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1998 FIFAワールドカップ・決勝は、1998年7月12日フランスパリ郊外のサン=ドニにあるスタッド・ド・フランスで行われた、第16回目のFIFAワールドカップの決勝である。

1998 FIFAワールドカップ・決勝
大会名 1998 FIFAワールドカップ
開催日 1998年7月12日
会場 スタッド・ド・フランス(サン=ドニ)
主審 モロッコの旗 サイド・ベルコーラ
観客数 80,000人
1994
2002

目次

決勝への道のり編集

ブラジル編集

ブラジルはグループリーグでグループAに振り分けられ、スコットランドモロッコノルウェーの各国と対戦した。ブラジルはスコットランドを2-1で、モロッコを3-0で下し、最終戦のノルウェー戦(1-2で敗戦)を待たずに決勝トーナメント進出を決めた。

決勝トーナメント初戦ではグループBを勝ち上がったチリと対戦、ロナウドセザール・サンパイオの2得点ずつの活躍により4-1で勝利。準々決勝ではナイジェリアを下して勝ち上がったデンマークと対戦。開始2分のマルティン・ヨルゲンセンのゴールで先制を許すも、11分にベベット、27分にリバウドのゴールで勝ち越して前半を終える。50分にブライアン・ラウドルップに同点ゴールを許すが、リバウドが勝ち越しゴールを挙げて3-2で辛くも振り切った。

マルセイユで行われた準決勝はオランダとの一戦となった。後半開始直後のロナウドのゴールで先制するも、後半43分のパトリック・クライファートのゴールでオランダが追いつき、延長でも決着がつかず120分戦って1-1となり、その後のPK戦で2本をミスしたオランダに対して4人全員が決めたブラジルが4-2で決勝進出を決めた。

フランス編集

フランスはグループリーグでグループCに振り分けられ、デンマーク南アフリカ共和国サウジアラビアの各国と対戦した。南アフリカを3-0、サウジアラビアを3-0も事も無げに下したフランスは最終戦でデンマークと対戦し、MFユーリ・ジョルカエフとMFエマニュエル・プティのゴールでデンマークを2-1で下し、グループリーグ1位通過となった。

決勝トーナメント初戦では、グループDを勝ち上がったパラグアイと対戦、延長後半のDFローラン・ブランのゴールデンゴールにより1-0で勝利した。準々決勝はノルウェーを1-0で下したイタリアとの対戦となったが、延長フルタイムを戦っても両者ノーゴールのまま決着はPK戦へ。両者1名ずつが外した5人目、ローラン・ブランが決めたのに対しイタリアのルイジ・ディ・ビアジョのPKはクロスバーにはじかれ、PK4-3でイタリアを下して準決勝進出を決めた。

準決勝では、今大会初出場にして台風の目となったクロアチアとの対戦となった。前半は両者無得点で終えるも後半開始早々、クロアチアがFWダヴォール・シューケルの今大会5ゴール目で先制したが、フランスは直後にDFリリアン・テュラムの自身の国際大会初となるゴールで追いつき、後半24分にはテュラムが再びゴールを決め、フランスが初のワールドカップ決勝進出を決めた。しかし、後半途中でブランがクロアチアのDFスラベン・ビリッチとの小競り合いの最中にビリッチの胸を小突いた際、ほんの一緒の間の後、ビリッチは顔面を押さえ悲鳴を上げた。これはあからさまなシミュレーション行為であったが、主審はブランを一発退場とした。これにより、ブランが次戦出場停止処分となり、決勝のピッチに立てないこととなった。

試合展開編集

試合前に原因不明の発作に襲われたブラジルのエース・ロナウドの出来がこの試合の全てと言っても過言ではない内容であった。決勝当日の昼食後、ロナウドは突然けいれんを起こし、3~4分間意識不明であったという。[1]その後医師の診察によって意識は回復するが、決勝直前での出来事にブラジルチーム全体に動揺が走った。バイアーノによれば、試合中に同じ発作がまたロナウドに起こるかもしれないと気が気ではなかったという。[2]

前半27分、コーナーキックからフランスのMFジネディーヌ・ジダンのヘディングシュートによりフランスが先制した。一方、ロナウドはDFドゥンガの放ったロングボールを受けてシュートするも、フランスのGKファビアン・バルテズの激しい寄せに阻まれる。ロナウドとバルテズは激突し気絶、ドクターの治療を必要としたものの、共に再び立ち上がる。その後ブラジルのゲームメーカーである二人のMF、レオナルドリバウドはフランスの二人のMF、ディディエ・デシャンクリスティアン・カランブーの2人に完全に封じられた。前半ロスタイムにはジダンがブラジルを突き放す2点目を挙げ、前半は2-0で折り返すこととなる。

後半、ロナウドはペナルティーエリア内でボールを受けシュートを放つもそのボールはフランスのGKバルテズの腕に吸い込まれた。68分にはDFマルセル・デサイーが2枚目のイエローカードで退場、フランスは残り20分余りを10人で戦うことになったがブラジルの攻撃をしのぎ切るだけではなく、終了間際にプティがゴールでダメ押しとなる3点目を挙げ、3-0でフランスがブラジルを下し、自国開催で初優勝を成し遂げた。

試合結果編集

 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブラジル
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フランス
 
ブラジル:
GK 1 クラウディオ・タファレル
RSB 2 カフー
CB 3 アウダイール
CB 4 ジュニオール・バイアーノ   33分
LSB 6 ロベルト・カルロス
DMF 5 セザール・サンパイオ   75分
DMF 8 ドゥンガ  
OMF 18 レオナルド   45分
OMF 10 リバウド
CF 20 ベベット
CF 9 ロナウド
選手交代:
MF 19 デニウソン   45分
FW 21 エジムンド   75分
監督:
  マリオ・ザガロ
 
 
フランス:
GK 16 ファビアン・バルテズ
RSB 15 リリアン・テュラム
CB 8 マルセル・デサイー   48分   68分
CB 18 フランク・ルブーフ
LSB 3 ビセンテ・リザラズ
DMF 7 ディディエ・デシャン     39分
CMF 17 エマニュエル・プティ
CMF 19 クリスティアン・カランブー   56分   57分
CMF 10 ジネディーヌ・ジダン
OMF 6 ユーリ・ジョルカエフ   75分
CF 9 ステファヌ・ギヴァルシュ   66分
選手交代:
MF 4 パトリック・ヴィエラ   75分
MF 14 アラン・ボゴシアン   57分
FW 21 クリストフ・デュガリー   66分
監督:
  エメ・ジャケ

副審:
  Mark Warren
  Achmat Salie
第4の審判:
  Rahman Al Zaid

試合方式

  • 試合時間90分(前後半45分)
  • 延長戦の場合は30分(前後半15分)
  • 同点の場合はPK戦
  • 選手交代は3人まで

脚注編集