田切駅

長野県上伊那郡飯島町田切にある東海旅客鉄道の駅

田切駅(たぎりえき)は、長野県上伊那郡飯島町田切にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である[1]

田切駅
ホーム(2023年4月)
たぎり
Tagiri
飯島 (2.2 km)
(2.8 km) 伊那福岡
地図
所在地 長野県上伊那郡飯島町田切2795[1]
北緯35度41分41.54秒 東経137度55分58.11秒 / 北緯35.6948722度 東経137.9328083度 / 35.6948722; 137.9328083座標: 北緯35度41分41.54秒 東経137度55分58.11秒 / 北緯35.6948722度 東経137.9328083度 / 35.6948722; 137.9328083
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 160.1 km(豊橋起点)
電報略号 タリ[1]
駅構造 高架駅(盛土上[1]
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
48人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1918年大正7年)2月11日[1][2]
備考 駅員無配置駅[1]
標高:637 m[1]
テンプレートを表示

歴史

編集

駅構造

編集

単式ホーム1面1線を有する高架駅で、築堤上にある[1]伊那市駅管理の無人駅で、駅舎は無いがホーム上に待合所がある[1]

かつては現在よりも150mほど北側の地上にあったが、急カーブの途中にあり車掌の安全確認が困難だったため、1984年(昭和59年)6月1日に移転した[1]。旧駅には駅舎もあり、駅舎跡には記念碑が建てられている[1]。なお、旧駅のホーム上にあった保線用列車監視ヤグラが、旧ホームが撤去された現在でも残っている。

利用状況

編集

「長野県統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通り。

  • 2007年度 - 53人[1]
  • 2009年度 - 52人[1]
  • 2010年度 - 51人
  • 2011年度 - 46人
  • 2012年度 - 43人
  • 2013年度 - 38人
  • 2014年度 - 33人
  • 2015年度 - 32人
  • 2016年度 - 38人[8]
  • 2017年度 - 40人[9]
  • 2018年度 - 48人[10]

駅周辺

編集
 
聖徳寺(飯島町)
  • 国道153号
  • 聖徳寺
  • 関の地蔵尊
  • 道の駅田切の里
  • 飯島町田切の孔子廟 - 当駅より徒歩5分
  • 伊那福岡駅側の中田切川の鉄橋周辺に、鉄道撮影の名所として知られている「Ωカーブ」がある[1]

バス路線

編集
飯島町いいちゃんバス[11]
  • 「地域線(北部地域、東方面)」飯島駅〜田切駅経由〜中央道バス停留所・上山交差点(1日4往復:事前予約型デマンド式コミュニティーバス

その他

編集
 
田切駅と聖地巡礼発祥碑

田切ネットワーク

編集

漫画『究極超人あ〜る』の1991年(平成3年)に公開されたOVAは飯田線を舞台にしており、当駅も登場している。公開直後からファンが当駅を訪問するようになったが、同時に待合室内等の落書きが多発した。

そのため1993年(平成5年)に結成された田切ネットワーク[12]により、2022年令和4年)現在に至るまでに待合室・駅周辺の定期的な清掃活動が行われている[13]。 落書きを解消すべくノートと駅スタンプを設置したり、JR東海がイベント用に保有していたクモハ12041号電車やユーロライナーを使用した貸切列車イベントも開催され、これらの列車ではOVA作中の「電車と競争」を実際に体験することも出来た。

2012年(平成24年)からは同作にちなんで当駅 - 伊那市駅間を自転車で走行するイベントも開催されている。

また、2012年には伊那市駅開業100周年を記念したイベント(「飯田線マニアックス」[14][15]および「伊那電伊那まつり巡行」)の監修も行った。

その後、アニメのゆかりの地を訪問する「聖地巡礼」の「発祥の地」を示す碑が2018年(平成30年)7月28日に同駅に隣接する聖徳寺の駐車場に建立されている[16][17]

現在も多くのファンが訪れて、駅待合室に置かれたノートに書込みをしている。

隣の駅

編集
東海旅客鉄道(JR東海)
  飯田線
快速「みすず
通過
普通
飯島駅 - 田切駅 - 伊那福岡駅

※国有化以前は飯島駅 - 当駅間に伊那赤坂停留場が存在した。

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、198頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、108頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、14頁
  4. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、15頁
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第42号」『官報』1970年1月29日。
  6. ^ 「通報 ●飯田線田切駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1970年1月29日、2面。
  7. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、17頁
  8. ^ 平成28年(2016年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2019年3月15日閲覧。
  9. ^ 平成29年(2017年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2020年3月14日閲覧。
  10. ^ 平成30年(2018年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2021年3月9日閲覧。
  11. ^ いいちゃんバス時刻表”. 飯島町 (2018年11月1日). 2022年7月19日閲覧。
  12. ^ 「元旦から聖地巡礼したことも」20年も巡礼し続ける「田切ネットワーク」の軌跡、日刊サイゾー、2012年8月3日、2012年8月3日閲覧
  13. ^ 無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない、日刊サイゾー、2012年7月16日、2012年7月30日閲覧
  14. ^ 飯田線マニアックス 3月31日まで”. 伊那ケーブルテレビジョン株式会社 (2013年2月9日). 2022年5月19日閲覧。
  15. ^ 伊那市創造館で「飯田線マニアックス」資料増え内容深く”. 信濃毎日新聞 (2013年2月10日). 2022年5月19日閲覧。
  16. ^ 「アニメ聖地巡礼 発祥の地」 飯島で石碑除幕”. 信濃毎日新聞 (2018年7月29日). 2018年7月29日閲覧。
  17. ^ いよいよ7月!! あの「田切駅」にアニメ史に残る名所が……“アニメ聖地巡礼発祥の地”記念碑が建立されるぞ”. 日刊サイゾー (2018年7月4日). 2018年7月9日閲覧。

参考文献

編集
  • 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。 

関連項目

編集

外部リンク

編集