鈴木将平
鈴木 将平(すずき しょうへい、1998年5月20日 - )は、静岡県富士市出身[2]のプロ野球選手(外野手)。左投左打。埼玉西武ライオンズ所属。
埼玉西武ライオンズ #46 | |
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2022年4月15日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 静岡県富士市 |
生年月日 | 1998年5月20日(26歳) |
身長 体重 |
175 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト4位 |
初出場 | 2019年4月3日 |
年俸 | 2300万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集今泉少年野球スポーツ少年団(軟式)にて野球を始める。中学時に静岡蒲原リトルシニア(硬式)に所属した[3]。
静岡高等学校に進学し、1年春にレギュラーを獲得、甲子園大会には、1年夏、2年春、2年夏の3回出場し、甲子園通算5試合18打数6安打3打点4四死球の記録を残している。 最高学年となった2年秋、3年夏では県大会敗退となったものの、両大会で合わせて30打数16安打と好成績を挙げた[4]。
侍ジャパンU-18代表に選出され、U-18アジア野球選手権大会に出場し、全6試合で3番中堅として先発出場、21打数8安打1本塁打4打点の記録を残しベストナイン表彰を受けている[5]。
2016年9月16日にプロ志望届を提出し、同年のドラフト会議にて埼玉西武ライオンズから4位指名を受け[6]、契約金4000万円・年俸600万円(金額は推定)で契約した[7]。背番号は46。
西武時代
編集2017年は、一軍公式戦の出場機会は無かったが、二軍公式戦において101試合に出場し、32打点、15盗塁、打率.280の成績を残す。7月13日に草薙球場で行われたフレッシュオールスターゲーム2017において、イースタン選抜として出場する[8]。11月25日から台湾で開催される2017アジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBウエスタン選抜に選出される[9]。
2018年、この年も一軍公式戦の出場機会は無かったが、二軍では規定打席に到達し、打率.224、33打点だった。また、26盗塁を決めイースタン・リーグの盗塁王を獲得した[10]。
2019年は、自身初の開幕一軍入り、4月3日に代走で一軍初出場を果たす[11]。7月には初安打や初打点なども記録したが、一軍定着とはならなかった。二軍で打率.305・13盗塁・21打点の成績を残した。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で120試合制となる。6月の開幕を一軍で迎えると、木村文紀や金子侑司の不振により6月末からスタメン出場が増えていく。7月に金子が首痛で登録抹消されると1番センターを任されるようになる。7月11日の千葉ロッテマリーンズ戦ではプロ初本塁打を記録した[12]。しかし7月末から調子を落とすと徐々にスタメン出場が減っていき、8月27日の北海道日本ハムファイターズ戦ではレフトの守備でファウルフライをスライディングキャッチした際にフェンスに激突。大事を取って数試合ベンチを外れるも、9月5日の日本ハム戦で右足首を負傷し、9月6日に一軍登録を抹消される[13]。それ以降の一軍昇格は無く、46試合の出場で打率.207、1本塁打、10打点という成績でシーズンを終えた。
2021年は、3年連続で開幕一軍入りを果たすも打率.143と結果を残せず、5月29日に登録抹消。二軍では打率.344と結果を残し、8月20日に一軍再昇格[14]。しかし打撃で結果を残せず、また8月29日の日本ハム戦では悪送球もあり翌8月30日に再び登録抹消となった。
2022年は、オープン戦で打率.333の成績を残し4年連続の開幕一軍入りを果たすと、3月25日のオリックス・バファローズとの開幕戦で1番・センターとして先発出場し6年目にして初めての開幕戦スタメンとなった。しかし5月1日までに打率.202と結果が残せず徐々に先発出場を減らしていくと、5月2日には一軍出場選手登録を抹消される。二軍降格後は早打ちの改善などに取り組み、イースタン・リーグで打率.282の成績を残すと一軍で新型コロナウイルスが蔓延していた状況もあり7月16日に一軍再登録を果たす。その日の北海道日本ハムファイターズ戦では1番センターとして出場し、第1打席でヒットを放った。二軍で取り組んだ早打ちの改善や強く振りすぎないスイングが実を結び7月の月間打率は出場11試合で.410を記録した。8月2日に新型コロナウイルスに感染し特例2022で再び一軍選手登録を抹消され、二軍で復帰し再びアピールに成功すると8月24日の千葉ロッテマリーンズ戦から一軍復帰となった。その後はシーズン終了まで一軍に帯同し、クライマックスシリーズファーストステージ第1戦にも出場した。最終的に自己最多の58試合出場で打率.250、1本塁打、13打点でシーズンを終えた。
2023年も開幕一軍入りを果たす。4月2日に同年初先発出場し、決勝打となる適時三塁打を打ち、チームの勝利に貢献した。その後も安定した成績を残して一軍に帯同し、交流戦期間中には3番打者を任される試合もあった。7月21日にインフルエンザ感染のため登録抹消。二軍で好成績を残したため8月1日に一軍復帰。しかし、抹消前のような安定感がなく8月11日に再度抹消。9月26日に再度登録されるが、前半戦のような安定感は失われたままシーズンを終えた。最終的にはキャリアハイとなる72試合に出場し、打率.240、15打点、10盗塁(盗塁成功率は100%)を記録[15]。11月28日、800万円増となる推定年俸2300万円で契約を更改した[15]。
選手としての特徴・人物
編集優れたバットコントロールと50メートルを5秒8で走る俊足を持ち、自身のことを「典型的な1番打者タイプ」と話している。
ドラフト指名した西武ライオンズ編成部でも「高校生ながら3拍子揃った、レギュラーを狙える選手。将来の切り込み隊長として期待。」と評している[6]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2019 | 西武 | 16 | 28 | 26 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 1 | .154 | .185 | .154 | .339 |
