静岡市清水日本平運動公園球技場

日本の静岡県静岡市にある球技場

静岡市清水日本平運動公園球技場(しずおかし しみずにほんだいらうんどうこうえん きゅうぎじょう)は、静岡県静岡市清水区静岡市清水日本平運動公園にある球技専用スタジアム。施設は静岡市が所有し、静岡スポーツスクエア共同事業体(公益財団法人静岡市まちづくり公社・(株)エスパルス)が指定管理者として運営管理を行っている。

静岡市清水日本平運動公園球技場
IAIスタジアム日本平
Nihondaira stadium20090412.jpg
静岡市清水日本平運動公園球技場の位置(静岡県内)
静岡市清水日本平運動公園球技場
施設情報
所在地 静岡市清水区村松字大谷3880-1
位置 北緯34度59分4.93秒 東経138度28分52.99秒 / 北緯34.9847028度 東経138.4813861度 / 34.9847028; 138.4813861座標: 北緯34度59分4.93秒 東経138度28分52.99秒 / 北緯34.9847028度 東経138.4813861度 / 34.9847028; 138.4813861
開場 1991年
所有者 静岡市
運用者 静岡スポーツスクエア共同事業体
グラウンド 天然芝(135 × 73 m)
ピッチサイズ 105 × 68 m
大型映像装置 アストロビジョン
旧称
日本平スタジアム
(1995年3月 - 2009年2月28日)
アウトソーシングスタジアム日本平
(命名権・2009年3月1日 - 2013年2月28日)
使用チーム、大会
清水エスパルス(Jリーグ)
清水第八プレアデス(一部試合)(女子サッカー)
収容人員
20,248人

なお、静岡市清水区に本社を置く産業用ロボットメーカーの株式会社アイエイアイ命名権を取得しており、2013年3月から「IAIスタジアム日本平」(アイエイアイスタジアムにほんだいら、略称「アイスタ」)の呼称を用いている(詳細は後述)。

Jリーグベストピッチ賞を最多の9度受賞している。

歴史編集

1991年清水市(現 静岡市清水区)に清水市日本平運動公園球技場(しみずし-)として開場。当初は13,000人収容でゴール裏とバックスタンドの上段部分は芝生席だった。同年、静岡県で開かれた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ではサッカーの試合会場として使用された。

1992年ナビスコカップより、エスパルスのホームスタジアムとなる。しかし、ピッチの芝生が良好な状態を保てないこと、Jリーグで定められた収容人員を満たしていないなど問題点が多かったことから、1994年6月から改修工事が行われ、1995年3月に供用を再開。またこの際、愛称「日本平スタジアム」が付与され、以後一般向けにはこの愛称が重用されるようになる。

1996年5月23日には、キリンカップサッカーユーゴスラビア代表-メキシコ代表戦を実施。また、2009年10月8日AFCアジアカップ2011最終予選サッカー日本代表香港代表戦が開催された(観衆16,028人)。

2002年シーズン終了直後から、2003年の1stステージ終盤に掛けて、再び大掛かりな改修工事を行う。従来の冬芝主体のピッチの芝を、冬芝、夏芝混合のオーバーシーディング方式に変更した。以降2004年2008年-2014年JリーグアウォーズではJリーグベストピッチ賞を受賞している。

2003年4月、清水市が静岡市と新設合併し、現「静岡市」となったのに伴い、静岡市清水日本平運動公園球技場に改称。

2006年、第28節アルビレックス新潟戦より、個人サポーターからの寄贈によって、選手用のベンチがバケットシートとなる。2007年3月には、アストロビジョンがスタジアムの南東角に設置、供用開始された。

2006年から指定管理者制度が導入され、(公財)静岡市まちづくり公社が指定管理を行っていたが、2021年4月1日、隣接する庭球場と共に、指定管理者が静岡市まちづくり公社と清水エスパルスの運営会社である(株)エスパルスの共同企業体である「静岡スポーツスクエア共同事業体」に変更され、実質的にエスパルスが運営するスタジアムとなった。

