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八丁目(はっちょうめ)は、埼玉県春日部市町丁。現行行政地名は八丁目のみ。丁番の設定のない単独町名である。住居表示未実施地区[4]郵便番号は344-0006[2]

八丁目
倉松落大口逆除
八丁目の位置(埼玉県内)
八丁目
八丁目
八丁目の位置
北緯35度59分30.01秒 東経139度45分10.21秒 / 北緯35.9916694度 東経139.7528361度 / 35.9916694; 139.7528361
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 春日部市
地区 幸松地区
人口
2024年(令和6年)1月1日現在)[1]
 • 合計 4,106人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
344-0006[2]
市外局番 048[3]
ナンバープレート 春日部
座標の場所は 交差点を示す

地理

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埼玉県の東部地域で、春日部市北部の利根川(大落古利根川)が造り出した沖積平野[5](中川低地)に位置する、埼玉県道320号西宝珠花春日部線に沿って北東から南西にかけて細長い区域を持つ地区である。南部の大落古利根川流域を中心に自然堤防の微高地に位置するが、多くは後背湿地氾濫平野に位置する[6]。 東側で樋籠樋堀、南側で粕壁東粕壁、西側で梅田小渕、北側で不動院野立野上柳と隣接する。また、北側では北葛飾郡杉戸町大塚とも隣接する。

旧倉松落を境に南側は市街化区域、北側は市街化調整区域に指定されている[7]。市街化区域内の南側は粕壁宿に近く、日光街道(旧日光街道)も通っており、古くから栄えていた地域で「新町」とも呼ばれていた[8]旧幸松村の中心市街地である[9]。主に第一種住居地域に指定され、国道4号日光街道)などの通り沿いは第二種住居地域準住居地域に指定された戸建ての住宅地である。県道惣新田春日部線(旧日光街道)沿線は近隣商業地域である。 市街化調整区域内は主に田園地帯で、北部で散居集落的な景観(散居村)が見られる。

河川

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地価

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住宅地の地価は、2024年(令和6年)の公示地価によれば、八丁目529番地7の地点で10万0,000円/m2となっている[10]

歴史

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もとは江戸期より存在した下総国葛飾郡幸手領に属する八丁目村であった[5]寛永年間(1624年〜1645年)頃に武蔵国葛飾郡に属されたと思われる[5]。古くは田宮荘の内にあったと云う。村民の筑前という人物が開拓し、元和年間の頃には若狭という人物も開拓したと云われている。 村高は正保年間の『武蔵田園簿』では443石余(田160石余、畑282石余)、『元禄郷帳』によると467石余、『天保郷帳』によると474石余であった[5]助郷日光街道粕壁宿に出役していた[5]化政期の戸数は120軒で、村の規模は東西4余、南北29町余であった[5]。地名の由来は新補地頭給田である「八町免」から転じたと云われている[5]

存在していた小字

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  • 前・浦・新田・樋堀[19]

世帯数と人口

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2024年(令和6年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
八丁目 1,936世帯 4,106人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[20]

丁目 番地 小学校 中学校
八丁目 全域 春日部市立幸松小学校 春日部市立東中学校

交通

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地内に鉄道は敷設されていない。最寄り駅は東武鉄道伊勢崎線(東武スカイツリーライン)春日部駅で、八丁目529番地7の地点より1,100 m[10]離れている。

道路

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地域

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寺社・史跡

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公園・緑地

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  • 旧倉松公園(近隣公園)
  • 倉松公園(街区公園) - 旧倉松落(幸松川)流域に所在
  • 八丁目第1公園(街区公園)
  • 八丁目第2公園(街区公園)
  • 八丁目第3公園(街区公園)
  • 八丁目上組公園(街区公園)
  • 八丁目ちびっこ広場
  • 八丁目第3ちびっこ広場

施設

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過去の施設

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  • JA南彩幸松支店(農協幸松支所) - 同じ場所にJA南彩春日部東支店がある。

脚注

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  1. ^ a b 令和6年人口・世帯数(町(丁)別・男女別・年齢別)”. 春日部市 (2024年7月9日). 2024年7月31日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2024年7月31日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2024年7月31日閲覧。
  4. ^ 住居表示区域内の新築建物の届け出|春日部市公式ホームページ”. www.city.kasukabe.lg.jp. 2024年7月31日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 689-690頁。
  6. ^ 国土地理院の『治水地形分類図』(野田市)等を参照。
  7. ^ 都市計画図(かすかべ オラナビ) - 春日部市(2016年).2024年7月31日閲覧。
  8. ^ a b 日光道中粕壁宿 歩いてみよう道しるべ”. 春日部市教育委員会. 2024年7月31日閲覧。
  9. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 973頁。
  10. ^ a b 国土交通省地価公示・都道府県地価調査.2024年7月31日閲覧。
  11. ^ a b 『旧高旧領取調帳データベース』の「八目村」の検索結果を参照。
  12. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 360頁。
  13. ^ 倉松川(その3) - 有限会社フカダソフト.2024年7月31日閲覧。
  14. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 968頁。
  15. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1429頁。
  16. ^ 園の概要”. 社会福祉法人 菩提樹会. 2024年7月31日閲覧。
  17. ^ 春日部市(埼玉県)”. 公益財団法人日本都市センター (2005年12月15日). 2024年7月31日閲覧。
  18. ^ 春日部市 新「春日部市」の町名・字名新旧対照表《旧春日部市の区域》” (PDF). web.archive.org (2006年5月13日). 2024年7月31日閲覧。
  19. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1415頁。
  20. ^ 幸松地区の通学区域”. 春日部市 (2021年12月14日). 2024年7月31日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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外部リンク

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