KBS大河ドラマ

韓国放送公社のテレビドラマ枠

KBS大河ドラマ(ケービーエス たいがドラマ)は、韓国KBSに設けられている時代劇専門の放送枠。

KBS大河ドラマ
各種表記
ハングル KBS(케이비에스) 대하드라마
漢字 KBS 大河드라마
発音 ケイビエス テハドゥラマ
日本語読み: KBS たいがドラマ
ローマ字 KBS Daehadeurama
KBS Big-river Drama
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概要

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第1作は毎週月曜日の夜に放送され、第2作から第4作までは毎週日曜日の夜に放送された。その後第5作の途中からは毎週土曜日と日曜日の22時台から放送されるようになった。2010年に『百済の王 クンチョゴワン』で大河ドラマ枠が復活してからは毎週土・日曜日の21時40分から放送されている。

NHK大河ドラマを参考にして製作されている[要出典]。1981年1月に放送開始した『大命』が第1作目にあたる[1][2]。その後1年に1作品のペースで長編時代劇作品が放送された。1994年放送の『夜明け』放送終了後、予定されていた次回作が経済的理由により制作されず[3]、同枠はいったん休止された[1]

1995年8月、『金九』で再開。2008年4月、『大王世宗』放送中に放送局がKBS1からKBS2に移動[4][注釈 1]、次作『千秋太后』まで同チャンネルにて放送された。『千秋太后』の放送終了後放送が休止され、KBS週末特別企画ドラマ朝鮮語版枠が短期間設けられた。2010年11月『百済の王 クンチョゴワン』で再開、チャンネルも再びKBS1に戻された。

2013年、『大王の夢』の放送終了後朴泰俊の生涯を題材とした『鋼鉄王』(강철왕)が次回作として企画された[6]が、「朴正煕政権の美化につながる」とKBS労働組合が制作中止を要求[7]、結局同局での制作が中止された(その後『炎の中へ朝鮮語版』のタイトルで総合編成チャンネル朝鮮語版のひとつTV朝鮮にて放送された)[8]

3度目の休止を経て2015年2月『懲毖録朝鮮語版』で再開。同年2月5日の制作発表会にて、KBS社長の曺大鉉朝鮮語版は、財政状況の関係上、放送期間を約半年とし、残り半分は休止期間にすると発表した[9]。2016年『チャン・ヨンシル 〜朝鮮伝説の科学者〜』を最後に中断された[2]

しかし視聴者からの復活要望が大きく2021年、KBSは5年ぶりに大河ドラマを再開、朝鮮第3代王・太宗を主人公にした『太宗イ・バンウォン』を年内に制作・放送することを発表した[10][11]。2021年12月11日、『太宗イ・バンウォン』で放送再開[12]。2022年12月には高麗時代の将軍・姜邯賛を主人公とした『高麗契丹戦争』を2023年11月を目処に制作・放送することとした[13]。主人公の姜邯賛役をチェ・スジョンが演じることが決定した[14]

