メインメニューを開く

レース概要編集

クーパーコヴェントリー・クライマックスFPFエンジン(直列4気筒。元はこの年再開されたF2用だったが、F1向けに排気量を1.5Lから2.0Lにアップさせた)をミッドシップで搭載し、当レースから本格的にF1への参戦を開始した[1]

当レースからヴァンウォールをドライブするスターリング・モスが1周目に首位を奪うが、4周目のトンネル出口で多重事故が発生する。首位のモスがシケインのバリアに突っ込みクラッシュし、背後のピーター・コリンズがそれを避けようとして、シケイン出口の木製バリケードに突っ込んでストップした。コリンズがストップした際に跳ね上げた丸太がコース上に広がってしまい、そこにやって来たトニー・ブルックスが急ブレーキをかけたところにマイク・ホーソーンが追突した。ブルックスはレースに復帰できたが、モス、コリンズ、ホーソーンはリタイアに追い込まれた。その後方にいたファン・マヌエル・ファンジオはブルックスをかわしてトップに立ち、そのまま開幕2連勝を飾った。ブルックスはファンジオと同一ラップで2位をキープし、マステン・グレゴリーがF1デビュー戦で3位表彰台を獲得した[2]。同じくF1デビュー戦となるスチュアート・ルイス=エヴァンズは4位に入賞したが、所属するコンノートは資金難のためF1から撤退した[3]

エントリーリスト編集

No. ドライバー エントラント コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
2   マステン・グレゴリー   スクーデリア・セントロ・スッド マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
4   アンドレ・シモン
6   ロン・フロックハート   オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25 BRM P25 2.5L L4 D
8   ロイ・サルヴァドーリ
10   スチュアート・ルイス=エヴァンズ   コンノート・エンジニアリング コンノート B アルタ GP 2.5L L4 D
12   アイヴァー・ビューブ
14   ジャック・ブラバム   クーパー・カー・カンパニー クーパー T43 クライマックス FPF 2.0L L4 A
16   レス・レストン D
18   スターリング・モス   ヴァンダーヴェル・プロダクツ・リミテッド ヴァンウォール VW5 ヴァンウォール 254 2.5L L4 P
20   トニー・ブルックス
22   ホレース・グールド   H.H. グールド マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 D
24   ヴォルフガング・フォン・トリップス   スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 801 フェラーリ DS50 2.5L V8 E
26   ピーター・コリンズ
28   マイク・ホーソーン D50A 1
30   モーリス・トランティニアン 801
32   ファン・マヌエル・ファンジオ   オフィシーネ・アルフィエリ・マセラティ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 2 P
34   ジョルジオ・スカルラッティ
  ジャン・ベーラ 3
マセラティ 250F1 2.5L L6
36   カルロス・メンディテギー
38   ハリー・シェル   スクーデリア・セントロ・スッド マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
40   ハンス・ヘルマン   オフィシーネ・アルフィエリ・マセラティ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
42   ルイジ・ピオッティ   ルイジ・ピオッティ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
44   ヨアキム・ボニエ 4   ヨアキム・ボニエ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
46   ジェリーノ・ジェリーニ 4   ジェリーノ・ジェリーニ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
ソース:[4]
追記
  • ^1 - ホーソーンは801を試走させたが、決勝はD50Aを使用した
  • ^2 - ファンジオはV12エンジン[5]を搭載した250Fをテストした
  • ^3 - 負傷のため欠場
  • ^4 - エントリーしたが出場せず

