邑智郡

日本の島根県の郡
島根県邑智郡の位置(1.川本町 2.美郷町 3.邑南町 薄黄:後に他郡に編入された区域 薄緑・水色:後に他郡から編入した区域)

邑智郡(おおちぐん)は島根県石見国)の

人口18,721人、面積808.64km²、人口密度23.2人/km²。(2017年10月1日、推計人口

以下の3町を含む。

目次

郡域編集

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町(ただし川本町北佐木を除く)のほか、下記の区域にあたる。該当地域の面積は988.81k㎡。

旧・大和村地区と旧・羽須美村地区は広島県三次市生活圏に入っている。

歴史編集

古代編集

郡名は、かつてこの地に拠点を持った豪族『大市氏(おおうちし)』に因むとも、小盆地を意味する『大内(おおうち)』が訛ったものとも、「落ち窪んだ地」という意味の『落ち地』が訛ったものとも言われ、諸説が存在する。

式内社編集

延喜式神名帳に記される郡内の式内社

神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
邑智郡 3座(並小)
天津神社 アマツノ
田立建埋根命神社 タタタケホリネノ-
タタチタケマリネ-
大原神社 オホハラノ
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近世以降の沿革編集

知行 村数 村名
幕府領 幕府領 56村 九日市村、別府村、湯抱村、粕淵村、久保村、浜原村、川戸村(現・美郷町)、石原村、千原村、熊見村、片山村、酒谷村、塩谷村、井戸谷村、畑田村、長藤村、潮村、都賀行村、都賀本郷、上野村、久喜村、大林村、地頭所村、櫨谷村、内田村、京覧原村、久喜原村、川内村、惣森村、志君村、小松地村、小林村、奥山村、吾郷村、高畑村、乙原村、川本村、小谷村、川下村、三俣村、湯谷村、馬野原村、祖式村、南佐木村、三原村、田窪村、大貫村、谷住郷村、八色石村、宮内村、原村、村之郷村、布施村、比敷村、上原村[2]、伏谷村
藩領 石見津和野藩 2村 長谷村、日貫村
石見浜田藩 46村 市山村、江尾村、今田村、小田村、川戸村(現・江津市)、後山村、井沢村、清見村、渡村、田津村、因原村、鹿賀村、簗瀬村、高山村、亀村、野井村、明塚村、滝原村、信喜村、高見村、宇津井村、日和村、木須田村、都賀西村、上口羽村[3]、下口羽村、上田村、戸河内村、阿須那村、今井村、井原村、出羽村、淀原村、山田村、岩屋村、鱒淵村、三日市、和田村、雪田村、中野村、矢上村、上田所村[4]、下田所村、上亀谷村[5]、下亀谷村、市木村

