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概要編集

 
野島崎と野島埼灯台
 
岬先端に位置するラバーズ・ベンチ

房総半島の南端、丸い台地状で約500メートルにわたって太平洋に突出している。古くから南房総の壮観と崇美を集め、文人墨客が好んで来遊し多くの詩歌や伝説が残されてきた名勝の地である[1]。岬先端の高台にはラバーズ・ベンチが整備されており[2]、朝日と夕日の両方が同時に見えるデートスポットとして人気を集めている[3]。野島崎沖は太平洋から東京湾に入る重要な航路で船舶の往来が多くみられる。

古くは房総半島と離れた島であり野島と呼ばれたが、1703年元禄16年)の元禄大地震で隆起し、地続きとなったという説がある。しかし、元禄大地震の7ヶ月後に書かれた法界寺(白浜海洋美術館付近にかつてあった寺院)届書に「野島崎は津波の後に地形が変わった」と記されているため、地震以前から野島崎は存在しており、すでに一部が陸続きであったという説も存在する[4]

歴史編集

江戸時代中期になると、石高制参勤交代制により、幕府城米、諸藩蔵米などの海上輸送が展開する。さらに諸商品の海外輸送も盛んとなり、城下町港町・三都(大阪京都江戸) を結ぶ海運のネットワークが整っていった。 そこで1670年寛文10年)に江戸幕府は江戸商人河村瑞賢に東廻り航路の整備を命じる。

東北の石巻や荒浜などの積出港からいったん外海に出て、鹿島灘沖から銚子河口付近に入り、そこから利根川をさかのぼって江戸に入る航路(銚子内海江戸廻り)が利用され、時間も距離も短縮できるが、波の荒い鹿島灘を横切り、暗礁を避けて銚子漁港に入港するという危険性の高いものであった。そのため、東北の積出港から銚子沖、野島崎沖を通り、そして伊豆の下田に入り、そこから再び江戸に入る航路(外海江戸廻り)も利用されるようになる[5]

野島崎周辺も海難事故の多発する海域として知られ、1866年慶応2年)5月アメリカイギリスフランスオランダの4ヶ国と結んだ「改税条約」(別名・江戸条約)によって野島埼灯台の建設が進んだ。1870年1月19日明治2年)12月18日に日本の洋式灯台では2番目に初点灯した。野島崎は東京湾に出入りする船舶にとっては昔からの重要ポイントだったので他の灯台に先立って建設されたが、1970年代には大型貨物船の沈没が相次いだ事もある。

観光編集

岬内には、豊富な自然環境のほか、博物館史跡などがある。また、岬を一周する遊歩道が整備されている。

博物館編集

  • 白浜海洋美術館
  • 灯台資料展示館(きらりん館)

史跡編集

  • 野島埼灯台
  • 頼朝の隠れ岩屋
  • 厳島神社
  • 三峯神社
  • 稲荷社
  • 金比羅宮

頼朝の隠れ岩屋編集

1180年治承4年)、伊豆国石橋山の戦いに敗れた源頼朝安房国に逃れてくると、味方を増やそうと精力的に動き、白浜の野島にも立ち寄ったとされる。野島では、祀られている弁天堂にかたわらの岩へ「野島山」の三文字を刻み、武運再興の願掛けをしたが突然の時雨に合い、近くの岩屋に身を寄せ雨を凌いだという[6]

岩屋は「伝説の岩屋」と称し、その岩屋には深海に棲むという創造の大蛸が海神として祀られた[6]。その大蛸の海神は、海面を鎮め、豊漁を授け、そして人々に幸をもたらすとされ、大鮑やサザエの殻が供えられ、そこに願いを掛けた賽銭を投げ、貝の中へ入れば開運が訪れる(貝運と開運の掛詞)とされている[7]

白浜野島崎園地編集

 
野島崎遊歩道

白浜野島崎園地(しらはまのじまざきえんち)は、野島崎一帯の園地である[8]。千葉県立の自然公園施設として11.86ヘクタールが整備されている。

芝生遊歩道駐車場が整備されており、周辺にはレストランホテル、お土産店などの施設がある。野島崎灯台を一周する磯伝いの遊歩道が整備されており、白亜の灯台を中心に希少な植物や岩礁風景を鑑賞できる。

自然公園名 南房総国定公園
施設の種類 園地、駐車場
所在地 南房総市白浜町白浜
面積 11.86ヘクタール
施設 園地、駐車場、公衆トイレ
管理 南房総市

周辺編集

アクセス編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 伊豆諸島小笠原諸島を除く

出典編集

  1. ^ a b 千葉県観光物産協会. “白浜野島崎公園” (日本語). まるごとe! ちば -千葉県公式観光物産サイト-. 2019年8月8日閲覧。
  2. ^ 南房総最南端に座ると幸せになれる「ラバーズ・ベンチ」” (日本語). NEWSポストセブン. 2019年8月8日閲覧。
  3. ^ テレビ東京・BSテレ東 (日本語), 出没!アド街ック天国 〜南房総〜(テレビ東京、2019年7月6日放映)の番組情報ページ テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式), https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/201907/13263_201907062100.html 2019年8月8日閲覧。 
  4. ^ 出典 : 新しい浜の誕生-地震による隆起と沈降- - 千葉県、2017年3月閲覧
  5. ^ 銚子内海江戸廻り | 霞ヶ浦河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局”. www.ktr.mlit.go.jp. 2019年3月4日閲覧。
  6. ^ a b 頼朝の隠れ岩屋 南房総市ホームページ”. www.city.minamiboso.chiba.jp. 2019年8月8日閲覧。
  7. ^ 野島崎公園 房総タウン.com”. 房総タウン (2016年10月5日). 2019年8月8日閲覧。
  8. ^ 千葉県. “白浜野島崎園地、白浜駐車場” (日本語). 千葉県. 2019年8月8日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集