今庄駅
今庄駅(いまじょうえき)は、福井県南条郡南越前町今庄にある、ハピラインふくいハピラインふくい線の駅である。
今庄駅 | |
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駅舎(2022年10月) | |
いまじょう Imajō | |
◄南今庄 (2.6 km) (3.6 km) 湯尾► | |
所在地 | 福井県南条郡南越前町今庄74-6 |
所属事業者 | ハピラインふくい |
所属路線 | ■ハピラインふくい線 |
キロ程 |
19.2 km(敦賀起点) 米原から65.1 km |
電報略号 | イマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
159人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1896年(明治29年)7月15日[1][2] |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
歴史
編集- 1896年(明治29年)7月15日:官設鉄道北陸線の敦賀駅 - 福井駅開業時に設置[1][2]。一般駅[3]。同日付けで敦賀庫今庄駐泊所を開設。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、北陸本線所属駅となる[4]。
- 1962年(昭和37年)
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[7]。
- 2017年(平成29年)3月26日:駅舎リニューアルが完成[8][9]。
- 2018年(平成30年)9月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[10][11][12][13][14][15]。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)3月16日:北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間開業に伴い、ハピラインふくいの駅となる[22][23][24]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線[2][25]のホームを有する地上駅である。駅舎から各ホームへは跨線橋で連絡している[2]。かつては島式2面4線(旧1・2番のりば、旧3・4番のりばでそれぞれ島式)であった[2]。
無人化前はJR西日本金沢支社の福井地域鉄道部が管理し、南越前町が発券業務を受託する簡易委託駅であった。駅舎内の観光案内所兼売店に窓口が設置された。駅構内にはICカード専用の簡易改札機[10][12][14]が設置されている。
北陸本線が杉津駅経由だったころ、敦賀方面の列車は急勾配を上らなければならなかったため、当駅で補助機関車を増結・解放していた[5][6][26]。その名残で保守用側線に給水塔[27]や給炭用のホームが残されている[1][25]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■ハピラインふくい線 | 下り | 福井・金沢方面[28] | 一部2番のりば |
2・3 | 上り | 敦賀方面[28] |
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ホーム(2015年10月)
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ハピラインふくいの仕様となった今庄駅の駅名標(2024年3月)
駅リニューアル
編集南越前町は駅舎を2005年にJR西日本から購入し、2014年度からリニューアル事業に着手[8]。2017年3月に「今庄まちなみ情報館」、観光案内所、土産販売店を新たに整備してリニューアルオープンした。改修した駅舎には、南越前町産のスギ材を外壁に使用した[9]。
今庄まちなみ情報館では、1955年ごろの今庄駅が45分の1のジオラマで再現されており[8][9][27]、北陸本線の旧線に設けられていたスイッチバックなどの情報がパネルで展示されている。
また、2018年には住民主体で取り組んできた駅前の整備が完成し、4月に「今庄駅前ほっこり広場」としてオープンしている[29]。
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今庄駅前ほっこり広場
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今庄まちなみ情報館
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今庄宿のにぎわい
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1955年ごろの今庄駅のジオラマ
利用状況
編集近年の1日平均乗車人員は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1997年(平成 | 9年)355 |
1998年(平成10年) | 328 |
1999年(平成11年) | 307 |
2000年(平成12年) | 294 |
2001年(平成13年) | 286 |
2002年(平成14年) | 274 |
2003年(平成15年) | 275 |
2004年(平成16年) | 252 |
2005年(平成17年) | 243 |
2006年(平成18年) | 232 |
2007年(平成19年) | 240 |
2008年(平成20年) | 230 |
2009年(平成21年) | 231 |
2010年(平成22年) | 225 |
2011年(平成23年) | 207 |
2012年(平成24年) | 185 |
2013年(平成25年) | 198 |
2014年(平成26年) | 188 |
2015年(平成27年) | 169 |
2016年(平成28年) | 165 |
2017年(平成29年) | 162 |
2018年(平成30年) | 154 |
2019年(令和元年) | 159 |
駅周辺
編集当駅の近隣は北国街道の宿場町である今庄宿(2021年に重要伝統的建造物群保存地区に指定)[30]であった今庄地区(旧・今庄町)があり[6][27]、古い建物などが現在も残っている[31]。
- 南越前町立今庄小学校
- 南越前町役場今庄総合事務所
- 今庄郵便局
- 国道365号
- 国道476号
今庄住民利用バス「JR今庄駅」バス停留所は2023年(令和5年)5月31日をもって運行を終了し、廃止されている[32]。
その他
編集隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 日本国有鉄道
- 北陸本線(旧線)
- 大桐駅 - 今庄駅
脚注
編集- ^ a b c 川島 2010, p. 54.
- ^ a b c d e 朝日 2012, p. 24.
- ^ a b 石野 1998, p. 132.
