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1960年イギリスグランプリ

レース概要編集

本レースはジャック・ブラバムが優勝、ロードレース世界選手権チャンピオンジョン・サーティース(F1デビュー2戦目)が2位、イネス・アイルランドが3位となった。

本レースに出走した24台のうち19台がミッドシップ車となった。依然フロントエンジン車だったのは5台だけで、フェラーリ246の2台、アストンマーティンDBR5の2台、ロータス16(プライベーターによる出走)の1台だった[1]。スタートでブラバムのチームメイトのブルース・マクラーレンが勢いよく飛び出しトップに立ったが[1]、ブラバムが首位を奪い返していく。スタートで出遅れたグラハム・ヒルが55周目にブラバムを抜いてトップに立ったが、残り6周でブレーキが壊れてリタイアに終わった[2]。優勝したブラバムは4連勝、サーティースはチームメイトのジム・クラークと競り合った末に2位入賞を果たした[2]

アストンマーティンは前年型DBR4のエンジンと足回りを中心に改良した新車DBR5を投入したが、前述したフロントエンジンという基本設計がもはや致命傷で、モーリス・トランティニアンは勝者ブラバムから5周遅れの11位にとどまった。アストンマーティンはこの一戦をもってF1から撤退した[3]

エントリーリスト編集

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
  クーパー・カー・カンパニー 1   ジャック・ブラバム クーパー T53 クライマックス FPF 2.5L L4
2   ブルース・マクラーレン
3   チャック・デイ T51
  R.R.C. ウォーカー・レーシングチーム   ランス・リヴェントロウ 1
  オーウェン・レーシング・オーガニゼーション 4   グラハム・ヒル BRM P48 BRM P25 2.5L L4
5   ダン・ガーニー
6   ヨアキム・ボニエ
  チーム・ロータス 7   イネス・アイルランド ロータス 18 クライマックス FPF 2.5L L4
8   ジム・クラーク
9   ジョン・サーティース
  スクーデリア・フェラーリ 10   フィル・ヒル フェラーリ 246 フェラーリ Tipo155 2.4L V6
11   ヴォルフガング・フォン・トリップス
  ヨーマン・クレジット・レーシングチーム 12   トニー・ブルックス クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4
14   オリビエ・ジャンドビアン
15   ヘンリー・テイラー
  スクーデリア・セントロ・スッド 16   マステン・グレゴリー クーパー T51 マセラティ 250S 2.5L L4
17   イアン・バージェス
  デヴィッド・ブラウン・コーポレーション 18   ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン DBR5 アストンマーティン RB6 2.5L L6
19   モーリス・トランティニアン
  スクーデリア・カステロッティ 20   ジョルジオ・スカルラッティ 2 クーパー T51 カステロッティ 2.5L L4[4]
21   ジーノ・ムナロン
  ギルビー・エンジニアリング 22   キース・グリーン クーパー T45 マセラティ 250S 2.5L L4
  CTアトキンス 23   ジャック・フェアーマン クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4
  フレッド・トラック・カーズ 24   ルシアン・ビアンキ クーパー T51 クライマックス FPF 2.5L L4
  J.B. ネイラー 25   ブライアン・ネイラー JBW 59 マセラティ 250S 2.5L L4
  ロバート・ボドル・リミテッド 26   デヴィッド・パイパー ロータス 16 クライマックス FPF 2.5L L4
ソース:[5]
追記
  • タイヤは全車ダンロップ
  • ^1 - リヴェントロウとダイは前戦フランスGPスカラブのマシンに大きなダメージを与えた後、No.3のマシンでエントリーした。予選でダイの方が速かったため、リヴェントロウは撤退した。
  • ^2 - エントリーしたが出場せず