命名権編集

2008年10月、静岡市とエスパルスが共同してネーミングライツ事業に取り組むこと、収入の配分割合を1:1を基本とすることなどを条件に公募をかけ、同年11月に当時静岡市駿河区に本社があった株式会社アウトソーシングジャスダック上場)が命名権を取得(2009年3月1日から4年間、年額9,000万円)、「アウトソーシングスタジアム日本平」(アウトソーシングスタジアムにほんだいら)の呼称を使用することとなった[1]

アウトソーシングは2013年2月の契約満了を以て、命名権から撤退することとなった。静岡市は2012年11月16日から新たな命名権者を募ったが、2013年1月10日時点で応募者は無く[2]、命名権契約満了後の2013年3月より「静岡市清水日本平運動公園球技場」(日本平スタジアム)の名称に戻す予定と公表した[3]

2013年1月、「静岡市清水日本平運動公園球技場」の契約条件を、「契約金年間5,000万円以上」を「年間3,000万円以上」へ変更した[4]

2013年2月8日、静岡市清水区に本社を置く産業用ロボットメーカーの「アイエイアイ」が年額3,000万で取得した。契約期間は2013年3月1日から5年間、命名権により「IAIスタジアム日本平」(略称:「アイスタ」)の呼称を使用している[5][6][7]。2018年2月27日に年額3,000万の5年契約で命名権を更新している[8]

アイエイアイとの命名権契約が2023年2月で満了になるのに併せて、2022年10月13日、静岡市とエスパルスは新たな命名権者の公募を行うことを発表した[9][10]。契約額は年間31,460,000円以上(消費税込み)の3年以上とし、本社・本店所在地については静岡市内外を問わない一方で、原則として命名権名称に「日本平」を含めること、契約中に愛称を変更しないことを条件としている。

施設概要編集

収容人員
20,033人(ゴール裏が二層式、バックスタンド上段にガラス張りの貴賓席がある)
メインスタンド中央部とバックスタンドの中央から左半分(西側)にかけて屋根が架設されている。なお、バックスタンド右半分(東側)は屋根が架設されていない。
飲料のカン・ビン・ペットボトルは内容量に関係なくスタジアム内へ持ち込み禁止(水筒か紙コップに移す)。
照明設備
鉄塔式4基
スコアボード
磁気反転式(西側サイドスタンド。4色表示)
1994年までは東側サイドスタンドに電光掲示板。1994年のスタンド増築に伴って設置場所が西側に移り、4色磁気反転型となった。下記、アストロビジョンの設置に伴い、2007年以後はアストロビジョンが使用される場合は電力確保の関係で固定されたイラストが映し出された(当初2010年ごろまでは静岡市のスポーツ振興に関する広告。2011年以後は命名権協賛スポンサーのロゴマークが表示されている)。
アストロビジョン
2007年3月3日の対ヴィッセル神戸戦から、松下電器産業製の大型ビジョン「アストロビジョン」がスタジアムの南東角(メーンスタンドと東サイドスタンドの間)に設置、供用開始された。なおエスパルス公式戦開催時などのアストロビジョン使用時には、電力確保のため上記の磁気反転式の電光掲示板は使用されない。
ピッチ
ピッチの広さをサッカー以外の球技に対応させるため、サッカー開催時はゴール裏からピッチへの距離がサッカー専用スタジアムに比べてやや離れる。

新スタジアム構想編集

当スタジアムはJリーグクラブライセンス制度における施設基準のうち「スタジアムの屋根は、観客席の3分の1以上が覆われていなければならない」とする要件を満たしていない。また、鉄道駅から離れており交通の利便性も良くないといった問題を抱えていた[11]。こうしたことを受け、清水エスパルスは日本平に替わる新たなスタジアムの整備を求め、検討委員会を立ち上げたり[12]、静岡市に対して要望を行う[13]などしている。これに対し、JR東静岡駅北口の市有地の活用案もあった[14]が、最終的に静岡市は2021年度にスタジアムに関する調査費を新規計上し検討に本格着手することとなった[11]