町村制以降の沿革編集

 
1.川本村 2.川下村 3.吾郷村 4.浜原村 5.粕淵村 6.沢谷村 7.都賀村 8.都賀行村 9.谷村 10.阿須那村 11.口羽村 12.布施村 13.高原村 14.出羽村 15.田所村 16.市木村 17.矢上村 18.中野村 19.井原村 20.日貫村 21.長谷村 22.市山村 23.川戸村 24.谷住郷村 25.日和村 26.川越村 27.三原村 28.祖式村 29.君谷村 30.三谷村(紫:浜田市 水色:大田市 桃:江津市 赤:川本町 黄:美郷町 緑:邑南町 橙:飯石郡飯南町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、下記の各村が発足。(30村)
    • 川本村 ← 川本村、因原村(現・川本町)
    • 川下村(単独村制。現・川本町)
    • 吾郷村 ← 吾郷村[字湊を除く]、簗瀬村、明塚村、乙原村、奥山村(現・美郷町)
    • 浜原村 ← 亀村、滝原村、信喜村、高山村、上川戸村、浜原村(現・美郷町)
    • 粕淵村 ← 粕淵村、久保村、湯抱村、高畑村、野井村(現・美郷町)
    • 沢谷村 ← 石原村、熊見村、千原村、片山村、九日市村、酒谷村(現・美郷町)
    • 都賀村 ← 都賀本郷、上野村、都賀西村(現・美郷町)
    • 都賀行村 ← 潮村、長藤村、都賀行村(現・美郷町)
    • 谷村 ← 塩谷村、井戸谷村、畑田村(現・飯石郡飯南町)
    • 阿須那村 ← 阿須那村、木須田村、宇都井村、今井村、雪田村、戸河内村(現・邑南町)
    • 口羽村 ← 上口羽村、下口羽村、上田村(現・邑南町)
    • 布施村 ← 布施村、八色石村(現・邑南町)、村之郷村、宮内村、比敷村(現・美郷町)
    • 高原村 ← 高見村、原村、上原村、和田村、伏谷村(現・邑南町)
    • 出羽村 ← 出羽村、三日市、山田村、淀原村、岩屋村、久喜村、大林村(現・邑南町)
    • 田所村 ← 下田所村、上田所村、上亀谷村、下亀谷村、鱒淵村(現・邑南町)
    • 市木村(単独村制。現・浜田市、邑南町)
    • 矢上村中野村井原村日貫村(それぞれ単独村制。現・邑南町)
    • 長谷村 ← 八戸村(現・浜田市、江津市)、長谷村、清見村(現・江津市)
    • 市山村 ← 市山村、今田村、江尾村、井沢村、後山村[字川ケを除く](現・江津市)
    • 川戸村 ← 川戸村、小田村、後山村[字川ケ](現・江津市)
    • 谷住郷村(単独村制。現・江津市)
    • 日和村(単独村制。現・邑南町)
    • 川越村 ← 田津村、渡村、大貫村、鹿賀村(現・江津市)
    • 三原村 ← 南佐木村、三原村、田窪村(現・川本町)
    • 祖式村 ← 祖式村(現・大田市)、川内村、小谷村[字本郷を除く]、馬野原村(現・川本町)
    • 君谷村 ← 京覧原村、内田村、地頭所村、久喜原村、惣森村、小林村、小松地村、志君村、別府村、櫨谷村、吾郷村[字湊]、小谷村[字本郷](現・美郷町)
    • 三谷村 ← 湯谷村、三俣村(現・川本町)
  • 明治29年(1896年8月1日 - 郡制を施行。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和2年(1927年)4月1日 - 川本村が町制施行して川本町となる。(1町29村)
  • 昭和22年(1947年
  • 昭和28年(1953年)4月1日 - 谷村が飯石郡赤名町と合併し、改めて飯石郡赤名町が発足。(3町26村)
  • 昭和29年(1954年
    • 4月1日 - 長谷村・市山村・川戸村・谷住郷村・川越村が合併して桜江村が発足。(3町22村)
    • 10月1日 - 桜江村の一部(清見および井尻の一部)が江津市に編入。桜江村の一部(八戸の一部)が那賀郡今市村木田村和田村都川村と合併して那賀郡旭村が発足。
  • 昭和30年(1955年
    • 2月1日 - 吾郷村・粕淵町・浜原村・沢谷村・君谷村が合併して邑智町が発足。(3町18村)
    • 4月1日 - 川本町・川下村・三原村・三谷村が邇摩郡大代村と合併し、改めて川本町が発足。(3町15村)
    • 4月15日 (3町9村)
      • 井原村・中野村・矢上町・日貫村・日和村が合併して石見町が発足。
      • 高原村・出羽村・田所村が合併し、改めて出羽村が発足。
  • 昭和31年(1956年
    • 1月1日 - 桜江村が町制施行して桜江町となる。(4町8村)
    • 9月30日 - 祖式村が分割し、一部(祖式)が大田市に、残部(川内・小谷・馬野原)が川本町にそれぞれ編入。(4町7村)
  • 昭和32年(1957年
    • 2月11日 - 口羽村・阿須那村が合併して羽須美村が発足。(4町6村)
    • 3月10日(4町4村)
      • 都賀村・都賀行村および布施村の一部(村之郷・宮内・比敷)が合併して大和村が発足。
      • 布施村の一部(八色石・布施)が出羽村に編入。
    • 8月1日 - 出羽村が町制施行・改称して瑞穂町となる。(5町3村)
    • 12月31日 - 川本町の一部(新屋・大屋本郷)を大田市に編入。
  • 昭和33年(1958年10月20日 - 市木村が分割し、一部[6]が瑞穂町、残部が那賀郡旭村にそれぞれ編入。(5町2村)
  • 平成16年(2004年10月1日 (3町)
    • 桜江町が江津市に編入。
    • 邑智町・大和村が合併して美郷町が発足。
    • 羽須美村・瑞穂町・石見町が合併して邑南町が発足。

脚注編集

  1. ^ 旧高旧領取調帳」は石見国分が欠けているため、木村礎の手により「天保郷帳」をもとに作成され、「日本史料選書16 旧高旧領取調帳 中国四国編」(近藤出版社、1978年)に掲載されたデータが国立歴史民俗博物館によりデータベース化されている。
  2. ^ 以下2村は「旧高旧領取調帳データベース」には記載なし。
  3. ^ 記載は口羽村。
  4. ^ 記載は田所村。
  5. ^ 記載は亀谷村。
  6. ^ 1 - 964、1226 - 2270、4486 - 4521、4523 - 6241の90、6241の93 - 6735、6788 - 6799、8079。

参考文献編集

関連項目編集