髙橋藍

日本のバレーボール選手 (2001-)

髙橋 藍(たかはし らん、2001年9月2日 - )は、京都府京都市出身の男子バレーボール選手。ポジションはアウトサイドヒッター21世紀生まれの選手としては初めてバレーボール日本代表に選出された[1]

髙橋 藍
Ran Takahashi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (2001-09-02) 2001年9月2日(22歳)
出身地 京都府京都市
ラテン文字 Ran Takahashi
身長 188cm
体重 83kg
血液型 O型
選手情報
所属 イタリアの旗 ヴェロ・バレー・モンツァ英語版
背番号 12
ポジション OH
利き手
スパイク 343cm
ブロック 315cm
獲得メダル
日本の旗 日本
ネーションズリーグ
2023 グダンスク
アジア選手権
2021 千葉市/船橋市
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らんるい
YouTube
チャンネル
活動期間 2021年 -
ジャンル バレーボールトーク
登録者数 28万人
総再生回数 メイン 1200万回以上
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年2月9日時点。
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来歴 編集

小学2年生のとき、2つ年上の兄・髙橋塁[注釈 1]がいる小学生チームに入り、バレーボールを始めた[2]

京都市立の中学校に進学した頃は身長が158cmで高身長ではなく、1年生のときはリベロに入り、塁がエースを務めて全国大会に出場した。兄が引退した後はアタッカーとなり、アタッカーとしても全国大会に出場した[2]

高校も塁と同じ東山高等学校に進学。高校でも1年生のときに塁と一緒になり、高校ではエースの対角を組んだ。しかし、京都府には、1つ年上の大塚達宣が所属する洛南高等学校がいて、そこに勝つことが出来ず、2年生までは全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)に出場できなかった[注釈 2]。2019年、3年生のときにキャプテンに就任。同年度、ようやく春高出場を果たす。そうすると、2020年1月、春高でも優勝を果たし、自身も最優秀賞を受賞した[2]

高校MVPとなった後の2020年2月、東京オリンピックを控えた2020年度日本代表登録メンバーに選出された[2][3]。アンダーカテゴリを飛び越えての選出であった[4]。しかし、2020年度はコロナ禍により国際大会が軒並み中止となり、東京オリンピックも1年延期となった[2]

2020年4月に日本体育大学に進学[注釈 3]。1年生から出場し、兄弟対決も実現した[2]全日本インカレではチームを準優勝に導いた。

2021年も日本代表に選出され、5月1日・2日に行われたバレーボール日本代表国際親善試合-東京チャレンジ2021の2日目の試合ではチームトップの19得点の活躍だった。その後、イタリアリミニで行われたネーションズリーグ2021ではほとんどの試合スタメンとして出場し、5月29日に行われオランダとの第2戦では26得点を決め、その日のベストスコアラーに選ばれた。そして、2020年東京オリンピックに出場した。また、オリンピックの後に千葉市船橋市で開催されたアジア選手権にも出場し、準優勝に貢献した。

2021年度全日本インカレ終了後に、イタリアセリエAパッラヴォーロ・パドヴァに2021-22シーズン終了までの期限付きで入団した[4][5]。2022-23シーズンもパドヴァとの契約を更新し引き続きプレーすることとなった[6]

2023年6月、イタリア・セリエAのヴェロ・バレー・モンツァ英語版との契約を発表した[7]。11月にanan AWARD 2023 アスリート部門を受賞した[8]

人物 編集

  • 兄の塁が自身のX(旧Twitter)にて「母親が日本人とアメリカ人のハーフ」と明かしており[9]、更に兄は「日米のクウォーターであり、英国やドイツの血も入っている」ことを明かしている[10]。このため藍も日米クウォーターである。
  • 自身の名前の由来は、父親が野球好きであったため、「ホームラン」から「ラン」を採って命名されたことによる[11]
  • 小中学校の頃に「リベロ」を経験しており、現在もその経験を活かしたプレーを得意とする[12]。日本代表のキャプテン・石川祐希中垣内祐一監督にも認められるほどである[13][14]
  • コートでの活躍も後押しして、日本国内に留まらず海外でも選手としての人気が高く、ファンも多い[15]

球歴 編集

 
日本代表として(2021年)

所属チーム 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 塁は大学卒業後にV1男子サントリーサンバーズに入団。
  2. ^ 洛南高等学校はこの2年間で春高でも準優勝(2018年)と優勝(2019年)を果たした。
  3. ^ 塁は日本大学に進学しているため、大学では兄弟が別々のチームとなった。

出典 編集

  1. ^ 2021年度男子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 高井みわ「髙橋藍、男子バレーの新星は19歳。兄が振り返る急成長の過程」『Sportiva』、集英社、2021年5月28日、2022年9月4日閲覧 
  3. ^ 2020年度男子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2022年7月23日閲覧。
  4. ^ a b “バレーボール東京五輪男子日本代表の高橋藍がセリエAのパドバに加入へ”. 日刊スポーツ. (2021年11月29日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202111290000437.html 2022年9月4日閲覧。 
  5. ^ "イタリア挑戦の高橋藍「スパイクの決定率を追求したい」チーム選択には石川から助言も". デイリースポーツ. 神戸新聞社. 1 December 2021. 2022年9月4日閲覧
  6. ^ Nazionale giapponese a Padova in vista della VNL e Ran Takahashi confermato in bianconero” (イタリア語). パッラヴォーロ・パドヴァ (2021年5月22日). 2022年9月4日閲覧。
  7. ^ “【バレー】日本代表の高橋藍がイタリア・セリエAのモンツァと契約 日体大に在学しながらプレー”. 日刊スポーツ. (2023年6月1日). https://www.nikkansports.com/sports/news/202306010000386.html 2023年6月13日閲覧。 
  8. ^ Sexy Zone菊池風磨「anan AWARD 2023」大賞受賞 パンダへのサプライズにMC驚く”. モデルプレス. ネットネイティブ (2023年11月12日). 2023年11月12日閲覧。
  9. ^ rui_takahashi_の2020年1月17日のツイート2023年11月20日閲覧。
  10. ^ rui_takahashi_の2017年11月28日のツイート2023年11月20日閲覧。
  11. ^ "【TOKYO2020+1カウントダウン】バレーボール男子日本代表・高橋藍、兄の背中の先に金 19歳の若さで12人の精鋭に抜擢された". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 8 July 2021. 2023年11月20日閲覧
  12. ^ 髙橋藍、男子バレーの新星は19歳。兄が振り返る急成長の過程”. sportiva (2021年5月28日). 2022年9月8日閲覧。
  13. ^ 代表エース石川祐希が会見「バレーボールをできる幸せを痛感」。高橋藍ら大学生には「レベルが高く、大いに刺激を受けている」”. バレーボールマガジン (2020年7月21日). 2022年9月8日閲覧。
  14. ^ 高橋藍 代表デビュー戦に納得の表情 男子紅白戦/バレー”. サンケイスポーツ (2020年8月2日). 2022年9月8日閲覧。
  15. ^ 現地女性10人全員が「かわいい!」と回答…なぜ男子バレー代表・高橋藍(20)は異国の地・タイで大人気なのか?”. Number Web (2022年1月8日). 2022年1月9日閲覧。

外部リンク 編集