flower (L'Arc〜en〜Cielの曲)
「flower」(フラワー)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの5作目のシングル。1996年10月17日発売。発売元はKi/oon Sony Records。
「flower」 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel の シングル | ||||
初出アルバム『True』 | ||||
B面 | さようなら | |||
リリース | ||||
規格 |
8cmシングル 12cmシングル デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル |
ポップス ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Sony Records | |||
作詞・作曲 | hyde | |||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel 小西貴雄 | |||
ゴールドディスク | ||||
※ いずれも日本レコード協会認定 | ||||
チャート最高順位 | ||||
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表 | ||||
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解説編集
前作「風にきえないで」以来3ヶ月ぶりとなる1996年第2弾シングル。小西貴雄をアレンジャーとして迎え共同編曲を行ったL'Arc〜en〜Ciel唯一のシングルである。
表題曲「flower」について発売当初、作曲者であるhydeは「この曲が売れなきゃ俺か世の中どちらかが間違えてる」と発言していた。結果として最終的な売上は30万枚以上を記録し、sakura在籍時のL'Arc〜en〜Cielとしては最大の売上を記録したヒットシングルとなっている[4]。初期のL'Arc〜en〜Cielの代表曲となり、バンド名の日本語訳でありバンドにとっての代表曲でもある「虹」や、バンドとして最高売上を記録した「HONEY」の2作と並んで収録アルバム数が6作と、一番多いシングル表題曲となっている。
また、1996年10月1日~1997年3月31日にかけて、フジテレビ系番組『プロ野球ニュース』のテーマソング起用された。プロモーション活動では、タイアップにちなみメンバーがユニフォーム姿で広告に登場した。
収録曲編集
- flower
- 作詞・作曲:hyde 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Takao Konishi
- フジテレビ系番組『プロ野球ニュース』(1996年10月-1997年3月)テーマソング。
- 2001年に発売されたバンド初のベストアルバム『Clicked Singles Best 13』の収録曲を決めるファン投票で1位を獲得している。また、2006年に行われたライブ「15th L'Anniversary Live」の演奏曲目リクエスト投票でも2位を獲得しており、ファンからの人気が非常に高い楽曲となっている。
- 楽曲はスウェーデンポップスを思わせる軽快な曲[5]となっているが、hyde自身は自分の好みの楽曲ではなく、2010年のインタビューにおいて「時代を俯瞰で見て、今だったらこういう曲を作れば売れるだろうと狙って作った曲[6]」「自分のなかではちょっと不思議な存在の曲ですね。自分の価値観とはちょっと違う[6]」とコメントしていた。ちなみに同年にリリースされたメンバーによる選曲で構成されたベストアルバム『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』では、「L'Arc〜en〜Cielの歴史においてポイントとなる曲」という理由でこの曲が収録されている[6]。
- また、2019年にhydeがソロ名義で開催したアコースティックライブツアー「HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黒ミサ BIRTHDAY TOKYO」でこの曲を披露した際に、「僕はあまり好きな曲ではなかったんですけど、最近大好きになりました[7]」と述べている。
- 間奏から入る女性のバックコーラスは作曲家、兼歌手の佐々木真理によるものである。
- 楽曲のイントロ・アウトロならびに間奏にhydeによるブルースハープが入っている。ライブにおいては、間奏時にhydeが吹いたブルースハープを楽曲終了のタイミングで客席に投げ入れることが多い。
- また、ロックバンド、Janne Da Arcやゴールデンボンバーの喜矢武豊がライブでカバーしたことがある。
- さようなら
- 作詞・作曲:hyde 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Takao Konishi
- hydeが30分で詞を書き終えたという楽曲。シングルの表題曲の影に隠れたカップリング曲に光を当てたいというhydeの思いから、前作「風にきえないで」のカップリング曲「I'm so happy」とともにベストアルバム『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』に収録された。
- 2007年に行われたホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」の沖縄コンベンションセンターでの公演において約10年振りに演奏されており、その模様は同ツアーのライブビデオの特典映像に一部収録している。
- flower (hydeless version)
- このシングルから「Voiceless Version」が「hydeless version」となっている。
参加ミュージシャン編集
カバー編集
- クレモンティーヌ (2012年、トリビュートアルバム『L'Arc〜en〜Ciel Tribute』に収録)
収録アルバム編集
- オリジナルアルバム
- 『True』 (#1)
- ベストアルバム
- 『Clicked Singles Best 13』 (#1)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998』 (#1)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel c/w』 (#2)
- 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 (#1、#2)
- 『TWENITY 1991-1996』 (#1、#2)
- 『WORLD'S BEST SELECTION』 (#1)
脚注編集
- ^ ゴールドディスク認定 1999年1月 - 日本レコード協会
- ^ ダウンロード認定 2010年10月 - 日本レコード協会
- ^ a b L'Arc〜en〜Ciel flowerオリコン
- ^ L'Arc〜en〜Cielのランキングオリコン
- ^ L'Arc-en-Ciel Discography - L'Arc〜en〜Ciel.com
- ^ a b c INTERVIEW――hyde 〈hyde best〉タワーレコード(2010年3月10日)-2015年11月8日閲覧
- ^ 【詳細レポート】HYDE、<黑ミサ BIRTHDAY -TOKYO->2日目「これからも一緒に、僕と歩んでください」 - BARKS(2019年1月30日)