本コンクールは、若い音楽家の育成を目的の1つとしているため、以下のような特色を持っている。
- ヴァイオリンとピアノの2部門
- コンチェルト(協奏曲)を課題曲とする。
- 本選では、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演する。
- 1位入賞者には、コンサートやリサイタルの出演機会を与える。
- 出場資格に年齢制限がある。
主催者より、各部門の入賞者には賞金が授与され、1位から3位までの者にはメダルも授与される。2007年(平成19年)には、大阪在住の個人より寄贈されたステンレス製のトロフィーも1-3位の者に授与された。以下に、各部門ごとに授与される賞金等を記載する。
順位
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賞金
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賞状等
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1 |
300万円 |
賞状、金メダル
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2 |
200万円 |
賞状、銀メダル
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3 |
100万円 |
賞状、銅メダル
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4 |
80万円 |
賞状
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5 |
70万円 |
賞状
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6 |
60万円 |
賞状
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- ※1位-3位入賞者は、入賞者記念ガラコンサートへの出演に同意することが必要。出演料は10万円。
さらに、各部門1位入賞者には以下の特典がある。
- 日本の主要都市(仙台市、東京都など)において、仙台フィルハーモニー管弦楽団、または日本の代表的なオーケストラとの通算3回以上の共演の機会
- 仙台市等におけるリサイタル出演の機会
- コンクールにおける演奏を収録したコンパクトディスクの作成
なお、ファイナルに進めなかったセミファイナリストの中から、審査委員特別賞として奨学金50万円を授与することがある。
出場資格は、開催年の28年前の1月1日以降出生の者。すなわち、本選開催年に満28歳となる者、またはそれより年少の者(本選開催時に28歳である全ての人が対象ではないので、27歳以下と表現。第1回は25歳以下)。
2004年(平成16年)の第2回コンクールでは、全世界からバイオリン部門とピアノ部門をあわせて300人以上(日本人が2/3)の応募があった(出場資格は27歳以下)。出場希望者から提出された書類及び課題曲を録音したCDによって予備審査が行われ、その後、パリ・ウィーン・上海・仙台・ニューヨークでピアノ伴奏によるオーディションを行い、各々の部門でおおむね36名が仙台での本選に進んだ。
仙台での本選は公開され、室内楽(弦楽四重奏または弦楽五重奏)を伴奏とする予選を行って12名以内に絞り、セミファイナルでは仙台フィルハーモニー管弦楽団の伴奏のもと6名以内の入賞者を決めた。入賞者は、再び仙台フィル伴奏のファイナルに出場し、順位が決定された。また、1位-3位入賞者は、仙台フィル伴奏でガラ・コンサートを行った。2007年(平成19年)の第3回コンクールも同様の実施。
2部門開催のため、賞金総額が1600万円以上と日本の国際コンクールの中で最も高く、各々の部門の入賞者の賞金も国際的に高い部類に入る。また、海外からの参加者への旅費補助がやや高く(日本人には旅費補助なし)、本選出場者には国籍に関わらず宿泊費用が無料であるため、回を重ねるごとにコンクール出場経験の浅いプロ志望者でも本選に進出するようになった。ただし、課題曲は回を重ねるにつれ易しくなっている[1][2]。
仙台での本選は、約300人のボランティアに支えられている。各々の部門でファイナルまで2週間ずつの長期に渡ることや、出場者に未成年が含まれることもあり、ホストファミリーのバックアップに感謝する出場者が多い。
なお、2010年(平成22年)開催予定の第4回コンクールにおいて、バイオリン部門予選の室内楽伴奏に山形交響楽団のメンバーも初めて加わることが発表されている[3]。
世界の3大音楽コンクールの1つである 「チャイコフスキー国際コンクール」 のいわばジュニア部門として位置付けられる「第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」が、1995年(平成7年)に仙台市で開催された。この開催経験をもとに、伊達政宗による仙台開府四百年を記念して、2001年(平成13年)から3年毎に仙台市の主催でコンクールが開催されるようになった。なお、「第2回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門の2位であった上原彩子が、2002年、「第12回チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門において、女性として史上初の第1位を獲得した。ピアノ部門での日本人の第1位獲得も史上初。