小樽短期大学(おたるたんきだいがく、英語: Otaru Junior College)は、北海道小樽市入船4-9-1[注釈 1]に本部を置いていた日本私立大学である。1967年に設置され、2008年に廃止された。大学の略称はOJC。

小樽短期大学
大学設置/創立 1967年
廃止 2008年
学校種別 私立
設置者 学校法人共育の森学園
本部所在地 北海道小樽市入船4-9-1[注釈 1]
学部 英語・経営実務科[注 1]
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概要 編集

大学全体 編集

教育および研究 編集

  • 小樽短期大学は、英語をベースにビジネスに関する専門科目が置かれ、「観光学」と称した科目ではJR北海道の企業研修が取りいれられていたところに教育の特色があった。
  • 「放送コミュニケーション演習」と称した科目ではエフエム小樽放送局の協力が得られた。
  • 外国語科目にはハングル語があった。

学風および特色 編集

  • 小樽短期大学では、オーストラリア語学研修やハワイリゾートホテルでのホテル実習ほかニセコ研修が執り行われていた。
  • 新入生歓迎会にダンスパーティーが採り入れられていた。
  • 仏教系の短期大学として位置づけられていた[7]

沿革 編集

基礎データ 編集

所在地 編集

象徴 編集

  • 小樽短期大学カレッジマークはオリジナルなものとしては右記資料にある[10]

歴代学長 編集

  1. 木曽栄作1967年4月、就任)小樽商科大学名誉教授
  2. 北村正司1982年4月~)小樽商科大学短期大学部名誉教授
  3. 斎藤要1989年4月~)小樽商科大学名誉教授
  4. 小南武朗1995年11月~)
  5. 筧無関1999年11月~)駒澤大学名誉教授
  6. 渡辺誠三2002年4月~)
  7. 石橋政雄2004年4月~)
  8. 高橋敏明2005年6月~)
  9. 高川准子2006年8月~)
  10. 林堯2007年8月~)

教育および研究 編集

組織 編集

学科 編集

  • 英語・経営実務科 入学定員140名[注 7]
過去の学科体制 編集
設置計画のあった学科 編集

専攻科 編集

  • なし

別科 編集

  • なし

取得資格について 編集

附属機関 編集

  • 附属図書館(閉学後も「学校法人共育の森学園旧小樽短期大学附属図書館」として2023年現在も存続)[35]

研究 編集

  • 『小樽女子短期大学研究紀要』[36]
  • 『小樽短期大学研究紀要』[37]

学生生活 編集

部活動・クラブ活動・サークル活動 編集

学園祭 編集

  • 小樽短期大学の学園祭は「聖丘祭」と呼ばれていた[39]

スポーツ 編集

  • 1999年、男女共学になった際にバスケットボール部が創部され、「北海道地区大学体育大会」に参加していた[39]

大学関係者と組織 編集

大学関係者 編集

歴代学長

小樽短期大学#歴代学長を参照

教員

出身者 編集

施設 編集

キャンパス 編集

編集

  • 小樽短期大学には「ひじり寮」と呼ばれる学生寮があり、収容定員は20名程度となっていた。

対外関係 編集

他大学との協定 編集

オーストラリア 編集

カナダ 編集

アメリカ 編集

系列校 編集

社会との関わり 編集

  • かつて、深川駅留萌駅を走行していたSL「すずらん号」において、本短大の学生による客室案内や車内販売が行われていたことがある。

卒業後の進路について 編集

編入学・進学実績 編集

注釈 編集

注釈グループ 編集

  1. ^ a b 跡地は小樽昭和高校の夜間に開校していた小樽看護専門学校エフエム小樽放送局が入っている。
  2. ^ a b 平成19年度より学生募集停止[4]2006年8月4日、学校法人小樽昭和学園は札幌地裁民事再生法の適用を申請。負債総額は約3億7800万円。学生数が減少し、2005年度以降は学生数が定員の半数を割り文部科学省からの私学助成が受給できない状況になっていた。徳島市に本社を置き四国地方で「高川予備校」を運営するタカガワの支援を受け、経営再建を目指す[5]。しかし学生募集の見通しが立たず、債権整理が困難などの理由から短大の存続を断念した。2007年度の新入生募集を停止し、2008年3月で閉校。
  3. ^ a b 出典[6]。但し、ホームページによると附属図書館は開放されているらしく、キャンパスも残っており、廃止認可はまだなされていないようなので正式には休校状態である
  4. ^ a b c d e f のみ
  5. ^ a b 最終募集となった2003年における体制[31]

補足 編集

  1. ^ ほか学科も参照のこと。
  2. ^ 現在の文部科学省
  3. ^ 出典[18][19]
  4. ^ 出典[23]。うち1回生 330[24]
  5. ^ うち14
  6. ^ うち男60
  7. ^ 最終募集となった2006年における体制[30]
  8. ^ 出典[5][32]
  9. ^ 2008年度を目途に設置計画がなされていた[5]

出典 編集

  1. ^ 文教協会'2008.
  2. ^ 小樽女子短期大学'1968.
  3. ^ 全国短大・高専職員録 昭和42年版より。
  4. ^ 文教協会'2007.
  5. ^ a b c 小樽短大の再生手続開始決定!タカガワが経営権取得! - 小樽ジャーナル(2006年8月4日)、2018年1月18日アクセス
  6. ^ 文教協会'2009.
  7. ^ 宗教ハンドブックより。
  8. ^ 学校法人名簿 昭和42年度より。
  9. ^ 小樽市史 第10巻 文化編より。
  10. ^ a b 日本私立短期大学協会短期大学広報委員会'1980, p. 3.
  11. ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
  12. ^ 大学資料 (23)より。
  13. ^ 学習研究社'1966, p. 254.
  14. ^ 文部省'67, p. 28.
  15. ^ 短期大学教育 (22)より。
  16. ^ 短期大学教育 (44)より。
  17. ^ 短期大学教育 (45)より。
  18. ^ 文教協会'1988.
  19. ^ 大学資料 (106)より。
  20. ^ 文部省'88, p. 52.
  21. ^ 文教協会'1990.
  22. ^ 文部省'90, p. 53.
  23. ^ 文部省'92, p. 54.
  24. ^ 旺文社'1992.9, p. 156.
  25. ^ 文教協会'1999.
  26. ^ 文部省'99, p. 59.
  27. ^ 文教協会'2000.
  28. ^ 文教協会'2002.
  29. ^ 文教協会'2004.
  30. ^ a b 文教協会'2006.
  31. ^ 文教協会'2003.
  32. ^ 経営者交代!小樽短大単科から3科に再編! - 小樽ジャーナル(2008年8月22日)、2018年1月18日アクセス
  33. ^ 旺文社'2000.05, p. 166.
  34. ^ 小樽短期大学'2000, p. 29.
  35. ^ 学校法人共育の森学園旧小樽短期大学附属図書館 2023年5月31日閲覧。
  36. ^ 小樽女子短期大学研究紀要より。
  37. ^ 小樽短期大学研究紀要より。
  38. ^ 小樽短期大学'2000, p. 39-40.
  39. ^ a b 小樽短期大学'2000, p. 43.
  40. ^ 小樽短期大学'2000, p. 16.

参考文献 編集

全国学校総覧 編集

全国短期大学高等専門学校一覧 編集

蛍雪時代 編集

学研 編集

日本の私立短期大学 編集

短期大学入学案内冊子 編集

  • 小樽短期大学『歴史という言葉だげでは表現できない何かがこの街にあります。』小樽短期大学。 

短期大学要覧 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集