作品一覧

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- タイトル 放送期間
(第1話/最終話)
回数 原作者 脚本 主人公 備考
人物 俳優
1 大命 1981年1月5日 - 李哲郷 仁祖 キム・ドンフン -
1981年12月28日 孝宗 キム・フンギ
2 風雲 1982年1月10日 - 辛奉承 興宣大院君 イ・スンジェ -
1982年12月26日 高宗 パク・チリョン
3 開国 1983年1月2日 49 李台元 李恩成 李成桂 イム・ドンジン -
1983年12月18日 李台元 恭愍王 イム・ヒョク
4 独立門 1984年1月1日 - 李哲郷 -
1984年12月20日
5 夜明け 1985年2月17日 46 - 金教植、呉在昊 李承晩 シン・グ 放送期間中に演出家と脚本家が交代[15]
1985年12月29日 李振旭、洪成龍 金九 イ・チウ
6 ノダジ 1986年10月25日 64 鮮于煇 パク・ピョンウ - イ・ハヌィ -
1987年5月31日 鮮于煇 - ペ・ジョンオク
7 梨花 1987年6月6日 44 W・A・ノーブル 金恒明 - キム・ソヨン -
1987年10月17日 キム・ドンシク ユ・ドングン
8 土地 1987年10月24日 103 朴景利 キム・ハリム、キム・ウォンソク 崔西姫 チェ・スジ -
1989年8月6日 金吉祥 ユン・スンウォン
9 歴史は流れる 1989年9月3日 54 韓戊淑 パク・ピョンウ - ユ・インチョン -
1990年9月9日 - チャン・ミヒ
10 黎明のその日 1990年9月16日 13 - 金教植 李承晩 シン・グ -
1990年12月16日 金九 イ・ヨンフ
11 王道 1991年1月6日 34 劉賢鐘 金恒明 洪国栄 キム・ヨンチョル -
1991年10月5日
12 風花は枯れない 1991年10月12日 24 柳岸津 李哲郷 金氏 シン・ヘス -
1992年3月28日 ユ・ソグ チョン・エリ
13 三国記 1992年4月12日 50 李枏皎 劉賢鐘 金庾信 ソ・インソク -
階伯 ユ・ドングン
1993年4月17日 淵蓋蘇文 チョ・ギョンファン
14 夜明け 1993年4月24日 39 洪盛原 金恒明 ソン・ボギョン ハ・ヒラ -
1994年4月16日
15 金九 1995年8月5日 16 - 李奉遠 金九 チョ・サンゴン -
ホン・スンヨン
1995年9月24日 チョン・ギョンア キム・サンジュン
16 燦爛たる黎明 1995年10月28日 100 辛奉承 劉鴻基 イ・ジョンギル -
1996年11月23日 李東仁 キム・ガプス
17 龍の涙 1996年11月24日 159 朴鍾和 李煥慶 李成桂/太祖 キム・ムセン -
1998年5月31日 李芳遠/太宗 ユ・ドングン
18 王と妃 1998年6月6日 186 - 鄭夏淵 首陽大君/世祖 イム・ドンジン -
2000年3月26日 仁粋大妃 チェ・シラ
19 太祖王建 2000年4月1日 200 李煥慶 王建/太祖 チェ・スジョン -
弓裔 キム・ヨンチョル
2002年2月24日 甄萱 ソ・インソク
20 光宗大王 〜帝国の朝〜 2002年3月2日 94 - 李煥慶 王昭/光宗 キム・サンジュン -
2003年1月24日
21 武人時代 2003年2月8日 158 - ユ・ドンユン 李義方 ソ・インソク -
鄭仲夫 キム・フンギ
慶大升 パク・ヨンウ
2004年8月15日 李義旼 イ・ドックァ
崔忠献 キム・ガプス
22 不滅の李舜臣 2004年9月4日 104 金薫 ユン・ソンジュ 李舜臣 キム・ミョンミン -
パク・ヨンスク
2005年8月28日 金琸桓 ユン・ヨンス
チャン・ギチャン
23 ソウル1945 2006年1月7日 71 - チョン・ソンヒ キム・ヘギョン ハン・ウンジョン -
チェ・ウニョク リュ・スヨン
2006年9月10日 イ・ハノ イ・ドンウ キム・ホジン
ムン・ソッキョン ソ・ユジン
24 大祚榮 テジョヨン 2006年9月16日 134 劉賢鐘 チャン・ヨンチョル 大祚栄 チェ・スジョン -
2007年12月23日
25 大王世宗 2008年1月5日 86 - ユン・ソンジュ 忠寧大君/世宗 キム・サンギョン 放送期間中にKBS1からKBS2に移動
2008年11月16日 キム・テヒ
26 千秋太后 2009年1月3日 78 - ソン・ヨンモク 千秋太后 チェ・シラ KBS2にて放送
イ・サンミン
2009年9月27日 カン・ヨンナン
27 百済の王 クンチョゴワン 2010年11月6日 60 李文烈 チョン・ソンヒ 近肖古王 カム・ウソン -
2011年5月29日 ユ・スンヨル
28 広開土太王 2011年6月4日 92 鄭リプ チョ・ミョンジュ 広開土王 イ・テゴン -
チャン・ギチャン
2012年4月29日 邢民友 チェ・ジニョン
キム・ジュ
29 大王の夢 2012年9月8日 70 - ユ・ドンユン 金春秋 チェ・スジョン -
2013年6月9日 キム・ソンドク
30 鄭道伝 チョン・ドジョン 2014年1月4日 50 - チョン・ヒョンミン 鄭道伝 チョ・ジェヒョン -
2014年6月29日 李成桂 ユ・ドングン
31 懲毖録 2015年2月14日 50 柳成龍 チョン・ヒョンス 柳成龍 キム・サンジュン -
2015年8月2日 宣祖 キム・テウ
32 蔣英実 チャン・ヨンシル 2016年1月2日 24 - イ・ミョンヒ 蔣英実 ソン・イルグク -
2016年3月26日 マ・チャンジュン 世宗 キム・サンギョン
33 太宗イ・バンウォン 2021年12月11日 32 - イ・ジョンウ 太宗 チュ・サンウク -
2022年5月1日 太祖 キム・ヨンチョル
34 高麗契丹戦争 2023年11月11日 32 - イ・ジョンウ 顕宗 キム・ドンジュン -
2024年3月3日 姜邯賛 チェ・スジョン

