avex dream 2000(エイベックス ドリーム にせん)は、1999年エイベックスが開催した日本の公開オーディションである。グランプリは後にdreamとしてデビューする松室麻衣長谷部優橘佳奈。準グランプリは倖田來未。企画運営制作プロデューサーは大塚賢二。

本記事では、以降に開催された「avex audition(エイベックス・オーディション)」についても記述する。

概要 編集

1999年6月から1次選考が始まり、全国47都市(各都道府県庁所在地)50会場で開催された。応募総数は11万9424人であった。

1999年8月10日、六本木ヴェルファーレで公開イベント形式の最終選考が行われ、24人(女性23人、男性1人)が進出した。当初グランプリは1人を予定していたが実力が拮抗していたため、松室麻衣長谷部優橘佳奈の3名がグランプリに、倖田來未が準グランプリに選ばれた。グランプリ発表のプレゼンテーターはEvery Little Thing持田香織が務め、グランプリが3人であることは結果発表の直前に持田から伝えられた。

グランプリ獲得者に与えられた権利は「2000年1月1日デビュー」、準グランプリは「レッスンの無償受講と専属契約」だった。実際に、グランプリの松室、長谷、橘は、2000年1月1日に3人組女性ダンスボーカルグループ「dream」としてデビューした。

落選者の中には、後にハロー!プロジェクトからデビューする藤本美貴がいた。また、HΛLBALANCeキーヤキッスなどのエイベックス所属ユニットが結成された。

放送 編集

1次選考からのオーディションの様子が、その後のdreamの活動と合わせて、エイベックス提供のテレビ番組『Channel-a』と『スキヤキ!!ロンドンブーツ大作戦』で放送された。『スキヤキ!!ロンドンブーツ大作戦』では、オーディション後もdreamやキーヤキッスのレギュラーコーナーがあった。

最終選考進出者 編集

番号はオーディションナンバー。名前、年齢、出身地は最終選考時の公式発表。※はエイベックス・グループでの活動。

番号 名前 年齢 出身地 結果 備考
1 浜田春菜 はまだ はるな 19歳 神奈川県 2000年にHΛLNAとしてHΛLに加入 ※
2 河本奈津子 かわもと なつこ 20歳 大阪府 奈津子としてソロデビュー(女優の奈津子とは別人)
3 浅見優子 あさみ ゆうこ 17歳 埼玉県 2002年にユウコとしてYeLLOW Generationを結成
4 降矢智美 ふるや ともみ 19歳 山梨県 2000年にTOMOMIとしてキーヤキッスを結成 ※
5 中尾友香 なかお ゆか 17歳 広島県 2000年にYUKIMIとしてキーヤキッスを結成 ※
6 津崎雪江 つざき ゆきみ 18歳 鹿児島県
7 曽根千春 そね ちはる 16歳 広島県
8 西田美奈子 にしだ みなこ 21歳 福岡県
9 鳥山純子 とりやま じゅんこ 21歳 大阪府
10 神田來未子 こうだ くみこ 16歳 京都府 準グランプリ 2000年に倖田來未としてソロデビュー ※
11 三宅尚子 みやけ なおこ 18歳 大阪府 2000年にNAOとしてBALANCeを結成 ※
2003年にNaoとしてソロデビュー ※
12 佐藤奈穂美 さとう なほみ 19歳 神奈川県 2000年にNAHOMIとしてキーヤキッスを結成 ※
13 渡辺奏子 わたなべ かなこ 19歳 東京都 2004年に星野奏子としてBEMANIシリーズでソロデビュー
14 藤本美貴 ふじもと みき 14歳 北海道 2002年にハロー!プロジェクトからソロデビュー
2003年にモーニング娘。に加入
15 西舘沙央理 にしたて さおり 13歳 宮城県 2000年に第25回ホリプロタレントスカウトキャラバン決戦大会進出
2007年に西舘さをりとしてモデルデビュー
16 畠山紗香 はたけやま さやか 17歳 秋田県 2002年にASAYAN超歌姫オーディション最終選考進出
2009年に第3回全日本アニソングランプリ優勝
2010年に佐咲紗花としてソロデビュー
17 松室麻衣 まつむろ まい 16歳 大分県 グランプリ 2000年にdreamを結成 ※
18 橘佳奈 たちばな かな 13歳 大阪府 グランプリ 2000年にdreamを結成 ※
19 石井剣 いしい つるぎ 16歳 福岡県 唯一の男性ファイナリスト
20 長谷部優 はせべ ゆう 13歳 岐阜県 グランプリ 2000年にdreamを結成 ※
21 塩野絢子 しおの あやこ 21歳 東京都 ソロデビュー
22 上裕恵 かみ ひろえ 18歳 千葉県
23 岡本礼衣 おかもと れい 21歳 静岡県 ソロデビュー
24 原田梢 はらだ こずえ 18歳 大阪府 2000年にPASSION2000に就任 ※

avex audition 編集

「avex dream 2000」同様の大規模な全国オーディションが、2002年から2年に1度開催されている。ただし、名称から「dream」の語は外され、「avex audition」と称している。また、「avex dream 2000」が実際には1999年に開催されたのとは異なり、数字はオーディションの実際の開催年となっている。

エイベックスで新人開発を担当していた大塚賢二が、企画・制作・運営・審査などのオーディション統括責任者に就任し、『avex dream 2000』から『avex audition project 俳優・タレント・モデルオーディション』までの開発育成統括責任者を務めた。

avex audition 2002 編集

15人が合格。オーディションCMには当時エイベックスのレッスン生だった阿部絵里恵(後にDream)が出演。

avex audition 2004 編集

11人が合格。

avex audition 2006 編集

58人が合格。オーディションCMには細田羅夢や海老沢神菜などが出演。

avex audition project 俳優・タレント・モデルオーディション 編集

27人が合格。

avex WORLD AUDITION 2008 編集

31人が合格。

avex アイドルオーディション2010 編集

溝手るか、田中美麗を含む12人が合格。iDOL Streetの1期生となる。

avex アイドルオーディション2012 編集

武田舞彩、森岡悠を含む29人が合格。iDOL Streetの3期生となる。

avex audition MAX 2013 編集

3名がグランプリを受賞。

avex アイドルオーディション2013 編集

22名が合格。iDOL Streetの4期生となる。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集