結果編集

予選編集

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 1   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 1:34.6 1
2 4   グラハム・ヒル BRM 1:35.8 + 1.2 2
3 2   ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 1:36.0 + 1.4 3
4 6   ヨアキム・ボニエ BRM 1:36.2 + 1.6 4
5 7   イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 1:36.3 + 1.7 5
6 5   ダン・ガーニー BRM 1:36.6 + 2.0 6
7 11   ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 1:37.0 + 2.4 7
8 8   ジム・クラーク ロータス-クライマックス 1:37.1 + 2.5 8
9 12   トニー・ブルックス クーパー-クライマックス 1:37.6 + 3.0 9
10 10   フィル・ヒル フェラーリ 1:37.8 + 3.2 10
11 9   ジョン・サーティース ロータス-クライマックス 1:38.6 + 4.0 11
12 14   オリビエ・ジャンドビアン クーパー-クライマックス 1:39.2 + 4.6 12
13 18   ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 1:39.4 + 4.8 13
14 16   マステン・グレゴリー クーパー-マセラティ 1:39.8 + 5.2 14
15 23   ジャック・フェアーマン クーパー-クライマックス 1:39.9 + 5.3 15
16 15   ヘンリー・テイラー クーパー-クライマックス 1:40.0 + 5.4 16
17 24   ルシアン・ビアンキ クーパー-クライマックス 1:40.2 + 5.6 17
18 25   ブライアン・ネイラー JBW-マセラティ 1:41.2 + 6.6 18
19 3   チャック・デイ クーパー-クライマックス 1:42.4 + 7.8 19
20 17   イアン・バージェス クーパー-マセラティ 1:42.6 + 8.0 20
21 19   モーリス・トランティニアン アストンマーティン 1:43.8 + 9.2 21
22 22   キース・グリーン クーパー-マセラティ 1:45.8 + 11.2 22
23 3   ランス・リヴェントロウ 1 クーパー-クライマックス 1:46.4 + 11.8
24 26   デヴィッド・パイパー ロータス-クライマックス 2:05.6 + 31.0 23
25 21   ジーノ・ムナロン クーパー-カステロッティ No Time 24
ソース:[6][7]
追記
  • ^1 - デイに交代

決勝編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 1   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 77 2:04:24.3 1 8
2 9   ジョン・サーティース ロータス-クライマックス 77 + 49.6 11 6
3 7   イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 77 + 1:29.6 5 4
4 2   ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 76 + 1 Lap 3 3
5 12   トニー・ブルックス クーパー-クライマックス 76 + 1 Lap 9 2
6 11   ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 75 + 2 Laps 7 1
7 10   フィル・ヒル フェラーリ 75 + 2 Laps 10
8 15   ヘンリー・テイラー クーパー-クライマックス 74 + 3 Laps 16
9 14   オリビエ・ジャンドビアン クーパー-クライマックス 74 + 3 Laps 12
10 5   ダン・ガーニー BRM 74 + 3 Laps 6
11 19   モーリス・トランティニアン アストンマーティン 72 + 5 Laps 21
12 26   デヴィッド・パイパー ロータス-クライマックス 72 + 5 Laps 23
13 25   ブライアン・ネイラー JBW-マセラティ 72 + 5 Laps 18
14 16   マステン・グレゴリー クーパー-マセラティ 71 + 6 Laps 14
15 21   ジーノ・ムナロン クーパー-カステロッティ 70 + 7 Laps 24
16 8   ジム・クラーク ロータス-クライマックス 70 + 7 Laps 8
Ret 4   グラハム・ヒル BRM 71 ブレーキ 2
Ret 24   ルシアン・ビアンキ クーパー-クライマックス 62 電気系統 17
Ret 6   ヨアキム・ボニエ BRM 59 サスペンション 4
Ret 3   チャック・デイ クーパー-クライマックス 58 オーバーヒート 19
Ret 17   イアン・バージェス クーパー-マセラティ 58 エンジン 20
Ret 18   ロイ・サルヴァドーリ アストンマーティン 46 ステアリング 13
Ret 23   ジャック・フェアーマン クーパー-クライマックス 46 燃料ポンプ 15
Ret 22   キース・グリーン クーパー-マセラティ 12 オーバーヒート 22
ソース:[8]
ラップリーダー[9]

第7戦終了時点のランキング編集

  • : トップ5のみ表示。ベスト6戦のみがカウントされる。

脚注編集

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  1. ^ a b (林信次 1999, p. 94-95)
  2. ^ a b (林信次 1999, p. 99)
  3. ^ (林信次 1999, p. 102,108)
  4. ^ ベースはフェラーリ Tipo106(553と555に搭載されていた)。 Engine Castellotti”. statsf1.com. 2018年3月14日閲覧。
  5. ^ Britain 1960 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年3月14日閲覧。
  6. ^ Britain 1960 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年3月13日閲覧。
  7. ^ Britain 1960 - Starting grid”. statsf1.com. 2018年3月13日閲覧。
  8. ^ 1960 British Grand Prix”. formula1.com. 2014年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月20日閲覧。
  9. ^ Britain 1960 - Lap by lap”. statsf1.com. 2018年3月15日閲覧。

参照文献編集

  • 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9
  • Motorcycle champion Surtees takes second place”. Grand Prix Racing. 2007年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月7日閲覧。
  • GRAND PRIX RESULTS: BRITISH GP, 1960”. GrandPrix.com. 2007年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月7日閲覧。
  • 1960 British GP”. ChicaneF1.com. 2007年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月7日閲覧。 (レース結果及び統計)

外部リンク編集