注釈

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  1. ^ この結果、同枠はKBS1で放送されていたニュース番組『KBSニュース9』と放送時間が重複した。『KBSニュース9』の視聴率も合わせて下がったことからこの事が『大王世宗』の視聴率低迷の原因であると分析するメディアもあった[5]

出典

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  1. ^ a b 실존인물 감동적 삶 드라마로 KBS 「인간극장」봄개편때 선봬 (朝鮮語) 京郷新聞 1994.1.29 p. 18(NAVER内)
  2. ^ a b 양승동 KBS 사장 "대하드라마, 내년에 부활시키려 한다"”. The Star News (2020年10月15日). 2021年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月8日閲覧。
  3. ^ [기자의 눈]"대하드라마는 예산절감 희생양(?) "(2015年8月15日時点のアーカイブ(朝鮮語) news.chol.com 1994.2.11付記事(オリジナル: 日刊スポーツ
  4. ^ チャンネル移動『大王世宗』、ストーリーも急展開 innolife 2008.4.5付記事
  5. ^ 『大王世宗』、視聴率不振と公営性後退の二重の苦 innolife 2008.4.14付記事
  6. ^ 김소연 '강철왕', '대왕의 꿈' 후속으로 방영될까 (朝鮮語) nocutnews.co.kr 2013.2.8付記事
  7. ^ 이우인 박정희 미화논란 '강철왕', '대왕의꿈' 후속 꿰찰까? (朝鮮語) TVレポート 2013.1.24付記事
  8. ^ 심민희 KBS가 거부한 ‘강철왕’ TV조선이 방영한다 (朝鮮語) News Finder 2016.11.2 15:40 (UTC) 閲覧
  9. ^ 이우인 조대현 KBS 사장 "'징비록'부터 대하드라마 블랙아웃 없앤다" (朝鮮語) TVレポート 2015.2.5付記事(NAVER内)
  10. ^ “韓国KBSの正統派大河ドラマが復活へ。朝鮮王朝の太宗時代が舞台、年末から放送予定”. スポーツソウル. (2021年3月24日). https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=25661 2021年8月29日閲覧。 
  11. ^ “『不滅の恋人』出演俳優チュ・サンウク、KBS大河ドラマ『太宗イ・バンウォン』主人公役に決定”. スポーツソウル. (2021年8月12日). https://sportsseoulweb.jp/star_topic/id=33077 2021年8月29日閲覧。 
  12. ^ “放送開始「太宗イ・バンウォン」キム・ヨンチョルの決定でチュ・サンウクが危機に陥る”. Kstyle. (2021年12月12日). https://news.kstyle.com/m/article.ksn?articleNo=2182712 2021年12月31日閲覧。 
  13. ^ KBS、大河ドラマ「高麗契丹戦争」を制作へ…聞慶市と業務協約を締結”. kbsworld.com. 2023年3月15日閲覧。
  14. ^ チェ・スジョン、約10年ぶりに大河ドラマ出演決定…KBS「高麗契丹戦争」にキャスティング”. yahoo.com. 2023年3月15日閲覧。
  15. ^ 드라머「새벽」2부방영 KBS1TV 15일부터 (朝鮮語) 京郷新聞 1985.9.13 p.12(NAVER内)