中華人民共和国の教育

中国の教育から転送)

中華人民共和国の教育(ちゅうかじんみんきょうわこくのきょういく)として、この項目では中華人民共和国における教育について解説する。

中華人民共和国の旗 中国の教育
中華人民共和国教育部
Minister of Education Yuan Guiren
国の教育予算 (2012–2013年)
予算額: 3883.9億人民元[1]
詳細
主要言語: 中国語
管轄: 中央政府
識字率 (2015 [2]年)
総計: 96.4 %
男性: 98.2 %
女性: 94.5 %
プライマリー: 121 million (2005)[3]
セカンダリー: 78.4 million (2005), including junior and senior secondary students.[3]
ポストセカンダリー: 11.6 million (2005)[3]

中華人民共和国の教育は、公的教育制度が存在し、中華人民共和国教育部が所管している。義務教育は6歳から始まり9年間の課程であり、公費で運営されている。

教育段階

編集
中国の教育段階
年齢 段階 学年 義務教育
18–22 高等教育機関 さまざま No
15–17 高等学校または職業学校 Grades 1–3 No
12–14 中学校 Grades 7–9 Yes
6–11 小学校 Grades 1–6 Yes
  • 小学校は「小学」、中学校は「初級中学」、高等学校は「高級中学」と呼ばれることが多い。
  • 3~6歳の幼児を対象とした就学前教育としては、幼稚園(幼児園)、小学校併設の幼児学級で行われる。
  • 義務教育は、小学校と中学校を合わせた9年間であり、2005年までに中国全国の約95%の地域で実施されている。
    • 初等教育の小学校は、基本的には6年制であるが、農村部では5年制も少なくない。
    • 前期中等教育の中学校は、基本的には3年制であるが、農村部では4年制も少なくない。
  • 後期中等教育では、普通教育を行う学校と職業教育を行う学校に分かれる。
  • 高等教育は、大学(大学・学院)や専科学校、職業技術学院がある。
    • 入試は普通高等学校招生全国統一考試に一本化されている。
    • 大学(大学・学院)は、4~5年制の本科と2~3年制の専科がある。本科は日本の4~6年制大学、専科は日本の大学の短期大学部に当たる。
    • 専科のみの学校は、専科学校と呼ばれる。日本の短期大学に当たる。
    • 職業技術学院では、専科と同様の職業教育を受けることができる。日本の職業能力開発短期大学校に当たる。
    • スポーツ選手や囲碁のプロ棋士など、幼少期から通常の教育課程を経ていない世界トップの選手を清華大学などの名門大学へ無試験で推薦入学させる制度かある[4]
  • 研究生養成課程・機関(研究生院)は、大学だけではなく、中国科学院中国社会科学院などの研究所に設けられている。
  • 社会人を対象とした教育もあり、業余学校、夜間大学通信大学、ラジオ・テレビ大学等で受けることができる。識字訓練から大学と同様の専門教育まで幅広い教育・訓練が行われている[5]
  • かつて中国の大学や大学院への進学率は高くなかったが、2020年代に入ると大学学部進学率が53%で大学院修士課程進学率が21%にまで急上昇した[6]

高等教育

編集

首都・北京の大学

重慶の大学

上海の大学

天津の大学

安徽省の大学

福建省の大学

甘粛省の大学

広東省の大学

貴州省の大学

海南省の大学

河北省の大学

黒竜江省の大学

河南省の大学

湖北省の大学

湖南省の大学

江蘇省の大学


江西省の大学

吉林省の大学

遼寧省の大学

青海省の大学

陝西省の大学

山東省の大学

山西省の大学

四川省の大学

香港特別行政區の大学

雲南省の大学

浙江省の大学

脚注

編集
  1. ^ zh:(两会授权发布)关于2013年中央和地方预算执行情况与2014年中央和地方预算草案的报告” (中国語). Xinhua (2014年3月15日). 2014年4月29日閲覧。
  2. ^ [1]
  3. ^ a b c UNESCO IBE - World Data on Education, 6th edition
  4. ^ 「囲碁界のプリンス」柯潔九段、今秋に名門・清華大に入学”. www.afpbb.com (2019年8月6日). 2024年7月1日閲覧。
  5. ^ 5.中国の学校系統図/文部科学省2021年4月23日閲覧。
  6. ^ Shogakukan Inc. 202 (2022年2月8日). “中国で大学院修士課程の志願者数が過去最高の457万人 就職で有利に”. webcache.googleusercontent.com. NEWSポストセブン. 2023年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月4日閲覧。

関連文献

編集
  • (英語) ボルジギン・ムンクバト (Borjigin, Monkbat). "内モンゴル自治区における言語教育について" (Archive; "A case study of Language education in the Inner Mongolia "). 千葉大学ユーラシア言語文化論集 (Journal of Chiba University Eurasian Society) 16, 261-266, 2014-09-25. 千葉大学ユーラシア言語文化論講座 (Chiba University Eurasian Society). See profile at Chiba University Repository. See profile at CiNii. - In English with a Japanese abstract.

関連項目

編集