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 I(初版)、JTB、1998年10月1日、91頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 鈴木文彦「北陸本線旧線跡を行く」『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社、1999年2月、38-40頁。
- ^ a b c “旧北陸線のトンネル群、なぜ今も鉄道ファンを惹きつけるのか”. 日刊工業新聞. (2017年12月10日). オリジナルの2019年11月17日時点におけるアーカイブ。 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b 石野 1998, p. 133.
- ^ a b c “福井)今庄駅舎がリニューアル 玄関口が地区の魅力発信”. 朝日新聞デジタル. (2017年3月23日). オリジナルの2020年1月1日時点におけるアーカイブ。 2021年1月5日閲覧。
- ^ a b c “情報館に再現ジオラマ JR今庄駅、26日新装オープン”. 中日新聞 (2017年3月22日). 2020年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月27日閲覧。
- ^ a b 『9月15日「ICOCA」を福井県内のJR北陸本線(新疋田駅〜牛ノ谷駅)に導入します! 〜北陸と近畿がICOCAでつながる〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2018年5月30日。オリジナルの2019年5月28日時点におけるアーカイブ 。2020年9月13日閲覧。
- ^ “JR西日本「ICOCA」9/15エリア一体化、近畿から北陸・岡山も利用OK”. マイナビニュース (2018年5月30日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b “イコカ福井県内導入は9月15日 福井駅と敦賀駅は先行で自動改札”. 福井新聞ONLINE (2018年5月31日). 2018年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
- ^ “JR西、福井でイコカ導入 9月15日から北陸線19駅”. 日本経済新聞. (2018年5月31日) 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b “福井もICOCAで行こか JR西、9月15日から19駅に導入”. 産経ニュース. (2018年6月4日) 2021年9月25日閲覧。
- ^ “福井県内のJR線でICカード切符「ICOCA」運用開始 早朝購入組の姿も”. 福井経済新聞 (2018年9月15日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “福井県内JR駅、新たに16駅無人化 北陸線の5駅はイコカ対応、2030年度までに”. 福井新聞 (福井新聞社). (2020年8月26日). オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ。 2021年5月9日閲覧。
- ^ “JR春江駅の窓口12月中旬で営業終了、無人駅へ 丸岡駅のスケジュールも発表 福井県坂井市”. 福井新聞 (福井新聞社). (2021年11月9日) 2021年11月9日閲覧。
- ^ “森田・南条・今庄の駅無人化 JR3月末で”. 福井放送. (2022年2月25日) 2022年2月27日閲覧。
- ^ “JR北陸本線 今庄駅が浸水 敦賀~武生で終日運休へ 再開見込み無し”. 乗りものニュース (2022年8月5日). 2022年8月5日閲覧。
- ^ “大雨影響で不通の北陸本線 代わりのバスはなぜ無料?運行の福井県に聞いた”. J-CASTニュース (2022年8月9日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ “関西・中京~北陸、JRの迂回ルート 特急サンダーバード、しらさぎは8月10日まで運休”. 福井新聞 (2022年8月9日). 2022年8月8日閲覧。
- ^ “新社名「ハピラインふくい」 並行在来線三セク会社 福井の60代男性考案”. 中日新聞Web. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。 2022年4月10日閲覧。
- ^ “並行在来線運営会社は「ハピラインふくい」 知事らが記者会見”. 朝日新聞デジタル. (2022年3月29日). オリジナルの2022年3月29日時点におけるアーカイブ。 2022年4月10日閲覧。
- ^ “並行在来線の役割転換、特急中心から「県民の足」へ…「パターンダイヤ」も検討”. 読売新聞オンライン. (2022年4月9日). オリジナルの2022年4月9日時点におけるアーカイブ。 2022年4月10日閲覧。
- ^ a b 川島 2010, p. 20.
- ^ a b “旧北陸線の魅力伝えるストーリー、日本遺産に認定”. 中日新聞Web. (2020年6月20日). オリジナルの2020年9月29日時点におけるアーカイブ。 2021年1月5日閲覧。
- ^ a b c “旧北陸線跡、明治のトンネルが語る鉄路の歴史”. 東洋経済オンライン (2019年11月3日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b “今庄駅|時刻表”. 2024年3月28日閲覧。
- ^ “新今庄駅1年祝おう! 駅前広場完成、29日記念催し”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(福井新聞). (2018年4月11日) 2020年1月1日閲覧。
- ^ 南越前町今庄宿 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 山衛守剛(2014年5月2日). “北陸・各駅散歩:/4 JR北陸線 今庄駅”. 毎日新聞 [要ページ番号](毎日新聞社)
- ^ “「南越前町らくらくおでかけバス」運行の継続について”. 南越前町 (2023年3月30日). 2024年3月16日閲覧。
- ^ “【鉄道の日】大正時代は「御辨當」~駅弁の「掛紙」、元国鉄マンが集めた1万枚!”. 産経ニュース. (2017年10月13日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “加賀温泉駅「幕の内弁当」(700円)~駅弁屋さんの厨房ですよ!(vol.24「高野商店」編(2))”. ニッポン放送 (2021年1月5日). 2021年1月5日閲覧。
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8。
- 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。