1988年の全日本ツーリングカー選手権
1988年の全日本ツーリングカー選手権 | |||
前年: | 1987 | 翌年: | 1989 |
1988年の全日本ツーリングカー選手権(JTC)は、全日本ツーリングカー選手権4年目のシーズン。シリーズチャンピオンは、3勝を上げ、2位を2回の好成績を残した、フォード・シエラをドライブする、横島久が獲得した。
シリーズ概要編集
この年から排気量によってクラス分けされるようになり、クラス1が2.5L以上、クラス2が2.5L以下、クラス3が1.6L以下とクラス分けされることになった。今まで多様な車両が参戦していたが、出場する車種が限られてきたのもこのシーズンからであった。
トヨタはクラス1には、前年から投入されたトヨタ・スープラで参戦したが、ライバルのシエラやスカイライン、スタリオンなどに比べ重い車重が影響したのか、苦戦し、最終戦のインターTECの2位がベストリザルトだった。またAE92カローラレビンもクラス3に参戦し、最終年度の93年までシビックvsレビンの図式が出来上がってきた。
日産もR31スカイラインで参戦し鈴木亜久里とアンデルス・オロフソンが開幕2連勝を上げたが、その後はシエラに勝つ勝つことはできず、チャンピオンを獲得するには至らなった。
三菱も引き続きスタリオンで参戦していたが他のメーカーがエボリューションモデルを投入したため苦戦を強いられるようになり、本年度限りで撤退した。
ホンダもクラス3にシビックで参戦し、レビンと激しいバトルを繰り広げ、最終年度まで続くことになる。
外国車勢では、クラス1のシエラが速さを発揮し、スカイラインやスープラを押さえて4勝し、クラス2ではBMW・M3のデビューで事実上のワンメイク状態になった。
エントリーリスト編集
JTC-1編集
車名 | 車番 | ドライバー | |
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STP・三菱・スタリオン | 5 | 中谷明彦 | 高橋国光 |
リコー・スカイライン | 23 | アンデルス・オロフソン | 鈴木亜久里(Rd.1,2,5,6)
→ 都平健二(Rd.3,4) |
ヂーゼル機器スカイライン | 24 | 関根基司 | 都平健二(Rd.1,2,5,6)
→ 木下隆之(Rd.4-6) |
リーボック・スカイライン | 50 | 高橋健二 | 長谷見昌弘 |
スケジュール及び勝者編集
開催日 | ラウンド | サーキット | 優勝ドライバー | 優勝チーム | 優勝車両 | |
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1 | 鈴鹿サーキット | アンデルス・オロフソン | 鈴木亜久里 | ニスモ | 日産・スカイライン | |
2 | 西日本サーキット | アンデルス・オロフソン | 鈴木亜久里 | ニスモ | 日産・スカイライン | |
3 | 仙台ハイランド | 横島久 | 長坂尚樹 | オブジェクトT | フォード・シエラ | |
4 | 筑波サーキット | 横島久 | 清水和夫 | オブジェクトT | フォード・シエラ | |
5 | スポーツランドSUGO | マウリツィオ・サンドロ・サーラ | エイエ・エリジュ | サンテック | フォード・シエラ | |
6 | 富士スピードウェイ | クラウス・ニーヅビーズ | 横島久 | オブジェクトT | フォード・シエラ |