2020 | 46 | 157 | 140 | 7 | 29 | 4 | 2 | 1 | 40 | 10 | 0 | 2 | 4 | 2 | 10 | 0 | 1 | 24 | 2 | .207 | .261 | .286 | .547 | |
2021 | 27 | 42 | 38 | 6 | 6 | 1 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 8 | 0 | .158 | .200 | .184 | .384 | |
2022 | 58 | 227 | 212 | 14 | 53 | 10 | 1 | 1 | 68 | 13 | 1 | 4 | 5 | 1 | 9 | 0 | 0 | 24 | 2 | .250 | .279 | .321 | .600 | |
2023 | 72 | 267 | 242 | 19 | 58 | 8 | 2 | 0 | 70 | 15 | 10 | 0 | 8 | 1 | 15 | 0 | 1 | 34 | 3 | .240 | .286 | .289 | .575 | |
通算:5年 | 219 | 721 | 658 | 50 | 150 | 23 | 5 | 2 | 189 | 39 | 12 | 7 | 20 | 4 | 37 | 0 | 2 | 96 | 8 | .228 | .270 | .287 | .557 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | 西武 | 12 | 12 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2020 | 46 | 85 | 0 | 2 | 0 | .977 | |
2021 | 12 | 12 | 0 | 1 | 0 | .923 | |
2022 | 57 | 118 | 1 | 3 | 0 | .975 | |
2023 | 65 | 113 | 2 | 1 | 0 | .991 | |
通算 | 192 | 340 | 3 | 7 | 0 | .980 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
編集- 初出場:2019年4月3日、対千葉ロッテマリーンズ2回戦(メットライフドーム)、7回裏に栗山巧の代走で出場
- 初先発出場:2019年7月5日、対千葉ロッテマリーンズ12回戦(ZOZOマリンスタジアム)、9番・左翼手で先発出場
- 初打席:同上、3回表に二木康太から遊撃ゴロ
- 初打点:2019年7月6日、対千葉ロッテマリーンズ13回戦(ZOZOマリンスタジアム)、4回表に涌井秀章から二塁ゴロの間に記録
- 初安打:同上、9回表に東妻勇輔から遊撃内野安打
- 初盗塁:2019年7月8日、対福岡ソフトバンクホークス12回戦(東京ドーム)、3回表に二盗(投手:アリエル・ミランダ、捕手:甲斐拓也)
- 初本塁打:2020年7月11日、対千葉ロッテマリーンズ4回戦(ZOZOマリンスタジアム)、3回表に種市篤暉から右越ソロ
背番号
編集- 46(2017年 - )
登場曲
編集- スキマスイッチ「ボクノート」(2019年)
- ザ・ルーズドッグス feat.大黒摩季「雨のち虹色」(2020年 - )(2023年からは奇数打席)
- 大黒摩季「Anything Goes!」 (2023年偶数打席)
代表歴
編集脚注
編集- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月29日閲覧。
- ^ a b 趣味は「富士山グッズ収集」 西武で"ポスト秋山"として浮上する鈴木将平という男 Full-Count (2020年7月22日) 2021年2月7日閲覧。
- ^ “鈴木将平|週刊ベースボールONLINE”. ベースボール・マガジン社. 2016年11月22日閲覧。
- ^ “侍ジャパンU-18代表選手紹介/鈴木 将平”. NPBエンタープライズ. 2016年11月22日閲覧。
- ^ “第11回 BFA U-18アジア選手権”. NPBエンタープライズ. 2016年11月22日閲覧。
- ^ a b “2016年ドラフト会議 全指名選手”. 埼玉西武ライオンズ (2016年10月20日). 2016年11月22日閲覧。
- ^ “西武ドラ4鈴木将平が合意「まずは体力づくりから」”. 日刊スポーツ (2016年11月23日). 2017年5月16日閲覧。
- ^ “プロ野球フレッシュオールスターゲーム2017 出場者一覧”. 日本野球機構 (2017年7月11日). 2017年11月21日閲覧。
- ^ a b “2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. 日本野球機構 (2017年11月17日). 2017年11月21日閲覧。
- ^ “西武鈴木将平「総合力で1軍へ」イースタン盗塁王”. 日刊スポーツ (2018年11月27日). 2018年12月21日閲覧。
- ^ “西武鈴木将平が代走でプロ初出場、初得点も記録”. 日刊スポーツ (2019年4月3日). 2020年3月9日閲覧。
- ^ “西武4年目・鈴木将平がプロ初本塁打 1番定着へ4試合連続安打!”. BASEBALL KING (2020年7月11日). 2020年7月11日閲覧。
- ^ 「西武木村ら抹消、広島正随ら登録/6日公示」『日刊スポーツ』2020年9月6日。2021年4月29日閲覧。
- ^ 「西武、金子の出場選手登録抹消 打率2割7厘と打撃不振で」『西日本スポーツ』2021年8月20日。2021年8月20日閲覧。
- ^ a b 「西武・鈴木将平800万円アップの2300万円でサイン 成功率100%で自己最多10盗塁」『スポーツニッポン』2023年11月28日。2024年1月23日閲覧。
- ^ “西武・鈴木将平が『左肘関節鏡視下クリーニング術』実戦復帰まで約3カ月見込み”. BASEBALL KING (2024年1月15日). 2024年2月24日閲覧。
- ^ 「西武・鈴木将平、宮沢太成、野田海人に戦力外通告 鈴木「1年間戦いきれなかったことが悔しい」」『スポーツニッポン』2024年10月28日。2024年10月28日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 鈴木将平 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 46 鈴木 将平 - 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 鈴木将平 (@shohei_s46) - Instagram