2022年には「静岡市サッカースタジアムを活かしたまちづくり検討委員会」が設置され、第3回会合では候補地として、ENEOS清水製油所跡地(JR清水駅東、清水区)、草薙総合運動場駿河区)、西ケ谷総合運動場(葵区)、貝島スポーツ広場(清水区)、清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP、清水区)の5カ所と現スタジアムの改築案の6案を抽出。この中で草薙・西ケ谷・J-STEPは調整に時間がかかるとして候補から除外され、貝島スポーツ広場は他の2案に対しアクセス性やまちづくりへの寄与の面で他案に劣るとして、最終的に「ENEOS跡地での新築」か「現スタジアムの全面改築」の2案で最終検討が行われることになった[15]

アクセス編集

このほか、Jリーグ開催時には県東部(三島駅沼津駅富士駅)及び首都圏(新宿駅西口・渋谷クロスタワー横浜ランドマークプラザ)からクラブ公式のツアーバスが運行される[17]

施設画像編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 清水日本平運動公園球技場(日本平スタジアム)ネーミングライツ(命名権)パートナーの件 (PDF)”. アウトソーシングプレスリリース (2008年11月21日). 2013年2月9日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ “問い合わせもない…J1本拠地の命名権売却難航”. 読売新聞. (2013年1月11日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130110-OYT1T01712.htm 2013年1月13日閲覧。 
  3. ^ “アウスタは「日本平スタジアム」に=命名権募集が不調-静岡市”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年1月10日). http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2013011000867 2013年1月13日閲覧。 
  4. ^ 「日本平スタジアム」新命名権 再募集に応募企業”. 静岡新聞ホームページ (2013年2月1日). 2013年2月4日閲覧。
  5. ^ 清水日本平運動公園球技場のネーミングライツパートナーシップ契約締結のお知らせ”. アイエイアイプレスリリース (2013年2月8日). 2013年2月9日閲覧。
  6. ^ “IAIスタジアム日本平” ネーミングライツパートナーシップ契約締結および略称・ロゴマーク決定のお知らせ”. 清水エスパルス公式サイト (2013年2月8日). 2013年2月9日閲覧。
  7. ^ 清水本拠地の新愛称「IAIスタジアム」に 略称は「アイスタ」”. スポーツニッポン (2013年2月8日). 2013年2月8日閲覧。
  8. ^ “「アイスタ」命名権 契約を5年更新 J1清水本拠地”. 静岡新聞. (2018年2月28日). http://www.at-s.com/sports/article/shizuoka/spulse/topics/462616.html 2018年3月22日閲覧。 
  9. ^ “清水日本平運動公園球技場( 日本平スタジアム )のネーミングライツパートナーを募集します![令和4年10月14日募集開始”] (プレスリリース), 静岡市観光交流文化局スポーツ振興課, (2022年10月13日), https://www.city.shizuoka.lg.jp/972_000186.html 2022年10月26日閲覧。 
  10. ^ “清水日本平運動公園球技場(日本平スタジアム)ネーミングライツパートナー募集のお知らせ” (プレスリリース), 株式会社エスパルス, (2022年10月13日), https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/50330 2022年10月26日閲覧。 
  11. ^ a b “エスパルス 新スタジアム実現なるか 候補地絞り込みへ”. 朝日新聞. (2022年4月24日). https://www.asahi.com/articles/ASQ4S0GM5Q4LUTPB00H.html 2022年10月26日閲覧。 
  12. ^ 新スタジアムを検討 委員会発足へ”. 静岡新聞ホームページ (2013年4月26日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月17日閲覧。
  13. ^ 新スタジアム建設の要望活動について”. 清水エスパルス (2014年7月2日). 2022年10月26日閲覧。
  14. ^ “静岡市 東静岡アリーナ誘致構想 狙いと住民の懸念”. NHKニュース たっぷり静岡. (2022年3月15日). https://www.nhk.jp/p/ts/5MN78XKQYX/blog/bl/pE02pD9eDo/bp/pY3w8oZ5BY/ 2022年10月27日閲覧。 
  15. ^ “静岡市のサッカースタジアム新設 有力候補地にエネオス遊休地 有識者ら検討委、既存施設改修案も残す”. 静岡新聞. (2022年10月25日). https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1141116.html 2022年10月26日閲覧。 
  16. ^ a b c d アクセス”. IAIスタジアム公式サイト. 2018年3月22日閲覧。
  17. ^ a b c d アクセス”. 清水エスパルス公式サイト. 2018年3月22日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集