東葛地域

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東葛地域(とうかつちいき)とは、千葉県北西部の東葛飾郡に属していた旧町村(旧南相馬郡の地域を含む)、及び市制施行後の各市の呼称である。

東葛地域のデータ
9市の合計
日本
地方 関東地方
面積 539.68km2
推計人口 2,769,633
(全県比:44.3%)
(2017年5月1日)
地図 千葉県地域区分図.svg
緑 : 東葛9市
(葛南を除く)6市の合計
面積 379.35km2
推計人口 1,482,825
(全県比:23.7%)
(2017年5月1日)

目次

範囲編集

東葛とは東葛飾の略であり、元来は東葛飾郡に属した市町村全てを指す地域呼称である。即ち、松戸市野田市柏市[1]流山市我孫子市[1]鎌ケ谷市船橋市[2]市川市浦安市である。2004年3月31日まで松戸市にあった県の「東葛飾支庁」は、この9市を管轄していた。

しかし2010年現在では、松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ケ谷市の6市を「東葛(とうかつ)地域」、船橋市・市川市・浦安市に、本来は東葛飾郡ではなかった八千代市習志野市を加えた5市を「葛南(かつなん)地域」と称している[3][4]

2004年4月1日に県の東葛飾支庁を改組して新設された「東葛飾地域振興事務所(旧東葛飾県民センター)」(松戸市)は、松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ケ谷市の6市を管轄し、船橋市・市川市・浦安市の3市は、旧千葉郡であった八千代市[5]習志野市とともに、「葛南地域振興事務所(旧葛南県民センター)」(船橋市)が管轄する。

「葛南港湾事務所」(船橋市)では千葉港葛南港区を担当しており、担当範囲は船橋市・市川市・習志野市となっている。県教育庁では従来、東葛飾出張所が松戸市・鎌ケ谷市以北の6市を、船橋出張所が船橋市・市川市・浦安市の3市を管轄し、中学校教職員の人事異動はこの範囲内で行われていたが、支庁の改組に合わせて管轄が変更された。また、東京都と千葉市の間にある地域として、習志野市・八千代市を含め「京葉」(けいよう)と称されることもある。

県立高等学校の学区は、東葛飾地域振興事務所管内の6市のうち松戸市を除く5市が「第3学区」に、松戸市は葛南地域振興事務所管轄の5市とともに「第2学区」に属する。ただし、隣接学区の高校の受験が認められているため、松戸市と第3学区の各市の間での通学はかなり見られる。なお、中学・高校の運動部の大会では東葛飾地域を南北に分けて「葛北」「葛南」という地域分けがなされている。

なお、東葛に隣接して南葛、北葛という名称を使う地域があり、それぞれ東京都(旧)南葛飾郡埼玉県(旧および現)北葛飾郡を指すが、都立南葛飾高校(葛飾区)の略称や埼玉県内の医師会名に用いられている程度で、「東葛」とくらべて一般的ではない。また、柏市・松戸市・鎌ヶ谷市は白井市印西市、および印旛郡とともに「北総地域」に分類されることもある。

気象予報区の二次細分区域は、旧東葛飾支庁管内の9市と習志野市・八千代市を合わせた11市を「東葛飾」としている[6]

地域特性編集

県庁所在地千葉市よりも東京都寄りに位置しており、戦前から東京のベッドタウン化が進んだことから、千葉市の影響力が弱く、また住民は千葉都民と呼ばれ、千葉県への帰属意識が希薄で県政への関心も薄い。衆議院中選挙区制だった時代には、この地域(千葉4区)は1票の価値が最も低い選挙区として知られていた。しかし長い間東京湾沿岸の整備・開発を重視する県から、内陸部の地域(特に狭義の東葛)は冷遇されてきたとの不満も根強く、2001年には無党派堂本暁子知事を誕生させる原動力ともなった。県から自立し自己決定権を持つため、東葛地区6市または市川市を含む7市の合併によって政令指定都市移行を目指そうという意見もあり、行政レベルでの研究会設置の動きも出てきているが、東葛地区の主導権をめぐる各市の綱引きにより、具体的な話はあまり進んでいない(浦安市は財政状況が良好であるため合併に参加しないという方針を明確にしている)。また、浦安市などの一部には東京都編入を目指す動きもある。この地域を走るJR常磐線千葉支社ではなく東京支社に属する。

管理教育編集

1980年代から90年代前半にかけ、千葉県は「東の千葉、西の愛知」といわれる管理教育の雄として知られていたが、中でも東葛地域の6市(松戸市・鎌ケ谷市以北)においては特に厳しい生活指導が行われ、中学校における丸刈りの強制や体罰などがしばしば批判の的となった(管理教育#管理教育の地域性を参照されたい)。

現在はかつてほどの管理教育は見られないが、「学力より体力重視」という教育風土は濃厚に残っている(学業を重視する東葛地区在住の高所得階層の生徒が私立中学に流れる原因)。松戸市・鎌ケ谷市以北の6市の公立中学校では、現在も登校するとジャージに着替え、体育以外の授業でもジャージを着用しなければならない。夏季(6~9月)は、体育の時間以外には半袖の体操服ジャージズボンを着用してきたが、女子生徒のブルマー着用が廃止された90年代後半以降は、体操服に短パンまたはハーフパンツで過ごすのが一般的である。つまり、体育授業時の服装で朝から放課後まで過ごすもので、これは千葉県でも東葛地域以外では見られず、特徴的といえる。このほか、早朝・休日も部活動があって生徒が拘束されるなどといった点は以前と変わらない。

脚注編集

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  1. ^ a b 我孫子市の全域、柏市のおおよそ東半分にあたる旧沼南町及び北部の旧富勢村は、1897年(明治30年)の東葛飾郡編入までは南相馬郡に属していた。
  2. ^ 船橋市のおおよそ東半分(旧二宮町・旧豊富村)は千葉郡に属していた。
  3. ^ “「地域批評シリーズ 日本の特別地域⑭ これでいいのか 千葉県東葛エリア」、14-15頁”. 株式会社マイクロマガジン社. (2010年7月20日) 
  4. ^ “「地域批評シリーズ 日本の特別地域 特別編集㉘ これでいいのか 千葉県 葛南」、6-7頁”. 株式会社マイクロマガジン社. (2011年9月16日) 
  5. ^ 八千代市のうち、旧阿蘇村印旛郡に属していた。
  6. ^ 特別警報・警報・注意報や天気予報の発表区域(細分区域等一覧表):気象庁ホームページ内

関連項目編集

外部リンク編集