXT DOOR 仰天イリュージョンライブ 新曲「Infinity」リリース記念』
  11. ^ 劇場先行上映第1章パンフレットに明記。
  12. ^ a b エンディングクレジットに取材協力記載有り。
  13. ^ “GACKTが“埼玉ポーズ”キメた『翔んで埼玉』古城は群馬県にあった 津川雅彦さんらが移築・復元したロックハート城展示をリニューアル”. SPICE. (2019年2月24日). https://spice.eplus.jp/articles/228858 2019年9月8日閲覧。 

外部リンク

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