結果編集

予選編集

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 32   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ 1:42.7
2 26   ピーター・コリンズ フェラーリ 1:43.3 + 0.6
3 18   スターリング・モス ヴァンウォール 1:43.6 + 0.9
4 20   トニー・ブルックス ヴァンウォール 1:44.4 + 1.7
5 28   マイク・ホーソーン フェラーリ 1:44.6 + 1.9
6 30   モーリス・トランティニアン フェラーリ 1:46.7 + 4.0
7 36   カルロス・メンディテギー マセラティ 1:46.7 + 4.0
8 38   ハリー・シェル マセラティ 1:47.3 + 4.6
9 24   ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 1:47.9 + 5.2
10 2   マステン・グレゴリー マセラティ 1:48.4 + 5.7
11 6   ロン・フロックハート BRM 1:48.6 + 5.9
12 22   ホレース・グールド マセラティ 1:48.7 + 6.0
13 10   スチュアート・ルイス=エヴァンズ コンノート-アルタ 1:49.1 + 6.4
14 34   ジョルジオ・スカルラッティ マセラティ 1:49.2 + 6.5
15 14   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 1:49.3 + 6.6
16 12   アイヴァー・ビューブ コンノート-アルタ 1:49.4 + 6.7
17 8   ロイ・サルヴァドーリ BRM 1:49.6 + 6.9
18 40   ハンス・ヘルマン マセラティ 1:49.9 + 7.2
19 4   アンドレ・シモン マセラティ 1:51.7 + 9.0
20 42   ルイジ・ピオッティ マセラティ 1:54.3 + 11.6
21 16   レス・レストン クーパー-クライマックス 1:58.9 + 16.2
ソース:[6]
追記
  • 上位16台が決勝進出

決勝編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 32   ファン・マヌエル・ファンジオ マセラティ 105 3:10:12.8 1 9 1
2 20   トニー・ブルックス ヴァンウォール 105 +25.2 4 6
3 2   マステン・グレゴリー マセラティ 103 +2 Laps 10 4
4 10   スチュアート・ルイス=エヴァンズ コンノート-アルタ 102 +3 Laps 13 3
5 30   モーリス・トランティニアン フェラーリ 100 +5 Laps 6 2
6 14   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 100 +5 Laps 15
Ret 24   ヴォルフガング・フォン・トリップス
  マイク・ホーソーン
フェラーリ 95 エンジン 9
Ret 34   ジョルジオ・スカルラッティ
  ハリー・シェル
マセラティ 64 オイル漏れ 14
Ret 6   ロン・フロックハート BRM 60 エンジン 11
Ret 36   カルロス・メンディテギー マセラティ 51 スピンオフ 7
Ret 12   アイヴァー・ビューブ コンノート-アルタ 47 燃料漏れ 16
Ret 38   ハリー・シェル マセラティ 23 サスペンション 8
Ret 22   ホレース・グールド マセラティ 10 アクシデント 12
Ret 26   ピーター・コリンズ フェラーリ 4 アクシデント 2
Ret 18   スターリング・モス ヴァンウォール 4 アクシデント 3
Ret 28   マイク・ホーソーン フェラーリ 4 アクシデント 5
DNQ 8   ロイ・サルヴァドーリ BRM 予選不通過
DNQ 40   ハンス・ヘルマン マセラティ 予選不通過
DNQ 4   アンドレ・シモン マセラティ 予選不通過
DNQ 42   ルイジ・ピオッティ マセラティ 予選不通過
DNQ 16   レス・レストン クーパー-クライマックス 予選不通過
ソース:[7]
追記

注記編集

第2戦終了時点のランキング編集

ドライバーズ・チャンピオンシップ
順位 ドライバー ポイント
  1   ファン・マヌエル・ファンジオ 17
  2   ジャン・ベーラ 6
  14 3   トニー・ブルックス 6
  1 4   カルロス・メンディテギー 4
  12 5   マステン・グレゴリー 4
  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ (林信次 1999, p. 42,49)
  2. ^ (林信次 1999, p. 40)
  3. ^ (林信次 1999, p. 42)
  4. ^ Monaco 1957 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年1月17日閲覧。
  5. ^ このエンジンは最大排気量が3.0Lとなった1966年クーパーが使用している
  6. ^ Monaco 1957 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年1月17日閲覧。
  7. ^ 1957 Monaco Grand Prix”. formula1.com. 2014年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月9日閲覧。

参照文献編集

  • 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9

外部リンク編集